池井戸潤のレビュー一覧

  • 空飛ぶタイヤ(上)

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    小さな運送会社の社長が歯を食いしばって大企業の理不尽に立ち向かう
    他の池井戸潤作品では何度か出てくる構図だが、死亡事故が出てること、そしてそれが現実の腐敗した組織の自動車メーカー(三菱)で起きていた隠蔽だということが、この作品をさらに重々しくしている

    この小説が話題作になってもなかなか映像化されなかったのは大口スポンサーの自動車メーカーに忖度したのではと言われているのも、小説を地で行っている

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    2025年03月20日
  • シャイロックの子供たち

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    タイトルにある“シャイロック”とは、シェイクスピアの戯曲『ヴェニスの商人』に登場する強欲な高利貸しで、登場する銀行員たちの姿と重ねられています。

    原作本読んで、数年前のWOWOWドラマも見たが、やはり映画は池井戸潤の作品らしい仕上がりでした。(細かいネタバレはできませんが小説の後半に明かされる真実が、映画では最初から平行したストーリーで描かれるという手法でした)

    いやいや銀行って、ホントに独特な世界。人が壊れていくのも実際にあるんだろうなあ。我が社は現在は某銀行グループなんですけどね。
    杉本哲太が演じるパワハラ上司の演技は、実際にいたら嫌だろうなあ…オススメです。

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    2025年03月07日
  • ルーズヴェルト・ゲーム

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    「下町ロケット」で直木賞を受賞した池井戸潤の最新作。昨日出たばかりではあるが、夢中になり2日で完読しました(笑)

    やはりね・・池井戸作品はサラリーマンを惹きつける何かがありますね。実業団のチーム運営というのはこれまでも幾つかの小説のテーマとして取り上げられてきたが、この作品はそれにプラスして企業の合併や技術開発の問題がパラレルに浮上する。
    そして登場する銀行は池井戸作品に共通の「白水銀行」だし・・(笑)

    様々な問題の中で、どうやって青島製作所が乗り切るのか。それはストーリーをこれから読む人のお楽しみであるが、一言だけ言いたい。池井戸作品にはすべて共通のテーマ・・「真面目に取り組む人は報われ

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    2025年03月07日
  • 花咲舞が黙ってない

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    ドラマは現在第7話まで放映されているが、ここまではほぼ原作に忠実な形で再現されている。(飲み屋で個人情報を大声で話すシーンが何話かにあるが、あれはありえないと思うが)

    企業の論理は、世の中の当たり前とは異なる…多かれ少なかれ『事なかれ主義』で臭いものに蓋をすることに慣れてしまった我々?に、『お言葉を返すようですが!』と正論を説く花咲舞は痛快であり、溜飲を下げる。(このシーンはドラマでも目頭を熱くすることもある…)

    ライバル銀行との合併に伴い、なんとあの『半沢直樹』もゲスト出演。(演じるのは『劇団ひとり』なのでコントに見えてしまう)

    企業の合併にあたっては、人事制度や給与体系、システムなど

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    2025年02月28日
  • 空飛ぶタイヤ(上)

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    作家:池井戸潤を世に知らしめた小説『空飛ぶタイヤ』が6月に映画化されるので、小説を『おさらい読み』した。映画では主人公の赤松社長は、TOKIOの長瀬が演じるようだ。(WOWOWドラマでは仲村トオル。熱い演技だった)

    アコギな大企業と対峙する中小企業の意地とプライド。八方ふさがりの状況から、糸口を見つけ大逆転する勧善懲悪。
    この胸のすく涙腺ユルユル状態になる感動は、サラリーマンなら誰もが感情移入できる。そしてやがて『下町ロケット』や『ルーズベルトゲーム』『陸王』などの池井戸作品に繋がっていくのであった!
    この映画、たぶん泣くだろうな。それはそれで楽しみです(笑)

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    2025年02月28日
  • シャイロックの子供たち

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    含みのある終わり方!
    短編集かな?という始まり方からの話の広がりがすごい!

    出世ってなんなんだろう?
    誰かを貶めた結果なの?

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    2025年02月16日
  • 空飛ぶタイヤ(上)

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    走行中のトレーラーのタイヤが外れ歩行者の母子を直撃した。
    車両の製造元であるホープ自動車が出した結論は、「運送会社の整備不良」。
    納得できない運送会社社長・赤松徳郎は、真相を追及しようとする。
    赤松社長の家族や社員を大切にする心、辛抱強く真実を追求する姿に心打たれる。
    息づまる攻防、中小企業の資金繰りの大変さで、ドキドキさせられます。

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    2025年02月08日
  • 半沢直樹 アルルカンと道化師

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    池井戸潤さんの作品は、企業物で固いイメージがあるので、読みにくいのかなと、思いながら、いい意味でとても裏切られます。
    本当に読みやすい。まるでテレビドラマを見ているような疾走感をもって読めるので、本当にハラハラしたり、興奮したりしながら読めました。
    そして、半沢直樹さんが、ズル賢いお偉いさんをバッタバッタとやっつける。
    この爽快感は本当にこのシリーズならではですね。
    組織の中での理不尽さと毎日戦っているサラリーマンにとってはこの爽快感は本当に堪らないものです。
    まさに現代の大人の為のヒーローですね。
    とても面白かったです。
    ありがとうございました。

