橘玲のレビュー一覧
-
-
Posted by ブクログ
橘玲さんの本はタブーを扱った本が最近多いような気がしますが、読んでいてワクワクします。内容が内容ですので、反感を覚える方もいらっしゃると思いますが、あくまでも橘さんの意見・考えであるため、その意見を批判や攻撃するのはいかがなものかと思います。
本書を読んでいるいる時、パリオリンピックが開催されており、選手のコメント、態度や結果等に対してネットからの批判が多く、内容も過激との報道がなされています。
ネットからの匿名だからこそ、さまざまな批判が起こるのでしょうが、誰もが違って、誰もが色んな意見を持っていて当然であり、それを認める社会を進めていく中で、逆に生きづらい世の中になっているのは皮肉なような -
Posted by ブクログ
う〜ん、なんか怖いですね。
SNSの発達で、誰もが自由に発言できるようになった。しかし、執拗に攻撃して炎上し、人を傷つけることも。
マイノリティの人権を保護するが行き過ぎて、マジョリティが息苦しさを感じる。それも違う気がしますし…。
余計な発言をして、物凄いバッシングを受けた事例などもあり…なんでしょうね。生きづらい世の中になったのでしょうか。
冒頭の小山田圭吾さんの話も、なんだかなぁ…そうなの?無実の罪で、東京五輪の音楽プロデュースから降ろされたの?
この内容が、どこまで事実かわかりません。でも、書くことの暴力みたいな事は感じます。どこを、どう切り取って書くかで、受ける印象は変わり -
-
Posted by ブクログ
誰もが「自分らしく生きる」ことを追求できるようになってきたという意味でリベラル化は基本的によいことだということは前提としつつ、その必然的な帰結として、そこから生じた「社会正義(ソーシャルジャスティス)」の運動がキャンセルカルチャーという異形のものへと変貌していき、世界が「地獄」と化していくことの背景等を考察し、それをどう生き延びればよいかについて示唆。
偏った考えが入り込みがちなかなり難しい問題だが、著者は冷静かつバランスのとれた筆致で、様々な研究や見解も参照しつつ、考察を進めていて、好感を持つとともに、内容にも納得性があった。
報道で聞きかじった程度でイメージを形成していた小山田圭吾炎上事件 -
Posted by ブクログ
正社員と派遣社員だけではなく就職偏差値が「身分制 」と言えると思うが、その参加資格は大学の偏差値によるため、受験戦争が過熱する。つまり、学校の試験の出来具合が、一直線に「将来の身分制」に繋がっている。やり直しの効きにくい勝ち抜き戦である。会社人生とは、他人の支配下において、雇われ、尚且つ他者との比較で評価されるために、基本的に「不愉快」なものである。それに対して、やり直しの効かない社会、というのが不条理の根源という気がする。
どれだけ信用があっても巨額のプロジェクトを契約を個人と結べないのは、当事者がいつ死ぬか分からないから。そのため長期投資は、組織と契約するようになる。また、個人は気まぐれ -
Posted by ブクログ
ハイテク企業のトップの天才たちが
どんな社会を理想と考えているのかを解説した本
社会は天才たちが作り出したものによって大きく変化していく
(スマホ、SNSとか…)
↓
それならば「天才たちが考えている理想の社会」を
把握しておくのは重要だ
と思って読みました。
天才たちは、テクノロジーを使って
政府の介入がない「自由」な世界を目指しているけど
その自由な世界は、「自由を上手く活用できる人」のみしか
生き残れない世界なのかもしれない。
内容自体はめちゃ難しいけど
このような思想でテクノロジーが生まれていっているというのを
頭の片隅にでも入れておくことは大切だと感じました。 -
Posted by ブクログ
幸福度を測ることはできないけど、お金があれば自由度が増す。いつもキリキリしてる人よりも、余裕がある人の方が幸福度は間違いなく高い。
コスパよく生きなさいというわけではない。幸福になるために、コスパよくその土台を作りなさい、というのが本書の主張。
自由は幸福の絶対条件だけど、自由度が多ければ選択肢も広がる。結果として、選択したことによる後悔も多くなる。
それを回避する為には選択肢をあらかじめ決めておく、というのは合理的だと思った。
選択肢を決めると言っても、いつ何時どんな選択を迫られるかはわからない。答えを決めるというのは、自分の生きる指標を決めておくということが一番有効かと思った。
「短