橘玲のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
リベラルな世界をどういきぬくか。相変わらず、理路整然な主張に感銘を受ける。リベラルとは、自分らしく生きる権利を誰もが持っているという主張、世界がリベラル化するにつれ、自分らしく生きる権利を行使できない人たちはどうなるのか、素朴な疑問だが答えることはできない。
身分格差から知能格差、評判格差が引き起こす、格差社会。経済格差は、貨幣分配で解決するが、知能や評判格差はどうなるのか。経済性があることが前提かもしれないが、経済性=尊厳ではない。
本著では、これらの明示的な解決策はなされていない、というよりかは、この潮流は止められないという結論に帰着している。
資本主義から評判主義への移行
複雑系のスモールワールドでは、正規分布でなくロングテール分布に従う
メリット=知能+努力
公正世界信念、認知的不協和、人間の認知の限界
メタ知能化
陰謀論とは、認知的不協和を解消するための人間の本能
機会平等(公平)と結果平等(平等)
世界は、バラバラになるよう物理学的に設計されている
自尊心とは、社会でどれだけ受け入れられているかを示すソシオメーター
資本主義のレバレッジシステム
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Posted by ブクログ
現時点の科学で判明している
生物学・進化心理学的に
女性が恋愛する時
どういうところを評価して好きになるのか
わかりやすく解説しています。
本書は
女性にモテたい男性へ
向けた本になっており
生物学・進化心理学的に
女性はどういう男性に
本能的に惹かれるのか書かれています。
ただし、本書では 恋愛・結婚は
どちらかが一方的に搾取し搾取されるもの
ではなく 男女両方が
お互いにウィンウィンになるような
恋愛・結婚が望ましく、それを手に入れるための
『倫理的なモテる技術』についての
解説だということをいうことを念頭に置いて
読む事が大事だと 根気強く伝えています。
また、
本書は一応 男性をターゲットにして
書かれていますが
女性がなぜ男性に対して
怖さや拒否感を感じてしまうのか
科学的に分析・解説されているので
女の人にも十分参考になる本だとも思います。
性教育や恋愛する時
お互いを尊重して付き合うために
どういうところを注意する必要があるのか
について勉強したい時に
大変おすすめできる本です。
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Posted by ブクログ
橘玲氏と行動遺伝学の第一人者である安藤氏の対談形式の本で、運すらも遺伝していると言えるのだというのが大きな主張。元々は安藤さんが2000年には遺伝の重要性を指摘する新書を出していたんだけど、2010年代になって橘氏の著者が売れて話題になった。
運は遺伝するというのは、例えば遭難したとして運も悪いけど遭難しやすい環境に身を置く選択をしたのは遺伝だよねという。
ただ性格とかはポリジェニックなので特定の遺伝子がどうこうというわけではない。平均への回帰が効くので両親が能力高くとも子はそうでもないことや鳶が鷹を産むもあり得る。少子化で子ども1人を当りにしないとという強迫観念があるが、子が多かった時代は当たり外れがあることが当たり前だった。
先進国で知能の遺伝率が上がっているのは環境要因が平均化されているから。乳幼児期の母子関係などは成長してから尾を引かない。幼少期の英才教育もあまり意味がないし、親ガチャの影響もそれほど大きくない。
行動遺伝学で共有環境とは家族を類似させる要因の効果の総体、類似させないのを非共有環境と呼ぶ。家庭間で異なる環境が共有環境、家庭内で異なる環境が非共有環境とも。
GRITすらも遺伝の影響を受け、頑張れない人もいる。置かれた場所で咲くのではなく、咲ける場所に動くことが重要。東アジアは米作で大量の人口を養えたので自己家畜化が進んで、それが日本人という説。
橘氏は冷徹な感じがしつつも行間に人の良さが出ていて、安藤氏はさらに楽観性があるので、それを言っちゃあおしまいよにはならず、その現実を踏まえてどうするのがいいのかヒントを読者に提供しようとする姿勢が見えて世の中捨てたもんじゃないと思った。 -
