橘玲のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
・本書の前提として、お金持ちになる目的は「経済的自由」の獲得にある。働かなくても生活できる状態になれば、やりたいことを自分のペースで実現できる。
・特別な才能は不要で、やり方を間違えなければ誰でも億万長者になって経済的自由に到達できる、というのが本書の核心メッセージだ。現実社会をゲームに見立て、制度の裏技を使ってクリアする発想が基本姿勢となる。
・1億円を貯めるルートは「①収入を増やす、②支出を減らす、③資産運用」の3軸で構成される。
・【資産運用】 ノーベル賞受賞者が証明した手法に従い、インデックスファンドを購入してマーケット全体を「コピー」するのが基本戦略だ。プロの運用会社よりサルがランダムに選んだ銘柄のほうが成績が良いという事実を根拠に、余計な判断を挟まない低コストのインデックス運用を推奨している。
・【新NISA活用】 新NISAの制度上の仕組みを最大限に利用することで、一生涯にわたって税金と無縁の資産形成が可能になる。
・【保険・住宅の見直し】 保険は「バカラ賭博」より期待値が低く、掛け捨て型のネット保険や共済で十分と断言する。マイホームは「投資」として捉え直す必要があり、住居費の最適化も資産形成の一環として扱われる。
・【働き方の転換】 サラリーマンからフリーエージェントへ転身し、マイクロ法人を設立して節税しながら自由に働くことが、収入増と税負担軽減の両立につながる。
・【マイクロ法人の節税効果】 マイクロ法人設立によって、サラリーマンから税金を取りすぎているという現実を著者自身が目撃している。給与所得控除や社会保険料の最適化など、会社員では使えないスキームが活用できる点が強調される。
・【定年・キャリア戦略】 独立のタイミングとして60歳が推奨されており、老後資金問題もこの一手で解決できるという論点が展開される。転職戦略はオンラインポーカーやメジャーリーグの選手評価手法を参照し、自分の市場価値を客観的に把握することが前提となる。
・【幸福観】 富の絶対額よりも主観的幸福度が重要であり、イーロン・マスクより幸せな人が存在するという逆説的な視点も盛り込まれている。お金持ちは株価暴落よりうつ病を恐れるべきだとも論じられる。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ橘氏の小説ははじめて読みました。
暗号資産を物語の中心に据えて、そのまわりに特殊詐欺やら日本の諜報部やら北朝鮮の情報特殊部隊やらをからめた物語です。
竹蔵はビットコインやイーサリアムに関して以前ちょっと本を読んだことがあったので、その仕組みや可能性、限界などは知っていたのですが、最近の諜報戦に関してはいろいろと知ることができました。ゼロデイ脆弱性の本も以前読んだことがあったのですが、それがどのように変化しているのかも収穫でした。
もともと、お金とは信用から成り立っているものですが、主人公のタツキとヒロインのさらとの間の信頼もからめて、良く描かれていると思います。
お勉強小説だと思って読んだのですが、意外に(失礼)物語としても楽しむことができました。
ちょっと解説が過多なところで☆一つマイナスでした。
竹蔵 -
Posted by ブクログ
冒頭の1行から衝撃的で、一気に引き込まれました。
平和であれば格差社会は広がっていくし、学力や能力の差が所得に反映される時代なのだと再認識しました。
それでも、底辺で苦しんでいる人たちは一体何に苦しんでいるのかが文体では理解できても、自分の心では理解出来ませんでした。
同じ仕事を毎日こなして、夜に家でビール飲んで野球見ている人が成功するとは思えないし、心のどこかでそれでいいと思っているんじゃないかなと思っているんじゃないかなと感じてしまいます。
「自分らしく生きる」と現実のギャップが呪縛のように降りかかる世の中で、しっかり自分自身で自分自身を奮い立たせる必要があると、再確認させられました。 -
Posted by ブクログ
橘先生のおっしゃることは、やはり"不都合な真実"といったところで、耳の痛い話もあるし、そんなに上手くいかない!と反発したくなるときもあるのではないだろうか。でも、大橋さんが緩衝材として入ってくれることで、素直に受け止めることができるようになっていると思う。読み進めながら感じる疑問や反発を、次のページでは必ず大橋さんが投げかけてくれるので、スイスイ読み進めることができた。
そして大橋さんは、難しいことを分かりやすく伝えるのがやっぱりうまい。
1億円と聞くと遠い道のりに思えるが(この本に書いてあることを全部できるかどうかは別にしても)、意外と難しくないのかも!と視野が広がった気がした。
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Posted by ブクログ
世の中のIT関係の新技術とか疑問に思っていることが分かりやすく組み込まれた小説で知的好奇心が刺激された(^^)
暗号資産って安全なの?
タイとミャンマーの国境が詐欺集団の拠点になったのはなぜ?
北朝鮮はあれだけ制裁されてるのにどうやって稼いでるの?
