池井戸潤のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
素晴らしい作品でした 人生には良い時も悪い時もあり、起き忘れてきたものがあり、勝ち取ってきたものもあります。それらは、自分が置き忘れたと思っているだけで、人にとってはなんて事のない物語かもしれません。勝ち取ってきたものも同じです。それでも、自分にとって大切な物語であり、これからも大切にしたいと思わせてくれました。
そんな自分の歴史の1ページ1ページを思い出しながら、悔しさや喜び、やるせなさや感動をこの物語から得る事が出来ました。努力が実らずに辛かった経験も、私の血となり骨となり今の自分が生きていることに、誇りを持ってもいいのかなと思いました。
とても良い作品でした。また、読んでみたいと思い -
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素晴らしい作品でした 人生には良い時も悪い時もあり、起き忘れてきたものがあり、勝ち取ってきたものもあります。それらは、自分が置き忘れたと思っているだけで、人にとってはなんて事のない物語かもしれません。勝ち取ってきたものも同じです。それでも、自分にとって大切な物語であり、これからも大切にしたいと思わせてくれました。
そんな自分の歴史の1ページ1ページを思い出しながら、悔しさや喜び、やるせなさや感動をこの物語から得る事が出来ました。努力が実らずに辛かった経験も、私の血となり骨となり今の自分が生きていることに、誇りを持ってもいいのかなと思いました。
とても良い作品でした。また、読んでみたいと思い -
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ネタバレ「ひとりはチームのために、チームはひとりのために。素晴らしい言葉だろう。ラグビー選手は、チームのためにひたすら献身し、そしてチームも選手も見捨てない。組織とはそうあるべきだ」
いま自分たちが抱えている問題はなにか。なにをしなければならないか。批判は誰にだってできる。肝心なことは、行動を起こすことだ。
君嶋「大事なのは、どうあるべきかを正しく判断することだ。誰でもわかる当たり前のことなんだよ」
多英「だけど、その当たり前のことが難しい。それがわかるのは、君嶋さんの才能だと思います」
柴門「こっから先はあいつらが考えて判断するしかない。監督や戦略の責任にするのか、何とかしようと踏んばるのか、 -
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「不祥事」の続編。前作同様痛快なストーリー。七つの話から成る。第七話の「小さき者の戦い」は長く読み応えがある。あの「半沢直樹」が登場してくるのもおもしろい。個人的には第五話の「神保町奇譚」がよかった。
心に残った言葉
・「世間に知られなければそれでいいなんてこと、ありませんよ」
「たとえその時傷つくとしても、過ちは過ちであり、ただしていくべきなんじゃないでしょうか。もし違うというのなら、この銀行という組織そのものが間違っていると思います」
・「相手がどれだけ偉いとか、そんなこと関係ありませんよ」
・「あなたの人生はあなたが決めればいい。だけどそれは、生きるためなら何をしてもいいという理由 -
Posted by ブクログ
やっぱり面白いです。池井戸潤作品。前から読みたいリストに入れてはいたもののなかなか読む機会がなく。やっと買った。恥ずかしながら短編集とは知らなかったです。6本とも銀行員が主人公。銀行と言っても、メガ、地銀、信金、とさまざまな規模の金融機関ですが、相変わらずきちんと金融の裏側を細部にわたり書かれている。
短編集だから読んでいて心地よいスピード感の展開。面白かったのは「芥のごとく」の時代背景。昭和から平成に変わった時代の話がいきなり出てきた。小切手、手形、集金といった単語がいかにも昭和だ。
タイトルになっている「かばん屋の相続」は、読んでて一瞬でわかった、京都の「一澤帆布」のお家騒動をモチーフにし