橘玲のレビュー一覧
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正社員と派遣社員だけではなく就職偏差値が「身分制 」と言えると思うが、その参加資格は大学の偏差値によるため、受験戦争が過熱する。つまり、学校の試験の出来具合が、一直線に「将来の身分制」に繋がっている。やり直しの効きにくい勝ち抜き戦である。会社人生とは、他人の支配下において、雇われ、尚且つ他者との比較で評価されるために、基本的に「不愉快」なものである。それに対して、やり直しの効かない社会、というのが不条理の根源という気がする。
どれだけ信用があっても巨額のプロジェクトを契約を個人と結べないのは、当事者がいつ死ぬか分からないから。そのため長期投資は、組織と契約するようになる。また、個人は気まぐれ -
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ハイテク企業のトップの天才たちが
どんな社会を理想と考えているのかを解説した本
社会は天才たちが作り出したものによって大きく変化していく
(スマホ、SNSとか…)
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それならば「天才たちが考えている理想の社会」を
把握しておくのは重要だ
と思って読みました。
天才たちは、テクノロジーを使って
政府の介入がない「自由」な世界を目指しているけど
その自由な世界は、「自由を上手く活用できる人」のみしか
生き残れない世界なのかもしれない。
内容自体はめちゃ難しいけど
このような思想でテクノロジーが生まれていっているというのを
頭の片隅にでも入れておくことは大切だと感じました。 -
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幸福度を測ることはできないけど、お金があれば自由度が増す。いつもキリキリしてる人よりも、余裕がある人の方が幸福度は間違いなく高い。
コスパよく生きなさいというわけではない。幸福になるために、コスパよくその土台を作りなさい、というのが本書の主張。
自由は幸福の絶対条件だけど、自由度が多ければ選択肢も広がる。結果として、選択したことによる後悔も多くなる。
それを回避する為には選択肢をあらかじめ決めておく、というのは合理的だと思った。
選択肢を決めると言っても、いつ何時どんな選択を迫られるかはわからない。答えを決めるというのは、自分の生きる指標を決めておくということが一番有効かと思った。
「短 -
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【334冊目】特殊詐欺がこれだけ社会問題になる中で、どうして人はだまされるのか知りたくて読んだ本。洋書の翻訳なのに珍しくスイスイ読めた。
だまされてしまうのは人には認知的なハビットがあるから。4つのハビットは以下のとおり。
①集中…相手は何を隠しているのか
②予測…「期待外れ」を喜べ
③思い込み…判断を後回しにする←要は賢いフリや分かったフリするなってことだと理解しました。
④効率…相手の痛いところを突く←決断のときにもう少し踏み込んで調べたり質問したりすべきってことかと。
詐欺師や政治家やセールストークが利用する4つの認知的なフックがこちら。
①一貫性…この世界は不合理だ←一貫性があ -
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遺伝子解析の行末(ヒトとしてのタブーに入り込む)
遺伝子学の世界は、遺伝子検査によってヒトの知能、病気や性格など人生でのイベントが見えてくる、という時代になった。「環境にもよる」という説に対しても遺伝子学は人間のタブーの世界「言ってはいけない」域に入りつつある。それはゲノムの編集により病気や性格などを変更することも可能になり、身体的、精神的にも人的操作で変更できる世の中になる、可能性もある、ということだ。 また、遺伝子学の研究にはさらに何歳ごろに死ぬのかなど生まれながらにある遺伝子で病原の発生時期なども解析できる、という未知なる世界へ踏み込んでいると言う。本書は専門用語も多く理解し難い部分も多 -
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とても体系だっていて論理的で読みやすい。「幸福」だとか「幸せ」を定量化することは難しい。なのでそれらに関する本ではエビデンスを示すことが難しく、机上の空論になりやすい。
