橘玲のレビュー一覧
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内容は難解だが....
進化心理学や行動遺伝学の知見を敷衍し、自我という不可侵の領域をビッグファイブや遺伝率という指標で解剖する野心作。
意識は後付けの錯覚に過ぎず、パーソナリティ空間における無意識のアルゴリズムこそが我々の本性であるという主張は、自由意志を根底から揺さぶる。終盤には霊魂の終焉が宣告されており、その徹底した還元主義的構成は難解ではあるが興味深い。
INTP型を自認する私にとって、この決定論的な人間観は陳腐な精神論の虚妄が払拭される点で面白い。
自他の情動や非合理な振る舞いすらも、進化の淘汰がもたらした適応の帰結とされているが、さて冷徹に俯瞰し最適化を図る、
それが真に合理的な人生なのかといわれると虚 -
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自由を求めてるはずなのに、自由になってってるはずなのに、現実はどんどん息苦しくなる。
ポリコレやソーシャルジャスティスの名の下に、今日もあちらこちらで火が上がる。SNSでの炎上は、もはや通常運転のうちになっています。オンライン上に残した足跡はすべて監視され、バレたら総叩きの目に。いまやこの世はおそるおそる薄氷の上をゆくようなキャンセル・カルチャーの嵐です。どうしてこんなことになったのか、またどうやってこの地獄をサバイブすべきかをこの本は教えてくれます。
五輪担当をキャンセルされた小山田圭吾の問題。会田誠の芸術作品『犬』に見る表現の自由と言論の自由。差別へのNoを先鋭化させた海外リベラルの -
Posted by ブクログ
話題にするのを憚られるような内容を集めたような本。
キャンセルカルチャー、差別、偏見、頭の悪い人、自尊心、マウントなど、SNSで発言しようものならあちこちから叩かれそうなことについて科学的な実験をもとに見解を述べている。
ちゃんとした実験をエビデンスにしているようなので内容はある程度信頼できるが、人間相手の実験なので、時代や被験者で結果は変わるかもしれない。
ただ、色々な事柄について書かれてはいるが、本書全体を通して筆者が言いたいことはイマイチ伝わってこないかもしれない。
それで結局どうなのか?ということについてもう少し書いて欲しかった。
SNSや企業PRでキレイゴトばかり並べたててるけど -
Posted by ブクログ
なるほど確かに、自分らしく生きるの呪縛はすごい。
夢ハラスメントを起こしかねないしひいては孤独をも生み出す。
資本主義のもとで平和が続くと格差は拡大していくんだって。
私は資本主義社会、知識社会に於いては恵まれている側の人間だからこそ知らなかったことも沢山あるなと感じた。
現代社会では、失敗しても死ぬことはないだろうと思っていたけど、死にたくなるくらいの絶望はあるのかもしれない、、、。
じゃあそこを解決するために尽力することはできないけど、現実を知っておくこと、その上で自分はどんなスタンスを取りたいか常に考えておくことは重要だと感じた。
もっと経済の勉強がしたくなった。 -
Posted by ブクログ
唯一平等な時間を何に割くか。
健康に気を使いつつ、働き、余暇を楽しむことが人生であるのだが、
よく寝て(8時間)働いて(8時間)、食事など(5時間)で残りは3時間ほどしかありません。
そんな限りある時間で、ぼくは“善”について考えていました。
でもそれは、“善”について「考えたくないから考えていた」という側面があったと思います。
「人生の解」「人とは」「善」…答えのない問いですが、それらの(考える)土台がなければ、「社会」「お金」「ビジネス」等は考えられないと(直感で)感じており、しかし、働いて食事をしなければならないジレンマが人生でした。
働いて食事をするために、「人生」や「善」の解をさ -
Posted by ブクログ
それまで緩やかだった変化が、ある閾値を超えた瞬間に一気に拡大する——その転換点を「ティッピング・ポイント」と呼ぶ。これがグラッドウェルの提示する核心的な概念だ。
著者は、変化を爆発的に広げる担い手として「コネクター(広範な人脈を持つ人物)」「メイヴン(情報の専門家)」「セールスマン(人を動かす説得者)」という三種類の人物類型を挙げる。現代で言えば、新型コロナウイルスの感染拡大を一地域から全国へと広げた、いわゆる「スーパー・スプレッダー」的な存在がこれに近いだろう。また、変化が定着するかどうかは「時代の空気感」、つまりその変化を受け入れる社会的な雰囲気が醸成されているかどうかにも左右されると著者 -
Posted by ブクログ
正直なところ、この著者の本は当たり外れが多いと感じてたのですが…著書は当たりだと思います。
資源が有限だからこそわたしたちは選択しなくてはならない。これをトレードオフという。
例えば、恋人ができると他に恋人をつくれない(浮気という手段があるけどおすすめしない)
1日24時間だけど、実際【睡眠、食事、着替え、片付けあるいは子供の世話】などどうしてもやらなければならない時間を差し引けば1日のうちに自由に使える時間は10時間程度になる。(睡眠を極端に減らすのは認知症になるおそれがあるためおすすめしない)
だからこそ、人生の優先順位を決めようねって1冊。
また、コップ理論に納得する1冊でもあり