橘玲のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
本書は、読書案内といいながら、筆者の考える重要概念を、筆者の言葉で一通り解説している本。読まなくてもよい本が実際に書いてあるわけではない。
初めて橘氏の著作を読んだが、1959年生まれということで、自分より7年年上の先輩にあたるといえる。重要概念の説明の仕方が非常にうまく、例えば、PC(Politically Correct)のあたりの話はうまい。PCにひっかからないように、イデオロギー化する危険を指摘しているバランス感覚がある。
1複雑系
・フラクタルをマンデルブロが考えた後で、カオス理論が出てきた。
2進化論
・グールドの進化論批判は道義的な動機で行われたので、アカデミックには今一つ
・竹内久美子は、動物行動学者としては、まったくもって不適格の烙印
3ゲーム理論
・ベスト&ブライテストの動きとしてのキューバ危機
・経済学より国際政治にあてはまる
4脳科学
・ここ(意識)がニューロンの電気的・化学的反応、すなわち物理的現象にしかすぎないことを明らかにしつつある
・行動は7秒前に予測されている
・意識に現れる「自由な心」はよくできた幻覚にすぎない
・社会科学は自然科学に統合されていく
5功利主義
・トレードオフがある以上、すべてのひとが満足することはありえない
・正義はエンターテインメントである
・自由、平等、友愛が政治的党派のオリジン
・功利主義には進化論的基礎がない -
Posted by ブクログ
幸福の資本論もめちゃくちゃ面白かったし、これもすごい良かった。読みやすくて、すぐに次のページって感じ。
男って、この本によるとめちゃくちゃ単純で、女を得るためなら、別に手立てとかは考えないみたいな、とにかく若くて健康で可愛い女を手に入れたい、それ一心みたいなのは、ウケた
まあ、度合いは、人それぞれだとは思うんだけど、それをベースに生きてる人は、世界共通のようだ。
まあ今では、遺伝子検査もできるし、男女平等になりつつある社会になってきてるし、進化や繁殖って意味では、なかなか昔よりも、難しいことも多いな。
女性は真逆で、選択の性。どの男がいいかめちゃくちゃ考える。この男なら子供を育てられるか、金があるかとか。ちん子が大きいから、立派な子供が生まれるだろうとか、かっこいい、などの見た目だけでの判断は、生きる上で無理なことだね。
なんとなくわかってるってことがしっかりと噛み下れて、文章にされてるものを理解すると、なるほどなるほどと、少し俯瞰できる気がする。
橘さん好きー -
Posted by ブクログ
投資全般を考えるにあたり、読む価値のある本です。
私の場合は特に、不動産投資をしているので、不動産投資の前提は納得するものでした。
【不動産投資の前提】
①株式は市場で取引されるが、不動産は相対取引
②株式市場では時価が瞬時に公開されるが、不動産取引では売り手の希望価格しか分からない
③株式投資では特定の投資家だけを優遇できないが、不動産投資では顧客を差別する事が当たり前である
④株式市場ではすべての情報が公開されるが、不動産取引では最低限の情報だけしか教えて貰えない
⑤株式取引の手数料は低いが、不動産仲介手数料はかなり高い
不動産投資のノウハウとは、いかにしてインサイダーになる事であると結ばれていました。
自分自身の経験からも、収益の源泉はそこにあると感じます。 -
Posted by ブクログ
中公新書の「戦後民主主義」を読んで、民主主義の来た道、行く道を考えるには、「戦後民主主義」の気分を作ってきた朝日新聞研究だろ、と思い開いた本です。書名から完全に感情的朝日ディスリ本パターンかな、と思い積読本にしていたのですが、内容は全然違う目鱗な本でした。初・橘玲です。ミチコ・カクタニの「真実の終わり」でショックを受けたポスト・モダンが反知性主義を生んだ、ということが端的に論理的にピシッピシッと語られています。そして、「保守」がなぜ「リベラル」に勝つのか、の説明に用いられる「道徳の味覚」というロジックも衝撃。しかし、グローバルでは結果的に「リベラル」が「保守」を凌駕するという再転現象も納得。ビヨンセがオバマ大統領の就任式で国家を歌う意味を市場性というテーマで説明していて、なるほど・ザ・ワールド。人間という生き物の生存戦略としてのネオフィリア(新奇好み)とネオフォビア(新奇嫌い)のストラグルも説得力ありあり。「雑食動物のジレンマ」のアナロジー、これから自分でも使いまくりそう。そして心理学、遺伝子まで話は広がり、イデオロギーは匂うか?みたいなテーマまで振り回されます。そして、最後の最後、「リベラル高齢者」「シニア左翼」の牙城となった「朝日的」なるものにブーメランみたいに戻って来るのでありました。男はつらいよ、がファンタジーであるように朝日はつらいよ、からは若い世代へのストーリーは動き出さないかも…