あらすじ
12万部突破のベストセラーが待望の文庫化!
コロナを乗り切る方法を加筆収録!!
成功者は成績優秀?社交的?やり抜く力は必要?
世の中のありとあらゆる成功法をエビデンスで徹底検証!
逆境を生き残る方法がわかる!
今こそ読みたい本です。
「勝者は決して諦めない」という成功法則は本当か?
自己啓発本はお手軽で底の浅いもの。そんな印象は本書を一読すれば変わるはず。著者は『ウォール・ストリート・ジャーナル』『タイム』などの有名媒体に寄稿し、大企業のマーケティングにも関わる、アメリカの人気ブロガー。「勝者は決して諦めない」とよくいわれるが、では、早めに見切りをつけるのは間違いなのか。楽観主義者の方が成功しやすいというが、悲観主義にメリットはないのか。世の中に流通するさまざまな「成功法則」を、豊富な例と科学的な理論を元に検証し、結論を提示する手つきは実に鮮やかだ。
「橘玲先生の『言ってはいけない』(新潮新書)に似た、都合の悪い、でも知っておいた方がいい事実を伝えてくれる本ですね。橘先生に監訳をお願いしたのも、著者とのスタンスの近さを感じたからなんです」(担当編集者)
ヒットの背景には、自己啓発本の読者層の変化も。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
この本、橘玲さん監訳ということで読んだのですが、期待に違わずとても面白い。
自己啓発本の類なんですが、外国のはとにかくデータやエビデンスがそこかしこに散りばめられてるので説得力がある。印象深いエピソードも多いです。
自分自身はギバーでありたいと思います。
Posted by ブクログ
はじめに から意訳して下記を紹介する。
"科学的に正しい行動や手順をおこなえば一定の確率で成功を期待できるが、誰でも確実に成功するわけではない"
これに尽きる。
しょせん当てはめる自分はn=1である。
そして "私の人生に何が必要なのか" は皆違う
しかし、効果の出やすいとされる良質な事例をエビデンスベースで紹介している。
純粋に読物として楽しい。
後半の方が面白いね。
Posted by ブクログ
あの偉人も莫大な成功を収めた裏には家庭生活の犠牲があった。人生で必要とされるもの全てにおいて成功することはほぼ無理なのがこれだけ根拠を示されると納得。ではどうするか。世間がではなく自分は欲しいものを自覚すること。それを得るために自ら入念に計画し、生活をコントロールすること。
行き過ぎる自分の成功概念を再考。
Posted by ブクログ
共感できる内容が多い良著。
果たすべき役割が自分に合っていない時、負担が重すぎる時、職務が自分の期待と価値観と一致しないとき、悪影響はストレスの問題だけではなくなる。
怖いのは、物の見方が変わってしまい、いくら努力しても進歩しないと感じ、やる気を失い、ついには疑い深くなり、悲観的になる。自分に合わない職業で働きすぎているなら、転職を考える時。
Posted by ブクログ
進化論みたいなもので、成功者はたまたま運が良かっただけ、という考え方もある。だが、実業の成功は行動しなければ果たし得ないし、同事業が他所と同居するようなやり方では大ヒットはしない。つまり、「行動すること」と「差があること」が成功法則の最低条件となる事は予想できる。従い、受け身で構えて高得点を狙う〝傾向と対策“型の優等生に出番は来ない。しかし、日本の経営者は〝社内制度“の覇者だから、流動性が上がらぬままプロ経営者、アントレプレナー精神が不在という状況、この量産化や再生産という構図が変わらないならば、外部変化が早くなるほど、多くの日本企業には困ったものである。
以上は読む前の感覚だが、本書もそんな文脈で語られる部分がある。そして行動や差異化だけではなく、利他性や持続性、集中力なども必要だという話に広がっていく。言葉だけ並べれば清廉潔白で倫理的という優等生っぽい感じもするが、必ずしもそうではない。バランスが良いのではなく、パラノイアのように際立っている、偏執狂こそ成功に近いというニュアンスだ。
ー 「優等生たちは、先見の明をもってシステムを変革するというより、むしろシステム内におさまるタイプだ」調査によれば、学校で優秀な成績をおさめる資質そのものが、一般社会でホームランヒッターになる資質と相反するのだという。第一に、学校とは、言われたことをきちんとする能力に報いる場所だからだ。
ー 「ふるいにかけられていない」リーダーは、システムによる審査を経てきていないので、過去に“承認済みの”決定をくだすとは限らないし多くの者は、そもそも過去に承認された決定すら知らない。バックグラウンドが異なるので、予測不可能なことをする場合もある。その反面、彼らは変化や変革をもたらす。ルールを度外視して行動するので、自ら率いる組織自体を壊す場合もある。だがなかには、少数派だが、組織の悪しき念体系や硬直性を打破し、大改革を成し遂げる偉大なリーダーもいる。多くの研究結果に見られた、多大なプラスの影響を及ぼすリーダーとは彼らのことだ。
ー もちろん、聡明さは大きな要素だが、「閾値仮説」によると、頭が切れることがすべてではない。技術などの大躍進に関しては、とくにそれがいえる。著名な人びとを見ると、たしかに大半の人は標準より頭がいい。120前後のIQなしに、革新的なものを生みだしたり、歴史に名を刻んだりすることは稀だという。しかし意外なことに、120を超えてしまえば、それ以上IQの数値が増えても業績への効果はほとんどないことが調査で明らかになった。では違いをもたらすのは何か?運ではない。投入された時間数だ。たとえば、原爆を開発したマンハッタン計画の、IQ180の物理学者はたしかに素晴らしいが、120を超えた60ポイントが発揮する効果は、時間数がもたらす効果には及ばないのだ。
ー ニュートンと違って、アインシュタインはチャーミングで、社会正義のために尽力し、家庭を持ち、子どもがいた。だが隠遁生活を好んだニュートンと同様に、人生の多くの時間を思索に費やした。明らかに、彼は天才だった。だが真に驚異的な力は、彼が費やした途方もない時間と集中力だった。名声を得て、友人や家族に囲まれていながら、しばしば世間と隔絶し、脳のなかだけで生きられた…アインシュタインは、息子たちが幼いときには思いやりのある父親だったが、時が経つにつれて無関心になり、ますます思索にふけるようになった。そして離婚後は子どもたちと会うのは稀になり、いっそう仕事に没頭した。次男のエドゥアルトは精神疾患で自殺を図り、ついには精神病院で余生を過ごした。結局アインシュタインはその死まで、三〇年以上も会わずじまいだった…勤勉さは、才能を生みだす。そして才能プラス時間は、成功をもたらす だが、どこまでが適度で、どこからがやり過ぎなのか?
