橘玲のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
【本書を手に取った目的】
格差とか社会全体をよくするにはどうすればいいんだろうとか考えていて、この本に発見がありそうだと思った
【感想】
上の目的通り。多分テクノリバタリアンは本当に世の中を良くしたいと考えているのだろう。
私はディープテック寄りエンジニアなので、ブロックチェーンの仕組みなど理解していて、この DAO だったりイーサリアムの仕組みを把握している。そのうえで、非中央集権の仕組みを本書でおさらいし、理想的ではあるけれどやはり難しさを感じた。大半の人間は、自分の責任は自分で持つより、国に管理されている方が楽だと感じるだろうと思う。非中央集権だと個人個人のリテラシーが非常にもとめら -
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社会が豊かになるほど、貧しい家庭よりも豊かな家庭ほど遺伝率が上がる、知能の遺伝率は年齢と共に上がるが、それは20歳位までで、その後の遺伝率の上昇はフラットになる、しかし遺伝子が人生を変えるように、環境も遺伝子の発現の仕方を変える、パーソナリティと知能の関係、知能と政治イデオロギー、知能と障害や精神病との関係など興味深い話満載だった。衝撃的な内容もあったが、結局、自分のできること、得意なことを見つけて、それを追求していくことが一番、というごく普通の結論に至ったことが面白い。圧倒的な才能も圧倒的な努力も答えになっておらず、2割の努力で8割のライバルに勝てることを目標にするのが良いというのは少し救い
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ネタバレ『残酷すぎる成功法則』読書メモ - 楽描人カエルン的視点
◆逆説が生み出す成功の本質
この本が従来の自己啓発書と決定的に違う点は「矛盾する要素を統合する技術」にあります。私が特に重要と感じた3つのパラドックス:
1. 【諦める勇気×粘り強さ】
海軍特殊部隊のデータが示す「戦略的撤退」の重要性と、20時間ルールによる適性判断。粘り強さの再定義が必要。
2. 【利他×自己防衛】
ギバーが成功する条件は「境界線を引いた親切」。週2時間の援助時間制限と信頼貯金システムの構築が鍵。
3. 【専門性×多様性】
π型知識構造(3つの専門+横断スキル)が創造性を58%向 -
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衝動買い。以下のように全部で5パートに分かれているが、パート0以外は過去の短い単発記事を集めたもの。いずれも橘氏の鋭い着眼点と分析が光るが、単発記事はやはりやや物足らない。また、それとは別にパート4にあるマイナ保険証を巡る話はちょっと頂けなかった。マイナンバーカードの是非は取りあえず置くとして、それを保険証に強引にひも付け、旧来の保険証を一気に廃止することで、もともと「任意」であったマイナカードの取得を実質的に強制する姑息なやり方に一切批判がないのは驚き。マイナカードに何もかも一本化することは、マイナが駄目になったらすべて駄目になるというリスクもある。医療保険証や運転免許証など大事なものは別の
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ネタバレ久しぶりに橘節が聞き(読み)たくなり、購入。橘氏の言説はやや斜に構えながら本質を突き、現代をサバイバルするためのヒントに富むものが多い。本書では「非正規の若者がサラリーマンを目指さずに経済的に成功できる実践的な方法がないかを考えてみた」(あとがきより)結果、個人で法人を設立して資金繰りや税負担の軽減に活かすやり方が提案されている。確かに面白い発想だが、これを実践するには相当の知性と度胸が必要とされるだろう。筆者も述べていることだが、「収入自体はあくまでも自らの知恵と労働で市場から獲得してこなければならない」以上、そのハードルはさらに高くなる。万人に適用可能な安易なものではないけれど、有力な選択
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DDというはアイドルオタクのあいだで使われるネットスラングで「だれでも大好き」な状態だそうで。特定の推しがいない。DDだと。そこから派生して「DD」はネット上の議論に転用されるようになり「どっちもどっち」を表すようになった。私は見事にこの言葉を知らない。
善悪二元論、勧善懲悪、両論併記、二律背反…ハッキリと白黒つけて扱う言葉は色々あるが、旗幟を鮮明にせず「どっちでも良いだろ」とか「そんな単純に扱えない」「断言する方が稚拙」みたいな大上段からのシニシズム的態度にも見える。私は断定しない、何故なら自らの無知を知るからだ。論戦するに適した安全圏からのアウトレンジ戦略。DD、それは卑怯な立ち位置でも -
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この本は、お金について親子向けに書かれたものですが、社会人の私にとっても非常にわかりやすく、何度も読み返したい内容でした。
本書のメッセージは、市場を理解し、合理的に考えることで、誰でもお金持ちを目指せるというもの。
特に印象に残ったのは、「自分と似たタイプの人を参考にする」という考え方です。これまで、堀江貴文さんや西野亮廣さんのような外交的なタイプの方の本を好んで読んでいましたが、内向的な自分とは真逆のタイプだと気づき、本書を読んで納得しました。今後は、自分と似たタイプの方の本を参考にしていきたいです。
本書は、家族を持つ方はもちろん、独身の方にもおすすめです。お金に関する考え方を根本