橘玲のレビュー一覧
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現実が小説を追いかける
最近ニュースで、ミャンマー軍がタイ国境近くのミャワディにある国際詐欺グループの建物を破壊する映像が流れました。
ちょうど読み終えたばかりの小説「 HACK 」をなぞる内容で、まるで現実が小説を追いかけているかのようです。
「 HACK 」には、暗号資産、マネーロンダリング、謎のハッカーなどが登場し、舞台は東南アジアや日本を行き来します。
著者の橘玲さんは、ハウツー指南やノンフィクションでも優れた著作が多数。にもかかわらず今回は小説という形式を採用したのは、フィクションだからこそ語れる情報があると判断なさったのでしょう。
まさに今の時代だからこそ読むべき小説です。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ橘先生の小説はいずれも読んでいますが、今作もとてもリアルで面白いです。
バンコクの生活のことやサイバーのこと、金融のこと、時事のこと、公安のこと、特殊詐欺のこと、北朝鮮のこと、、相当下調べし、足で調べ、取材して書いてくれているなと感じました。リアリティがとてもあり、自分もその場にいるような感覚です。本書を読むだけでもかなり専門的な知識を得ることができると思います。
過去作で登場した人物の登場もファンにとっては嬉しいです。
樹生みたいに仮想通貨で一儲けして、海外に行ってフラフラしてる青年は結構いそうだなあと思った。
話の展開自体は過去作と似たような感じではあるかも。咲桜のモデルはいるのかな? -
Posted by ブクログ
はじめに、の中に、タイトルに対しての回答がざっと詰まっているので、ここを立ち読むだけでも意味があると思います。
私は正直ショックだったのですが、なるほどとも思い残念な納得感を感じました。
誰もがその所属するなににも縛られず「自分らしく」生きられる社会は素晴らしい、というのはその通りなのだけれど、結局そのリベラル化が極まっていくことにより社会はどんどん複雑になり、私たちはの首がだんだんと締まっていくという現実。
ポピュリズム(右傾化)がリベラル化の行き着く先ということは、もうどっちに行っても最終的には地獄に着くってことなのかもしれないですね。悲しき人間社会。。
日本も近年は平和と自由を享受でき -
Posted by ブクログ
本屋でよく目にしていた本ですが、煽り感の強いタイトルが苦手でなかなか手に取れませんでしたが、特にバカと書かれていることが悲しくなるというかなんというか。人を見下すような内容なのでは…と思いましたが,違いましたね。
時々、主観的かな?ということも書かれてはいますが、男と女の違いは生物学的に証明されているわけだから、それによって価値観も全く違ってくるというような内容にはとても納得できました。その他にも「偏見」について、偏見をもつなと教育されるよりも、無意識であるほうが偏見は少ないのかもしれないということ。それから、記憶は流動的で、完全に完璧にインプットされているわけではないこと。
など、興味深いこ -
Posted by ブクログ
ネタバレ【複雑系】
マンデルブロ、ベキ分布、世界の根本法則とは複雑さにも秩序がある→リアス式海岸、カリフラワー、
それはフラクタル。自分を次々複製する自己相似により自己組織化、ラフネス(複雑さ)を生み出すことでベキ分布に至る。マンデルブロ集合。世界は単純なものの重なりで複雑になっている、複雑系のスモールワールド。
【進化論】
生命の本体は遺伝子であり、身体は乗り物。遺伝子を広めるためには自分が子供を産むだけではなく姉妹に産ませる方が効率的なこともある(アリやハチなどの社会的昆虫)、感情や心も遺伝子を残すために進化して生まれた。ダイエット出来ないのも進化論に通づる。
遺伝子残したいって思うものなのか、思