池井戸潤のレビュー一覧

  • 架空通貨

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    マネー・ローンダリング(マネロン、資金洗浄)とは、犯罪で得た資金の出所を隠し、あたかも正当な手段で得た資金のように見せかける行為です。これには、架空口座や他人名義の口座を経由した資金の移動、株や債券の購入、偽装取引など様々な手口があり、国際的な犯罪組織やテロ活動の資金源となるため、各国が国際的な連携のもと対策を強化しています。

    女子高生・麻紀の父が経営する会社が破綻した――。かつて商社マンだった社会科教師の辛島は、その真相を確かめるべく麻紀とともに動き出した。やがて、2人がたどり着いたのは、「円」以上に力を持った闇のカネによって、人や企業、銀行までもが支配された街だった。 江戸川乱歩賞受賞

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    2025年10月09日
  • ようこそ、わが家へ

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    『誰にでも抱かれる感情が引き起こした最悪の事態に立ち向かった“強くないヒーロー”の物語』

    「イラついたことへの腹いせ」という理由で起こる事件は数多とある。
    それは、警察沙汰になるような事件から、身内だけで解決されてしまうようなものまで、大きさは様々だ。
    さらに、これら事件の中には「被害者が私をイラつかせた」という犯人の自己中心的な理由で起こされたものまである。
    本作は、そんな事件が最悪の形で起こされる。

    本作は、真面目に働き、他人に意見することなど滅多にないサラリーマン・倉田太一が、帰宅ラッシュで混雑する電車に割り込み乗車をした男性へ注意したことが引き金に事件が起こる。

    「自分に危害を加

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    2025年10月07日
  • ノーサイド・ゲーム

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    ラグビーは全くルール知らないけどすごくハラハラしながら読めた。
    チームの経営では君嶋さんや多英さんたちスタッフが、チームの戦術は柴門監督が、プレーではアストロズの選手たちが、それぞれの役回りをキッチリこなして最高のチームを作り上げていく姿を見せてもらえた。

    一つのことに全力で撃ち込む姿はやっぱりカッコイイし、応援の後押しって間違いなく力になるんだなと思えた。

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    2025年10月06日
  • 株価暴落

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    織田裕二主演で10月からWOWOWで放送される連続ドラマ「株価暴落」原作本がついに電子書籍化! 巨大スーパー・一風堂を襲った連続爆破事件。企業テロを示唆する犯行声明に株価は暴落、一風堂の巨額支援要請をめぐって、白水銀行審査部の板東は企画部の二戸と対立する。一方、警視庁の野猿刑事にかかったタレコミ電話で犯人と目された男の父は、一風堂の強引な出店で自殺に追いこまれていた。「銀行の存在を賭けた戦い」をめぐる傑作金融エンタテイメント。

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    2025年10月06日
  • 空飛ぶタイヤ(下)

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    実話ではないと知り驚きを隠せない。大企業のエリート気取りサラリーマンが実際にいると思ってしまう。それだけ感情移入できたし想像できる内容であった。終始赤松社長の筋の通った姿勢に感銘した。自分では信念を貫き通せない、諦めてしまうだろうと思った。苦しい場面に遭遇しても赤松社長を思い出し、自分の信念を曲げずに頑張りたいと思わせる作品であった。

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    2025年09月29日
  • 空飛ぶタイヤ(下)

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    ネタバレ

    さてさて、続きです。入院中に読破してしまった「空飛ぶタイヤ」文庫下巻。
    なんだよー!解決の糸口は週刊誌のスクープかと思ったら違って、警察のやる気でした。それなら最初からちゃんと捜査してくれればいいやん!と思いました。
    日本の警察は、本当に圧力に屈したりはしないのかな、そこ、マジで心配。
    あと、赤松社長と三菱…いや、失礼、ホープ自動車との闘いの物語と思ってずっと読んでいたのに、銀行の融資の話がかなり大きなウェイトを占めていた!
    ちょうど最近、「奇跡の経済教室」という本を読んで、銀行が融資をすることで将来的な価値を生み出している、ということを理解し、非常に興味深いと思っていたところだったので、それ

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    2025年09月22日
  • 果つる底なき

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    池井戸潤デビュー作
    「最後に一つだけ、教えてもらえませんか。信越マテリアルから技術者を引き抜いてるというのはなんという会社ですか」

    「社名は──株式会社テンナイン。代表取締役仁科佐和子」

    109──あれはテンナインと読むのではないのか。

    「つまり、99・9999999999パーセントのことをテンナインっていうの。半導体でいうと、シリコンウェハーの材料になる単結晶シリコンは高純度でなければならないわけ。そのメルクマールがテンナインなの。

    東京シリコンが割引に持ち込んだ手形はすべて信越マテリアルが振り出した実体のない手形だった。しかし、その代金は信越マテリアルではなく、仁科佐和子という女性

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    2025年09月24日
  • ロスジェネの逆襲

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    半沢直樹シリーズ最高!!!!!
    もう間違いないです!内容自体は毎回同じ(に思えてしまう)ですが、むしろこれが読みたい!次の本もこれであってくれ!!
    歯に物着せぬ言い方と逆転劇を立ち上げる半沢さんがカッコ良すぎます!相手が誰だろうと闘う姿に尊敬します。本当にスッキリする本。
    今回は読み終わってから「仕事がんばりたい」とも思いました。

