橘玲のレビュー一覧
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ネタバレ 購入済み
目新しい発見はない
人生における幸福を「金融資産(資産額)」「人的資本(労働力)」「社会資本(家族や友人職場の人間関係等)」の3つに分けて考える本です。要するにこれらを底上げしたり、どれかひとつでも持っていれば人は幸福だと感じるという内容です。
あなたはいま勢いで仕事をやめても安心できるくらいのお金がありますか?
仕事にやりがいはありますか?
愛する人、平等関係のある友人はいますか?
ひとつでもあれば幸せを感じられます。ふたつあればなお良いです。三つ全部は合わせ持てません。この本の内容はこれでほぼ全てです。 -
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ネタバレ橘玲さんて、「言ってはいけない」シリーズが売れてて、私は「みんなが思ってるけど言えないことをズケズケ言うルポライター」っていうイメージだったのだけど、調べたらちゃんと(ちゃんとっていうか)、小説でデビューしている方なのですね。
でも「言ってはいけない」のイメージが強くて、本書も、「日本人中高年男性がバブル期にフィリピンとかでどんなことしてたか」という「言ってはいけない不都合な真実」を書きたかったのかな、と思いました。小説としてはイマイチな感じで、最初からルポルタージュとして書いたら良かったんじゃないかな、と私は思いました。
本書で取り上げられている(小説だから”取り上げる”っていうのも変なんだ -
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半分くらいまで読んだが退出。基本的に橘玲氏のいつもの主張のような展開が続くのみ。好きな人は好きだろうが、事実に基づいて居ないと感じる。
本書のここが特に!と、否定しようとパラパラとめくって児童労働に関する項を読んでみた。すると、その時に本書の前書きがようやく腹に落ちた。児童労働を否定するのは労働者の再生産が出来ないからだ。しかしそれすらも国家を否定する彼らからしたら根底から間違っているのだから批判に値しない。ここで最初に戻るのだ、よって立つ土台が違うのだから話が通じない。
本書の期待する感想ではないのかもしれないが、話せば分かる、などとほざく青年達こそ読むべきなのかもしれない。しかし本書の中 -
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金融資本の運用で失敗する最大の原因は騙されたりぼったくられたりすることだ。
業者にとっては投資家から受け取る手数料を最大化することが最も効果的
本書はこの金融資本の運用でやらかさないための金融リテラシーを上げる足がかりとなるような知識を多く提供してくれるものだった
金融、経済に関する通説やよく聞き覚えのある言葉について、かいつまんに説明しつつ実態を分かりやすく伝えてくれ、すごく勉強になる内容だった。
なんとなくわかった気でいたたくさんの用語や仕組みが少しは深く理解できるようになったと思う
以下、特に印象に残ったフレーズたちを記しておく
資本主義とは、複利とレバレッジによってバランス -
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ある日突然、自分の戸籍謄本に見知らぬ名が。
婚姻欄に妻と娘に並び、妻にロペスマリアなるフィリピン人の名前が。更に日が経つと息子にケンなる名前が。
いつの間に重婚?そもそも日本では重婚は禁止では?
そこには経済発展を遂げ、その中に置き忘れてきた新日系フィリピン人問題が絡んでいた。
JFC:Japanese-Filipino Children 新日系フィリピン人。第二次世界大戦でフィリピンに残された日系フィリピン人に対し、1980年代以降、興行ビザで日本にやってくるようになったフィリピン人女性(じゃぱゆきさん)と日本人男性との間に生まれた子供たち。
あくまでもフィクションではあるが、戸籍に関する -
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当時は活版から写植への切り替えの時期で 巷に溢れる自薦他薦のプロレス評論家ほど コロシウムの時代より連綿と受け継がれた格闘技の基本である 力道山の空手チョップによる反撃などは、この様式美のもっとも完成されたドラマであろう。人々はそこに、宗教的な解放すら感じたのである。 自己の存在を顕示していこうとするタイプ それでも国民の間に凄まじい力道山幻想を巻き起こした 技を日本語として表現するだけの思想がないのだ プロレスにカタルシスを求めている 宗教儀礼のクライマックスが教祖と信者の接触であることによって 堤清二率いるセゾングループの全盛期で 寡婦控除ならぬ寡夫控除 父子家庭 「共同体主義者(コミュニ
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ネタバレ■感想:
ひたすら専業主婦には何一ついいことがないと主張されている。
女性活躍について言われている近年、子供を産め、働けと言われててそりゃーそうなのかもだけど、女性の負担だけが増えてない?とモヤモヤしながら、日本の男女格差についてもっと学びたいと思った。
本書の最後に面白そうな参考図書が挙がっていたので、読んでみたい。
→酒井順子『男尊女子』
→ジュディス・リッチ・ハリス『子育ての大誤解』
→山口一男『働き方の男女不平等 理論と実証分析』
■メモ:
・「女性が活躍する社会」とは、日本から専業主婦という言葉を一掃すること。
・日本が男女格差の大きな国である理由は、子供を生んだ途端に女 -
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ドーパミン受容体遺伝子DRD4の突然変異種であるDRD4-7Rは、ADHD、アルコール依存症、暴力性と関連があるが、よい環境で育つとより親切になる。
人が他人を評価する時、80%は温かさと有能さの2つの評価軸で判断する。また、温かさと有能さは逆の相関関係にあると認識する(親切だと能力が低い)。現実に、企業のCEOはサイコパスの頻度が高い。
悲観主義者は、悪いことは永続し、普遍的で、自分の落ち度によるものと考えるが、楽観主義者は、一時的で、特異な原因によるもので、自分の落ち度ではないと考える。
おもしろいゲームの共通要素は、勝てること、斬新であること、目標があること、フィードバックがあるこ -
Posted by ブクログ
具体的なエピソードを列挙しているので、イメージがしやすい。
しかし「成功法則」の答えは簡単ではない。
例えば「成功者は優秀なのか?」という問いについては
「大富豪の半数以上が、高学歴大学出身ではない」と言いつつ、
「バカでは大富豪になれない」という面のエピソードも出す。
「結局どっちなの?」という感覚になるが、それを読者自身にリードさせる書き方をしている。
(少しズルく感じたけど)
そんな中でも自分的に納得できる回答もあった。
◎あれこれ考えるよりも、まずはやってみる事
◎目の前の仕事を自分で「ゲーム」として設定すると、成功確率が上がる
◎何かを得ようとすれば何かを失う。そのトレードオフの関