橘玲のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
■人間のサガ
・自分より優れたものは「損失」、自分より劣っているものは「報酬」
・人間は本能的に、上の存在を引きずり下ろしたい、下の存在を見てバカにしたい
・ネットで芸能人の不倫が叩かれるのは、「正義」をかざしてマウントできるから。つまり「報酬」を感じてる
・「芸能人と正義」が一番ネットでアクセスを集める
→これは人間が徹底的に社会的な生物として進化してきたから。
■バカの限界
・バカは自分がバカだと気づかない、なぜならバカだから。
・ダニング・クルーガー効果と言われるもので、バカほど、楽観主義バイアスが強い。
・例えば テストを受けさせて下位1/4の人は、自己評価が異様に高くなり、他者の回答を見せるとなぜか、さらに自己評価が上がる。
→原因はメタ認知能力の欠如ではないか、という議論がなされてる。個人的に思うのは、バカほどメタ認知に限界があり、自分の見えてる世界が全てだと思い込む傾向があると思う。そのため、自分が見えてる小さい世界で物事を判断する。自分が正しいという根拠なき自信を持つ傾向が強いのでは。 -
Posted by ブクログ
めちゃめちゃいい本だと感じた。
もちろん、科学をベースにしながら、
作者の推論だったりまだ未確定な部分も多分に含んでいる。
ただ、十分に「私とは何か」に関して大きな示唆をくれるほんだと思う。
# ポイントメモ
- FBの「いいね」から、機械学習で、配偶者の理解度ぐらいのレベルであなたがわかる。(選挙戦などで利用された。)
- ビッグファイブで
Openness(開放性)
Conscientiousness(誠実性)
Extraversion(外向性)
Agreeableness(協調性)
Neuroticism(神経症的傾向)
でわかるあなたの性質
- 本書では、「協調性」を「同調性」と「共感力」に分けると同時に、「外見」と「知能」を追加
明るいか、暗いか(外向的/内向的)
精神的に安定しているか、神経質か(楽観的/悲観的)
みんなといっしょにやっていけるか、自分勝手か(同調性)
相手に共感できるか、冷淡か(共感力)
信頼できるか、あてにならないか(堅実性)
面白いか、つまらないか(経験への開放性)
賢いか、そうでないか(知能)
魅力的か、そうでないか(外見)
- 自分の性質は、変えるというよりマッチする場を選ぶ
- 1,遺伝、2.親、3親以外の共同体の影響を受けるが
重要な割合を占めているのは、遺伝と、親以外の共同体だったりする
- 無意識は、意識より圧倒的に大きい
- 男女で、共感力のベースの差はあったりする
- 浮気するのも、自然の摂理?
- 意識も、性格も進化の過程で生まれ、淘汰されてきて残っている産物 -
購入済み
現実が小説を追いかける
最近ニュースで、ミャンマー軍がタイ国境近くのミャワディにある国際詐欺グループの建物を破壊する映像が流れました。
ちょうど読み終えたばかりの小説「 HACK 」をなぞる内容で、まるで現実が小説を追いかけているかのようです。
「 HACK 」には、暗号資産、マネーロンダリング、謎のハッカーなどが登場し、舞台は東南アジアや日本を行き来します。
著者の橘玲さんは、ハウツー指南やノンフィクションでも優れた著作が多数。にもかかわらず今回は小説という形式を採用したのは、フィクションだからこそ語れる情報があると判断なさったのでしょう。
まさに今の時代だからこそ読むべき小説です。 -
Posted by ブクログ
はじめに、の中に、タイトルに対しての回答がざっと詰まっているので、ここを立ち読むだけでも意味があると思います。
私は正直ショックだったのですが、なるほどとも思い残念な納得感を感じました。
誰もがその所属するなににも縛られず「自分らしく」生きられる社会は素晴らしい、というのはその通りなのだけれど、結局そのリベラル化が極まっていくことにより社会はどんどん複雑になり、私たちはの首がだんだんと締まっていくという現実。
ポピュリズム(右傾化)がリベラル化の行き着く先ということは、もうどっちに行っても最終的には地獄に着くってことなのかもしれないですね。悲しき人間社会。。
