バカと無知―人間、この不都合な生きもの―(新潮新書)

バカと無知―人間、この不都合な生きもの―(新潮新書)

小説・文芸
1,100円 (税込)

5pt

正義のウラに潜む快感、善意の名を借りた他人へのマウンティング、差別、偏見、記憶……人間というのは、ものすごくやっかいな存在だが、希望がないわけではない。一人でも多くの人が「人間の本性=バカと無知の壁」に気づき、自らの言動に多少の注意を払うようになれば、もう少し生きやすい世の中になるのではないだろうか。科学的知見から、「きれいごと社会」の残酷すぎる真実を解き明かす最新作。

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バカと無知―人間、この不都合な生きもの―(新潮新書) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    ど直球なタイトルに惹かれて久々に自己啓発本として読みました。

    バカと無知ってインパクトある表現しているけど、
    バカとは“能力が低い人”ではなく、“間違いに気づけない人”だと解釈しました。

    本の内容は秀逸で前半部分は私生活にも落とし込めそうな考え方が多くありました(後半部分は僕にとってはイマイチで正直ピンと来なかった)。

    人間が無意識にやってしまうこと(本能的なバカな行動)を生物学や心理学の実験例を基に紐解いて説明するため実感しやすく腑に落ちた部分は多くあったし、いざ自分を振り返った時に心にグサッと刺さる部分は多くあった!笑

    私生活に落とし込めそうな部分としては、
    自尊心を維持するために無意識にマウント取ってたんだろうなって思ったし、自分もバカの立場の可能性があることを念頭に置くことで、何事も俯瞰して考えることにも繋がると思いました。

    全ての内容を覚えるのは正直難しいけど、今回の本を通じてほんの一部でも自分の考えの柱になれたらいいな!

    0
    2026年03月25日

    Posted by ブクログ

    岡田斗司夫さんのYouTubeで知った一冊。
    誰が言っていたか忘れてしまったが、「世の中で言ってはいけないことは大体正しい」という言葉を思い出した。それくらいグレーな部分について書かれているし、それがおそらく世の中の本質なのかなと感じる。読んでいて特に感じたことは、時代の成長が早すぎて、人間の成長が追い付いていないということ。理論では分かっていても今の人間ではできないことが多いように感じる。だからこそ、ある程度の知識をつけ、ある程度のバカさ加減で、プラプラ生きているのが幸せなのかもしれない。

    0
    2026年02月16日

    Posted by ブクログ

    ■人間のサガ
    ・自分より優れたものは「損失」、自分より劣っているものは「報酬」
    ・人間は本能的に、上の存在を引きずり下ろしたい、下の存在を見てバカにしたい
    ・ネットで芸能人の不倫が叩かれるのは、「正義」をかざしてマウントできるから。つまり「報酬」を感じてる
    ・「芸能人と正義」が一番ネットでアクセスを集める

    →これは人間が徹底的に社会的な生物として進化してきたから。

    ■バカの限界
    ・バカは自分がバカだと気づかない、なぜならバカだから。
    ・ダニング・クルーガー効果と言われるもので、バカほど、楽観主義バイアスが強い。
    ・例えば テストを受けさせて下位1/4の人は、自己評価が異様に高くなり、他者の回答を見せるとなぜか、さらに自己評価が上がる。

    →原因はメタ認知能力の欠如ではないか、という議論がなされてる。個人的に思うのは、バカほどメタ認知に限界があり、自分の見えてる世界が全てだと思い込む傾向があると思う。そのため、自分が見えてる小さい世界で物事を判断する。自分が正しいという根拠なき自信を持つ傾向が強いのでは。

    0
    2026年01月11日

    Posted by ブクログ

    タブーをタブー視せずに語ってくる点、信用して読めました。
    学者も企業も世の中の綺麗な部分しか表現しないから、
    生々しい現実が存在しないかのように生きてる人も多いです。

    意外とバカが多い、という最初の方のパートが直感とは真逆で一番びっくりしたところで、
    そういう人が多くても回る仕組みが必要なのと、
    自分もバカの一員である可能性を常に忘れない事が必要ですねー。

    0
    2025年12月22日

    Posted by ブクログ

    本屋でよく目にしていた本ですが、煽り感の強いタイトルが苦手でなかなか手に取れませんでした(特にバカと書かれていることが悲しくなるというかなんというか)人を見下すような内容なのでは…と思いましたが,違いましたね。
    時々、主観的かな?ということも書かれてはいますが、男と女の違いは生物学的に証明されているわけだから、それによって価値観も全く違ってくるというような内容にはとても納得できました。その他にも「偏見」について、偏見をもつなと教育されるよりも、無意識であるほうが偏見は少ないのかもしれないということ。それから、記憶は流動的で、完全に完璧にインプットされているわけではないこと。
    など、興味深いことがたくさん書かれていました。
    呼んでいる間は驚きがいっぱいで刺激的でしたが、こういった本は私はどうしてもすぐに忘れてしまうので、また日を改めて読みたいです。

