橘玲のレビュー一覧

  • もっと言ってはいけない(新潮新書)

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    俺が薄々思っていることが全てデータで証明されていて気持ちよかった
    こういった類の会話を友人などとしても、なぜか話が噛み合わないというか、一向に理解されないから寂しい

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    2026年03月26日
  • バカと無知―人間、この不都合な生きもの―(新潮新書)

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    ど直球なタイトルに惹かれて久々に自己啓発本として読みました。

    バカと無知ってインパクトある表現しているけど、
    バカとは“能力が低い人”ではなく、“間違いに気づけない人”だと解釈しました。

    本の内容は秀逸で前半部分は私生活にも落とし込めそうな考え方が多くありました(後半部分は僕にとってはイマイチで正直ピンと来なかった)。

    人間が無意識にやってしまうこと(本能的なバカな行動)を生物学や心理学の実験例を基に紐解いて説明するため実感しやすく腑に落ちた部分は多くあったし、いざ自分を振り返った時に心にグサッと刺さる部分は多くあった!笑

    私生活に落とし込めそうな部分としては、
    自尊心を維持するために無意識にマウント取ってたんだろうなって思ったし、自分もバカの立場の可能性があることを念頭に置くことで、何事も俯瞰して考えることにも繋がると思いました。

    全ての内容を覚えるのは正直難しいけど、今回の本を通じてほんの一部でも自分の考えの柱になれたらいいな!

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    2026年03月25日
  • しんどい世の中でどうすれば幸せになれますか?  いまならまだ間に合う“無理ゲー社会”の攻略法

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    お金を稼ぐ力、家族、友人、恋人――これらはすべて人生における重要な資本である。
    人的資本や金融資本といった資本をどれだけ大切にできるか、そしてそれらにどれだけ時間を投資できるかが、人生の幸福に直結する。

    世の中はトレードオフで成り立っている。何かを手に入れるためには、何かを諦めなければならない。この現実を受け入れることが重要である。
    そして幸福とは、「自分の好きな生き方を選ぶ自由」にほかならない。

    日本という比較的恵まれた環境に生まれたこと自体も、大きな幸運と捉えることができる。この前提を自覚することも、幸福度を高める要因となる。

    収入を増やす方法は大きく三つしかない。
    ①働いて稼ぐ
    ②倹約する(支出を最適化する)
    ③運用する

    この現実を直視し、自分の生活のどこに不満や問題があるのかを分析する必要がある。

    特に「倹約する」という観点では、単にモノを買うのではなく、お金の使い方そのものを見直すことが重要である。
    例えば、固定費は意識しないまま流出しやすいため、最優先で見直すべきである。また、日々の支出――外食など――がどのように積み重なっているかを把握することも欠かせない。

    さらに、
    高い家に住むよりも安い家に住み、その分で高級ホテルに泊まるなど、経験にお金を使う方が人生の満足度は高まりやすい。
    現代は、物的豊かさよりも精神的豊かさが重視される時代である。

    人が死ぬときに後悔することには、共通点がある。
    ・正直に生きればよかった
    ・働きすぎなければよかった
    ・思いを伝えればよかった
    ・友人と連絡を取り続ければよかった
    ・幸せを諦めなければよかった

    これらから分かるのは、「自分の本心に従って生きられなかったこと」への後悔が大きいという事実である。
    つまり、物では人は幸せになれず、精神的な充足こそが重要である。

    真の自由とは、国家や会社に過度に依存せずに生きられる状態であり、それは経済的独立によってのみ実現される。

    仕事を選ぶ際には、「会社」ではなく「仕事内容」で判断すべきである。
    自分は何をしている人間なのかを明確にすることが重要である。
    特に、自分の裁量で進められる仕事は幸福度が高い傾向にある。
    与えられる仕事ではなく、自ら生み出す仕事を選ぶことが望ましい。

    20代は資産運用よりも、人的資本を最大化する期間と捉えるべきである。
    多くの経験を積み、実績を作り、能力を高めることに集中する。この蓄積が将来の選択肢を広げる。

    また、人は選択肢が多すぎると迷う。
    したがって、あえて選択肢を絞り、意思決定の負荷を減らし、一点集中することが有効である。

    人に喜ばれる行動を積み重ね、評判という資産を築くことも重要である。
    加えて、物事の本質を捉える思考力を養う必要がある。

    長期的な資産形成においては、分散投資が基本となるが、本格的な運用は30代からでも遅くはない。
    それよりも若いうちは、人との出会いや経験を重視すべきである。

    なお、収入が低くても自営業者の方が幸福度が高いというデータも存在する。
    結局のところ、限られた時間を「何に使うか」「誰に使うか」が人生の質を決定する。

    一方で、世の中には認知バイアスが存在する。
    成功例ばかりが目に入る「サバイバルバイアス」や、自分に都合の良い情報だけを集める「確証バイアス」には注意が必要である。
    冷静に現実を捉えた上で意思決定を行うべきである。

    パートナー選びにおいて重要なのは相性である。
    一緒にいて心地よいか、困難を共に乗り越えられるか。
    そのためには対話を重ね、お互いを深く理解する必要がある。

