橘玲のレビュー一覧

  • 不道徳な経済学 転売屋は社会に役立つ

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    ネタバレ

    リバタリアニズムという、考え方を知れたのがよかった。また、社会の悪者とされている人々を経済の視点から養護しているのが新鮮で面白かった。特に印象に残ったのが麻薬を規制する法が麻薬の末端価格を引き上げ、麻薬中毒者が麻薬を手に入れるのを困難にし、そのことが悲惨な事故、事件を引き起こしているという指摘だった。全体的に面白い内容だったがリバタリアニズムには完全には賛成できなかった。もしリバタリアニズムが実践されれば、市場の原理によりある程度は秩序が保たれるだろうが、貧困層や社会的弱者は今より悲惨な目に合うと思う。

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    2022年02月03日
  • 上級国民/下級国民(小学館新書)

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    徹頭徹尾「それを言っちゃぁおしめぇよ」という身も蓋もない話が続くが、ストレートな物言いだけに非常にわかりやすい。現代は一部の知識階級しか利益を生まなくなっているから、富が急速に知識階級のリバタニアに集中し、その他大勢はネトウヨを代表とするドメスティックスに分断される。一方で日本はまだその移行期であり、知識も能力もない大卒の中高年(特に団塊の世代)が特権を手放さず、そのギャップが「上級国民」という言葉に凝縮され、それ以外の人々の絶望感とルサンチマンを増大させている。また男性は社会的成功の他にも「モテ/非モテ」の価値観軸があり、20%のモテ枠からはみ出した普通の男たちが幸福感の喪失に寄与している。

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    2022年01月23日
  • 新版 お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方 知的人生設計のすすめ

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    人生の早い段階で読みたいと思った本の一つ。なぜなら、普通の人間が生活していたらまず、この本に書いてあることは思いつかないだろうし、世の中にそんな世界があるとも思わないだろう。例えばマイクロ法人なんかはその典型だろう。人生の早い段階でお金持ちになるための理論を理解した上で行動できていれば、社会にでてからの結果も違っていただろう。

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    2022年01月23日
  • 女と男 なぜわかりあえないのか

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    とにかくエロい!電車で読んでいて、キョロキョロと。横から覗きこまないで。太字でタイトルに、痴女は存在するのかとか、ペニスは何で長いかとか、男は52秒にいちど性的なことを考える、とか。

    極め付けは、プレチスモグラフィ。タンポン型の機器で膣内の充血度、つまり性的興奮度を測定する試験。これを挿入して、エロ動画の反応を見られる数十名の女性被験者。この機器をリングにしてペニスの勃起度を測定するなど。まいった。世の中広い。

    著者の橘玲がやっている事は、学術論文のオムニバス化だから、彼個人が研究者という事ではないが、その編集能力、日本では、知られぬ面白論文の発掘能力は凄まじい。真面目な話、こうした性的研

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    2022年01月15日
  • 働き方2.0vs4.0 不条理な会社人生から自由になれる

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    興味深い!
    特にサラリーマンにとっては。

    ・長く働く
    ・どこでも誰とでも働ける
    ・成果主義は反差別から生まれた
    ・戸籍制度は日本独自のもの。親権がなければ自分の子ではなくなるため、養育費も不要。2割は払っていない。
    ・知識や人脈を惜しげもなく共有。なくならない資源。
    ・会社を離れると give できるものがなくなる
    ・自分を理解して自分を売る
    ・ずっと学び、ずっと働き、自分の趣味を全うする

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    2022年01月03日
  • 新版 お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方 知的人生設計のすすめ

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    投資については勉強したことがあったとしても、節税についてはあまり知らなかったので勉強になった。制度の歪みを突いて合法的に節税するのは、経済的合理性を持った行動であり、何もせずに国から搾取されるのを防ぐことが出来る。
    税務署から税理士への天下りの話、企業は税務調査を避けるために故意的に赤字になるなど知らないことだらけだった。

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    2021年12月06日
  • 2億円と専業主婦

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    子育てを外注するという発想が面白かった。東南アジアに行くのは現実的ではないが、時短家電や家事代行サービスをフル活用するのは検討の余地があると思った。

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    2021年12月02日
  • 「読まなくてもいい本」の読書案内 ──知の最前線を5日間で探検する

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    読まなくていい本というよりは、オススメの本を噛み砕いて教えてくれる本。
    全部面白そうに感じた。オススメされた本をこれから読んでいこうと思う。

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    2021年11月21日
  • 臆病者のための億万長者入門

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    橘玲の本はたくさん出ているので、何冊か読んでいれば、焼き直しに感じる部分も多いが、書かれている内容が同じでも勉強になる部分はある。

    本書の肝は、“これからの資産運用は、儲けることではなく、労働市場から富を獲得できなくなったときの保険だと考えるべきだ。”

    “日本のように豊かな国では、ほとんどの人は金融資本よりも人的資本の方がはるかに大きいので、金融資本の運用よりも先に人的資本の運用を真剣に考えなければならない”と言うことであろう。

    利殖法について語った本の結論が、経済合理性に適ったまともな結論であるのは安心できる。

    資産運用の初心者が、ネット情報を元に安易に投資してしまう前に、読むことを

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    2021年11月08日
  • 臆病者のための億万長者入門

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    一番リスクを取らない投資方法だったり、素人向けの投資方法について記載があってよかった。デリバティブ投資などについても実体験が例として上がっていて面白かった。

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    2021年10月31日
  • 女と男 なぜわかりあえないのか

