橘玲のレビュー一覧

  • 新版 お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方 知的人生設計のすすめ

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    橘氏の十八番
    【概要】素人のための資産運用(投資、不動産、生命保険、税金)。マイクロ法人によるファイナンス改善の方法。
     ローン持ち家と賃貸は、手元に残るか否か以外、資産としての価値は同じだと指摘してゐる。

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    2024年05月12日
  • 無理ゲー社会(小学館新書)

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    よく何を読まされているのか見失うことがあったが、安定的な社会が続けば続くほど、一定の指標に基づいて社会が不公平な方向に進んで固まっていくということがよく分かった。

    今は、それがメリトクラシーで拡大再生産されていると。そして、平等な世界をもたらす四騎士は、戦争、革命、統治の崩壊、疫病であり、気候変動による砂漠化も第五の騎士となり得る(戦後の三丁目の夕日的な平等で明るく楽しい社会は、格差社会だった戦前社会が敗戦で崩壊したから)。他にも、色々ポイントはあるだろうが、一番刺さったのはここ。結局、マグマのように溜まった澱をどこかで発散しないとダメということのようだ。

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    2024年05月12日
  • 臆病者のための億万長者入門

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    所々難しい箇所があります。
    でもわかりやすい方だと思います。
    保険や投資のからくりの説明が面白く感じました。

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    2024年05月08日
  • 運は遺伝する 行動遺伝学が教える「成功法則」

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    頑張り次第で人生は変えられる、という残酷で無責任な幻想をぶち壊してくれると感じました。
    うまく行っていない人、子育てが自分の思うように行かないなと思っている人に一回読んでもらいたい一冊かなと。
    もしかしたら救われるかもしれないです。

    ただ、難しい言葉や事例が出てきてすんなり頭に入らない箇所があり、読むのが億劫になるところもありました。

    一回読んどくと良いと思います。

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    2024年05月07日
  • 世界はなぜ地獄になるのか(小学館新書)

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    ネタバレ

     「はじめに」でほぼ言い尽くされている。"リベラル"を「自分らしく生きたい」という価値観と定義すれば、「リベラルな政策によって格差や生きづらさを解消できる」は「大きな勘違い」で、「そのリベラル化によって格差が拡大し、社会が複雑化して生きづらくなっているのだから」という。そして「「反知性主義」「排外主義」「右傾化」で、一般的にポピュリズムと呼ばれるが、これはリベラリズムと敵対しているのではなく、リベラル化の必然的な帰結であり、その一部なのだ。--したがって、リベラルな勢力がポピュリズム(右傾化)といくら戦っても、打ち倒すことはできない。」「誰もが自分らしく生きられる社会」の帰

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    2024年05月06日
  • 80’s エイティーズ ある80年代の物語

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    ☆3.5 少女雑誌
     柳澤健の『2016年の週刊文春』みたいな編集者本だが、異るのは後で著者が転身すること。
     著者がブラック就労のなかでつくった不良少女向け雑誌(暇で、セックスや家出を渇望する80年代)が中曽根内閣時代の国会で取り上げられ、廃刊になるといふエピソードがすさまじい。
     明晰なかたで、高校時に読みふけったドストイェーフスキーが、高尚な世界文学ではなく、大衆向けの娯楽読み物と喝破するあたりに、只者ではない感じがする。

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    2024年05月05日
  • 不条理な会社人生から自由になる方法 働き方2.0vs4.0

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    おもしろかった
     日本をとりまく雇用状況を、世界のグローバリズムをまじへて現実的に批判してゐる。なほかつそれが将来の働き方の、明るい展望として視界が開けてくる。
     ここで紹介されてゐるネットフリックスやグーグルの人事戦略は、会社がパフォーマンスを全開にするために読んで損はないだらう。

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    2024年05月05日
  • 新版 お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方 知的人生設計のすすめ

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    「個人」と「法人」の2つの人格を使い分ける。マイクロ法人を活用することで、人生が変わるということを教えてくれます。

    ですが、このとても勉強になる内容は本の後半に書かれており、前半部分で読み疲れた私は、大事な部分を流し読みになってしまいました。

    また機会を見て再読したいと思います。

    ①日韓ワールドカップのチケット。おいしい情報は、万人に公開されている。それを活用できるかは自分次第。
    ② お金持ちになるには、自営業か中小企業の経営者にならないといけない。サラリーマン社長ではたかが知れている。
    ③ 国民年金のツケは、厚生年金で払わされている。

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    2024年05月04日
  • 貧乏はお金持ち 「雇われない生き方」で格差社会を逆転する

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    ☆3.5 日本の労働市場を端的に表した指南書
     意外と的を射てゐておもしろい。日本の経済停滞の原因であるメンバーシップ型雇用がいまだ存置してゐることに、おどろきを禁じえない。
     ただ、そのためにサラリーマンがマイクロ法人化するための解説なので、バランスシートなどの予備知識はあるほうがいい。

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    2024年05月05日
  • 上級国民/下級国民(小学館新書)

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    2019年の池袋で発生した高齢ドライバーの起こした自動車暴走事件を引き合いに、上級国民/下級国民という分断が起きた理由を解き明かす。テクノロジーと人間の適応力という図表は興味深い。21世紀はテクノロジーが私達の適応力を少し超えているために、知識社会化・リベラル化・グローバル化が進んだことで格差社会が生み出されたという説明に納得。ベーシックインカムの危険性は目から鱗だった。ただし、AIなどによって進化したテクノロジーを誰も理解できない未来はやってきてほしくない。

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    2024年04月20日
  • シンプルで合理的な人生設計