    また、「理想の相手を求める」のではなく、「相手から求められる自分になる」という視点も重要である。

    人は遺伝的な制約から完全には逃れられない。
    しかし、それを前提として活かし、発現した能力をさらに伸ばすことは可能である。

    たとえ厳しい社会であっても、知識と選択によって人生は大きく変えられる。
    簡単に諦めず、自分の可能性を活かし続けることが重要である。

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    2026年03月24日
  • 言ってはいけない―残酷すぎる真実―

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    旧石器時代は授乳期が終わると親ではなく年上の子どもが小さな子の面倒を見ていた。そこから遺伝的変異は生じておらず、今でも子どもにとって親より大事なのは子ども同士の世界で馴染み、村八分にされないこと。その世界の中で強みを持つこと。故、親は直接子に影響を及ぼすことは出来ないが、親が与える環境(友達関係)が子供の人生に決定的な影響を及ぼす。

    親の1番の役割は、この持つ才能の芽をつまない環境を与えること

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    2026年03月23日
  • 言ってはいけない―残酷すぎる真実―

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    純粋に知識として面白かった。この本を読んで日常生活を送る中で無意識に抱いていた違和感を少し説明できたように思う。

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    2026年03月12日
  • DD(どっちもどっち)論 「解決できない問題」には理由がある

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    世界の混沌とした社会問題、事件、事故、戦争など世界の見る目を曇らせる「善悪二元論」が蔓延り始めた。それは世界を善(正義)と悪に分けようとする力関係だ。だが、本書にあるDD(どっちもどっち)は、歴史的な背景など双方の立場を知れば知るほど複雑になりつつある事を説明をしている。実際、ファクト情報が数によるフェイク情報でネジ曲げさせられる現状がある。例えばロシアとウクライナとの戦争、イスラエルとガザでの戦争も歴史を知るとどちらも加害者であり犠牲者となり得る。一方、肝心なメディアでさえ、一部の力による隠蔽あるいは偏った情報(陰謀論・権力者の個人情報、あるいは弱者保護、または世間の批判や抗議を避ける為)による報道判断は説明責任を避けているのが現状だ。よって一方的な報道情報だけを信じることが曖昧で、且つ危険なこともあり、面倒な思考なしで、直感的に自分の都合から「快感」を選択するようにもなったのも現実だ。今後世界は多くの情報(モノの捉え方、見方)を発信するがDD(どっちもどっち)の視点からの洞察が必須となり、圧倒的多数(集合知)で網羅する情報の判断には気を付けた方が無難となる。
    本文での気になる言葉「メディアにとって「正義」は他人(権力)を批判する道具で、報道とは読者を煽動してお金を稼ぐビジネス」

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    2026年03月07日
  • 運は遺伝する 行動遺伝学が教える「成功法則」

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    人間の理性とか努力を信仰するリベラルが発狂しそうな本だった。人間の努力とかはほぼ無いんだな。努力出来る遺伝子があるだけで全ては遺伝という出来レースだったのか。

    飲み放題が成立するのは日本人に下戸が多いからでヨーロッパとかアフリカに飲み放題あったら店が潰れるらしい。私もお酒に酔わないし脚の長さが黒人平均だから実は黒人なのかもしれない。


    「 ご著書の『「心は遺伝する」とどうして言えるのか──ふたご研究のロジックとその先へ』(創元社、 2017年)で、ストレスを感じるようなライフイベントにどの程度、遺伝の影響があるかの研究が紹介されてますよね。病気になったり、近しい人が亡くなったり、強盗に遭うなど、一般的には運が悪かったとされる偶然の出来事と、離婚や解雇、お金の問題など、本人にも責任があると見なされる出来事を比較したところ、偶然の出来事の 26%が遺伝で説明でき、本人に依存する出来事の遺伝率 30%と統計的に有意な差はなかった[* 1]。  最初に読んだときは、なぜそうなるのかわからなかったのですが、よく考えてみると、病気には遺伝が関わっているし、近しい人が親族なら同じ遺伝子を共有しているかもしれない。強盗に遭うのは確かに運も悪かったのでしょうが、危険な場所にいたり、目立つ行動をとったりしたのが原因だとすれば、そこにも遺伝の要素がある。  知人が交通事故に遭ったら、「運が悪かったね」と同情するでしょう。でもそれが、信号を無視して横断歩道を渡ろうとしたり、無理な追い越しをしようとして起きたのなら、たんなる偶然とはいえない。そう考えれば、私たちの人生のすべてを遺伝の長い影が覆っていて、そこから逃れることはできないのではないでしょうか。」

    —『運は遺伝する 行動遺伝学が教える「成功法則」 (NHK出版新書)』橘 玲, 安藤 寿康著

    —『運は遺伝する 行動遺伝学が教える「成功法則」 (NHK出版新書)』橘 玲, 安藤 寿康著

    「  AD H 1 Bと A LD H2のどちらも変異型を二つもっていると、アルコールを急速にアセトアルデヒドに分解しますが、そのときに出る毒素を処理できないので、ちょっと飲んだだけで顔が真っ赤になり、頭が痛くなったり、気持ち悪くなったりします。  居酒屋で「飲み放題」が成立するのは、日本には下戸遺伝子の保有者が一定数いるからですね。この変異型はヨーロッパやアフリカにはほとんどないので、日本に来た外国人は「飲み放題」にびっくりします(笑)。欧米で同じことをやったら、たちまち飲み倒されてお店がつぶれてしまうでしょう。」

