「何を読めばいいんですか?」と聞かれるたびに困った。「読むべき本」が多すぎる! だから「実は読まなくてもいい本」を決めればいいのでは、と考えた。「知のパラダイム変換」が起きた今、複雑系、進化論、ゲーム理論、脳科学、ICT(情報通信技術)の分野で「読むべき本」が浮かび上がる驚きの読書術。文庫版書下し「リベラル化する世界の分断」を加えパワーアップして再登場!
Posted by ブクログ 2023年02月11日
土台は進化論で、その上に
進化心理学、行動ゲーム理論、行動経済学、遺伝学脳科学などの新しい知識が成り立っているらしいです。
各学問については、例を交えて解説があるので、自分がどの学問に引かれるかはこの本で把握できると思います。
おすすめとして取り上げられている本はどれも難しそうですが、意識高い系のイ...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年04月13日
非常に面白い本です。
数百年にわたって前提としてきた知の集大成が、今まさに再構築されようとしていると言うことがわかります。
ここ数十年での進化論の発達により、大きく様相が変わってきています。
端的に以下の文章が本書の内容を示しています。
遺伝学、脳科学、進化心理学、行動ゲーム理論、行動経済学、統...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年09月06日
橘さんの本は好きで、よく読んでます。その博識ぶりから察するに、橘さん自身もものすごい読書家なのではないかと思います。そんな橘さんが、『現代の知を語るならこれくらいは知ってなきゃダメ』という内容を整理し、それらを学ぶために最良の書籍のリストを作ってくれました。内容は完全に『読むべき本』の読書案内です。...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年09月15日
自分がいかに教養に欠けるかを思い知らされます。本書では、「複雑系」、「進化論」、「ゲーム理論」、「脳科学」、「功利主義」といった5つの領域の歴史と概要がわかりやすく説明されていてとてもためになりました。
特に印象に残ったのは最終章の内容の中の以下の4つの政治思想のところ。
・平等主義(リベラリズ...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年08月06日
歯ごたえがあり過ぎて噛み切れない。ようやく嚥下しても消化できない。知的欲求が深く、広く満たされる本。読まなくても良いというより、今必要なパラダイムに触れる事が重要で、上書き更新される前の価値観は優先度が低いという事。
カニッツァの三角形という錯視図形がある。三角形そのものを描くのではなく、パックマ...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年08月24日
これから先の未来を見通してみたい。だが、モヤモヤするなぁ。とそんな気分の時に知り手にした書籍。世界はミクロマクロの中でトレードオフされゲーム理論で修練する。そう言うお話でしょ。と事軽く論破してくれた様子が小気味良い◎タイトルの程は論の後に出典形式で参考書籍を列挙し態を保つが、それはどうでも良く。心は...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年09月27日
本書は、読書案内といいながら、筆者の考える重要概念を、筆者の言葉で一通り解説している本。読まなくてもよい本が実際に書いてあるわけではない。
初めて橘氏の著作を読んだが、1959年生まれということで、自分より7年年上の先輩にあたるといえる。重要概念の説明の仕方が非常にうまく、例えば、PC(Polit...続きを読む