橘玲のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
徹頭徹尾「それを言っちゃぁおしめぇよ」という身も蓋もない話が続くが、ストレートな物言いだけに非常にわかりやすい。現代は一部の知識階級しか利益を生まなくなっているから、富が急速に知識階級のリバタニアに集中し、その他大勢はネトウヨを代表とするドメスティックスに分断される。一方で日本はまだその移行期であり、知識も能力もない大卒の中高年(特に団塊の世代)が特権を手放さず、そのギャップが「上級国民」という言葉に凝縮され、それ以外の人々の絶望感とルサンチマンを増大させている。また男性は社会的成功の他にも「モテ/非モテ」の価値観軸があり、20%のモテ枠からはみ出した普通の男たちが幸福感の喪失に寄与している。
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Posted by ブクログ
とにかくエロい!電車で読んでいて、キョロキョロと。横から覗きこまないで。太字でタイトルに、痴女は存在するのかとか、ペニスは何で長いかとか、男は52秒にいちど性的なことを考える、とか。
極め付けは、プレチスモグラフィ。タンポン型の機器で膣内の充血度、つまり性的興奮度を測定する試験。これを挿入して、エロ動画の反応を見られる数十名の女性被験者。この機器をリングにしてペニスの勃起度を測定するなど。まいった。世の中広い。
著者の橘玲がやっている事は、学術論文のオムニバス化だから、彼個人が研究者という事ではないが、その編集能力、日本では、知られぬ面白論文の発掘能力は凄まじい。真面目な話、こうした性的研 -
Posted by ブクログ
橘玲の本はたくさん出ているので、何冊か読んでいれば、焼き直しに感じる部分も多いが、書かれている内容が同じでも勉強になる部分はある。
本書の肝は、“これからの資産運用は、儲けることではなく、労働市場から富を獲得できなくなったときの保険だと考えるべきだ。”
“日本のように豊かな国では、ほとんどの人は金融資本よりも人的資本の方がはるかに大きいので、金融資本の運用よりも先に人的資本の運用を真剣に考えなければならない”と言うことであろう。
利殖法について語った本の結論が、経済合理性に適ったまともな結論であるのは安心できる。
資産運用の初心者が、ネット情報を元に安易に投資してしまう前に、読むことを -
Posted by ブクログ
幸福は社会資本(愛や友情)、人的資本(仕事)、金融資本(資産)で決まる。この内2つあるとかなり幸福度が上がる。
自分を振り返ると社会資本と少しの金融資本はある。
さらに人的資本の価値を上げていくために、組織でなくても稼げる力をつけてお金や社会的拘束から自由になりたい。
そのために、できること。
伽藍(閉じ込められた世界)のなかでネガティブゲーム(失敗しない)するのでなく、バザール(開かれた市場)のなかでポジティブゲーム(コツコツと評判を積み上げる)していく。
・目の前のクライアントを満足させて、成果をあげる。
・目の前のクライアントの可能性を最大限引き出す
・そのための関係づくりや繋げるス -
Posted by ブクログ
本書は、読書案内といいながら、筆者の考える重要概念を、筆者の言葉で一通り解説している本。読まなくてもよい本が実際に書いてあるわけではない。
初めて橘氏の著作を読んだが、1959年生まれということで、自分より7年年上の先輩にあたるといえる。重要概念の説明の仕方が非常にうまく、例えば、PC(Politically Correct)のあたりの話はうまい。PCにひっかからないように、イデオロギー化する危険を指摘しているバランス感覚がある。
1複雑系
・フラクタルをマンデルブロが考えた後で、カオス理論が出てきた。
2進化論
・グールドの進化論批判は道義的な動機で行われたので、アカデミックには今一つ -
Posted by ブクログ
幸福の資本論もめちゃくちゃ面白かったし、これもすごい良かった。読みやすくて、すぐに次のページって感じ。
男って、この本によるとめちゃくちゃ単純で、女を得るためなら、別に手立てとかは考えないみたいな、とにかく若くて健康で可愛い女を手に入れたい、それ一心みたいなのは、ウケた
まあ、度合いは、人それぞれだとは思うんだけど、それをベースに生きてる人は、世界共通のようだ。
まあ今では、遺伝子検査もできるし、男女平等になりつつある社会になってきてるし、進化や繁殖って意味では、なかなか昔よりも、難しいことも多いな。
女性は真逆で、選択の性。どの男がいいかめちゃくちゃ考える。この男なら子供を育てられるか、