    —『運は遺伝する 行動遺伝学が教える「成功法則」 (NHK出版新書)』橘 玲, 安藤 寿康著

    「日本のリベラルには想像もできないでしょうが、いまでは欧米のリベラル(左派)は、「遺伝ガチャにたまたま当たっただけでとてつもない金持ちになるのは不公平だ。超富裕層に課税して、その富を(遺伝ガチャに外れた)貧しい人たちに分配すべきだ」として、「運の平等主義」という「遺伝決定論」を主張しています。それに対して保守派は、遺伝よりも本人の努力を重視しているのだから、ある意味、保守とリベラルの逆転現象が起きている。」

    —『運は遺伝する 行動遺伝学が教える「成功法則」 (NHK出版新書)』橘 玲, 安藤 寿康著

    「期待値としてはそうなります。自分と配偶者、両方の知能が平均よりも高ければ、子どもの知能も高くなる確率が相対的に高いことは確かです。しかし、ここで統計学で最初に習う「平均への回帰」が効いてきます。通常、どの能力についてもサンプルをたくさん集めてグラフ化すれば、正規分布、つまりベルカーブを描きます。両親ともに能力が高いということはベルカーブの右端に位置するわけですが、親と子の相関係数が 1ではない、つまり親と子が同じになるわけではない場合、子どもの能力の平均値は両親の能力を足して 2で割ったものよりは、集団全体の平均に若干近づく確率が高くなります。これが平均への回帰です。  だから、「両親はどちらも東大を出ているのに、なんでこの子は……」と嘆くこともあれば、逆に「鳶が鷹を生む」ということもあるわけです。橘    確かに優秀な成績を残したスポーツ選手の子どもが期待したほど活躍できないという話はよく聞きます。これも「平均への回帰」で説明できそうですね。」

    —『運は遺伝する 行動遺伝学が教える「成功法則」 (NHK出版新書)』橘 玲, 安藤 寿康著

    「身長や体重、運動能力などの身体的な形質の遺伝率が高いことは、昔から多くの人が気づいていたでしょう。それに対して、知能やパーソナリティなど精神的な形質の遺伝については、「言ってはいけない」という空気がつくられてきました。  そこに、エビデンス(証拠)を示して不都合な真実を突きつけたのが行動遺伝学で、生物学的な形質と心は別であってほしい、いや別でなければならないという、これまでの大前提が崩されたことで憤る人が多いのでしょう。安藤  なんでそんな当たり前のことで驚くのか、というのが、いまとなっては正直なところですが、じつは僕自身、「環境によって人間がつくられる」ことを示そうとして、大学院に進んだんです。ところが研究を進めれば進めるほど、遺伝の影響が大きいことを認めざるをえなくなりました。  前章で出てきた行動遺伝学者のエリック・タークハイマーは「行動遺伝学の 3原則」の 1番目として、「ヒトの行動特性はすべて遺伝的である」ことを挙げています。この原則の意味はきわめて大きい。知能や運動能力、あるいはコミュ力だけじゃなく、ありとあらゆる能力、ありとあらゆる個人差に遺伝の影響があるんです。僕たちがいまこうして対談している瞬間にも、何らかの遺伝的素質を用いているわけですから。」

    —『運は遺伝する 行動遺伝学が教える「成功法則」 (NHK出版新書)』橘 玲, 安藤 寿康著

    「この本のテーマでもある、「人生のあらゆるところに遺伝の長い影が伸びている」という話ですね。冷静に考えれば当たり前のことなのに、直感的には受け入れがたいものがある。  とはいえ、行動遺伝学に対する批判は、突き詰めれば知能に集中していますよね。身長の遺伝について文句をいう人はいないし、スポーツや音楽の才能が遺伝することも当然と見なされている。歌舞伎に至っては、親から子へと「芸事の血」が受け継がれていくことが前提になっていますが、知能の遺伝に関してはあらゆるところから批判がくる。現代のような知識社会では、知能が高いかどうかが人生に決定的な影響を与えるので、誰もが知能の話に敏感になっているのでしょうけど。  そこでうかがいたいのは、そもそも知能とは何かということです。認知科学者は「一般知能」を調べるために知能テストを行なうわけですよね。」

    —『運は遺伝する 行動遺伝学が教える「成功法則」 (NHK出版新書)』橘 玲, 安藤 寿康著

    「そういう批判はよく聞きますし、一見説得力があるかのように聞こえますよね。でもそれって、野球選手の打率だって統計的に算出されるヴァーチャルな数字にすぎないから大谷翔平の打率が 3割といっても実力とは無関係だとか、日経平均株価は統計的数値にすぎないから日本の経済状況とは無関係だというのと同じくらい荒唐無稽で、「先に批判ありき」の詭弁にすぎません。  打率だって日経平均株価だって、野球選手としての実力や日本経済の状況と合理的に連動し、現象の理解を助ける、意味のある数値であることは誰でも認めるでしょう。一般知能も同じで、学業成績や職業選択、健康度、配偶者選びなどとも関係があることがたくさんの研究から示されています。そしてそれがいま、脳神経科学によって遺伝子とも関係していることが明らかにされつつある。  「知能は統計的現象である」と僕も書いていますが、これは、その背後に生物学的な仕組みが存在しないということではありません。」

