橘玲のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
読書録「世界はなぜ地獄になるのか」5
著者 橘玲
出版 小学館新書
p270より引用
“ この世界が地獄になるのは、得体の知
れない「陰謀」のせいではなく、その方が
都合がいい者がいるからなのだ。”
目次より抜粋引用
“小山田圭吾炎上事件
ポリコレと言葉づかい
会田誠キャンセル騒動
社会正義の奇妙な論理
「大衆の狂気」を生き延びる”
評論家・作家である著者による、昔に比
べて平和で穏やかなはずなのに生きにくい、
現在の状況が生み出される原因について
記された一冊。
有名人の炎上から社会正義の動きや流れ
について、現実の息苦しさの実例を挙げて
論じています。
上記の引用は、本編の結びの一文。
どんなに正しさを説く綺麗な言葉であって
も、どこまでいっても誰かが利益を求める
行動でしかないのかも知れません。
貧しい子供の助けを訴えていた人が、大豪邸
に住んでいた、なんて話もありましたね。
この一文を書き残すために、本編の全てが
書かれているのだなと思われました。
p66では、今の世の平和と安全に対し、
体感の治安の悪さについて少し書かれてい
ます。
滅多に起こらないことに事件について、大
げさに騒ぎ立てる人たちの言葉には、よく
よく気を付けたいところです。
今の世の中を、穏やかに生き抜くために、
なにがしかの参考となるであろう一冊。
特に、p263からの項だけでも、一読してお
くと良いのではないでしょうか。
ーーーーー -
Posted by ブクログ
ネタバレ金融、税金、法律、IT、北朝鮮、中国、人間心理。
表社会の仕事では型にはまる事を求められます。
犯罪というものは、表社会とは違い、型があるものの抜け道を探す事を求められます。
型にはまりきった頭がよいと言われる人たちが作った制度が、破られていく様子にスカッとしてしまうのは、型にはまる事から抜け出したいという気持ちがあるからなのでしょうか?
最後の2文は、ITシステムと人間の心について語っていると考えました。
帯の文と合わせて読むと、「対になってるじゃん!」と気が付きます。
きちんと全文を読まなければ、最後の2文はただの文章にしかなりません。
全文を読むことで色がつきます。
それに気が付き「綺麗」と思わずつぶやいてしまいました。
HALは孤独や憧れという人間のもつ脆弱性を利用して、HALの目的を達成するために2人の人間を引き合わせたんだと思います。
人はハッキングをしようと探している。
人はハッキングされるのをまっている。
二つはわかり合えるようで、永遠にわかり合えない。
そんな切なさが最後の2文にはありました。 -
Posted by ブクログ
オーディブルで聞いた。
幸福とはなにか?を考えさせられた。
1. 金融資本
お金・資産のこと。
生活の自由度を高める土台。
ただし、お金だけでは幸福にはならない。
2. 人的資本
自分の能力・知識・仕事で稼ぐ力。
会社に依存せず、自分のスキルで収入を得られるほど自由になる。
3. 社会資本
家族・友人・仲間・人間関係。
幸福感にかなり大きく影響するが、会社や地域に縛られすぎると不自由にもな
「お金がある」だけでは不十分。
「稼ぐ力」があり、
「信頼できる人間関係」もある状態が強い。
資産形成しろ。
自分で稼げるスキルを持て。
大事な人間関係はちゃんと残せ。
-
Posted by ブクログ
ネタバレ選択肢が多い世の中で、まずまずのもので良しとして、どこかにもっといいものがあるかもしれない、とは考えないことが対処法として挙げられていた。
たしかに、衣類や食品といったショッピングにおいてはその対処で構わないかもしれないが、恋人、結婚相手となったらそうもいかないだろう、と思ったところで、満足度を最大化するのではなく後悔を最小化するという考え方は腑に落ちた。
毎日の早歩きの散歩(可能なら軽いジョギングと腕立て伏せ)、目覚ましにスヌーズボタンを使わない、8時間睡眠、なるべく選択しないで済むコーデ作りをしようと思った。
あとは限界効用の逓減について理解不足だったが、一口目のビールが美味しくて、その後は美味しさが減っていくということで納得。一つのハーゲンダッツを家族で分け合うのは少し貧乏臭いような気がしていたが、各々の効用を効率的に満たしていたのかもしれない笑 おばんざいやバイキングはいいシステムだ。
共同体の中で評判を獲得しようとする。という脳の特徴で、ただ和を保っているだけでら異性のこころをとらえることはできない。こちらも刺さりました。いつも同調してるばかりなので。
優先度が低いものは選択肢を狭めることで、他の時間に回せるようにしたい。
ゼロサムという考え方を教えてくれた先輩の道筋をなぞっているような気がして、心地よかった。
この本を読んでよかったと思っているが、読むことで何かが変わった訳ではない。(それを期待してた訳でもない)やはりトライアンドエラーを繰り返していくことしか、ないのだから。でも、次長が言ってた「失敗はない」と思うということが、深く沁みて、失敗したという経験が学びとして上書きされるようにしたい。
やってみようとすぐ取りかかれる人とそうでない人と
いるけれど、色々なことに興味を持って前向きに取り組んでくれてありがたいですって言ってくれたことを大事にここに残しながら、この本を悩む時のお守りにしておこうと思う。
-
Posted by ブクログ
不思議なタイトルだが、中身は定年後の独立自営を目指す私にぴったり!
