橘玲のレビュー一覧
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この本の前半部分は橘玲さんの体験談であり、後半部分は裁判所や裁判に関する解説です。さらに最後に福島第1原発の事故(?)の保証についてのことが書かれています。
この本の前半部分はコメディーのように思えて、読んでいて笑ってしまいました。橘さんの本については、悲観的なことを淡々と書いている印象を持っていました。文章の捉え方は、読むときの精神状態によって、変わってくると思いますが、面白かったです。後半部分は橘さんらしく、本来の意図や歴史的な背景などが説明されていました。しかも、他国の状況などが書かれているところも橘さんらしいです。
新書なので、社会勉強として読んでもよいかなという印象です。 -
Posted by ブクログ
最初は、くどくど説明が長いな、、と思って読み始めましたが、、
いつの間にかストーリーに引き込まれました。
永遠の旅行者と呼ばれる国籍を持たない人達。
税金を払わずにすんでいる彼らの生き方に憧れのようなものをかんじてしまうが、現実的には難しいよね。
美少女まゆを狙うのは一体誰か、母親を殺した真犯人は誰か、最後まで騙されて読んでいました。
あとがきにもありますが、サスペンス的な要素の中に、戦時中、ロシアで強制労働を強いられた人々の苦悩が描かれているのも、より引き込まれる要素だと思います。
日本も相当ひどいことされてるのに、なぜ、日本の従軍慰安婦問題だけ取り沙汰されているのか、不思議でなりません。 -
Posted by ブクログ
著者が2009年に出版した「貧乏はお金持ち」と別のタイミングで読んだ。本書は2002年初版なので、内容的にそのまま2013年現在に当てはめると、非現行な部分がありそうなので確認が必要だろうが、おおまかな税制度や融資制度は変わってなさそうだ。「貧乏はお金持ち」に比べて、一般の人にも読みやすく、具体的に独立を考えている人以外は本書の方がおすすめ。
良く言えば著者の意見が一貫しているので、両書の内容は大体同じ。ただ本書の方がマイホームの購入や生命保険について等、サラリーマンにも役立つ情報がある。
マイホームは経済的に見て大きな負担であること、生命保険は損をすることに意味がある宝くじ(病気/怪我で大 -
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一人又は家族とマイクロ法人(零細株式会社又は合同会社)を設立した場合の節税、融資を受ける方法を具体的に紹介している。
年功序列、サラリーマン、年金等日本の従来制度が立ちゆかなくなることを証明したあと、マイクロ法人の節税方法を具体的に紹介し、後半で超低利子で融資を受ける方法を説明している。
印象に残ったのは4点。
1 まず小額の融資を受け、それを期限通り利子を払い完済することで信用を買い、1,000万円を利子0.37%で借りる方法(1,000万円を定期預金に入れた場合の当時の利子は1.1%)という不思議な中小企業優遇制度とそのからくりの説明。知っていて損はないはず。
他の3点は本旨とは関係な -
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人生を資本/資産、リスク/リターンという視点から見てみると、「マイホーム・サラリーマン」という生き方がいかに盤石の反対なのかわかる、という本。
前半は人的資産、後半は金融資産を扱う。後半は著者ならではの成分が少なめなので前半について。
リスクはなくせない。回避する/軽減する/転嫁する/受容するなどの方法はあるけど、リスクをなくすとリターンもなくなってしまう。リターンを得るなら何らかの形でリスクを受け入れるしかなく、その時に大切なのはリスクを受け入れ可能なサイズに小さく分散しておくこと。その観点から最悪なのが、リスクを集中させてしまう生き方。つまり、
不動産神話→持ち家を買う
会社神話→大きな会 -
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海外投資について知りたくて読書。
知人が激しく勧めてくれた著者。発売は10年前であるが、現在でもほぼ通じる内容と古さを感じない。帯にある通り、金持ち父さんと類似テーマではあるが、日本人が日本の現状とマクロを踏まえて書いている。やや過激な言動もがあるが、日本の税金、金融システムについて勉強になる。
PTは20代前半からの理想的な生活スタイルの1つ。日本に不動産も大した貯金もないので、実践しやすいかも安易に考えてしまう。
最後のエピローグは考えさせられた。なぜなら、外資系に入社以降、独立した現在に至るまでずっと心の片隅に抱えてきた闇だったから。
現在の自分の知識ではスッキリと理解できない部 -
Posted by ブクログ
アベノミクスによる景気回復が出始め、今後の日本経済と自分の財産の行方が気になる人にはもってこいの本である。アベノミクスが成功し景気が回復する場合、失敗して円高そしてデフレが継続する場合、金利が高騰して日本財政が破綻する場合の3つに分けて、個人の財産をどう運用すればいいかを具体的に説明する。
例えば、国債ベアファンドだったり、外貨預金だったりと、その特徴すなわちもくろみが外れた場合の損失がどうなるかも説明してくれる。
まさに今、本書をしっかり理解して心構えを備えておくべきだろう。財テクに詳しい人でも、考えを整理するに適していると思う。ずばり題名どおりの内容だ。 -
Posted by ブクログ
「リアルすぎて怖い」そんな近未来小説から物語がはじまります
その最悪の状況(ミニ)を考え、その中で最善の行動(マックス)を提案しているのが今回の内容です
「あとがき」には本書のメッセージが書かれています
①日本の財政がたとえ破綻に向かっているにしても、当分は金融資産は普通預金で持っていればいい。
②日本の財政が破綻したとしても、手近にある金融商品だけで資産のかなりの部分を守ることができる。
③たとえ「海外投資」をする必要があるとしても、ネット銀行の外貨預金でじゅうぶんだ。
今回の作品も橘玲ワールドが満載で著者の言葉の使い方がたまらなく好きで文中で書かれている投資手法を真似することはな -
Posted by ブクログ
決して日本の国家破産を煽る本ではなく、
万が一の万が一に日本の国家破産が起こるとしたら、
どのような資産設計・投資戦略をとれば、
われわれは生き残っていけるのか?
をテーマに具体的に解説している本。
著者は橘玲で、まぁ最近の本はだいぶ内容がかぶっている感も否めないけど、
目先を変えたコンセプトで飽きさせずに読ませてくれるので全然悪くない。
日本が財政破綻する際には必ず、
・金利の上昇
・円安
・インフレ
が起き、日本は大混乱に陥いる、、、
そして・・・
という具合に話は進んでいきます。
当面は実は普通預金が一番良い選択肢なんだとか、
それで日本の破綻が見えてきて
さすがに金利が