    —『運は遺伝する 行動遺伝学が教える「成功法則」 (NHK出版新書)』橘 玲, 安藤 寿康著

    「学業成績の遺伝率と SESの関係を調べたタークハイマーの研究では、もともとアカデミックモティベーション(学習意欲)をもっている人は、 SESが高いと、その意欲が刺激されるとの結果も出ています。逆に SESが低いと、学習意欲があってもそれを実現することが難しい。そのため SESが高いほど学習意欲も学業成績も遺伝率は高くなっています。」

    —『運は遺伝する 行動遺伝学が教える「成功法則」 (NHK出版新書)』橘 玲, 安藤 寿康著

    「橘    「教育幻想」を壊したくないんですね(笑)。知能の遺伝率が成長とともに上昇していくということから、「なぜ親は幼児教育(お受験)に夢中になるのか」も説明できそうです。幼児期は遺伝より環境の影響のほうが大きいから、親の努力が結果に結びついて報われやすい。ところが思春期を過ぎると、本来の遺伝的な資質で成績が決まり、子育ての努力は報われなくなる。安藤  おっしゃるとおりです。ですから早期教育とか英才教育に親が過熱することを非常に危惧しています。鉄は熱いうちに打てといいますが、相手は打ったとおりの形になる鉄ではなく、形状記憶合金のように、遺伝子の導く形にだんだんと近づいていくんです。もちろん子どもの頃からよい文化に触れさせることの重要性は強調してもしすぎることはありません。しかし他の子より一足早く学ばせて優位なポジションに行かせようとか、あるいは他の子より出遅れるとかわいそうだから早くから学ばせようという趣旨だとすると、必ずしも報われないことがあることは覚悟しておく必要があるでしょうね。そういった個人差の半分は環境ではなく遺伝も関わっているわけですから。」

    —『運は遺伝する 行動遺伝学が教える「成功法則」 (NHK出版新書)』橘 玲, 安藤 寿康著

    「醬油にみりんをちょっと足すとすき焼きのたれに、出汁をちょっと足すとそばつゆになりますが、元が酢だったら何かを足してもぜんぜん違う味になりますよね。遺伝子型が違うというのは、人によって醬油か酢かの違いがあるようなものです。考えようによっては、すき焼きのたれとそばつゆはぜんぜん違うという意味で、エピジェネティクスも重要だとはいえますが。」

    —『運は遺伝する 行動遺伝学が教える「成功法則」 (NHK出版新書)』橘 玲, 安藤 寿康著

    「でもより重要なのは、母ラットの行動が環境への適応として説明できることです。母ラットが子ラットにじゅうぶんな毛づくろいができるのは、天敵のネコがいなかったり食料がたくさんあるなど、安全で豊かな環境のときですよね。すると子ラットは、それをシグナルとして活発な探索行動をするようになる。  逆に、母ラットが子ラットを毛づくろいできないのは、ネコがたくさんいる危険な環境だからかもしれない。この場合は、子ラットは毛づくろいされないことをシグナルとして、神経症的傾向を高め、常にビクビクするようになる。このほうが生存確率が上がるからです。  ラットの寿命は人間に比べてずっと短く、 2、 3年で世代交代していくので、その間に環境が大きく変わるとは考えにくい。だとしたら、子ラットや孫ラットにその形質が引き継がれるのは進化の仕組みとして合理的です。」

    —『運は遺伝する 行動遺伝学が教える「成功法則」 (NHK出版新書)』橘 玲, 安藤 寿康著

    「リベラルな人たちは一貫して「遺伝決定論」を批判してきましたが、よく考えるとこれは逆ですよね。先に述べたように、ノルウェーでは社会がリベラルになるにつれて遺伝率が上がっていった。男女平等になるほど性差が拡大するとか[* 18]、豊かな国では数学の平均得点が高いと同時に、成績に顕著な性差がある(男のほうが成績がいい[* 19])という研究もあります。相対的に男は数学・論理的知能が高く、女は言語的知能が高いので、社会がより自由になることで遺伝的な能力を発揮できるようになったからだとされます。」

    —『運は遺伝する 行動遺伝学が教える「成功法則」 (NHK出版新書)』橘 玲, 安藤 寿康著

    「アインシュタインには統合失調症の子どもがいるし、映画「ビューティフル・マインド」の主人公で、ゲーム理論でノーベル経済学賞を受賞した数学者のジョン・ナッシュは本人も統合失調症に苦しみ、子どもも重度の統合失調症です。高い知能と高い経験への開放性の組み合わせは、人類の文化に大きな貢献をしてきましたが、その才能はあやうい均衡のうえに成り立っているのかもしれません。」

    —『運は遺伝する 行動遺伝学が教える「成功法則」 (NHK出版新書)』橘 玲, 安藤 寿康著

    「でもより詳しく見ていくと、保守だからとって知能が低いとはいえない。シリコンバレーの著名投資家でトランプ支持者でもあるピーター・ティールは 13歳以下のチェス選手権で全米 7位にランキングされたし、トランプの最大の資金支援者であるロバート・マーサーは、ヘッジファンドで金融市場のモデリングをして大富豪になった数学とコンピュータの天才です。トランプの岩盤支持層が高卒や高校中退の白人労働者階級だとしても、共和党支持者の平均所得は民主党支持者よりも高い。これは、社会的・経済的に成功した人のなかに保守派が多いからでしょう。  そのように考えると、保守派の特徴は言語能力が低いことではないでしょうか。論理的・数学的能力が極端に高いと、心の理論がうまく構築できず、他者とのコミュニケーションに困難を抱えることがあるとされています[* 42]。その極端なケースが自閉症ですが、ティールやマーサーのパーソナリティをうまく説明しているように思えます。」