Posted by ブクログ
ネタバレおーこれは久々に面白かったです。(最近、著者の新しい本て前の奴と中身いっしょじゃなない?みたいのが多かった気がするのでいうと。)
2025.2.6追記
松ちゃん・中居くん、フジテレビの件など、本当に世界が地獄になってきましたねえ。また、トランプがLGBTをぶったぎったことで、これまでの数年がいかにおかしなリベラルが広がっていたかも露呈しまった気がします
P6
私は”リベラル”を「自分らしく生きたい」という価値観と定義している。そんなのは 当たり前だと思うかもしれないが、人類史の大半において「自由に生きる」ことなど想像 すらできず、生まれたときに身分や職業、結婚相手までが決まっているのがふつうだった。 「自分らしさ」を追求できるようになったのは近代の成立以降、それも第二次世界大戦が終わり、「とてつもなくゆたかで平和な時代」が到来した1960年代末からのことだ。
P7
その影響は現代まで続いているだけでなく、ますます強まってお り、もはや誰も(右翼・保守派ですら) 「自分らしく生きる」ことを否定できないだろう。 「自分らしく生きたい」という価値観が社会をリベラル化させる理由は、自由の相互性から説明できる。
わたしが自分らしく生きるのなら、あなたにも同じ権利が保障されなくてはならない。そうでなければ、わたしとあなたは人間として対等でなくなってしまう。それで構わないと主張するのは、奴隷制や身分制を擁護する者だけだろう。
このようにして、人種や民族、性別や性的指向など、本人には選べない「しるし」に基づいて他者(マイノリティ)を差別することはものすごく嫌われるようになった。わたしと同じ自由をあなたがもっていないのなら、あなたにはそれを要求する正当な権利がある し、先行して自由を手にした者(マジョリティ)は、マイノリティが自由を獲得する運動 を支援する道徳的な責務を負っている。
「社会正義(ソーシャルジャスティス)」をあえてひと言で表わすなら、「誰もが自分らし く生きられる社会をつくろう」という運動のことだ。そしてこれは、疑問の余地なくよいことである。誰だって、自分らしく生きることを許されない社会(たとえば北朝鮮)で暮 らしたいとは思わないだろう。
ここまではきわめてわかりやすいし、自分を「差別主義者」だと公言するごく少数を除けば、異論はほとんどないはずだ。世界も日本も、このリベラル化の巨大な潮流のなかにある。誰もが「自分らしく生きたい」と願う社会では、「自分らしく生きられない」ひと たちの存在はものすごく居心地が悪いのだ。
光が強ければ強いほど、影もまた濃くなる。社会がますますリベラルになるのはよいことだが、これによってすべての問題が解決するわけではない。
P9
1) リベラル化によって格差が拡大する
行動遺伝学の多くの研究によって、社会がリベラルになるにしたがって遺伝の影響が強 まり、男女の性差が大きくなることが一貫して示されている。
これは考えてみれば当たり前で、「自分らしく生きられる」社会では、もって生まれた才能を誰もが開花させられるようになるが、知識社会に適応する能力にはかなりの個人差がある。その結果、社会がゆたかで公平になればなるほど、環境(子育てなど)の影響が 減って遺伝による影響が大きくなるのだ。
リベラル化で男女の性差が拡大するのは、男と女で好きなこと・得意なことに生得的な ちがいが(一定程度)あるからだ。男女の知能の平均は同じだが、男は論理・数学的知能 が高く、女は言語的知能が高い。その結果、経済的に発展した国の方が共通テストの平均 点が高くなると同時に、男は数学の成績が、女は国語の成績がよいという傾向が見られ、 男女の性差は拡大している。
性差だけでなく個人のレベルでも、知能や性格、才能など、わたしたちはかなりの遺伝 的多様性をもって生まれてきて、そのちがいは自由でゆたかな環境によって増幅される。
P10
誰もが自分の才能を活かすことができるリベラルな社会でこそ、経済格差は拡大するのだ。 逆に、独裁者が国民の職業を決めるような専制国家では、(一部の特権層以外の)経済格差は縮小するだろう。
(2) リベラル化によって社会がより複雑になる