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    2025年09月21日
  • 陸王

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    埼玉県行田市にある「こはぜ屋」は、百年の歴史を有する老舗足袋業者だ。といっても、その実態は従業員二十名の零細企業で、業績はジリ貧。社長の宮沢は、銀行から融資を引き出すのにも苦労する日々を送っていた。そんなある日、宮沢はふとしたことから新たな事業計画を思いつく。長年培ってきた足袋業者のノウハウを生かしたランニングシューズを開発してはどうか。
    社内にプロジェクトチームを立ち上げ、開発に着手する宮沢。しかし、その前には様々な障壁が立ちはだかる。資金難、素材探し、困難を極めるソール(靴底)開発、大手シューズメーカーの妨害「下町ロケット」を思い出した。
    チームワーク、ものづくりへの情熱、そして仲間との熱

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    2025年09月21日
  • ルーズヴェルト・ゲーム

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    面白かった。
    流石の内容でスッキリする結末。
    自分の人生にも役立ちそうな学びも多くてよかった。
    最後は涙涙でした。

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    2025年09月15日
  • 空飛ぶタイヤ(下)

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    池井戸作品を読むのは2作目だが、今作のような悪代官をとっちめる構図作品は初めて。
    半沢直樹など映像としては見ていたのでその構図は把握していたが、やはり爽快感がありますね。
    その結果に至るまでの苦労を知ればこそよりその爽快感が増します。

    今更ながら他の池井戸作品も読んでいこう

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    2025年09月12日
  • 陸王

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    ドラマを思い出し、精一杯応援しながら、読みました。頑張るものが、報われる、スッキリするストーリー。大きな壁にぶちあたっている人に読んでもらって、元気を出してもらいたい‼️

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    2025年09月10日
  • 半沢直樹 1 オレたちバブル入行組

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    ネタバレ

    めちゃくちゃ面白かった…!
    1日で読み終えてしまった。夢中だった。

    うーん、ピンときたやつから読んでみます!

    終盤、○○に「破滅させてやる」って言ったとこの興奮が最高潮で、
    そこに○○が現れ、破滅させる代わりに取引を持ちかけるとこ。
    そっか〜…となるものの、それが更にラストで○○への復讐となり、スカッとするのが素晴らしい〜!

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    2025年09月07日
  • ハヤブサ消防団

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    むちゃくちゃ面白かった。
    ただ単にミステリーとしてのストーリーが進んでいくのではなく、主人公三馬がこの地に溶け込んでいく様がとても丁寧に記されているのがこの小説の面白さを助長しているのだろうと感心した。
    思えば愛嬌ある太郎という名前も良い。細部まで計算し尽くされた名作。

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    2025年09月05日
  • ハヤブサ消防団

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    池井戸潤のハヤブサ消防団を読みました。

    作家の三馬太郎は亡くなった父親の実家がある中部地方の田舎のハヤブサ地区に移住することにしました。
    景色がきれいな場所であるハヤブサ地区に魅了されたためでした。

    ところが、ここハヤブサ地区では立て続けに放火による火災が発生しています。
    太郎はここで知り合った人たちと放火犯人を推理していきます。

    池井戸潤の小説といえば銀行や工場などを舞台とした経済小説のイメージがありますが、この物語は隠された犯人と知恵比べをするミステリーでした。
    犯人が最後までわからない、そして犯人側の事情や人間性も細かく描かれていて面白く読みました。

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    2025年08月29日
  • 銀翼のイカロス

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    半沢直樹シリーズ4作品目。
    帝国航空の再生に尽力する東京中央銀行を尻目に、新政権の国交大臣、元女子アナの白井が立ち上げたタスクフォースが計画を白紙に戻す。あろうことか債権放棄まで求めてくる。

    シリーズが続くと惰性になることも多いが、半沢直樹は違う。政府や他行がからみ、さらに合併した銀行ならではの悩みまで交え、人間ドラマに複雑味が増す。
    途中少しだけ、パターン化してきたな、と思ったけど、読み進めたらそんなことはなかった。

    中野渡頭取と富岡さんが良い。
    終盤すごく沁みた。

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    2025年08月24日
  • ノーサイド・ゲーム

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    堂場瞬一先生のラグビーもの大好き人間のわたしにとっても十分満足できる緊迫の描写です!
    平凡なビジネスマンにとっては、とにかく共感を感じるであろう池井戸潤先生作品。こちらの作品も漏れなく、組織で働く人間にとって勇気や希望を与えてくれます。熱き作品。ありがとうございます。感動しますよー。

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    2025年08月23日
  • 果つる底なき

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    最高。難しい言葉もたくさん出てくるので、馴染みがないと調べながらになるが、最後のほうは手に汗握った。映像化が想像しやすかった。

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    2025年08月20日
  • 半沢直樹 1 オレたちバブル入行組

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    ネタバレ

    この本を読む前にU-NEXTでドラマ版を見て小説版も気になったので買ってみました。
    読んでみて驚きました。
    ストーリーを知っているはずなのにとても面白い。
    半沢が追い詰められている時はドキドキしたり、逆に敵を追い詰めて倒した時はスカッとしました。あとドラマ版と小説版で違うところが多くあり、そこも新鮮で楽しめました。
    知らない単語も解説してくれるので勉強になった気がします。
    ドラマを見たことがない人でも文字だけで分かるようになっているので、ストーリーを知らない分十分に楽しめると感じました。

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    2025年08月17日
  • ようこそ、わが家へ

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    面白すぎる!
    会社と自宅での異なる問題が同時進行。
    読むのが止まりませんでした。
    一気読み。
    池井戸さんの本は初めて読みましたが、空飛ぶタイヤの映画を観て面白いな、原作読んでみたいなと思っていましたが、不吉なストーリーのこの本が気になりすぎて。
    正義!倉田さんの正義が素晴らしい。
    他の作品も必ず読みます。

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    2025年08月16日