    0
    2025年11月17日

    Posted by ブクログ

    すごく面白い内容でした。
    一般ではあまり見聞きできないような実験的な事実が色々と書いてあり、何だか人間って愚かだなとかおかしいなとか考えながら読めました。
    内容は行動心理関係が多く、もう忘れてしまっていることもあるので何度も読み返したいなと思います。

    0
    2025年11月12日

    Posted by ブクログ

    現代人、必読の書か?  面白いの一言。

     現代社会は、「正しさ」を求めすぎる人々により、生きづらい世の中になったと感じていたが、著者は様々な参考文献をもとに、脳科学や心理学からその現象とその原因を述べている。

     タイトルの「バカと無知」はPART?の章題だ。個人的には、PART?の「正義は最大の娯楽である」、PART?「『差別と偏見』の迷宮」が印象的である。

     前作の「言ってはいけない 残酷すぎる真実」に引き続き、人間として聞きたくない、認めたくない内容が盛りだくさんだ。しかし普段からテレビやSNSの論調に違和感を持っていた人間には、腑に落ちることこの上ない内容だろう。

     この本を読むと、テレビやSNSでの論調に巻き込まれず、俯瞰して状況を判断できるようになるかもしれない。読んでよかった。


     

    0
    2026年01月18日

    Posted by ブクログ

    ネトウヨやPTSD、下方比較など、人間の様々な「汚い」部分を科学的に解説してくれる本。

    記憶はハードディスクのように綺麗に事実を保存するものではない。全ての記憶は「ニセモノ」のようなもので、5000兆以上のニューロンの結合によって合成される(繋がりやすい事象は頻繁につながり、それが記憶として現れる。また、進化論的に脳は良い出来事よりも悪い出来事を強く記憶するよう「設計」されている)

    それだけでなく、「認知的不協和(矛盾した二つの考えを同時に抱く不快感)」から逃れるために、人は認知を勝手に書き換える。

    つまり我々人間は、自分が過信しているほど完璧な存在ではない。生き残るために認知を歪めて、時には他者を貶めながら生きている。

    他者への理解、愛情なんかも自分が生き残るための生存本能だったとは。ちょっと恐ろしい。。

    →人は社会的な動物としてしか生き残れないので、愛情や忠誠心、他者への理解を発達させてきた。一方、性愛を獲得するためには他者を蹴落としていなければならない。そんな複雑なゲームを強いられてきた我々だから、綺麗事だけでは説明できない、様々な邪悪な行動や認知の歪みが生まれる。。

    —————————————————————

    •脳にとって劣ったものは報酬で優れたものは損失である→だからホームレスや転落話は人気がある
    •妊娠中はオキシトシンが大量に放出される事で、母とこの愛情が「生物学的に」作られる

    0
    2026年09月29日

    Posted by ブクログ

    バカは自分がバカであることを知らない。
    俺はさすがにバカではないと思ってたがもしかしたらバカなのかもしれない、それを知ることは自分である以上知ることができないそう思わせる本だった。
    印象に残った点は自尊心についてだ。人は自分より優れてるものは損失、劣ったものを報酬と捉える。なので自分より優れたものを何がなんでも引きずり落とすことで自分の自尊心を保つのだ。よくある事例が週刊誌での芸能人のスキャンダルが炎上することだ。逆に自分より劣ってる物を報酬と考えるのは最貧困やホームレスなどの転落話がストーリーとして人気になることである。これも自分より下の人間を見ることで自分の自尊心が保たれ、それが娯楽となるのだ。生物学的に自分の自尊心を保つことで生き延び、子孫を残してきたのだ。
    またもう一点印象に残ってるのは集合知を実現するにはある一定の知能を持つものだけで話し合わないとできないということだ。簡単にまとめるとバカと話し合うことで良い選択を出来なくなるということだ。これは現在の政治にも結びつけることができ、民主党であるアメリカと独愛生である中国を見ると明らかである。

    0
    2026年07月02日

    Posted by ブクログ

     正義を娯楽と捉える仕組み、バカと無知の違い、誰もが抱える自尊心の裏側、差別と偏見の根元など生活のなかで踏み込み辛い題材を扱った新書で、「きれいごと社会」の現代において残酷だけど説得力のある話ばかりで勉強になった。

    0
    2026年05月18日

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