橘玲のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
対処不可能な問題は問題ではなく 状況、環境、現実。
コスパ と リスパ=リスクは小さいほうがいい。
関心経済 コンテンツの氾濫。
サティスファイサー戦略
満足度人間=まずまずでよしとして、それ以上は考えない。後悔を最小化する。
適度なリスクを取り、一歩ずつ成功に近づく。
限界効用の逓減 良いことも悪いことも慣れていく=幸福度の限界
上手な予測 総合的、柔軟、自己批判的、複雑さを受け入れる、用心深い、経験的
脳は物語として私を生み出す
幸福=良い物語 不幸=物語の破綻 成功=良い物語を作れる人生の設計
長期的な物語=日々の物語の累積 終わり良ければすべて良し
人的資 -
Posted by ブクログ
「シンプルライフ」「FIRE(投資術)」「仕事術」などあらゆるテーマに通じつつ、かといって上辺だけの内容ではない、データや論文に基づいた論が展開されていて、非常に読みごたえがあった。多岐に渡る内容ではあるが、話の軸はタイトルにある「シンプルで合理的に」生きることであり、限られた時間の中で選択コストを最小化して資源を集中し、複数の選択肢を用意しながらトライアンドエラーを繰り返して成功に近づくという論は、腑に落ちるものだった。冒頭のキーワードに感心があって既に色々と読んでいるような人でも(むしろそういった人こそ)、頭が整理されて得るものが大きい本だと感じた。
-
Posted by ブクログ
売らんがためなのだろうか、原題とかけ離れたタイトルは。ただ監訳者の橘玲氏の他の著作と同じように、ただ冷酷な現実を突き付けて終わりなのではなく、その現実を踏まえて本当に人が幸せに生きるとは何のかという一つの解を提示する。
監訳者序文の一行目「人生においてだた一つ、本当に重要なものは他者との関係だ」とあるが、ここに至るまでにいろいろあるから忘れてしまう。終わりまでたどり着いて見返したときに「あ、ネタバレしてたのか」という感じ。
人の心は見た目が2割。犯罪者プロファイリングの精度は3%以下。人の心を読むことなど自分が思っているほどできない。脳が勝手に生み出すストーリーにとらわれて確証バイアスに苦しま -
Posted by ブクログ
【素人の最適解】
ほとんどの内容には加筆修正されておらず、NISAの章が追加されているだけです。いかに、2006年発売のこの本が株式投資における普遍的な内容であることがわかります。
わたしが2006年度版を読んだのは2009年か2010年だったと思います。
世界全体を一つの企業ととらえ世界全体を丸ごと購入する分散投資に「なるほど」と感銘を受けたのを覚えています。
しかし、世界全体に投資できる商品はなく、わたし自身個別株(個別株だけが株式投資と思っていた)で儲けることができると思い込んでいたため、素人の浅はかな判断で安定株と考えていた電力系株を買い込んでいました。
そして、東日本大震災が起き -
Posted by ブクログ
橘玲さんでさえもやはりというか、資産を増やしたいならインデックス、長期投資に話は収斂していく。
236.237ページの新NISAの説明を読むと、いかに複利と時間を味方につけて資産を増やすのがパワーがあるか分かる。(利回り7%)
237ページ
「この若者が50年間、月3万円の積み立てを続けたとすると、投資元本(1800万円)に対して資産は9倍の1億6300万円、利益は1億4500万円に(理論上)になる」
そうなると、地味だけど、日々の暮らしで無駄遣いを減らして、節約して投資にまわすお金をコツコツと長期間運用するものが到達する地点は高くなる。
リスクのあるゼロサムゲームに参加して資産と体力 -
Posted by ブクログ
前著で触れられた3つの資本(金融資本、人的資本、社会資本)をどのように最大化していくか、という続作。
示唆になるヒントが体系的に羅列されている印象。
・極力コストを発生させず(余計なことをせず)、人的資本を一極集中させること。
・2割の努力で8割の実力を身に付けることが最も手っ取り早いこと
・8割の実力を10割に引き上げるには、効果が逓減されること
・8割の実力を手に入れたらフィールドをずらせば(しばらくは)無双できること
芦田愛菜さんの”人生で重大な決定をする時に1番大切なことは『間違えないこと』じゃなくて『後悔する余地を無くすこと』”という考え方は、本著のサティスファイサー戦略とも繋が -
Posted by ブクログ
まえがきにもあるとおり、親本が発売した20年前から最も合理的な投資手法は変わってないため、本書の内容に大幅な変更はない。
しかし、NISA制度の拡充や購入できる低コスト優良商品(オルカン)の登場、右肩上がりだった株式市場など、この直近20年間は個人投資家にとっては、恵まれた時期だった。
投資は結果が全て。また、前もってその結果を予測することは不可能だ。
今後も同じような結果を得られないかもしれないが、最も権威あるブランド(ノーベル経済学賞)に賭ける投資手法(全世界株式インデックス・ファンドへの投資)を知っていると、詐欺対策の一助になる。
『あなたのところに、オイシイ儲け話は絶対に来ない』のだか