箱根駅伝を伝える小説として三浦しをんさんの「風が強く吹いている」を思い出しながらの読書
どちらも青春ドラマとして涙涙の感動作だが、
こちらは、テレビ中継というもうひとつのドラマも見ることができる。
箱根駅伝は15年前くらいにはまって、毎年テレビにかじりついて見ていた。
子育てで忙しく、普段テレビをみる暇もない私が、唯一お正月の2日間だけはゆっくり箱根駅伝を見ることを自分に許していたのだ。
5区と6区の中継の少なさやCMのタイミングに不満を抱いていたこと、アナウンサーの情報量で感動の大きさが変わると思っていたことを思い出す
この本を読んでテレビ中継する放送局の並々ならぬ努力と信念までもが伝わってきた。
箱根駅伝はランナー達の物語だ。
けれどもそこには監督をはじめ、コーチ、マネージャー、家族、大学、テレビ局、スポンサー等など、様々な人達に支えられていることを知る。
それぞれの想いを一手に受けて走るランナー達。
その中での、学生連合のランナー達は、最下位闘いの定番のように思われながらも、それぞれの大学のチームメンバー達の想いを胸に走っているのだ。
学生連合チームは、寄せ集めでありながら、未知の可能性を持つ。
そこにはやはり監督の影響力が大きい。
甲斐監督の観察眼とランナーに向けるアドバイスとそのタイミング。
生まれ持った才能に加えビジネスで培われたスキルなのだろう。
そんな素晴らしい監督を信じて、目標に向かっていく学生達の姿が眩しかった。
やはり、チーム力とはチームメンバーを信じることなのだろう。
信じることは人間関係すべてに共通する成功の秘訣なのかもしれない。
箱根駅伝とはランナー達の箱根駅伝であり、その誰かのための箱根駅伝。
でも…
「俺たちの箱根駅伝」
その想いこそが勝利に導かれたと言える。
あと、半年先だけれど久しぶりに今度の箱根駅伝はゆっくり観てみよう。