前近代的な社会では、個人はイエやムラ、同業組合などの共同体に所属していたから、 社会を統制するには何人かの有力者に話をつければよかった。だが「自分らしく生きられ る」社会では、個人はこうした中間共同体のくびきから解放され、一人ひとりが固有の利 害をもつようになる。その結果、従来の仕組みで利害調整することが困難になり、政治は 機能不全を起こすだろう。
(3) リベラル化によってわたしたちは孤独になる
自由は無条件でよいものではないし、共同体の拘束は無条件に悪ではない。あることを 自由意志で選択すれば、当然、その結果に責任を負うことになる。逆にいえば、自分で選択したわけではないことに責任をもつ必要はない。
(4) リベラル化によって自分らしさが衝突する
P12
リベラルを自称するひとたちは多くの基本的なことを間違えているが、そのなかでもも っとも大きな勘ちがいは、「リベラルな政策によって格差や生きづらさを解消できる」だろう。なぜなら、そのリベラル化によって格差が拡大し、社会が複雑化して生きづらくなっているのだから。
P55
キャンセルカルチャーの特徴は、キャンセルされるような地位についた者が攻撃の対象になる一方で、同じことをしていても、キャンセルできる地位になければ無視されることだ
P78
日本語の複雑な尊敬語や謙譲語は、お互いの身分をつねに気にしていなければならなかった時代の産物だ。それが身分のちがいのない現代まで残ってしまったため、命令形は全 人格を否定する。上から目線になってしまった。日本語は、フラットな人間関係には向異常に丁寧な言葉づかいが氾濫する理由は、日本人が日本語に混乱しているからだ。
P145
毎日、殴るけるの暴力にさらされていたら、とうてい健康に過ごすことはできないだろう。周囲から批判されたり、仲間外れにされたりして、ステイタスが低いことを意識させられ宇のは、脳のレベルではこれと同じ体験なのだ。
人類が進化の大半を過ごした旧石器時代では、ステイタスが下がる(共同体から排除さ れる)ことは文字通り死を意味した。こうして脳は、ステイタスが下がると「このままでは死んでしまう」という警報を全力で鳴らすようになった。
その結果わたしたちは、ささいな批判や噂を過剰に意識して動揺し、ストレスホルモン を大量に分泌させ、交感神経がつねに亢進している状態になってしまう。現代社会では、 この不都合な仕組みが、身体的・精神的なさまざまな不調を引き起こしているのだ。
P161
わたしたちはステイタスの高い者に憧れながら、ステイタスの高い者を引きずり下ろそ うとし、他者からの批判を過剰に気にして身を守りながら、ライバルの足を引っ張って自分のステイタスをすこしでも高めようとあがいているのだ。
ところがステイタスゲームでは、理由もわからないままソシオメーターに振り回されるだけで、どこまでいってもゴールは見えない。この残酷なゲームを、ものごころついてから死ぬまでプレイし続けなくてはならないのだ(高齢者施設では、入居者同士のステイタ ス争いを調停するのが大きな負担になっているという)。
P165
地方の平凡な高卒の女の子は、スーパーなどで非正規の仕事に就き、同級生の男の子と 結婚して子どもをつくるという退屈な未来しか想像できないかもしれない。だがそんな女の子でも、エロス資本を活用することで、数万人や数十万人のフォロワーを獲得できる。 AV会社が「フォロワー100万人でAVデビュー」などのプロモーションを盛んに行なって いるからで、ハッシュタグをつけて写真や動画を投稿するだけで、多くのフォロワー(AVファン)が集まってくる。 それ以外の方法で彼女が同じ数のフォロワーを集めようとすれば、アイドルや歌手、あるいはYouTuberとして有名になるなど、かなりの才能と幸運が必要だろう。そう考えれば、これは評判を獲得する魔法の薬(劇薬)のようなもので、“夢”を目指す女の子が次々と 現われるのも不思議ではない。いまや若い女性にとって、AV女優は「汚れ仕事」ではな く芸能活動と見なされているという。
P168
自分のステイタスが低いと感じたとき、劣等感を覚え自己肯定感が下がる。その意味でわたしたちはみな、ある状況では自尊心が高く、別の状況では自尊心が低い。
自尊心が危機に瀕したとき、どのような対応をとるかは、個人によって異なるだろう。 あるひとは、劣等感を感じさせる集団から離れ、高いステイタスを確保できる(マウンテ イングできる)集団に移るかもしれない。一方、その集団にとどまり、ステイタスを上げようと努力するひともいるだろう。