    —『運は遺伝する 行動遺伝学が教える「成功法則」 (NHK出版新書)』橘 玲, 安藤 寿康著


    「うーん、保守派にも言葉巧みな人はいそうな気がしますし、リベラルも言語化できずに感情任せの人もいるように思いますけど。ただ確かに、新しいことを説得的に示すためには、ジャン・ジャック・ルソーのように雄弁でなければならないでしょうね。  いずれにせよ人間の知能において、言語が大きなウェイトを占めていることは間違いありません。情報処理能力には、図形処理や数学的処理、記号的処理などさまざまな種類があるのに、人間という種は圧倒的に言語に依存しています。おそらく初期の人類にとって、音声を分節して、さまざまな概念を他者と共有する能力をもつことが適応的だったのでしょう。」

    —『運は遺伝する 行動遺伝学が教える「成功法則」 (NHK出版新書)』橘 玲, 安藤 寿康著

    「それでも言語的な能力にはかなりの個人差があって、言語的知能の高い子どもはあまり怒られない。なぜなら、自分の行動を説明できるから。  子どもがいたずらをしたとき、親や先生は「なんでそんなことをしたの!?」と叱りますよね。言語的知能の高い子どもはそのとき、「 ○ ○だと思ったから」「先生が × ×と言っていたから」「友だちがやっていたから」などと説明できます。  そうすると大人は納得して、「でもそれは間違っているからやっちゃダメ」と子どもを諭して話は終わる。ところが言語的知能の低い子どもは、そういう場面でうまく説明できないので、黙り込むしかない。」

    —『運は遺伝する 行動遺伝学が教える「成功法則」 (NHK出版新書)』橘 玲, 安藤 寿康著

    「言語能力には性差があって、女の子のほうが発達が早いですからね。子ども同士でも同じかもしれませんが、大人が子どもを「なんでそんなことをしたの!?」と怒るのは、因果関係がわからないと不安だからです。ホラー映画が怖いのは、殺人鬼の行動が常識では理解できないからですよね。同じように、自分の行動を説明しない子どもは、傍から見てとても不気味に感じる。  「なんでいつもそうなの!」「ちゃんと説明しなさい!」と大人の怒りがエスカレートすると、言語的知能が低かったり、心の理論がうまく構築できない子どもは、未知の世界を怖いところだと感じるようになる。そうなると、友人や知り合いだけの狭い世界で生きていくほうが快適になるでしょう。みんなが自分のことを知っていれば、いちいち説明する必要がないから。これが「保守」のパーソナリティだというのは、とても納得感があります。  それに対して言語的知能が高いと、問い詰められても説明できるので、未知の世界を恐れる理由がない。違う国の文化や宗教に興味をもち、留学したり海外で働いたりすることを面白そうだと思い、恋人をつくるときも、異なる文化圏の相手のほうが刺激的だと感じる──これは「リベラル」の典型的なパーソナリティです。」

    —『運は遺伝する 行動遺伝学が教える「成功法則」 (NHK出版新書)』橘 玲, 安藤 寿康著

    「偏差値でいえば 40から 60の範囲(全体の約 68・ 3%)の外見なら、その人を魅力的だと思う相手がどこかにいる。この実験では、あまりに美人だと男が怖れて近づかないとか、男はデートの誘いが成功するかどうかと外見があまり関係ない(おそらくはコミュ力が関係している)ことも示されていました。」

    —『運は遺伝する 行動遺伝学が教える「成功法則」 (NHK出版新書)』橘 玲, 安藤 寿康著

    「出会い系サイトや婚活サイトのビッグデータを分析すると、女性がモテる基準は年齢で、若いほどモテる。それに対して男性がモテる基準は年収というのが、一貫した傾向のようです[* 45]。これは進化心理学の予想と整合的で、利己的な遺伝子にとっては、若い女性ほどより多くの子どもを産めるから価値が高く、より大きな資源をもつ男を確保すれば、女性は自分と子どもの生存確率を高めることができる。このような主張はかつてなら「性差別」といわれたかもしれませんが、婚活サイトのデータがあまりにもあからさまなので、近年では批判の声もあがらなくなってきたようです。」

    —『運は遺伝する 行動遺伝学が教える「成功法則」 (NHK出版新書)』橘 玲, 安藤 寿康著

    「小児性犯罪には、言語的知能やコミュニケーション能力の低さだけでなく、それ以外にもいくつかの要因が関わっていると思います。例えば、ものすごく性的な関心が高いのだけど、自分の望む方向には行けないとか、衝動性が強すぎるとか。それから忘れてはならないのは、こういう形質は非共有環境も重要だということ。つまり、当たり前のことですが、たまたまそういう犯罪をしたくなるような状況と出会ってしまったことも大きな要因です。そういう状況に出会わせないというのが無理だとしても、そのときほかにもっと夢中になれるものがあれば、犯罪には至らなかったかもしれない。」

