橘玲のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
◯感想
人的資本に関する考え方は非常に実践的で、特に若年期に自分の強みを極め、一極集中する重要性が説かれており、キャリア形成において有益な視点を得ることができた。
全体的に有益な情報が多いが、時折冗長な表現が目立ち、その結果重要な内容がやや曖昧になる印象を受けた。もっと簡潔に表現されていれば、より深い理解と洞察が得られるだろう。
◯幸福の土台の3つの資本
1.金融資本
•資産運用は「ほったらかし投資」で簡素化。
2.人的資本
•若いときは体験に投資し、経験を重ねる。
•好きなこと・得意なことに集中し、自分の強みを極めるエッセンシャル思考が鍵。一極集中でライバルに勝てる。
•高度化した知識社会 -
Posted by ブクログ
ネタバレ【読書の動機】
・現状の働き方や社会構造を客観視し、幸福度を最大化する人生戦略の参考にするため。
【感想】
・現代の労働環境や社会について独自の視点で分析されており、多くの参考になる考えがあった。
・高度な知的社会ではプロフェッショナルになることの重要性を再認識できた。
・一方で、著者の他の作品同様、トピックが多岐にわたり、構造的に整理されていない点が少し読みづらく感じた。
【行動変容】
・人生100年時代を見据え、好きなことや得意なことを再定義し、尖った人材を目指す戦略を立てる。
・その過程で、戦略的に適度な転職を行う可能性も視野に入れる。
【印象に残った内容】
◯今後の人生戦略におい -
Posted by ブクログ
進化論みたいなもので、成功者はたまたま運が良かっただけ、という考え方もある。だが、実業の成功は行動しなければ果たし得ないし、同事業が他所と同居するようなやり方では大ヒットはしない。つまり、「行動すること」と「差があること」が成功法則の最低条件となる事は予想できる。従い、受け身で構えて高得点を狙う〝傾向と対策“型の優等生に出番は来ない。しかし、日本の経営者は〝社内制度“の覇者だから、流動性が上がらぬままプロ経営者、アントレプレナー精神が不在という状況、この量産化や再生産という構図が変わらないならば、外部変化が早くなるほど、多くの日本企業には困ったものである。
以上は読む前の感覚だが、本書もそん -
Posted by ブクログ
対処不可能な問題は問題ではなく 状況、環境、現実。
コスパ と リスパ=リスクは小さいほうがいい。
関心経済 コンテンツの氾濫。
サティスファイサー戦略
満足度人間=まずまずでよしとして、それ以上は考えない。後悔を最小化する。
適度なリスクを取り、一歩ずつ成功に近づく。
限界効用の逓減 良いことも悪いことも慣れていく=幸福度の限界
上手な予測 総合的、柔軟、自己批判的、複雑さを受け入れる、用心深い、経験的
脳は物語として私を生み出す
幸福=良い物語 不幸=物語の破綻 成功=良い物語を作れる人生の設計
長期的な物語=日々の物語の累積 終わり良ければすべて良し
人的資 -
Posted by ブクログ
「シンプルライフ」「FIRE(投資術)」「仕事術」などあらゆるテーマに通じつつ、かといって上辺だけの内容ではない、データや論文に基づいた論が展開されていて、非常に読みごたえがあった。多岐に渡る内容ではあるが、話の軸はタイトルにある「シンプルで合理的に」生きることであり、限られた時間の中で選択コストを最小化して資源を集中し、複数の選択肢を用意しながらトライアンドエラーを繰り返して成功に近づくという論は、腑に落ちるものだった。冒頭のキーワードに感心があって既に色々と読んでいるような人でも(むしろそういった人こそ)、頭が整理されて得るものが大きい本だと感じた。