これは、どちらが正しいとはいえない。
自己肯定感をもてる環境に移れば精神的には楽になるが(主観的なステイタスが健康に 及ぼす影響を考えればこれはきわめて重要だ)、競争を放棄して低い社会的地位に甘んじ ることになりかねない。その一方で、自分を高める努力をすることは成功への条件だが、無理矢理ステイタスを高めようとすると、燃え尽きてしまうかもしれない。ステイタスゲームはきわめて複雑で、唯一の攻略法はないのだ。
P217 地雷原に近づくな
これが、キャンセルカルチャーへのもっとも現実的な対処法になる。そして多くの場合、評判を守り、社会的な信頼を失わないための(ほぼ)唯一の方法でもある。 -
Posted by ブクログ
「性格」や「私」と言った曖昧な概念を最新の脳科学の観点から解き明かしてくれる良書。橘玲さんは、日常社会の曖昧な概念を合理的な観点から説明する本を執筆する印象があるが、今回の本もまさにその手のものであった。近年のビッグファイブの研究から導き出されることには、性格にはかなり遺伝的な要素が強く、そう簡単にパーソナリティは変わらないということである。無理して自分が自分らしさを発揮できない環境にいるよりは、スパっと適した環境に行き、自分らしくストレスを溜めずにいるのが1番なのかもしれない。現代の知識社会で成功するパーソナリティとして求められているのは、高い知能、高い現実性、低い神経症傾向であり、これにさらに高い外交性と魅力的な外見が加わると、政治家として一国のトップに立つことができるほどの人材かもしれないという。
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Posted by ブクログ
ネタバレリベラルが格差を広げ、ポリコレが自由を奪う。
前半はキャンセルカルチャーの台頭(小山田圭吾)やポリコレ(会田誠)の実例。またLGBTQなどがいかに少数派の権利から多数派の多大な責務になったかが詳説されている。
インターネットの台頭により、人間は常に世界中の不特定多数との競争を強いられるようになった。その中で成功ゲーム、支配ゲームに勝てない人達が美徳ゲームで報酬を得るために不道徳を攻撃することがSNSを通じて過激化される。他方で推しとはアイデンティティ融合により集団としてゲームに参加しステイタスを上げることである。そのような過程で人々はSNS上で集団を形成し時に互いを攻撃するが、心の痛みは体の痛みと同じダメージを脳に与えるということを考えればこれは実質的には集団同士で暴力の応酬をしているのと実質的に変わらない。
第二次世界大戦後の平和な時間が長く続き、世界は極端にリベラルになった。そこでは各個人の個性が尊重されるべきで、その個性に対する意見は場合によっては社会悪とみなされる。しかも物理的な暴力や脅迫などのわかりやすい悪と比べてこのような社会悪は法律ではなく被害者の感情にのみによって判断されるので、不用意な発言を切り取られSNSなどで集団罵倒などを受けることがあり、これは現代における超法規的な私刑であると捉えると、このような社会はある意味で法治国家以前の相互監視による社会システムにも取ってしまったとも考えられ、特にSNS上での有名人達にとって非常に生きづらい世の中になった。このような世界でダメージを最低限避けて生きていくためには目立たず主義主張を表明せず生活するというのが残念ながら一つの解決策となっている。 -
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サラリーマンとして安定と集団帰属意識を享受する生き方を選ぶ人が、国民の大多数を占めている。しかし、日本国の制度を深く理解すれば、個人に加えて法人というもう一つの人格を設立するだけで、税制上の優遇を大量に受けることができる、年収1000万のサラリーマンでも実質的な手取りを300万円程度増やすことも可能になる。本書は、日本の税制の抜け道や、投資キャッシュフローの構築方法等の入門的説明を踏まえて、雇用に捉われないマイクロ法人としての生き方を案内している。これを受けて、日本人のファイナンシャルリテラシーが向上し、国に搾取されて来たサラリーマン達が自由に生きていく方法を模索していくことを祈っているようだ。何回も読み直すことで、新しい発見があると思われる良書。
