橘玲のレビュー一覧
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寄せ集めだがそもそもの前提がおかしいのではと感じる借り物の「思想書」
なんか雑な印象
自分の思い通りになることが本人にとって「合理的」であるといってるだけで、その根拠はそれで自分は成功したからという雑なもの。
自分勝手なヤツが成功したら、自分勝手なルールで良いのだとならない。
そして成功維持するために自分勝手に振る舞い続ける
それだけの話を成功したから正義というのは失敗したら不正義と言ってるだけで、将来訪れるであろう衰退(主役交代)の時にそう言うのか
そもそも成功の証である「富」が株やドル換算できる有価証券など旧態依然な体制であるところの「資産」で表され、暗号資産ではない理由が記されていないの -
Posted by ブクログ
橘玲を何冊も読んでいる者としては、おなじみの内容。幸せは人的資本、金融資本、社会資本の3つから成り立っていて、その攻略法が書かれている。
・日本人はネガティブ度が高い。意識的にポジティブになったほうがうまくいくことが多い。
・アメリカは日本より学歴社会。有名高校に1点足りなくて不合格になった学生と、1点差で合格した学生を集めて、その後の人生を比較。不合格した学生も一流大学に入学したり、一流企業に就職していることがわかった。先進国は肩書や学歴ではなく、実績で個人が評価され、ちょっとした不運はいずれなんの影響もなくなる。そう考えれば若い時は失敗を恐れることなく、いろんなことを体験した方がいい。( -
Posted by ブクログ
人生は配られたカードで決まる。リベラルな社会は、努力すれば報われる自由を志向してきましたが、現実はより格差が強化する世の中になってきています。生まれた家庭環境や遺伝情報といった先天的な資質を、教育投資や人間関係の後天的な獲得環境が強化していく「親ガチャ」から始まり、「学校ガチャ」「教師ガチャ」「会社ガチャ」「上司ガチャ」という流れ。持つ者は富み、持たざる者は窮するのが機会均等を目指した社会の現実です。
明確な人生プランが描きづらくなった世の中だからこそ、夢や目標を持つのが大事だと教えられて教育課程では他人よりも高い評価を得ることを是とする偏差値競争が繰り広げられます。それが生み出すのは膨大な -
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テクノリバタリアンというか、デジタル至上主義的な思考というのは、効率性追求社会において徐々に当たり前の考え方になってきており、これは一面では、「アナログを馬鹿にして、その社会に着いてこれない人間を置き去りにするような」現代の優生学的ムードだと思う。教育の普及、識字率が高い事が前提だが、しかし、アプリケーションの基礎的リテラシーに欠くため、その認知レベルの狭間で、気付かぬ詐欺的な搾取、思想誘導の被害にあっていくのだ。
いわば、「デジタル寡頭制」ではないか。
そしてそのプラットフォーマは、資本主義的な錬金システムとも相まって覇権を広げていく。
本書はそうした構造的な話を個人単位まで落とし込み、 -
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ひとは自由に生きるのが素晴らしい
これに対して、リベラリズムは若干の修正を加える。
ひとは自由に生きるのが素晴らしい。しかし平等も大事だ
自由主義に対抗する思想として「共同体主義(Communitarianism: コミュニタリアニズム)」があるが、それとても「自由」の価値を否定するわけではない。彼らはいう。
ひとは自由に生きるのが素晴らしい。しかし伝統も大事だ
たったこれだけで、現代の政治思想の枠組みが説明できてしまった。アメリカの共和党と民主党が典型だが、二大政党による政治的対立というのは、「自由」をどのように修正するのか(あるいはしないのか)のアイデンティティ闘争な -
Posted by ブクログ
なんかあったのかな、、と思わされるほど辛辣でストレートな言い方。性質への理解はできたが、バカ、という表現以外で表せたらいいなあ。認知の欠如、とか、バイヤスがかかってる、とか、硬直マインドセット、とか。。
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人間がなぜ愚かな行動をとってしまうのかを、進化心理学や脳科学の視点から解き明かす本。
* 「バカ」と「無知」の違い:
* 無知: 単に知識がないこと。学べば解消できる。
* バカ: 自分がバカであることに気づいていないこと。客観的な事実を提示されても、それを正しく理解できないため、自分の評価を修正することができない。
* ダニング=クルー