橘玲のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
話題にするのを憚られるような内容を集めたような本。
キャンセルカルチャー、差別、偏見、頭の悪い人、自尊心、マウントなど、SNSで発言しようものならあちこちから叩かれそうなことについて科学的な実験をもとに見解を述べている。
ちゃんとした実験をエビデンスにしているようなので内容はある程度信頼できるが、人間相手の実験なので、時代や被験者で結果は変わるかもしれない。
ただ、色々な事柄について書かれてはいるが、本書全体を通して筆者が言いたいことはイマイチ伝わってこないかもしれない。
それで結局どうなのか?ということについてもう少し書いて欲しかった。
SNSや企業PRでキレイゴトばかり並べたててるけど -
Posted by ブクログ
なるほど確かに、自分らしく生きるの呪縛はすごい。
夢ハラスメントを起こしかねないしひいては孤独をも生み出す。
資本主義のもとで平和が続くと格差は拡大していくんだって。
私は資本主義社会、知識社会に於いては恵まれている側の人間だからこそ知らなかったことも沢山あるなと感じた。
現代社会では、失敗しても死ぬことはないだろうと思っていたけど、死にたくなるくらいの絶望はあるのかもしれない、、、。
じゃあそこを解決するために尽力することはできないけど、現実を知っておくこと、その上で自分はどんなスタンスを取りたいか常に考えておくことは重要だと感じた。
もっと経済の勉強がしたくなった。 -
Posted by ブクログ
唯一平等な時間を何に割くか。
健康に気を使いつつ、働き、余暇を楽しむことが人生であるのだが、
よく寝て(8時間)働いて(8時間)、食事など(5時間)で残りは3時間ほどしかありません。
そんな限りある時間で、ぼくは“善”について考えていました。
でもそれは、“善”について「考えたくないから考えていた」という側面があったと思います。
「人生の解」「人とは」「善」…答えのない問いですが、それらの(考える)土台がなければ、「社会」「お金」「ビジネス」等は考えられないと(直感で)感じており、しかし、働いて食事をしなければならないジレンマが人生でした。
働いて食事をするために、「人生」や「善」の解をさ -
Posted by ブクログ
それまで緩やかだった変化が、ある閾値を超えた瞬間に一気に拡大する——その転換点を「ティッピング・ポイント」と呼ぶ。これがグラッドウェルの提示する核心的な概念だ。
著者は、変化を爆発的に広げる担い手として「コネクター(広範な人脈を持つ人物)」「メイヴン(情報の専門家)」「セールスマン(人を動かす説得者)」という三種類の人物類型を挙げる。現代で言えば、新型コロナウイルスの感染拡大を一地域から全国へと広げた、いわゆる「スーパー・スプレッダー」的な存在がこれに近いだろう。また、変化が定着するかどうかは「時代の空気感」、つまりその変化を受け入れる社会的な雰囲気が醸成されているかどうかにも左右されると著者 -
Posted by ブクログ
正直なところ、この著者の本は当たり外れが多いと感じてたのですが…著書は当たりだと思います。
資源が有限だからこそわたしたちは選択しなくてはならない。これをトレードオフという。
例えば、恋人ができると他に恋人をつくれない(浮気という手段があるけどおすすめしない)
1日24時間だけど、実際【睡眠、食事、着替え、片付けあるいは子供の世話】などどうしてもやらなければならない時間を差し引けば1日のうちに自由に使える時間は10時間程度になる。(睡眠を極端に減らすのは認知症になるおそれがあるためおすすめしない)
だからこそ、人生の優先順位を決めようねって1冊。
また、コップ理論に納得する1冊でもあり -
Posted by ブクログ
小説しか普段読まないですが、この手の本も読んでみたくなり、手に取りました。
人間を生き物として冷静に捉えて考えると言う視点を持つのにこの本はいいと思います。
遺伝や、本能などロジカルに感情の原因を理由づけしていくので、読んでて腑に落ちたり、奇妙ですが安心する自分もいました。
やっぱ人間ってそんなもんだよね!みたいな感覚で。
子供の時に読むと変な影響を受けそうなので、色々な人と出会って、色々な経験をした大人になってから読むのがいいのかなと思います。
この本の全てが正しいかはわかりませんが、自分を省みるきっかけにはいい本だと思います。
自分が感情に押し流されそうな時、この本を思い出します。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ世界はなぜ地獄になるのか ─ キャンセルカルチャーと「構造との付き合い方」をめぐる読書メモ
この本を通して浮かび上がってきたのは、「悪」を設定して世界を単純化しようとする人間の認知の省エネ本能と、それがネット空間で野生化したときに社会全体を地獄化させるメカニズムだと感じた。小山田圭吾や会田誠、イェール大学のハロウィン騒動、ドッグパーク論文、woke文化やナイス・レイシズムといった具体例は、すべて「悪を確定し、文脈を捨て、二元論に還元する」という同じパターンをなぞっているように見える。
自分自身の経験と重ね合わせると、この本は単なる「現代社会批判」ではなく、「いま自分が立っている足場の説明書