橘玲のレビュー一覧

  • 残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法

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    主に進化心理学や行動心理学などの面から資本主義の現在を生き抜くための残酷な真実を紐解く。

    努力をすることが能力向上になるのかはたまた無駄なのか?
    遺伝子が能力に大きく関わることがわかる。現在は言語・数学的論理能力が優れた遺伝子を持ったものが評価される時代であるため、その遺伝子を持たざる者はその努力をしても無駄である。無駄なことに努力するのであれば、やってもむだ、と割り切り受け入れて他のことへ力を注いだ方がよいと。
    また、幸せとは資本主義社会に合わせてお金を稼ぐことよりも、無償であっても評価を得られることの方が喜びや幸福を感じるように進化してきている。

    優秀な遺伝子持ちとは競わず、小さなステ

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    2021年03月13日
  • 女と男 なぜわかりあえないのか

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    相変わらず橘玲の著作はおもしろい。進化論的考察はいつものことでだいぶ慣れてきたが、毎回なるほどなあ、と思う。
    大学の研究者が意味のある実験統計データを取るために行なっている工夫というのは大したものだと感心する。

    P200
    ここからわかるのは、女は男より競争に消極的なのではなく、「勝率を冷静に計算している」らしいことだ。成功の見込みが高いと思えば、女は男より冒険的になる。「女性は戦略的に競争に参加するかどうかを考え、きわめて慎重に行動している」のだ。

    P246
    男は「単純」で女は「複雑」だ。
    これは、性愛において、男は「競争する性」、女は
    「選択する性」として進化してきたことから説明できる。

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    2021年03月13日
  • 不道徳な経済学 転売屋は社会に役立つ

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    リバタリアンの視点から、人々が眉をひそめる行動が、実は大切である、と説く本。

    全体として、ケーススタディが続くのだが、各ケースを読むことでリバタリアンの主張がわかるようになっている。

    ・売春婦
    ・ポン引き
    ・女性差別主義者
    ・麻薬密売人
    ・シャブ中
    ・恐喝者
    ・ツイッタラー
    ・学問の自由を否定する者
    ・満員の映画館で「火事だ!」と叫ぶ奴
    ・ダフ屋
    ・悪徳警察官
    ・ニセ札づくり
    ・どケチ
    ・親の遺産で暮らす馬鹿息子
    ・ヤミ金融
    ・慈善団体に寄付しない冷血漢
    ・土地にしがみつく頑固ジジイ
    ・飢饉で大儲けする悪徳商人
    ・中国人
    ・ホリエモン
    ・ポイ捨て
    ・環境を保護しない人たち
    ・最低賃金法を遵

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    2021年03月05日
  • 朝日ぎらい よりよい世界のためのリベラル進化論

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    ネタバレ

    現状認識は全く同感。
    リベラル化していること、その結果が能力のみによる選抜となること、それに対して従来のマジョリティ、既得権益層の反発が各国で起きていること、彼らの主張が非論理的であること、リベラル派のダブルスタンダードが弱点であること、いちいちごもっとも。
    しかし、著者の結論であるさらにリベラル化、グローバル化をすすめるべきというのには疑問。これまでの歴史の失敗例である理性万能主義を感じる。
    本の中にもあるが、人間はそれほど理性的か?現在のリベラルの考えは19世紀にはあったが、遅々として進まなかった。
    国家や地域の中間団体、家族が残る限り、すべてが個人として平等に扱われることはないだろう。

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    2021年03月05日
  • 不道徳な経済学 転売屋は社会に役立つ

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    著者がリバタリアンということもあって、極端な事例が多いが、だからこそ分かりやすい!
    社会経済がまるで生き物のように感じられるし、なにより経済を俯瞰して見れるようになる本ではないだろうか。一見ムダなことや悪に思えることも、全体で見ると社会に貢献している事実。社会はそれ自体が生き物のようにバランスをとり、調整している。適材適所ではないけれど、自然と社会の役割に配置されているのがすごいとしか言いようがない。

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    2021年03月04日
  • 残酷すぎる成功法則

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    友達に贈っていただきました。
    とても嬉しかったです♪

    序盤苦労しましたが、今悩んでいる自分のテンションをどこへ持っていくとバランスの取れたパフォーマンスが得られるのかが記されている様に思います。
    でももうすこしそこを掘り下げて知りたかった

    セルフコンパッション

    流行るかもしれませんね。
    是非

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    2021年03月03日
  • 文庫改訂版 事実vs本能 目を背けたいファクトにも理由がある

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    ものごとのとらえ方の一貫性には敬服する。読んでいて、こういう考え方もあるのかと感心させられる。本著も何が「事実」で「本能」から考えていた仕方のないトピックのオンパレード。時々「上から目線」が気になるのが満点でないことの原因。

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    2021年03月01日
  • 残酷すぎる成功法則

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    残酷すぎるとの表紙だったので、興味をそそられ本書を手に取った。監訳者の橘玲さんの言う通り、自伝や宗教の教義などではなく、科学的根拠を元にしてあり納得できる内容となっている。洋書にありがちなストーリーの多さだが、元々ブログだったこともあり、章ごとに読めばあまり長くは感じない気がした。しかし、残酷というほどではないように感じたのが正直な所‥
    あまり本を読まない人でもかなり幅広く情報を集めてあるので、巷に溢れる自己啓発の本を読むよりであれば、こちらを読むべきかなと思う。