果たして、成功者は天然なのか。器用に顔を使い分けられれば、日常生活を犠牲にする必要はないはず。一部の極端さを見て、法則とするのは危険だろう。確かに、成功を生み出しやすい気質というのはあるが、やはりそれ以上に、その偏執的な気質で失敗している人が山ほどいるのだから。面白がって読む分には良いが、紙一重である。
Posted by ブクログ
なかなかボリューミーだけど、エビデンスや事例も豊富で興味深く、楽しんで読めた。タイトルと内容にちと乖離があるような気もするけど、多くの人が考えるべき示唆が多々あり、再読したい。「成功」というよりも、自分らしくより良く生きていくために必要な考え方を教えてくれる1冊だと感じた。文庫化された点もありがたい良書でした。
Posted by ブクログ
今まで数多くの自己啓発書を読んできたがエビデンスに基づいた本だけあって本書はエピソードを交えて説明されており、自分の知らない実験やデータが数多く使われていておもしろい内容でした。
エピソードも一見、テーマに関係ないと思えば、テーマを解説するために必要なものなので、何が言いたいのかを想像しながら読むとおもしろいかもしれないです。
Posted by ブクログ
成功法則を得る、、、という本とは思いませんでした。
ある程度の人生や仕事経験を積んだ方なら"今までの自分の人生は、どんな目標にベクトルを合わせていたのか"と、振り返れる。もしくは"こういう風に微調整したい"という示唆に富んでいたと思います。
書店で出会うと、文庫版とは思えないページ数の多さに圧倒されますが、訳者のお陰か読みやすいのでビビる必要は無さそうです。
Posted by ブクログ
1.成功するにはエリートコースを目指すべきか→エリートはそこそこの成功ができる。大成功するのは、エリートコースに組み込まれなかった非凡な人材(でも確率は低い。)
2.いい人は成功できないか→しっぺ返し戦略を取るギバーが一番成功する
3.勝者は決して諦めないのか→いろんなことを試した後で、興味が持てることを見つけたら、それに集中するべき。やるべきことを全部行うのは無理
4.なぜネットワーキングはうまく行かないのか→ネットワークは人生で役に立つ。こちらから話すのではなく、相手の話を聞こう。
5.自信を持つのは効果的か→自信は必要、でも過大な自信は危険。
6.仕事中毒とワークライフバランス→偉大な業績は仕事中毒から生まれる。しかし、必ずしも幸福感とは結びつかない。
幸福の4要素:
幸福感(人生から喜びと満足感を得ていること)
達成感(何らかの業績で抜きん出いていること)
存在意義(身近な人に良い影響を与えていること)
育成(誰かの未来を助けていること)
そのために:自分の時間の使い方を調査する。上司と話す。To doリストではなくスケジュール。自分の環境をコントロールする。良い終わり方をする(ピーク・エンドの法則)
Posted by ブクログ
対人ルールの長期的視点での最適解は、ゲーム理論で有名な「しっぺ返し戦略」。
まずは協調。ギバーたれ。自分からは先に裏切らない。協調であれ裏切りであれ、相手にそっくり返す。そして許す。
シンプルで、頭の良し悪しにも関係ない、最強の処世術。
物事をやり抜くためのテクニック。
自分が粘り強くやりたいことが、まだぼんやりしているなら、答えを見つけるためにたくさんのことを試す。
興味の焦点が見つかったなら、WOOPで実行計画を立て、その夢が妥当かどうかはかる。
あとは「楽観主義」と、「自らに語るストーリー」を持ち、「ゲーム感覚」で、エネルギーを集中させる。また、自分の時間の5から10%を小さな試みにベットすることも忘れない。
面白い人になる方法。良きメンターを見つけること。
危機交渉について。説明するのではなく、共感する。誠実な態度で相手の心情にフォーカスする。
深い受容、思いやり、忍耐によって、「価値創造」を目指す。
①落ち着いてゆったりしたペースで話す。
②傾聴する。
③相手の気持ちにラベルを貼る。
④相手に考えさせる。「私に何をしてもらいたいですか?」感謝の気持ちを伝える。