橘玲のレビュー一覧
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P37 ウォルター・シャイデル『暴力と不平等の人類史――戦争・革命・崩壊・疫病』 東洋経済新報社の引用、『過去の不平等を検証したアメリカの歴史学者ウォルター・シャイデルによれば、古代中国でも古代ローマでも、平和な時代にはどこでも格差が拡大している。それを破壊するのが「戦争」「革命」「(統治の)崩壊」「疫病」で、二度の世界大戦やロシア革命、文化大革命、黒死病(ペスト)の蔓延のような「とてつもなくヒドイこと」が起きると、それまでの統治構造は崩壊し、権力者や富裕層は富を失って「平等」が実現するのだ』になるほどと思い、本を借りようと思ったら貸し出し中。2度読むと違う発見がある。
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Posted by ブクログ
学び ⇒
・金融資本の運用で失敗する最大の原因
┗①騙されて有り金をすべて失う
②手数料をぼったくられる
※投資に過度なリスクをとることではない
◎人生の2つの経済的目的(稼ぎ方)
①人的資本を労働市場に投資して大きな富(効用)を得る
┗ここでの大きな富は、金銭を含む「幸福」のこと
②金融資本を金融市場で運用して、最小のリスクで最大のリターン(利益) を得る
→金融資本は人的資本と違い、「幸福」という問題が介入しない
(※「損したけど有意義な仕事」はあっても「損して嬉しい投資はない」)
…損して少なからず学びはあると思う。
⇒金融資本の運用においては①リスク②リターン③コストの3つ -
購入済み
未だに新鮮な評論集
かなり雑多な内容であり、自然科学がらみのところは疑問点がつく内容も多い。
しかし政治経済がらみのところは社会が進歩していないあるいは退化しているためか、数年前の本ではあるのに、未だに新鮮で印象的な評論が多い。
今回のコロナ騒動で明らかになったように特に「空気」についてはますます「読む」傾向が強くなってきている気がする。 -
Posted by ブクログ
1.成功するにはエリートコースを目指すべきか→エリートはそこそこの成功ができる。大成功するのは、エリートコースに組み込まれなかった非凡な人材(でも確率は低い。)
2.いい人は成功できないか→しっぺ返し戦略を取るギバーが一番成功する
3.勝者は決して諦めないのか→いろんなことを試した後で、興味が持てることを見つけたら、それに集中するべき。やるべきことを全部行うのは無理
4.なぜネットワーキングはうまく行かないのか→ネットワークは人生で役に立つ。こちらから話すのではなく、相手の話を聞こう。
5.自信を持つのは効果的か→自信は必要、でも過大な自信は危険。
6.仕事中毒とワークライフバランス→偉大な業 -
Posted by ブクログ
働いた分に対する所得税、モノやサービスで得たものに対する消費税、不動産や有価証券等に対する資産税は分かる。
故人の財産に対する相続税。こいつに対する租税論理ってのは実に曖昧だな。三途の川は六文銭しか持てないからか?
さて、本編、20億円の資産を息子ではなく孫に相続させたい。ただし、一円の納税もせずに。
そんな元弁護士に元シベリア抑留者からの依頼が舞い込む。しかし、この孫娘、統合失調症で精神病棟へ収監中、父は蒸発し行方不明、母は首を切り落とされ限界をとどめぬ程の惨殺。
税法を抜けるため、タックスヘイブン各国を飛びながら、父の跡を追う...下巻へ。
前作までの『タックスヘイブン』『マネーロ -
Posted by ブクログ
コロナ蔓延により、リモートワークが拡大し、働き方も今後変わってくるだろうな。
進化心理学では、人間の脳は進化的適応環境(EEA=Environment of Evolutionary Adaptedness)に最適化されると考えられている。EEAは、大雑把には狩猟採集の石器時代のこと。
社会環境は物凄い勢いで変化してゆくが、進化の速度はおそろしくゆっくりだ。その結果、我々はDNAに刻まれた、石器時代のこころを持ったまま、情報が光速で飛び交う超近代都市のアスファルトジャングルで暮らさざるを得なくなった。
標高5000メートルの高地にも、深さ6000メートルを超える超深海にも生き物は暮らし