橘玲のレビュー一覧
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よく何を読まされているのか見失うことがあったが、安定的な社会が続けば続くほど、一定の指標に基づいて社会が不公平な方向に進んで固まっていくということがよく分かった。
今は、それがメリトクラシーで拡大再生産されていると。そして、平等な世界をもたらす四騎士は、戦争、革命、統治の崩壊、疫病であり、気候変動による砂漠化も第五の騎士となり得る(戦後の三丁目の夕日的な平等で明るく楽しい社会は、格差社会だった戦前社会が敗戦で崩壊したから)。他にも、色々ポイントはあるだろうが、一番刺さったのはここ。結局、マグマのように溜まった澱をどこかで発散しないとダメということのようだ。 -
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Posted by ブクログ
ネタバレ「はじめに」でほぼ言い尽くされている。"リベラル"を「自分らしく生きたい」という価値観と定義すれば、「リベラルな政策によって格差や生きづらさを解消できる」は「大きな勘違い」で、「そのリベラル化によって格差が拡大し、社会が複雑化して生きづらくなっているのだから」という。そして「「反知性主義」「排外主義」「右傾化」で、一般的にポピュリズムと呼ばれるが、これはリベラリズムと敵対しているのではなく、リベラル化の必然的な帰結であり、その一部なのだ。--したがって、リベラルな勢力がポピュリズム(右傾化)といくら戦っても、打ち倒すことはできない。」「誰もが自分らしく生きられる社会」の帰
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Posted by ブクログ
「個人」と「法人」の2つの人格を使い分ける。マイクロ法人を活用することで、人生が変わるということを教えてくれます。
ですが、このとても勉強になる内容は本の後半に書かれており、前半部分で読み疲れた私は、大事な部分を流し読みになってしまいました。
また機会を見て再読したいと思います。
①日韓ワールドカップのチケット。おいしい情報は、万人に公開されている。それを活用できるかは自分次第。
② お金持ちになるには、自営業か中小企業の経営者にならないといけない。サラリーマン社長ではたかが知れている。
③ 国民年金のツケは、厚生年金で払わされている。 -
Posted by ブクログ
これまで多くの著書で、鋭い見解を発表している著者が、合理性をキーワードに、人生をどのように設計していくかを述べた一冊。
前著で、幸福を客観的に定義するため、幸福の土台を「金融資本」「人的資本」「社会資本」の3つで説明し、すべて満たしていると幸福だとし、それぞれの成功法則を解説しています。
合理性を「投入した資源(リソース)に対してより多くの利益(リターン)を得ること」と定義した上で、成功するために、人生の土台を合理的に設計するにはどうしたらいいかを説明しています。
これまでの著書と同様、言いにくいことはっきり言うスタイルであり、実践するのは難しい面もありますが、人生の1つの指針として意識してい -
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この人の文章はどこか厭世主義的で苦手だけど書いている内容は興味深かった
日本型雇用はAIの台頭によりいつかは崩れるだろうけどそれがいつ訪れるかわからないから外部に期待するのはやめて独立して生きられるだけの高度なスキルなりを身につけた方がいいなと思った
日本で正社員になることは給料以外に福利厚生の恩恵も受けられるから待遇良いけどAIの台頭考えればそれがいつまで続くか分からないから正社員として会社に頼るのは結構リスク高いなぁと思った。それよりも社会がどうなっても生きていけるような専門性の高いスキルを身につけておくことが大事だなぁ。今最も賢い生き方は専門性の高いスキルが身につく会社で正社員として給料 -
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風俗で働く女性のセーフティネットが介護業界になってきている
デリバティブ
幸福を三つの指針で定量的に測る賢さ
過労死の本質的な原因は長時間労働ではない。むしろメンバーシップ雇用故の不適材不適所によるもの。能力不足
オンリーワンかつナンバーワン
小さな土俵で勝負
変化を好む
複雑にする
俺の未来展望的にも、社会的にも、20代のうちになにかしら会社を立ち上げて大手に買収されるのが戦略として正しい気はする
ひとは、自分と似ているひとからの助言が最も役に立つ。これは本当にそうだと思う。
幸福の意味は自分で見つけよう、みたいななんの薬にもならない言葉ではなく、主観も入れつつ根拠を持って進めて -
Posted by ブクログ
橘玲さんの本は、以前にも斜め読み的に読んだことがありましたが、この本、ふと手にして、小山田圭吾炎上事件に関する詳細を読んで、その後は、止まらなくなって読みました。取り上げられているテーマは、キャンセルカルチャー、ポリティカルコレクトネス、表現の自由への萎縮的効果、評判格差社会、リベラルの終焉というか、リベラル化のもたらしたもの、リベラリズムとリバタリアン、コミュニタリアン、エガリタリアンなど、優れて現代的なもので、その議論は、極めて素面の、真摯なものです。
リベラリズム(自分らしく生きるという価値観)が格差拡大、メリトクラシー、社会の複雑化と個々人の孤立、自分らしさに関する価値観の相違による衝