とか
全体としては、『ミッション・インポッシブル』ばりのスパイ活動はリアリティがあって手に汗握ったし、タイ旅行したことがあるので、小説のなかに出てくるタイの屋台料理とかルンピニー公園の水トカゲとか懐かしかった!
This novel completely satisfied my intellectual curiosity by seamlessly weaving in modern tech concepts and burning questions about the IT world that many of us wonder about. :D
It tackles fascinating questions like:
Is cryptocurrency actually safe?
Why did the Thailand-Myanmar border become a hotbed for scam syndicates?
How does North Korea manage to generate revenue despite being under such heavy sanctions?
On top of that, the espionage action felt incredibly realistic—giving off major Mission: Impossible vibes that kept my hands sweating! Also, having traveled to Thailand myself, I felt a wave of nostalgia from the descriptions of Thai street food and the water monitors in Lumpini Park. Highly recommended! -
Posted by ブクログ
【非資本家】
ー 二兎追うものは一頭も得ず -
サラリーマンでは持ち家と金融資産の両方を築くのは難しいと感じます。
どちらか一方に偏ると考えます。
サラリーマンではそこまでの種銭(資金)がありません。
先行で家を購入してしまうとローンを返済するためにお金を使ってしまい、金融投資へ回す資金がなくなります。
家へ集中投資しているという考え方もありますが、建物の価値は経年的に下がります。土地の部分は上昇する可能性もありますが、よほど意識して購入しない限りプラスにすることは困難です。家への投資は生涯をかけて行うには割に合わない投資方法だと考えます。
家を選ぶときにローンによる金利より、不動産価値の上昇率の方が上回っているのであれば問題ないのですが、そのような物件を選ぶ能力があるか自分に問いかける必要があります。
その点、株式投資は経年的に劣化するモノがありません。株価が上下してマイナスになることはありますが、年を重ねることに下落するものではありません。また、全世界株式であれば、世界経済を丸ごと購入するかたちになるので右肩上がりが期待できます。
「家投資と株投資のどちらか一つを選んでください」と問われれば、わたしは増える可能性が期待できる株投資を選びます。
もしかすると株投資で増えたお金で家を購入することができるかもしれません。
ー持ち家ー
家を購入し人に貸すと「投資」、家を購入し自分で済むと「投資ではない」この違和感はなんでしょう?
自分が家のオーナーになって自分に家賃をはらっていると考えれば「投資」と言えます。家を購入すること自体が投資と考えるべきです。
投資と考えるのであれば投資した以上のリターンを期待します。
しかし、家はリターンを得ることが難しい。投資回収年という考え方を用いると家は35年もかかり、その後にやっと収益プラスが発生しますが、家そのものの価値はゼロとなっています。正直、35年は長すぎます。
株投資の場合、はじめの3~5年は収支がマイナスになることはありますが、そこからはプラスになることが期待できます。さらに、複利効果も影響して20年を超えると上昇曲線は大きくなります。
ー経済的自立ー
経済的自立をするためには資産を築く必要があります。資産を築くためには収入を増やす必要があります。
サラリーマンの給料は低く抑えられており、昇進をしても劇的に増えることはありません。年収が1000万円を超えることはありますが、所詮その程度で、いくら節約しても働かずに食べていくほどの資産を築くことはできません。となると投資により資産を増やすしかありませんが、先程述べましたように家(不動産)投資では増えないので、株投資を行うことが正解となります。
しかも、分散・長期を心がけ全世界株に投資することが合理的によい方法といえ、経済的自立の近道だと考えます。 -
Posted by ブクログ
大麻とデジタル、クリプトで一攫千金を狙うハッカーたち。退廃的なタイで、何かから解放されたかのよう、そんな時間が漂う。
アイドルの咲桜、憧れていた、昔から大好きだった主人公でありハッカーの樹男がタイで出会う。
大使館の二等書記官から依頼されたのは、朝鮮から500億を取り返すこと。お金がお金をおむ。クリプトという、最新のネタを犯罪と掛け合わせて紡いだ作者らしいアプローチで楽しめる。日本という国が落ちぶれていく様子を目の当たりにしますよ、というように超高級ホテルには、シンガポール、中国、などからくる人ばかり。
日本に戻った樹男は、咲桜の母を探し、ガンでもうまもない命であること、父親は教団に所属していることがわかる。過去の重たい因縁と、宗教団体の闇に深く入り始める樹男。中盤からの展開は、デジタルや詐欺から、宗教団体の行ってきた異常な行為、絶対的な存在に消されないように、必死に大量破壊可能な薬物を作っていた。正気を失っていく中で、咲桜の存在が煌めいていく。
さらに、タイに戻ると、事件の全容がだんだんと明らかになってくる。駐妻(ちゅうづま)御用達のフジスーパーで和食材を買うシーンなど、ある意味日本人に取材していく過程で得ている情報なんだろうか。何度か、樹男はハーブティーを淹れるのが気になった。なんでハーブティなんだろう。そして、M資金にまで少し触れてくる。今までの自身の知識を色々な形で掠っていく。