橘玲のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
法律をすり抜けながら金を海外に移す方法が、合法的なやり方から非合法のものまであらゆる手法が紹介されている。著者はどのようにしてこうした知識を蓄積したのかが気になる。
読み初めは、金持ち達が節税や脱税に精を出し、真面目に税金を払うコトがバカらしくなってくる。しかし、スリリングな展開を追って読み進むにつれ、金に翻弄され人生を狂わされ身を滅ぼす者、精神を病む者、更には命を落とす者達の姿が非情なまでに描かれ陰鬱な気分へと変わる。精神状態が不安定な時は読まない方がいいだろう。
金には色がついている、という登場人物の富豪の言葉通り、黒い金は所詮黒く、黒い人間達が寄ってくるという事である。
誰もが人生 -
購入済み
世の中の不条理と向き合う
読んでいるうちに何についての本なのか忘れかけるくらい各章ごとに違った切り口で人生のHackを語っていて、純粋に各トピックで扱うテーマが面白かった。恋愛、金融、テクノロジーなどの一見すると別々の話が、人間の合理的行動がもたらす変化という点でつながっているのかなと。淡々と海外の論文や歴史的事実を積み上げて語る語り口は、悲観的な印象を残しつつも客観的信頼性を増している。
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Posted by ブクログ
納税と言うトピックについて徴収する側と徴収される側の目線で理解した方が良いことについて詳細を記載した良書。
1.申告納税制度はすべての納税者が税に対する完全な知識を有し正しく納税する意思を持つことを前提としている。よって税務調査では申告税額が本来の税額より少ない場合は納税者の意思を確認する必要がある。
①納税者の理解が不十分だった場合は税務署は指導し、過少申告加算税と延滞税を貸す。
②税金を払う意思がない場合は国民の義務を怠っているため罰則として重加算税40%貸す。
2.納税者の行動
①説明できない事はしない
②説明できるものは全て経費として計上する。
③その上で税務調査で否認されたものだ -
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とにかくエロい!電車で読んでいて、キョロキョロと。横から覗きこまないで。太字でタイトルに、痴女は存在するのかとか、ペニスは何で長いかとか、男は52秒にいちど性的なことを考える、とか。
極め付けは、プレチスモグラフィ。タンポン型の機器で膣内の充血度、つまり性的興奮度を測定する試験。これを挿入して、エロ動画の反応を見られる数十名の女性被験者。この機器をリングにしてペニスの勃起度を測定するなど。まいった。世の中広い。
著者の橘玲がやっている事は、学術論文のオムニバス化だから、彼個人が研究者という事ではないが、その編集能力、日本では、知られぬ面白論文の発掘能力は凄まじい。真面目な話、こうした性的研 -
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橘玲の本はたくさん出ているので、何冊か読んでいれば、焼き直しに感じる部分も多いが、書かれている内容が同じでも勉強になる部分はある。
本書の肝は、“これからの資産運用は、儲けることではなく、労働市場から富を獲得できなくなったときの保険だと考えるべきだ。”
“日本のように豊かな国では、ほとんどの人は金融資本よりも人的資本の方がはるかに大きいので、金融資本の運用よりも先に人的資本の運用を真剣に考えなければならない”と言うことであろう。
利殖法について語った本の結論が、経済合理性に適ったまともな結論であるのは安心できる。
資産運用の初心者が、ネット情報を元に安易に投資してしまう前に、読むことを -
Posted by ブクログ
幸福は社会資本(愛や友情)、人的資本(仕事)、金融資本(資産)で決まる。この内2つあるとかなり幸福度が上がる。
自分を振り返ると社会資本と少しの金融資本はある。
さらに人的資本の価値を上げていくために、組織でなくても稼げる力をつけてお金や社会的拘束から自由になりたい。
そのために、できること。
伽藍(閉じ込められた世界)のなかでネガティブゲーム(失敗しない)するのでなく、バザール(開かれた市場)のなかでポジティブゲーム(コツコツと評判を積み上げる)していく。
・目の前のクライアントを満足させて、成果をあげる。
・目の前のクライアントの可能性を最大限引き出す
・そのための関係づくりや繋げるス -
Posted by ブクログ
本書は、読書案内といいながら、筆者の考える重要概念を、筆者の言葉で一通り解説している本。読まなくてもよい本が実際に書いてあるわけではない。
初めて橘氏の著作を読んだが、1959年生まれということで、自分より7年年上の先輩にあたるといえる。重要概念の説明の仕方が非常にうまく、例えば、PC(Politically Correct)のあたりの話はうまい。PCにひっかからないように、イデオロギー化する危険を指摘しているバランス感覚がある。
1複雑系
・フラクタルをマンデルブロが考えた後で、カオス理論が出てきた。
2進化論
・グールドの進化論批判は道義的な動機で行われたので、アカデミックには今一つ