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    2021年02月23日
  • 文庫改訂版 事実vs本能 目を背けたいファクトにも理由がある

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    「言ってはいけない」の著者が、週刊プレイボーイに連載したコラムで、事実(論理的な合理性) vs 本能(進化論的な合理性)を扱ったものをまとめた文庫改訂版。今の世の中で起きている様々な社会的事象は、旧石器時代に作られたヒトの思考回路・脳のシステムが、この200年での社会の大きな変化に上手く適応できないことから起きているという軸で、事実に基づき本質をえぐり出し、独特の視点で世界で起きている事象への理解を深めてくれる。

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    2021年02月17日
  • 80’s エイティーズ ある80年代の物語

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    ネタバレ

    橘玲さんは、『残酷すぎる成功法則』の翻訳者として知り、以後著作を読んでいる。小説・翻訳・叢書と読むうちにファンになった。どうやって語学習得・知識を習得していったのかに一番興味があった。おそらく「仕事をこなす中で必要なことの積み上げた結果」だと思った。『専業主婦と2億円』を読んで仕事を再開したりと、ここ数年、著者から刺激をもらっている。自分の仕事や人間関係と絡めつつ、必要なものを調べ、自分の中に取り込んでいこう。昨日よりマシな自分になれるように。

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    2021年02月17日
  • 女と男 なぜわかりあえないのか

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    「男女は分かり合えない」とは聞いたことがあったが、その理由や根拠を知らないより知っていた上で分かり合えないのならそれでもいいのではないかと思う。上手くは言えないが、一種の諦めとして性を受け入れ、生きていけるのではないかと思った。

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    2021年02月17日
  • お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方 知的人生設計入門

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    制度の歪みを利用して得する側に回るための方法が書かれていた。確かに、負の側には行きたくないと思った。

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    2021年01月27日
  • 2億円と専業主婦

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    いまの日本に生まれただけで、実は幸福

    ついつい日常生活に忙しくて、忘れがちですが、77自分は幸福だ」という前提の元、経済的合理性を追求していきたい。

    また、7歳の娘には宝くじに当選するような婚活よりも、自分自身のスペックを高くしていく事をしっかりと伝えたい。

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    2021年01月24日
  • マネーロンダリング入門 国際金融詐欺からテロ資金まで

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    カシオの事件等 事実の話は読み応え有
    マネロン、租税回避 人はどんどんグローバル化している
    ある人間には国籍そのものが邪魔になりそう

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    2021年01月17日
  • 女と男 なぜわかりあえないのか

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    ネタバレ

    進化の過程で埋め込まれたものは、それとして受け入れるほうが幸せなんだよね。だってそれが生き残る戦略なんだもの。女と男はそもそも違う。わかりあえなくていいような気がする。 自力では探し出せない論文をベースに解りやすく面白く飽きさせずに本にまとめてくれる。橘玲さんの出す本と翻訳は引き続き目が離せないし、『利己的な遺伝子』は挫折しちゃったけど頑張って読もう!

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    2021年01月11日
  • 「読まなくてもいい本」の読書案内 ──知の最前線を5日間で探検する

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    2019年の5月に出た本。
    書き方が良かったのか、とても面白くてすぐに読めてしまった。
    現在の知識社会を知るには何を知ればいいのかを、
     複雑系、進化論、ゲーム理論、脳科学、功利主義について簡潔にわかりやすく書いてある。

    それだけだったら、☆3だけで普通の本だけど、これらが一個バラバラでなく、見事に点と点を繋いで線になって統合されておて、思わずおお!となった。
    まさに知のガイドブックって感じ

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    2021年01月02日
  • 女と男 なぜわかりあえないのか

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    金融関連本の著者というイメージが合ったので、橘玲さんはこんな本も書くのか、と思わず読み終わった後に著者経歴を見直してしまった。

    男女の差異がデータに裏付けされた研究結果をもとにまとめられていて非常に参考になったし、面白かった。
    かなり生生しいものもあったが、面白かったものを列挙すると
    ①魅力的だと思う異性の年齢は、女性がどの年齢層でも自分と同じくらいの年の人である一方、男性はどの年齢層でも20~25前後である
    ②父子の血縁関係を調べた結果、”実子であることを確信している”グループでは1~3%、”実子であることを疑っている”グループでは15~40%の割合で托卵
    ③結局、外見とカネ
    ④女性が活躍

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    2021年01月02日
  • 文庫改訂版 事実vs本能 目を背けたいファクトにも理由がある

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    書かれている内容は概ね同意。
    本当だろうかという話もあるがデータから考えると妥当と考えざるを得ない。
    よく社会が曲がりなりにもシステムとして回っているな。

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    2020年12月13日
  • タックスヘイヴン Tax Haven

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    国際的な裏社会を舞台にそれぞれのトラウマが絡み合う展開でした。
    見ることのない裏社会を垣間見れた気がして面白かったです。
    隠なる自分と陽なる自分が共存し、隠に溺れてながらも陽を求めるといった人間を感じました。

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    2020年12月06日
  • タックスヘイヴン Tax Haven

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    題材は金融が絡む内容ですが、ミステリー的な要素もあり、登場人物達の思惑が交錯してドキドキの展開でした。

    男女の関係って複雑で怖い〜って思うこともあったりして(笑)

    面白かったです!

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    2020年11月25日