橘さんは定年後だけのことを言っているのではない。
サラリーマン、サラリーウーマン全員に言っている。マイクロ法人がいいぞ、と。
それも2009年に。
この本は2009年本を新しくしたもの。
税制などの変化で内容が変わってしまったものもあるが、
根本的な考え方、橘さんが言いたいことは変わっていない。
「法人」という不思議な概念を活かし、国や自治体の融資、さらには補助金を活かし
賢く生きなさい、と言っている。一所懸命まじめにやるだけではだめと。
そして国に頼るな、国を使えと。
私はたまたま今年10月末で定年を迎える。今は部長職の給料をもらっているが、
11月からは嘱託として相当減額される。仕事も責任はなくなるが、使われる立場。
年金と合わせ細々生きるには、まだ心身ともに使える、と自認している。
今は部長職で副業ができないが、11月からはできる。
「独立」しなくても自営もできる。
3月からのめりこんでいるAIを使って、零細企業を支援し、成功報酬をいただこう、
と思うようになっている。
そこにこの本。
書いてあることの何割かはすでに妻で実践している。
妻は業務委託契約でハウスメーカーのオーナーのニーズを聴いて売上に貢献していた
その際の自動車の減価償却は9割業務用にしたりしていた。
国の融資や補助金は知らなかったが、国とは、30数年前に父が急死した際、
バブル崩壊最中の高額な相続税を巡ってかなり授業料を払うことになった。
バブルピーク時の資産価値に基づく相続税が、バブル崩壊後の資産の目減りで
払えなくなり、再上昇を期待しての延納が払いきれず、救済措置で底地を物納。
国日大を払っていたが、数年後(十年?)国のあっせんで当時の簿価で買い戻し、、、
なんとかとりかえしたのだった。
この一連で、法外な相続税を迫る国に絶望する一方、救済策には感謝と、
地獄と天国を見たのであった。
この過程で税理士を目指し、所得税等に詳しくなり、上述の妻の節税に貢献。
5科目中簿財2科目しか合格できず挫折したが、のちの転職に必要な
スキルとなった。
というわけで、夢だけ追っての起業になる心配はない。
もっと補助金などは調べないと。
そしてなにより、零細企業の社長に感謝されるAI使いにならないと!