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    2025年02月06日
  • 株価暴落

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    企業に対する爆破テロのスリリングさと、その企業の業績に対する融資を思案する銀行の重積した空気感が交差して、ラストまでドキドキして読み進めることが出来た。事件の真相は最後まで判明しないし、主人公の坂東の敗北感が色濃くなってからのラストは爽快。銀行内部の企業融資などの内幕も垣間見えた気がして、読みごたえがあった。

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    2025年02月03日
  • 陸王

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    オーディブルで視聴。
    熱い想いを持った挫折組達の奮闘ぶりに、胸が熱くなる。
    個人的には池井戸作品の中で頭ひとつ抜けている感あり。

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    2025年02月01日
  • ノーサイド・ゲーム

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    いゃ〜、面白かった!
    いつもは登場人物や章ごとの簡単な要約を忘れないようスマホに書きながら読みますが、面白い作品って途中から書き忘れるのよね。
    先が読みたくて。

    勧善懲悪のわかりきったストーリーなのに胸熱シーンが満載。スポーツ物なのに社内外の人間関係の機微やマネジメントの視点も満載で、読書の楽しさを再認識させてくれました。

    スカッとします!オススメ!

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    2025年01月30日
  • かばん屋の相続

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    短編集。銀行のお話。
    半沢シリーズのような重厚さは無いが、展開が早くサクサク読める。
    短編でも、池井戸潤らしさが随所に感じられる。
    半沢シリーズと繋がりもあり面白かった。
    池井戸潤大好きです。

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    2025年01月25日
  • 鉄の骨

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    談合という重々しいテーマの中、平太と業務化のメンバーとのやり取りが緊張をほぐしてくれる気がして、すごく好きな登場人物たちでした。特に西田が最高だった。(笑)

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    2025年01月19日
  • ノーサイド・ゲーム

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    6年ぶりの再読。ラグビー協会と所属企業に立ち向かう主人公君嶋のスカーッとする復讐劇とラグビーの醍醐味である、ゲームを超えた人と人とを絆が織り交ぜたストーリーを楽しく読めた。リアルの日本ラグビーの課題を、実にリアルに描かれているように思い、日本のラグビーの盛衰に危機感を抱いた。ドラマ化されたイメージとダブり、決勝のシーンはジーンとしびれた。

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    2025年01月18日
  • 半沢直樹 アルルカンと道化師

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    半沢直樹シリーズはいつ、何作目を読んでも痛快で爽やかな気分になります。今回も例に違わずとてもすっきりした読後感。社長として成功を収め、第二の人生を人のために生きるときめた竹清翁の生き様がカッコよすぎました。

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    2025年01月18日
  • 新装版 不祥事

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    面白い。
    ドラマになるとわかりやすいところと書かれてないところが出てくるね。
    そのギャップもまた楽しめます。

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    2025年01月13日
  • ノーサイド・ゲーム

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    箱根駅伝に半沢を足したような内容。スポーツ独特のゴールを目指すような高揚感と企業内での倍返しのスッキリ感。
    社内の権威者に楯突いて左遷された君嶋。左遷された先はラグビー部の責任者を兼ねる横浜工場の総務部長。ラグビーには全く関心の無かった君嶋は優秀なマネジメント力を発揮し、ラグビー部を押し上げて行く。企業内スポーツの宿命である経費削減でラグビー部も風前の灯に。ここで真の敵が現れ、反撃開始となる。敵と思っていた相手が味方であり、味方と思っていた相手が敵という小説ならではの設定。敵を葬りスカッとさせた後に、ラグビー部も歓喜の瞬間を迎える。
    ラグビーは高校の授業でトラウマがあり、あまり好きでは無い。た

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    2025年01月13日
  • 半沢直樹 アルルカンと道化師

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    相変わらずの半沢節が炸裂してました。
    金融関係で働いている身としては、「そういう部分もあるよなぁ」と感じながら読んでいましたが、最後はやっぱり気持ちよくスッキリ終わりました!

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    2025年01月04日
  • シャイロックの子供たち

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    「現金が足りないんです」。銀行の支店で起こった現金紛失事件。捜索の結果、当日の日付の入った札束の帯封が女子行員のショルダーバッグの中から発見され、疑いがかかる。女子行員は盗ったことを否定し、ミスを隠したい銀行は支店長らが金を出し合って補填をすることに。そのうち、別の男性行員が失踪――。
    東京第一銀行長原支店――中小企業や町工場がひしめき合う場所に立地し、それらの顧客を主な取引先とする銀行を舞台に、〝たたき上げ〟の誇り、格差のある社内恋愛、家族への思い、上らない成績……事件の裏に透ける行員たちの人間的葛藤を描く。銀行という組織を通して、普通に働き、普通に暮すことの幸福と困難さに迫った傑作群像劇。

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    2025年01月01日
  • アキラとあきら 下

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    バンカーのことは何も知らない私でも
    どんどん読み進めることができて、
    どのページを読んでいてもワクワクハラハラの
    下巻だったかなと思います。
    2人のアキラが協力して諦めないところ、
    醜い叔父2人を納得させてくれたところは
    最高でした!そして、ガシャポンもー、、

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    2024年12月28日