    —『運は遺伝する 行動遺伝学が教える「成功法則」 (NHK出版新書)』橘 玲, 安藤 寿康著

    「いまの話に関してもう一つ言えるのは、「頑張らなければいけない」という社会的な価値規範が強すぎるのではないか、ということです。親しくしている知り合いに宮城県・石巻の漁師さんがいるのですが、先日、「がんばろう!石巻」という大きな看板が嫌いで、その近くには絶対近づかないという話を聞きました。僕から見れば、彼自身はすごく頑張り屋というか、いろいろなことに自主的に取り組んでいる努力家だと思います。ですが、だからこそ、「みんなで一斉に頑張ろう」というムードにものすごく欺瞞を感じるというのですね。その気持ちはよくわかる気がします。  教育界にも「頑張って成績を上げよう」という風潮があります。日本社会全体にもそういう傾向が強い。「もっといい製品をつくろう」「いまよりもっとよい社会があるはずだから、みんなで頑張ろう」「女性も社会に出て活躍しよう」──間違ったことは言っていませんし、目標をもつのはいいことです。でも、それは「頑張れば必ずよくなる」とか「できない人は頑張っていない」という考えにすり替えられやすい。論理的には成り立たないはずなのに。その結果、「頑張れない人なんていないんだから、頑張らないのは心がけが悪い」と、できない人を追い詰めてしまっている。」

    —『運は遺伝する 行動遺伝学が教える「成功法則」 (NHK出版新書)』橘 玲, 安藤 寿康著

    「教育界にも「頑張って成績を上げよう」という風潮があります。日本社会全体にもそういう傾向が強い。「もっといい製品をつくろう」「いまよりもっとよい社会があるはずだから、みんなで頑張ろう」「女性も社会に出て活躍しよう」──間違ったことは言っていませんし、目標をもつのはいいことです。でも、それは「頑張れば必ずよくなる」とか「できない人は頑張っていない」という考えにすり替えられやすい。論理的には成り立たないはずなのに。その結果、「頑張れない人なんていないんだから、頑張らないのは心がけが悪い」と、できない人を追い詰めてしまっている。」

    —『運は遺伝する 行動遺伝学が教える「成功法則」 (NHK出版新書)』橘 玲, 安藤 寿康著

    「先ほど、経済学者のヘックマンの話が出てきました。彼自身はリベラルな学者ですが、教育で知能を向上させることに限界があることを認めています。少なくとも小学校入学後は、教育的な介入で子どもの学力を向上させることは困難だろうと書いている[* 54]。」

    —『運は遺伝する 行動遺伝学が教える「成功法則」 (NHK出版新書)』橘 玲, 安藤 寿康著

    「遺伝的な脳の配線が、一人ひとりの個性的な行動をつくり出している。ショパンコンクールで上位入賞( 1位なしの 3位)した横山幸雄さんは、子どもの頃にレコードを聴いていて、自分ならもっといい弾き方ができるのに、と感じたそうです。有名なパティシエだって、お菓子づくりは何だか面白そうと感じたのが出発点でしょう。社会的な評価などとはまったく別のところで、脳は価値判断や認知処理を行なっているということです。  このことは、カール・フリンストンの「自由エネルギー原理」とも整合的です。人間の脳は一種の予測器だという説ですが、とくに注目しているのは次の二つのネットワークです。一つは、後部帯状回から内側前頭前野、そして外側頭頂葉や海馬などにかけてのいわゆるデフォルトモード・ネットワークで、これは自己との関係が強く、非常に個人的なレベルで内面的な心的活動を担っています。もう一つは、前頭前野と頭頂をつなぐ実行機能ネットワークで、ワーキングメモリに関係します。こちらは、外的な情報や抽象的情報を論理的、能動的に処理するところです。」

    —『運は遺伝する 行動遺伝学が教える「成功法則」 (NHK出版新書)』橘 玲, 安藤 寿康著

    「日本人はうまく理解できないと思いますが、すくなくともアメリカでは、人種問題というのは「白人/黒人問題」のことですよね。黒人の社会階層が低く犯罪率が高いことを、右派は「自己責任」と批判してきた。それに対して左派は、奴隷制の歴史から連綿とつづく「制度的人種主義( systemic racism)」の結果だという。ここから、白人は生まれたときからレイシスト(人種主義者)で、ピープル・オブ・カラー(「有色人種」の政治的に正しい呼び方)は、仮に人種的な偏見や差別があったとしても、レイシズムとは呼ばないという奇妙な理屈が出てくる[* 66]。この論理だと、「黄色人種」である日本人は、どんな言動をしようとも「レイシズム」と批判されることはないという話になります。」

    —『運は遺伝する 行動遺伝学が教える「成功法則」 (NHK出版新書)』橘 玲, 安藤 寿康著

    「日本の場合、ヨーロッパにおけるユダヤ人のような、遺伝的に異なるヒト集団は存在しないでしょうが、これまでの理解とは違う遺伝クラスターが見つかる可能性はありそうです。」