日本も近年は平和と自由を享受できるサービス期間だったのかな。 -
Posted by ブクログ
本屋でよく目にしていた本ですが、煽り感の強いタイトルが苦手でなかなか手に取れませんでした(特にバカと書かれていることが悲しくなるというかなんというか)人を見下すような内容なのでは…と思いましたが,違いましたね。
時々、主観的かな?ということも書かれてはいますが、男と女の違いは生物学的に証明されているわけだから、それによって価値観も全く違ってくるというような内容にはとても納得できました。その他にも「偏見」について、偏見をもつなと教育されるよりも、無意識であるほうが偏見は少ないのかもしれないということ。それから、記憶は流動的で、完全に完璧にインプットされているわけではないこと。
など、興味深いことがたくさん書かれていました。
呼んでいる間は驚きがいっぱいで刺激的でしたが、こういった本は私はどうしてもすぐに忘れてしまうので、また日を改めて読みたいです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ【複雑系】
マンデルブロ、ベキ分布、世界の根本法則とは複雑さにも秩序がある→リアス式海岸、カリフラワー、
それはフラクタル。自分を次々複製する自己相似により自己組織化、ラフネス(複雑さ)を生み出すことでベキ分布に至る。マンデルブロ集合。世界は単純なものの重なりで複雑になっている、複雑系のスモールワールド。
【進化論】
生命の本体は遺伝子であり、身体は乗り物。遺伝子を広めるためには自分が子供を産むだけではなく姉妹に産ませる方が効率的なこともある(アリやハチなどの社会的昆虫)、感情や心も遺伝子を残すために進化して生まれた。ダイエット出来ないのも進化論に通づる。
遺伝子残したいって思うものなのか、思うか確かに。
【ゲーム理論】
理性的で合理的な人の考えなら読むことが出来、それを元に未来を予測できるもの。米ソ冷戦の際には核の牽制が行われたがゲーム理論により不発に終わった。経済に利用しようとしているが人の心には損を嫌う非合理性があるため上手くいかない、最近はビックデータに基づいて傾向を掴んでからその理由を後付けする方法「新しいマクロ経済学」が生まれる。
でもこれ予測がしづらいし再現性が不確定だから株の大暴落とかは予測できないんじゃ?逆に高騰するものを見つけるとかも。活かしたら強そう。
【脳科学】
脳は生き残るために平面の模様よりも立体のパターンを認識しやすくなった、これにより様々な目の錯覚が起きる。
意識の観測は難しく、未だ出来ていない。
リンゴはなぜ赤いのか、葉の緑の反対色で目立たせ、果実の中の種子を食べさせて運ばせるため。より赤く進化していくことが進化論で示される。
左右の脳のちょうど真ん中にある網様体賦活系と髄版内核群を少しでも損傷すると意識は永遠に失われる。
記憶は植え付けられる。それを利用した過去の記憶を用いた訴訟が昔流行った。
幼年時代を共有した異性とのセックスを避けよという進化の司令がある。
【功利主義】
正義を巡る立場には「自由主義(リバタリアニズム)」「平等主義(リベラリズム)」「共同体主義(コミュタリアニズム)」「功利主義」の4つがある。真の平等のためにはロールズが提唱した「無知のヴェール」による最も不遇な立場の人の利益の最大化を求めることが必要だという。併せてセンも機能と潜在能力の最大化による公平かつ衡平な分配が必要だという。車椅子の人でも普通の人と同じように生活を楽しむための社会保障、普通の人を超えてはいけない。「新しい功利主義」はマーケットデザイン、ナッジ、アーキテクチャなど環境を用いて人類の幸福な社会を目指す、サイバー・リバタリアンの台頭。
でも結局、何を幸福とするかに向かう必要があるのでそこでぶつかるんじゃないだろうか。
また複雑系のスモールワールドによってできた今の社会を後から変革は難しい気もする。
筆者は古いパラダイムの知識(哲学、心理学、社会学、法律学、経済学)を学んでも意味が無いと言うが、環境を整えどこに向かうかの方向性を考えるための哲学は大切なのではないか。