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    同性の気持ちの理解や共感はできても、異性のそれはしばしば難しかったので、異性に対する理解を深めるために読んだ。

    数多くの生物学的根拠や心理学の実験結果をもとに、人間の男女が大きく異なる生物であることが示されている。

    人間という同じ括りの中にはいるが、異なる種類の人生を生きているため、我々はお互い(異性)について知らないことがたくさんあること。そしてそれは当然であること。

    まずはお互いの違いの存在に気づき、例えば本書のようなものを通して知識を深め、お互いに歩み寄ることが様々な共同体生活においては大事だと思った。

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    2021年10月26日
  • マネーロンダリング

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    個人的にも海外送金の経験があって興味があり、パナマ文書の事件以来全世界で話題になっているマネーロンダリングを題材にした小説。面白かった
    麗子と聞くと、こち亀を連想させるのと、がっつりシャブ中の人が出入国を繰り返せるわけなかろうという引っかかりがあった。
    今や香港は基本的人権を否定する共産党が掌握したがオフショアとしての魅力も無くなり、投資対象から外されて資金類も流出したのか…

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    2021年10月20日
  • 臆病者のための億万長者入門

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    宝くじは買った瞬間損している。55%は販売元のみずほへお金が行く。

    不動産価値=毎年の賃料÷金利
    賃貸を探す時、同じ地域の同程度の物件の販売価格を知るとお得かどうかわかる

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    2021年10月20日
  • 人生は攻略できる

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    幸福は社会資本(愛や友情)、人的資本(仕事)、金融資本(資産)で決まる。この内2つあるとかなり幸福度が上がる。

    自分を振り返ると社会資本と少しの金融資本はある。
    さらに人的資本の価値を上げていくために、組織でなくても稼げる力をつけてお金や社会的拘束から自由になりたい。

    そのために、できること。
    伽藍(閉じ込められた世界)のなかでネガティブゲーム(失敗しない)するのでなく、バザール(開かれた市場)のなかでポジティブゲーム(コツコツと評判を積み上げる)していく。
    ・目の前のクライアントを満足させて、成果をあげる。
    ・目の前のクライアントの可能性を最大限引き出す
    ・そのための関係づくりや繋げるス

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    2021年09月27日
  • 「読まなくてもいい本」の読書案内 ──知の最前線を5日間で探検する

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    本書は、読書案内といいながら、筆者の考える重要概念を、筆者の言葉で一通り解説している本。読まなくてもよい本が実際に書いてあるわけではない。

    初めて橘氏の著作を読んだが、1959年生まれということで、自分より7年年上の先輩にあたるといえる。重要概念の説明の仕方が非常にうまく、例えば、PC(Politically Correct)のあたりの話はうまい。PCにひっかからないように、イデオロギー化する危険を指摘しているバランス感覚がある。

    1複雑系
    ・フラクタルをマンデルブロが考えた後で、カオス理論が出てきた。

    2進化論
    ・グールドの進化論批判は道義的な動機で行われたので、アカデミックには今一つ

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    2021年09月27日
  • マネーロンダリング

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    興味深い小説。集まる人には腐るほどお金があり、税金を回避しようとする。
    そういう時に出てくるのがタックスヘイブンと呼ばれる国。

    2001年の香港と日本が舞台だけど、ここ20年で世界もまた変わったなぁと思う。

    変わらないのは一般庶民には無縁だということ。

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    2021年09月09日
  • マンガ 投資のことはなにもわかりませんが、 素人でも株でお金持ちになる方法を教えてください

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    薄い本。橘玲の黄金の羽あたりを読んでいることを前提に、復習する用途に良い。
    この用途ではよくまとまっている。
    また、書かれている理論の裏付けに興味がない方にも、とりあえず暫定的にこうすれば良い
    という内容なのでお手軽入門書にもなる。

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    2021年09月04日
  • 女と男 なぜわかりあえないのか

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    幸福の資本論もめちゃくちゃ面白かったし、これもすごい良かった。読みやすくて、すぐに次のページって感じ。

    男って、この本によるとめちゃくちゃ単純で、女を得るためなら、別に手立てとかは考えないみたいな、とにかく若くて健康で可愛い女を手に入れたい、それ一心みたいなのは、ウケた
    まあ、度合いは、人それぞれだとは思うんだけど、それをベースに生きてる人は、世界共通のようだ。
    まあ今では、遺伝子検査もできるし、男女平等になりつつある社会になってきてるし、進化や繁殖って意味では、なかなか昔よりも、難しいことも多いな。

    女性は真逆で、選択の性。どの男がいいかめちゃくちゃ考える。この男なら子供を育てられるか、

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    2021年08月31日
  • 「読まなくてもいい本」の読書案内 ──知の最前線を5日間で探検する

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    進化論、遺伝の影響、行動経済学など新しい科学の知恵を取り込んでいない本は、世界の実情を移していないので読まなくて良い、と断言する。

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    2021年08月08日
  • お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方 知的人生設計入門

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    「日本の税制は大きく歪んでいるため、ちょっとした工夫で合法的に節税できる」
    本書はいかに自分に有利な制度を使って節税していくか、に焦点を当てた解説書である。20年前の本なので今と変わっているところはあるだろうが、基本的な枠組みを理解するには最適だと感じた。
    税金や自治体の制度を調べるのは面倒くさいし、面白くもないが、知らないと損していることは多くある。それらについて勉強しようと思わせてくれる一冊。

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    2021年08月01日