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    これまで多くの著書で、鋭い見解を発表している著者が、合理性をキーワードに、人生をどのように設計していくかを述べた一冊。
    前著で、幸福を客観的に定義するため、幸福の土台を「金融資本」「人的資本」「社会資本」の3つで説明し、すべて満たしていると幸福だとし、それぞれの成功法則を解説しています。
    合理性を「投入した資源(リソース)に対してより多くの利益(リターン)を得ること」と定義した上で、成功するために、人生の土台を合理的に設計するにはどうしたらいいかを説明しています。
    これまでの著書と同様、言いにくいことはっきり言うスタイルであり、実践するのは難しい面もありますが、人生の1つの指針として意識してい

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    2024年04月17日
  • 専業主婦は2億円損をする

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    タイトルが印象的。
    確かに一般的なサラリーマンが生涯に稼ぐ金額は2億円と言われているので、専業になるとそれを丸ごと失うということ。
    産まないという選択をする理由がよく分かる。
    解決策として育児外注やフリーエージェントが挙げられているが、海外で働くハードルや、フリーとしてやっていけるだけのスキルが必要。
    このままだとソロ充、ソロリッチになる人がどんどん増えていくだろう。
    育児外注、病理保育が日本でも簡単にできるような仕組みや雰囲気づくりをしていかないと、状況は変わらないと思う。

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    2024年04月01日
  • 働き方2.0vs4.0 不条理な会社人生から自由になれる

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    この人の文章はどこか厭世主義的で苦手だけど書いている内容は興味深かった
    日本型雇用はAIの台頭によりいつかは崩れるだろうけどそれがいつ訪れるかわからないから外部に期待するのはやめて独立して生きられるだけの高度なスキルなりを身につけた方がいいなと思った
    日本で正社員になることは給料以外に福利厚生の恩恵も受けられるから待遇良いけどAIの台頭考えればそれがいつまで続くか分からないから正社員として会社に頼るのは結構リスク高いなぁと思った。それよりも社会がどうなっても生きていけるような専門性の高いスキルを身につけておくことが大事だなぁ。今最も賢い生き方は専門性の高いスキルが身につく会社で正社員として給料

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    2024年04月01日
  • 世界はなぜ地獄になるのか(小学館新書)

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    リベラルの行き過ぎで曖昧さがなくなると地獄になることが事例をもって示されている。自由の国米国もどんどん不寛容になっているのかも知れない。「不適切にもほどがある」を思い起こさせる。大きな問題(戦争やあからさまな人種差別)が片付いた今、こまかな問題をあげつらって議論することになり、意見の一致が得づらくなる。大変興味深い本だったが、今後の生き方として「炎上をなるべく避ける」という方策が述べられていて、暗い気分になった。

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    2024年03月31日
  • 無理ゲー社会(小学館新書)

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    引用が多くて筆者が本当に伝えたいことが見えてこなかった。
    が、日本の行く末や各国の政治、なぜ無理ゲーなのかをマクロ視点から解説していてなるほど?となった。

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    2024年03月29日
  • 世界はなぜ地獄になるのか(小学館新書)

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    行き過ぎたポリコレ、誰もが振り翳し幸福感を感じる社会正義、ターゲットになるとキャンセルカルチャーが蔓延し、正義を讃美するかの様な風潮が世界に溢れる。SNSやネットにより情報は取りやすく広まりやすくなったが、世界はユートピアどころではなくディストピアに向かっているのではなかろうか。

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    2024年03月27日
  • タックスヘイヴン Tax Haven

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    うーん、すごい怪作。ゲームを支配し相手より先に制するしかない。かっこいい!もちろん古波蔵も牧島タスクも紫帆もみんなかっこいい!私もタックスヘイブンを利用し…する特に資産無いわ

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    2024年03月27日
  • 幸福の「資本」論―――あなたの未来を決める「3つの資本」と「8つの人生パターン」

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    風俗で働く女性のセーフティネットが介護業界になってきている
    デリバティブ

    幸福を三つの指針で定量的に測る賢さ

    過労死の本質的な原因は長時間労働ではない。むしろメンバーシップ雇用故の不適材不適所によるもの。能力不足

    オンリーワンかつナンバーワン
    小さな土俵で勝負
    変化を好む
    複雑にする

    俺の未来展望的にも、社会的にも、20代のうちになにかしら会社を立ち上げて大手に買収されるのが戦略として正しい気はする

    ひとは、自分と似ているひとからの助言が最も役に立つ。これは本当にそうだと思う。

    幸福の意味は自分で見つけよう、みたいななんの薬にもならない言葉ではなく、主観も入れつつ根拠を持って進めて

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    2024年03月06日
  • 世界はなぜ地獄になるのか(小学館新書)

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    途中まで読みましたが、個人的な事情によりギブアップです。

    個人の自由が重視されるがために世界は無秩序になっていく。

    ステイタスゲームに勝つためには道徳的であることが万人に残された唯一の道だが、その手軽な手段として不道徳的な他人を攻撃することが挙げられる。このあたり、解決法が無いというのが辛い。

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    2024年03月05日
  • 世界はなぜ地獄になるのか(小学館新書)

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    橘玲さんの本は、以前にも斜め読み的に読んだことがありましたが、この本、ふと手にして、小山田圭吾炎上事件に関する詳細を読んで、その後は、止まらなくなって読みました。取り上げられているテーマは、キャンセルカルチャー、ポリティカルコレクトネス、表現の自由への萎縮的効果、評判格差社会、リベラルの終焉というか、リベラル化のもたらしたもの、リベラリズムとリバタリアン、コミュニタリアン、エガリタリアンなど、優れて現代的なもので、その議論は、極めて素面の、真摯なものです。
    リベラリズム(自分らしく生きるという価値観)が格差拡大、メリトクラシー、社会の複雑化と個々人の孤立、自分らしさに関する価値観の相違による衝

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    2024年02月27日