    —『運は遺伝する 行動遺伝学が教える「成功法則」 (NHK出版新書)』橘 玲, 安藤 寿康著


    「行動遺伝学については 2000年に『心はどのように遺伝するか──双生児が語る新しい遺伝観』(ブルーバックス)を出版させてもらって以降、今日まで、それぞれの時点での最新の知見と、それをふまえた私論を、主として新書の形で、たびたび紹介させていただく機会を得てきた。遺伝環境問題という、多くの人が関心を持つであろう、しかしタブーに触れるようなテーマなので、それなりの社会的プレゼンスは示せているのかなという感触はありながらも、その反響の薄さにいささか失望し、むしろ不気味さすら覚えてきた。行動遺伝学の知見は、本来、人間存在の認識の本質に関わり、社会科学のパラダイムを根底から揺るがすかもしれないインパクトをもつと、密かに任じていたからである。」

    —『運は遺伝する 行動遺伝学が教える「成功法則」 (NHK出版新書)』橘 玲, 安藤 寿康著

    「そもそも「行動遺伝学の知見は言ってはいけないことなんだぞ、だけどそれこそ暴露しなければいけない真理なんだぞ」という表現姿勢に偽悪性を感じたし、それが橘さんの芸風をもってするとここまでインパクトをもって世間にアピールできることが、自分が日頃取り組んでいる学問姿勢とあまりに相容れなくて、当惑しつづけた。  行動遺伝学が明らかにしてきたことは、確かに知能や学力や収入に遺伝の影響が大きいというタブー性を持つものもあるが、もっともっとずっと豊かな知見、社会のダイナミズムを理解するうえで重要な知見がたくさんあり(それをこれまでも紹介してきたつもりだ)、橘さんのストーリーだけで行動遺伝学を理解してもらっては困ると思って、 S B新書から『日本人の 9割が知らない遺伝の真実』を出させていただいた(ベストセラーへの便乗でもあったわけだが)。またその頃に一度、まだ当惑の気持ちを持ちながら、橘さんと雑誌で対談させてもいただいた。」

    —『運は遺伝する 行動遺伝学が教える「成功法則」 (NHK出版新書)』橘 玲, 安藤 寿康著

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    2026年03月04日
  • 新版 お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方 知的人生設計のすすめ

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    もし個人事業主、法人に関わることがあったら絶対再読したいと思える本でした。

    - お金持ちの方程式: 資産形成=(収入-支出)+(資産×運用利回り)
    - サラリーマンの保険料のほとんどは国民年金の赤字の穴埋めに当てられる
    - サラリーマンは実質収入の3割を税と社会保険料で支払っている
    - 個人と法人という二つの人格を使い分ける:制度の歪みにより個人と法人で税制が異なるため、自分、個人へ給与を払うことで両方のメリットを最大限に活かし、家系のファイナンスを最適化できる。
    →法人で経費を計上しながら自分に対する報酬にも給与所得控除が認められるという、経費の二重取り。
    - 最適年収を計算する:1.課税所得を0にする、2.社会保険料を最小化する

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    2026年03月02日
  • 人生は攻略できる

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    人生をより豊かに勝ち抜くためには、まず「人的資本」を磨き、「時間」を味方につけること。
    堅実な歩みを基本としながらも、常にポジティブな挑戦を続け、自分も他者も心地よく過ごせる世界を自ら構築していく。

    人が他者を見る尺度は、本質的には「知性」と「人格(ビッグファイブ)」に集約される。
    だからこそ、そのレベルを上げ続ける努力を怠ってはいけない。
    好きなことをとことん極めて発信し、経済面では投資を賢く活用する。そして何より、世界は友であふれているという信念を持ち、自然を愛し、「ギバー(与える者)」として生きること。
    この戦略こそが、真に豊かな人生への道である。

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    2026年03月01日
  • しんどい世の中でどうすれば幸せになれますか?  いまならまだ間に合う“無理ゲー社会”の攻略法

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    橘玲さんの著書が好きの方であれば、「社会資本」、「人的資本」、「金融資本」という3つの言葉は聞き飽きたと思う人が大半かと思いますが、改めてこの3つの言葉の重要性を、様々な悩みを持つ若者と、それらの悩みに対して「ゴーリオ爺さん」というAIキャラクターが真摯に回答する、という構成で解説されています。気になる方は是非、御一読を!

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    2026年02月28日
  • マネーロンダリング入門 国際金融詐欺からテロ資金まで

    ネタバレ 購入済み

    少し古い本だが今でも面白い

    五菱会事件やライブドア事件といった具体例を交え、地下経済に蠢くアングラマネーの実態と、資金洗浄という金融システムのバグを鮮明に描き出した実用的ルポルタージュ。
    高度にグローバル化し大衆化をも遂げたマネーロンダリングのメカニズムを、道徳的な是非論を排して冷徹に解剖する著者の手腕は素晴らしい。

    国家の厳格な規制網とそれを巧みにすり抜ける国際租税回避のいたちごっこを目の当たりにし、絶対的なルールというものの脆弱性を痛感した。社会の歯車として働き始めた身として、綺麗事だけでは回らない資本主義の裏構造を知ることは、コンプライアンスの形骸化や経済事象の奥底にある真の意図を嗅ぎ分けるためのリテラシーに直結するような気がして面白かった。
    表面的なニュース報道に踊らされず、資金の還流というファクトベースで世界の力学を俯瞰することの重要性を教えてくれる本。