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Posted by ブクログ
結構衝撃的な本です。しかし書いていることには一理あって、目からうろこが落ちました。世界は、残酷です。どうしようもなく、残酷です。でも、そこで生きるときにここに書かれていることが役に立つと思っています。
『伽藍を捨ててバザールに向かえ』
『恐竜の尻尾の中に頭を探せ』
このキーワードのもと「やればできる」から「やってもできない」という現実をうけいれて、それでも幸福を手に入れる、そのやり方がつづられています。
この本の中では勝間和代的な『努力をすれば成功する』的な生き方を香山リカさんとの対談を引き合いにして批判したり、俗に『マックジョブ』と呼ばれるような低賃金で誰がやっても同じことができる働き方が若者の仕事から高齢者たちの仕事にシフトチェンジしているというくだりには正直な話、
『あぁ、なるほどなぁ』
とヒザを打たざるを得ませんでした。
先日、マクドナルドに行ったときも、カウンターで注文を受けていた女性も確か年配の女性でした。そのときはさして気にも留めなかったのですが、この本を読んで、ああこういうことか、とうなずかざるをえませんでした。
最後のほうになる第4章の『幸せになれるか』というくだりでは、今まで『常識』として信じられていたことが次々と覆されていきます。いわく
『日本人は会社が大嫌いだった』
や意外と日本人は個人主義だったという現実には驚きを隠せませんでした。
そして、
『恐竜の尻尾に頭を見つけろ』
ということは本書を読んでいただけるとありがたいのですが、相場格言の中にある
『人の行く、裏に道あり、花の山』
に通じるものがありました。
「しあわせのかたち」
が多様化してしまった以上、この本に書かれていることに私やあなたにふさわしいニッチ探すこと。それが『オーダーメイド』の幸福を探す有用な方法の一つではないのでしょうか?
と僕は考えております。
※追記
本書は2015年4月10日、幻冬舎から『残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法 (幻冬舎文庫)』として文庫化されました。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ世の中を取り巻く汚職や、いじめ、性差別やうつ病、貧困や格差等の社会問題について、科学的、論理的な視点から切り取る良書。大前提にあるのは、人間は不完全な生き物であり、原始時代に形成された思考・行動パターンを踏襲しているということ。それによると、恋人を失うよりも毎日長時間通勤をすることの方が不幸になるし、年金消滅や原発関連の権力闘争などは防ぎようがないのだ。ここで提起されるのは、すべてを市場のままに任せようとするリベラリズムでも、すべてを政府が管理するパターナリズムではなく、人間の認知的バイアスや行動パターンなどを前提とした、「おせっかいな自由主義」である。ユヌスがバングラデシュで実現しようとしたような、人間を動かすための仕組みを本気で実現しようとする姿勢が必要である。しかし、保身が前提となる人間の行動原則において、それは実現可能なのであろうか。
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Posted by ブクログ
おもしろかった~。
現代の人の生き方とかお金のサイクルの実情が知れる。
これを読んだからといって、さあ明日から私は幸せ!となれるわけではないけど、幸せになるってやっぱりそういうところよね、と再確認。
この本を称え奉り言ってることがすべて正しいとは思わないけど、今自分が向かおうとしている方向性で合ってるかもと思わせてくれた。
結構容量大きめで読むの時間かかるけど、これくらいのが読み応えあって好み。また読みたい。
特に印象に残ったテーマ
・介護業界が水商売人の受け皿になっている
・ダイエットが成功しないのは、成功してしまうと成功しなくなってしまうから
・日本人が鬱になりやすいのは遺伝子レベルの原因がある