橘玲のレビュー一覧

  • テクノ・リバタリアン 世界を変える唯一の思想

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    【本書を手に取った目的】
    格差とか社会全体をよくするにはどうすればいいんだろうとか考えていて、この本に発見がありそうだと思った

    【感想】
    上の目的通り。多分テクノリバタリアンは本当に世の中を良くしたいと考えているのだろう。

    私はディープテック寄りエンジニアなので、ブロックチェーンの仕組みなど理解していて、この DAO だったりイーサリアムの仕組みを把握している。そのうえで、非中央集権の仕組みを本書でおさらいし、理想的ではあるけれどやはり難しさを感じた。大半の人間は、自分の責任は自分で持つより、国に管理されている方が楽だと感じるだろうと思う。非中央集権だと個人個人のリテラシーが非常にもとめら

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    2025年06月13日
  • 運は遺伝する 行動遺伝学が教える「成功法則」

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    社会が豊かになるほど、貧しい家庭よりも豊かな家庭ほど遺伝率が上がる、知能の遺伝率は年齢と共に上がるが、それは20歳位までで、その後の遺伝率の上昇はフラットになる、しかし遺伝子が人生を変えるように、環境も遺伝子の発現の仕方を変える、パーソナリティと知能の関係、知能と政治イデオロギー、知能と障害や精神病との関係など興味深い話満載だった。衝撃的な内容もあったが、結局、自分のできること、得意なことを見つけて、それを追求していくことが一番、というごく普通の結論に至ったことが面白い。圧倒的な才能も圧倒的な努力も答えになっておらず、2割の努力で8割のライバルに勝てることを目標にするのが良いというのは少し救い

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    2025年06月11日
  • 残酷すぎる成功法則

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    ネタバレ

    『残酷すぎる成功法則』読書メモ - 楽描人カエルン的視点

    ◆逆説が生み出す成功の本質
    この本が従来の自己啓発書と決定的に違う点は「矛盾する要素を統合する技術」にあります。私が特に重要と感じた3つのパラドックス:

    1. 【諦める勇気×粘り強さ】
    海軍特殊部隊のデータが示す「戦略的撤退」の重要性と、20時間ルールによる適性判断。粘り強さの再定義が必要。

    2. 【利他×自己防衛】
    ギバーが成功する条件は「境界線を引いた親切」。週2時間の援助時間制限と信頼貯金システムの構築が鍵。

    3. 【専門性×多様性】
    π型知識構造(3つの専門+横断スキル)が創造性を58%向

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    2025年06月07日
  • DD(どっちもどっち)論 「解決できない問題」には理由がある

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    衝動買い。以下のように全部で5パートに分かれているが、パート0以外は過去の短い単発記事を集めたもの。いずれも橘氏の鋭い着眼点と分析が光るが、単発記事はやはりやや物足らない。また、それとは別にパート4にあるマイナ保険証を巡る話はちょっと頂けなかった。マイナンバーカードの是非は取りあえず置くとして、それを保険証に強引にひも付け、旧来の保険証を一気に廃止することで、もともと「任意」であったマイナカードの取得を実質的に強制する姑息なやり方に一切批判がないのは驚き。マイナカードに何もかも一本化することは、マイナが駄目になったらすべて駄目になるというリスクもある。医療保険証や運転免許証など大事なものは別の

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    2025年07月01日
  • 不愉快なことには理由がある

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    橘玲による社会分析論。

    週刊プレイボーイに連載していたものなので内容は多岐に渡るが、非常に読みやすく勉強になった。

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    2025年05月31日
  • 新・貧乏はお金持ち――「雇われない生き方」で格差社会を逆転する

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    ネタバレ

    久しぶりに橘節が聞き(読み)たくなり、購入。橘氏の言説はやや斜に構えながら本質を突き、現代をサバイバルするためのヒントに富むものが多い。本書では「非正規の若者がサラリーマンを目指さずに経済的に成功できる実践的な方法がないかを考えてみた」(あとがきより)結果、個人で法人を設立して資金繰りや税負担の軽減に活かすやり方が提案されている。確かに面白い発想だが、これを実践するには相当の知性と度胸が必要とされるだろう。筆者も述べていることだが、「収入自体はあくまでも自らの知恵と労働で市場から獲得してこなければならない」以上、そのハードルはさらに高くなる。万人に適用可能な安易なものではないけれど、有力な選択

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    2025年06月01日
  • 新・貧乏はお金持ち――「雇われない生き方」で格差社会を逆転する

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    ●2025年5月26日、東京大学・書籍部にあった。セッションで寄った日。

    雇われないからいいって、私みたいだなと思いピンときた。

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    2025年05月26日
  • 言ってはいけない―残酷すぎる真実―

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    氏より育ちなのか、育ちより氏なのか。

    領域によってどちらが正しいかは変わるが、幼少期の人格・能力形成において友達>親の教育なので、孟母三遷的なことをやってあげてあとは見守るしかないのかなと思った。平常時・ストレス時心拍が低い人は興奮を好むので非行に走るというのは医学的を学ぶものからして興味深かった。

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    2025年05月25日
  • 言ってはいけない―残酷すぎる真実―

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    まがいなりにも大学院で研究してた側の人間としては、批評する部分も多かったけど、実体験に基づく傾向としては納得できる部分が多かったです。

    個人的には性差の記述が面白かったです。
    やっぱり当たり前ですが性が原因で生じる格差を是正するような施作は本質的ではなく、生物学的な性差を受け入れた上でそれぞれの幸せを最大化するような施作を考えることが重要ですよね。