新版まえがき/奇妙な世界を賢く歩くための地図
まえがき/グローバル資本主義を生き延びるための思想と技術
PART1/楽園を追われて──フリーエージェントとマイクロ法人の未来
PART2/もうひとつの人格──マイクロ法人という奇妙な生き物
PART3/スター・ウォーズ物語──自由に生きるための会計
PART4/楽園を追われて──マイクロ法人と税金
PART5/生き残るためのキャッシュフロー管理──マイクロ法人のファイナンス
あとがき/「自由」は望んでもいないあなたのところにやってくる
新版あとがき -
Posted by ブクログ
ネタバレ・お金持ちになると、経済的自由(好きなことを好きなときにできる生活)が得られる。
・タワマンや高級車といった「派手なお金持ち」は時代遅れで、シンプルで自分らしい暮らしが新時代に合った生き方。
・ある程度まではお金があれば幸福になる。だからといって、お金はあればあるほど幸福というわけではない。
・お金持ちになるというのがもっとも早く幸福になる方法だが、年収で800万、資産で1億円くらいで頭打ちになる。
・外食や海外旅行に行くことは、最初は楽しいが回を重ねるごとにうれしさは減っていく。(限界効用逓滅の法則)
・マイクロ法人で節税する
会社員は税金や社会保険料の負担が大きいので、マイクロ法人を使った節税を行う(最初は個人事業主でもOK)。難しく感じるが、勉識すれば誰でも習得可能。苦手な人は税理士やソフトウェアの力を借りる。
・自分の強みを見つけて、ニッチな仕事をするいずれ、日本の会社員は淘法されてしまいかねない。また、精神的ストレスが大きい。
であれば、強みが活かせるニッチな仕事を見つけて、フリーエージェントになる。 -
Posted by ブクログ
・幸福の条件は、①自由、②自己実現、③共同体=絆(p.23)
→この条件は、①金融資産、②人的資本(仕事)、③社会資本のインフラに対応している
・日本では、大卒の平均的なサラリーマンが生涯に得る収入は3億~4億円(p.61)
→共働き夫婦の生涯収入を総額6億円として、そのうち15%を貯蓄すればそれだけで9000万円
→10%としても、年率3%で運用すれば退職時の資産は1億円を超えている
→特別な才能などなくても、勤勉と倹約、共稼ぎだけで誰でも億万長者になって経済的自立というゴールに到達できる
・お金と幸福に関するシンプルな法則(p.69)
①年収800万円(世帯年収1500万円)までは、収入が増えるほど幸福度は増す
→子どもに充分な教育を与え、年に一度は家族旅行に出かけ、月に1回は夫婦で外食をするのが世間一般の幸福の基準だとすると、1500万円の年収があれば、その幸福を実現するのにお金のことをほとんど気にすることはなくなる(生活経費をクレカで支払っている場合は、翌月の引き落としで銀行口座の残高を確認することもなくなる)
→そのハードルを超えてしまえば、子どもの習い事を増やしたり、家族旅行を年2回にしたり、外食を高級レストランにしたりしても、幸福感=生活の満足度はそれ以上大きくならない
→いったんお金から自由になると、それ以上収入が増えても幸福度は変わらなくなる
②金融資産1億円までは、資産の額が増えるほど幸福度は増す
③収入と資産が一定額を超えると幸福度は変わらなくなる
・マイナス金利の世界では、賢い人は利潤を最大化するために金融資本よりも人的資本を有効活用する、すなわち「働く」(p.81) -
Posted by ブクログ
橘玲の著作を読み慣れた者にとって、本書に新しい情報はさほど多くない。しかし、同氏の他著書と比較しても、読後の感覚は驚くほど鮮やかである。
それは、担当編集者のサラリーマン時代におけるドロップアウトの経験が、絶妙なアクセントになっているからだろう。数々のヒット作を世に送り出す編集者の手腕が光る。
特に「自分に合っていることの見つけ方」の記述は、橘玲にしては珍しく自己啓発的なアプローチであり新鮮だ。
サラリーマンという働き方が、人生において有利な選択肢であり続けるかは不透明な時代である。絶滅危惧種とまでは言わずとも、将来を見据える上で一度は頭に入れておくべき一冊である。 -
Posted by ブクログ
これはこう!これはこう!という無意識の線引きをしているが
蓋を開けてよく考えてみれば、どっちもどっちなのでは…?というDD論。
作られた声が大きい人が発信する事が、さも正しいように思える昨今のSNS。
デジタルかアナログかで騒ぎ、これから起きるであろう本当にアナログなまま・デジタルなままでいいの?という疑問。
事件や事故で当事者だけで話し合えばいいのに、騒ぎ立てる全く関係の無い第三者。
こんな環境だからこうなったんだという本人の自立や努力皆無の決めつけ云々
言い出したらキリがないけど、全くその通りだよな。と思った。
身近でもこういうことはよく起きるし
実際俯瞰してみると、あぁまたやってんな〜と冷めた目で見てしまう。
みんな一旦立ち止まって考えてほしい。
立ち止まって考えることはすごく必要。