そんな中、本書では数多くの定量的な研究結果や調査結果を示しながら、現代(2017年時点)の資本主義における幸せな人生の理論上の正解を導き出そう試みている。
思考検討のベースが経済学のようで、経済的な観点から論理を積み重ねていくのが特徴的だが、同時に性風俗業界に関する情報の引用や脳科学研究からのアプローチなどもあり、多面的に主張の根拠を固めていっている点に面白く、また好感が持てる。
本書での答えはあくまで理論上の結論であるか -
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人生において本当に重要なことは他者との関係だ、という本。1つ1つのトピックがキャッチーでおもしろい。
・見知らぬ人の考えや気持ちを察する実験の正答率は20%。だが人は80%の確率でその判断が正しいと思っている。
・女性が人の心をうまく読み取れるのは、人の心を読み取ろうとすることに意欲的だからだ。
・第一印象は70%正しい。30%の間違いの最大の理由は確証バイアスによる。だから、第一印象が悪い人に二度目のチャンスを与えよう。
・白状させるには、想定外の質問をするか、証拠の下調べをしておくこと。
・友だちとはもう一人の自分。
・友だちをつくるには、相手に時間をかけて、自分の弱さを見せること。
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独身の若い女性をターゲットにした本で、タイトルの煽りの割には内容はまともで現実的
「世の中が間違っている前提で、どうすれば幸せになれるのか」というのが刺さったし、実際に幸せになるための行動の具体例を挙げている
2017年の本だが、2024年現在読んでみても情報の古さをあまり感じない(それだけ日本の男女経済格差が根深い)
【幸福の3つの土台】
・金融資本(お金、自由、経済的独立)
・人的資本(働く力、自己実現、やりがい)
・社会資本(絆、愛情、友情)
幸福の資本は2つ以上持つようにする
人的資本が最も大切
【人生の8パターン】
①プア充(社会資本)
仲間がいれば幸せ、田舎のヤンキー
②ソロ -
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ネタバレ日本の税の仕組みの歪みから生まれる権利「黄金の羽」の拾い方を説明してくれている。
前半は、今までの税の歴史とその中での歪みと「黄金の羽」の存在を筆者の体験も交えて書かれている。
直接お金持ちになれる方法が知りたいと思って手に取った人は、憂鬱なパートになるかもしれない。
中盤では、資産運用の方法が説明されている。増やし方、無駄の省き方が細かく丁寧に説明されている。
投資・持ち家と賃貸・保険に関して具体的な方法と考え方が語られており、それらについて知りたい方におすすめ。
終盤には、「個人」と「法人」を使い分けて日本の税制を効果的に活用して、自身の資金を増やす、残す方法について書かれています。
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よく何を読まされているのか見失うことがあったが、安定的な社会が続けば続くほど、一定の指標に基づいて社会が不公平な方向に進んで固まっていくということがよく分かった。
今は、それがメリトクラシーで拡大再生産されていると。そして、平等な世界をもたらす四騎士は、戦争、革命、統治の崩壊、疫病であり、気候変動による砂漠化も第五の騎士となり得る(戦後の三丁目の夕日的な平等で明るく楽しい社会は、格差社会だった戦前社会が敗戦で崩壊したから)。他にも、色々ポイントはあるだろうが、一番刺さったのはここ。結局、マグマのように溜まった澱をどこかで発散しないとダメということのようだ。 -
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ネタバレ「はじめに」でほぼ言い尽くされている。"リベラル"を「自分らしく生きたい」という価値観と定義すれば、「リベラルな政策によって格差や生きづらさを解消できる」は「大きな勘違い」で、「そのリベラル化によって格差が拡大し、社会が複雑化して生きづらくなっているのだから」という。そして「「反知性主義」「排外主義」「右傾化」で、一般的にポピュリズムと呼ばれるが、これはリベラリズムと敵対しているのではなく、リベラル化の必然的な帰結であり、その一部なのだ。--したがって、リベラルな勢力がポピュリズム(右傾化)といくら戦っても、打ち倒すことはできない。」「誰もが自分らしく生きられる社会」の帰