    それから子育てのタームは、愛に言及してほしかったなと思いました。大体その通りなんだろうな、という感想を持ちましたが、、、

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    2025年05月20日
  • 無理ゲー社会(小学館新書)

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    読み進めていけばいくほど暗澹たる気持ちになる、鬱の時には読まない本が良い本。
    ディープステート(闇の政府)が世の中を動かすという思想や陰謀論が出てくる理由、性愛を獲得できない男性がちゃぶ台返しをする理屈の話は興味深かったが、生身の性愛を獲得できなくても、そのうち男女共にAI搭載したアンドロイドが出てきて自己完結してしまうんじゃないか、世の中は個々に分断するようになるんではないかという気もしました。

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    2025年05月19日
  • 新・貧乏はお金持ち――「雇われない生き方」で格差社会を逆転する

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    代数世界の黄昏は、来るのだろうか。もう既にトランプによって来たのだろうか。

    マイクロ法人、複素数の世界っぽいかな。あべこべになった、ってことなら、対数の底を打ったってことでいいんか。
    スケールの飽和に到達したんかな。

    自由と無責任の同舟が、資本の現在なのか。前世紀までは、責任との同舟だった気がする。

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    2025年05月18日
  • バカと無知―人間、この不都合な生きもの―(新潮新書)

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    バカは自分を過大評価して、それなりに優秀な人は自分を過小評価する。そりゃ世の中足の引っ張り合いで、チグハグな世界になるわな。一番タチが悪いのはバカは自分がバカだと自覚できないこと。この時点でもはやこの世は詰んでいるのでは?

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    2025年05月08日
  • スピリチュアルズ 「わたし」の謎

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    題名は怪しげだが、とても興味深い内容だった。トランプ大統領誕生の裏にあった心理プロファイル戦略やSNSの解析でその人の性向がわかるという話、知能とグリット、堅実性との関係、共感力とメンタライジングの関係、知能と経験への開放性によって変わる社会性。手元に置いておくのに良い本かもしれない。

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    2025年05月07日
  • 残酷すぎる人間法則

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    人との繋がりが最も人の幸福に寄与するという観点から、さまざまなエビデンスを基に人間関係を深めるハウツーを教えてくれる本。

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    2025年05月05日
  • モテるために必要なことはすべてダーウィンが教えてくれた 進化心理学が教える最強の恋愛戦略

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    長い目で見た時に嘘は邪魔になる。
    自分にも正直であること。嘘をつくと自身のことをくだらない人間だと深層心理で感じてしまう。

    正直もので倫理的なapproachで対応するべき。

    身体面ではシェイプアップを目指す。
    そして身体を使う趣味や活動的なデート、チームスポーツもいいですね。結構男らしい要素が大切であることも書かれている。

    そういう意味では非言語的振る舞いやスポーツとかは有利ですね。

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    2025年05月03日
  • DD(どっちもどっち)論 「解決できない問題」には理由がある

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    DDというはアイドルオタクのあいだで使われるネットスラングで「だれでも大好き」な状態だそうで。特定の推しがいない。DDだと。そこから派生して「DD」はネット上の議論に転用されるようになり「どっちもどっち」を表すようになった。私は見事にこの言葉を知らない。

    善悪二元論、勧善懲悪、両論併記、二律背反…ハッキリと白黒つけて扱う言葉は色々あるが、旗幟を鮮明にせず「どっちでも良いだろ」とか「そんな単純に扱えない」「断言する方が稚拙」みたいな大上段からのシニシズム的態度にも見える。私は断定しない、何故なら自らの無知を知るからだ。論戦するに適した安全圏からのアウトレンジ戦略。DD、それは卑怯な立ち位置でも

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    2025年05月02日
  • 新・臆病者のための株入門

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    仕事関連で役に立つ情報、知識が満載だった。非常に分かりやすい文章で、あらためて株式市場、資本主義の基本を良く理解することができた。

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    2025年05月02日
  • 親子で学ぶ どうしたらお金持ちになれるの? ――人生という「リアルなゲーム」の攻略法

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    この本は、お金について親子向けに書かれたものですが、社会人の私にとっても非常にわかりやすく、何度も読み返したい内容でした。

    本書のメッセージは、市場を理解し、合理的に考えることで、誰でもお金持ちを目指せるというもの。

    特に印象に残ったのは、「自分と似たタイプの人を参考にする」という考え方です。これまで、堀江貴文さんや西野亮廣さんのような外交的なタイプの方の本を好んで読んでいましたが、内向的な自分とは真逆のタイプだと気づき、本書を読んで納得しました。今後は、自分と似たタイプの方の本を参考にしていきたいです。

    本書は、家族を持つ方はもちろん、独身の方にもおすすめです。お金に関する考え方を根本

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    2025年05月01日
  • 女と男 なぜわかりあえないのか

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    言ってはいけない、ような身も蓋もない話の題材として男女の性差を扱うのは筆者のスタイルとしても妥当だし興味をそそるものだが、テーマとの専門性の距離感もあって他にもまして進化生物学的な研究の紹介という感覚にも陥ってしまう。

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    2025年04月26日
  • 言ってはいけない―残酷すぎる真実―

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    日常生きてるだけでは得られない情報ばかりで興味深かった。
    特に、子供の「こころ」に影響する要因や、学校やコミュニティによる要因のところが面白かった。これまでの経験や考えから、合致する納得感も得られた。

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    2025年04月21日