橘玲のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
主に進化心理学や行動心理学などの面から資本主義の現在を生き抜くための残酷な真実を紐解く。
努力をすることが能力向上になるのかはたまた無駄なのか?
遺伝子が能力に大きく関わることがわかる。現在は言語・数学的論理能力が優れた遺伝子を持ったものが評価される時代であるため、その遺伝子を持たざる者はその努力をしても無駄である。無駄なことに努力するのであれば、やってもむだ、と割り切り受け入れて他のことへ力を注いだ方がよいと。
また、幸せとは資本主義社会に合わせてお金を稼ぐことよりも、無償であっても評価を得られることの方が喜びや幸福を感じるように進化してきている。
優秀な遺伝子持ちとは競わず、小さなステ -
Posted by ブクログ
相変わらず橘玲の著作はおもしろい。進化論的考察はいつものことでだいぶ慣れてきたが、毎回なるほどなあ、と思う。
大学の研究者が意味のある実験統計データを取るために行なっている工夫というのは大したものだと感心する。
P200
ここからわかるのは、女は男より競争に消極的なのではなく、「勝率を冷静に計算している」らしいことだ。成功の見込みが高いと思えば、女は男より冒険的になる。「女性は戦略的に競争に参加するかどうかを考え、きわめて慎重に行動している」のだ。
P246
男は「単純」で女は「複雑」だ。
これは、性愛において、男は「競争する性」、女は
「選択する性」として進化してきたことから説明できる。 -
Posted by ブクログ
リバタリアンの視点から、人々が眉をひそめる行動が、実は大切である、と説く本。
全体として、ケーススタディが続くのだが、各ケースを読むことでリバタリアンの主張がわかるようになっている。
・売春婦
・ポン引き
・女性差別主義者
・麻薬密売人
・シャブ中
・恐喝者
・ツイッタラー
・学問の自由を否定する者
・満員の映画館で「火事だ!」と叫ぶ奴
・ダフ屋
・悪徳警察官
・ニセ札づくり
・どケチ
・親の遺産で暮らす馬鹿息子
・ヤミ金融
・慈善団体に寄付しない冷血漢
・土地にしがみつく頑固ジジイ
・飢饉で大儲けする悪徳商人
・中国人
・ホリエモン
・ポイ捨て
・環境を保護しない人たち
・最低賃金法を遵 -
Posted by ブクログ
ネタバレ現状認識は全く同感。
リベラル化していること、その結果が能力のみによる選抜となること、それに対して従来のマジョリティ、既得権益層の反発が各国で起きていること、彼らの主張が非論理的であること、リベラル派のダブルスタンダードが弱点であること、いちいちごもっとも。
しかし、著者の結論であるさらにリベラル化、グローバル化をすすめるべきというのには疑問。これまでの歴史の失敗例である理性万能主義を感じる。
本の中にもあるが、人間はそれほど理性的か?現在のリベラルの考えは19世紀にはあったが、遅々として進まなかった。
国家や地域の中間団体、家族が残る限り、すべてが個人として平等に扱われることはないだろう。
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Posted by ブクログ
金融関連本の著者というイメージが合ったので、橘玲さんはこんな本も書くのか、と思わず読み終わった後に著者経歴を見直してしまった。
男女の差異がデータに裏付けされた研究結果をもとにまとめられていて非常に参考になったし、面白かった。
かなり生生しいものもあったが、面白かったものを列挙すると
①魅力的だと思う異性の年齢は、女性がどの年齢層でも自分と同じくらいの年の人である一方、男性はどの年齢層でも20~25前後である
②父子の血縁関係を調べた結果、”実子であることを確信している”グループでは1~3%、”実子であることを疑っている”グループでは15~40%の割合で托卵
③結局、外見とカネ
④女性が活躍