橘玲のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
非常にわかりやすく、株投資やそもそも投資に関わる知識を教えてくれる。入門書として、金融、投資関連の本を読んだ後にこれをアンチテーゼ的に理解することで、非常に世の中が見えてくる。答えはないということではあるが、なぜ答えがないかがわかる。いろいろ研究がなされているものの、要すれば市場とは誰かが負けるので、誰かが勝てるという構図になる。全員が答えがわかっている場合は、投資にはならない。なぜなら全員が投資してしまうからだ。アナリストの予想もそうで、全く信じられないが、これを学ぶことで会社のことが理解できる気になるところがポイントだろう。投資のクロス曲線の部分も非常にわかりやすい。相対的に下がっているか
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Posted by ブクログ
現在のIT企業をリードする「天才」たちの思想をわかりやすく解説した本。
リバタリアニズムについては、だいぶ前に、本書でも紹介されている森村進先生の本を読んだことがあるが、さすがにだいぶ毛色が違う。
ベーシックインカムを導入した時の問題点の指摘は、「制度をハックする」という思考そのもので、「天才」たちというのは、そういうことを日々考えている人なのだろうと思う。
なお、本書の末尾で、筆者は、終身雇用を至上と考える日本人について、その精神性が問題であるかのように書いているが、個人的には、税制その他の社会制度を前提として合理的に行動すると、終身雇用を志向するようになると思える。 -
Posted by ブクログ
本書は、橘玲さんの週刊誌に連載されたコラム+書き下ろしで構成されており、相変わらず世の中の言いにくいことをエビデンスなども交えながら淡々と述べていくスタイルが心地いい。
短めのコラムが中心ですが、Part0の書き下ろし「DD(どっちもどっち)と善悪二元論/ウクライナ、ガザ、広島」をはじめとして、著者は世の中で正義とされている事柄の「不都合な真実」にも遠慮なく踏み込んでいきます。
特にPart4の「マイナ騒動は『老人ファシズム』である。『紙の保険証残せ』はエセ正義」と、「自ら道徳的責任を引き受けた藤島ジュリー景子こそまっとうだ」の2本のコラム、そして「あとがき」はそれぞれ痛快かつ刺激的で秀逸。
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Posted by ブクログ
人は努力すれば成長できる。能力を身につけ、何にでもなれる。
落伍者は、努力しないからだ。自業自得だ。
・・・と、ついこないだまで、私自身そう思い込んでいた
だからといってどこかの議員、党みたいに生活保護を否定するものではないが
親のしつけ、教育がなってないから、子供が変な方向に行くのだ、
環境さえ作れば、子供は無限の可能性がある。なんてことも思っていた。
でも最近その考えを変えつつある。
いろいろ読んでいる本の影響もあるが、実体験として感じているのが、部下だ。
この3年間どう教えても同じ失敗を繰り返す。
これを、親の教育のせいと思ったりもしたが、どうやらそうではなく、
発達障害由来だというこ -
Posted by ブクログ
これはすごい!受けたことないけどレーシック手術を受けたらこんな感じに見えているものの解像度が上がるのかな…ってぐらいに今、起こっていることが見えた気分になりました。ただあまりにも鮮明で見えてなかったものが見えちゃって気分悪くなりました。P44の図2のホームベースに安全を置きライト線が忠誠、権威、神聖を大切にする共同体主義、レフト線が公正、平等を大切にするリベラリズム、センターラインが自由を大切にするリバタリアニズム、それ全体がリベラルデモクラシーで、センターの場内から場外に出るあたりに功利主義がゾーンを取り、場内場外の境目にクリプト・アナキズムと総督府功利主義が接していて、その両方でテクノ・リ
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Posted by ブクログ
読むと「絶望」します。
本当に「残酷すぎ」ました。
タイトルの「人間法則」というところから、てっきり「人との助け合い」「人間関係そのもの」を論破する内容だと思い、人間関係に疲れた果てた私は安心するために購入して読んでみのですが…。
本っ当に絶望しました。
どうしてくれるんですか!?(笑)
いや、本当に凄い本でした(語彙力)
人間関係に絶望した私に…
これ以上に人間関係に絶望しないだろう私がに…
更に「究極の絶望」を体験をさせやがった本です。(笑)
私個人的な体感としては
読めば、ほぼ間違えなく「人生(というかまずは人生観)」が変わるでしょう。
読み終わってみて
「自分を大切にし