    #ダーク #タメになる

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    2026年02月26日
  • スピリチュアルズ 「わたし」の謎

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    ビックファイブで自分と相手がより理解しやすくなる本だと思った。
    印象的だったのは、自分の性質から離れた努力は、ストレスで寿命を縮める可能性があること。
    自分が無意識でもついやってしまうことを軸にするのが生きやすくなるのだろう。

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    2026年02月25日
  • 無理ゲー社会(小学館新書)

    購入済み

    闇は深いが面白い

    誰もが自分らしく生きることを強制される現代社会が、いかにして残酷なメリトクラシーへと変貌したかを暴く一冊。
    知能格差や遺伝という身も蓋もないファクトを提示し、自己実現というイデオロギーが引き起こす絶望の構造を解剖していく手腕は容赦がない。

    同期との能力差や評価の壁に直面し始めた身として、この知識社会が知力による無理ゲーであるという主張には妙に納得してしまった。理不尽な現実を前に自己責任論でメンタルを削るより、そもそも勝てない土俵では戦わないというドライな処世術を持つ方がコスパが良い。仕事への過度な期待を捨て、ほどほどに生き抜くための免罪符をもらった気分になる

    #タメになる #ダーク #深い

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    2026年02月25日
  • 新・貧乏はお金持ち――「雇われない生き方」で格差社会を逆転する

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    面白い。あとはどうやって法人に利益を出させるか?「脱税できるかな」は超面白い!きちんとアカウンタビリティーによって準備してしる事や、交渉によつて税務署が追徴税額を負けてくれる事もある事、いざとなれば裁判でも辞さないとか、税務署が聞いたら腰を抜かすだろう。

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    2026年03月01日
  • マネーロンダリング

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    引き込まれる小説であった。
    詳細な金融知識は全部は理解出来なかったが、仕組みは何となくイメージ出来た。
    20年前以上の小説なので今とは状況が多少違うだろうが、似たようなスキームはあるんだろうなと思った。

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    2026年02月24日
  • 不道徳な経済学 転売屋は社会に役立つ

    購入済み

    ダークな世界を知りたい方へ

    転売屋や高利貸しなど、社会から指弾される存在を、自由市場と自発的取引の観点から徹底的に擁護する異色の経済学書。双方が合意した取引は必ず双方に利益をもたらすという大原則を感情論を排除して論理の極限まで突き進む構成は、極めて知的挑発となっている点が面白い。論理的な思考を好むものにとって、世間の道徳的な価値観を冷徹な論理で解体していくアプローチは痛快です。

    表面的な善悪や同調圧力に流されず、その行為は本当に誰かを搾取しているのかと根本から疑う視点と、社会現象の隠れたメカニズムや真の因果関係を見極め、常識に囚われずに意思決定するための強力な思考を身につけたい人におすすめです。

    #ダーク #タメになる #共感する

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    2026年02月22日
  • バカと無知―人間、この不都合な生きもの―(新潮新書)

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    岡田斗司夫さんのYouTubeで知った一冊。
    誰が言っていたか忘れてしまったが、「世の中で言ってはいけないことは大体正しい」という言葉を思い出した。それくらいグレーな部分について書かれているし、それがおそらく世の中の本質なのかなと感じる。読んでいて特に感じたことは、時代の成長が早すぎて、人間の成長が追い付いていないということ。理論では分かっていても今の人間ではできないことが多いように感じる。だからこそ、ある程度の知識をつけ、ある程度のバカさ加減で、プラプラ生きているのが幸せなのかもしれない。

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    2026年02月16日
  • 言ってはいけない―残酷すぎる真実―

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    世の中のタブーやナーバスな話題を人間の本質から考察
    SNS論争のヒントになるようなことにも触れてあり、知識としておもしろかった!
    もし続編があったらぜひ読みたい

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    2026年01月28日
  • 幸福の「資本」論―――あなたの未来を決める「3つの資本」と「8つの人生パターン」

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    人生の設計に悩んでいた私にとても相性のよい本でした。
    三つの柱も納得感があったし、指針にもなりました。

    そして、自分の昔のキャラの振り返りが凄く面白かった。自分はこんなだったなぁと振り返りつつ、今の自分に向いている要素が確かにあって伸ばすポイントを見つけることができました。

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    2026年01月16日
  • 言ってはいけない―残酷すぎる真実―

    Posted by ブクログ

    誰にも言及されない、したくないような嫌悪感を感じる
    学説・論文を取り上げてまとめた書籍であり、
    社会構造の基礎・原則を知るための一助となりえる本。
    橘先生の本はとても面白く読める。

    本の締めには「これらの事実(著者が言うには)を基に
    差別をしたり人を分けるのではなく、真の公平や平等に向けて
    全人類が幸せになるためにはどう考えるべきか」を問う文面がある
    まさにその通りで、差別的にも取れる学術論文を「1つの科学的事実の可能性」
    として検証し、互いの幸福を求めるための制度に変貌させていくことが
    人類の共存における進化として正しい考え方ではないのか?と思った。

    しかし、だとしても読み手にとっては非常に差別的な本には変わりない
    神にでもなった気になって、自分とは無関係な視野から本を読み進めて
    行かないと、どこかで心苦しさに埋もれてしまわないか
    読み終えられる膂力がある方に向けて、☆5とした

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    2026年01月15日