池井戸潤のレビュー一覧
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箱根駅伝を舞台にした池井戸潤氏の長編小説、下巻は学生連合チームが望む箱根駅伝本選のレースの模様が描かれています。
数々の障害を乗り越え、スタートラインに立つ学生連合チーム。往路、復路で予想外の快走を見せる選手や、失速、転倒などのアクシデントも。そして”本選3位以上”という目標が現実的になってきたとき、アンカーのキャプテン青野がタスキを受ける…
箱根駅伝はタスキをつなぐチーム競技でありながら、プレーする(走る)のはチームで常に一人ずつという個人競技の側面もあります。出場する選手一人ひとりが背負う背景、性格などがあり、それを走っている様子に重ねて描いていて、10人分の短編小説オムニバスのようにも読めながら、タスキをつなぐ一つのつながったストーリーでもあります。ほぼ一人に一章をさいていて、上巻では意外にあっさりとしか触れていなかった学生連合の選手たちのキャラクターが下巻で一気に色鮮やかに浮かび上がっています。登場人物の誰に最も共感できるか、それも読みどころの一つです。
池井戸氏ならではの描写は箱根駅伝を放送するテレビ局側のストーリーがあることです。編成と現場、予測不可能な2日間の箱根駅伝の緊張感を伝えるテレビ局の裏側の緊迫した様子が時折挟み込まれ、複層的な視点でストーリーが展開します。
でもこんな理屈抜きに、躍動する選手たちの描写と息詰まるレース展開に、一気に引き込まれるのは間違いないでしょう。 -
Posted by ブクログ
こちらも、兄弟子 1Q84O1 さん(本名)からコメント欄でオススメ頂いた本です(*^-^*)
めっちゃ良かったです!٩(ˊᗜˋ*)و
かなり興奮しました。
上下巻、かなり厚みもあるのですが、一気読みしちゃいました♪
2002年に実際に起きた三菱自動車のリコール隠し事件をモチーフとして描かれた小説のようです(*^-^*)
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走行中の大型トレーラーからタイヤが外れ、歩行中の若い母子を直撃して死傷事故が発生。トレーラーの製造元である「ホープ自動車」は、所有者である「赤松運送」の整備不良が原因だと主張。
社長の赤松徳郎は、自社の整備記録を確認し、自社の整備不良ではないことを確信。
製造元の「ホープ自動車」に再調査を要求するが、一蹴される。
赤松は小学生に通う息子が居り、PTA会長を務めていたが、片山というヒステリックな保護者からつるし上げられる。
ホープ自動車のカスタマー戦略課・沢田悠太は、ハブ脱落事故が何度も起きている事実と、それが設計上の欠陥であることを知る。しかし、会社は組織ぐるみでリコール隠しを図る。
ホープ銀行の井崎一亮は、融資関連の調査からホープ自動車の不正を疑う。
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感情移入型の私は、今回は赤松社長に乗り移ってました(^^;
上巻読み終わった段階で、中小企業の資金繰りがかなり苦しくて、、
私も今勤めている工場が子会社だった頃、経理で資金繰りやってましたから、資金がショートするなんて夢は死ぬほど見ました(^^;
子会社なんて町工場みたいなもんですから、資金のショートなんて恐怖です、めっちゃ恐怖です。゚(゚´ω`゚)゚。
赤松の息子が通う小学校でも、本編と並行して事件が起きます。めっちゃ嫌な親(片山)に、赤松の子供も追い詰められていきます(T-T)
↑誰かこの親、ケチョンケチョンにやっつけてっ!!!大嫌い!!
親の仕事に子供は関係ないやんっ!!
池井戸さんの作品はDisney映画のように、ハッピーエンド間違いないだろ!って確信はあるものの、ジェットコースターばりに感情が上にも下にも振り切れそうな物語でした*( ᵕ̤ᴗᵕ̤ )*
ほんと素晴らしい作品でした!!
一休さん、ありがとうございます٩(ˊᗜˋ*)و -
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トキワ自動車で経営戦略室で働く君嶋は、上司の滝川の大型買収案件に意見をし、結果、左遷となる。彼が左遷された先は横浜工場。そこは会社のラグビーチーム「アストロズ」のゼネラルマネージャーを兼務する決まりになっていた。昔は強豪と言われたアストロズだが、今ではリーグの中で下位になっており、監督も辞任することとなった。会社の予算も多くを割いており、人気もなくなってきたラグビーチームを、無くしてしまおうという動きもある。君嶋に課せられた仕事は、アストロズが優勝争いができるくらいの競合チームとなるよう、マネージングすることだった。
スポーツ系は弱いが、やっぱり感動した。最後の試合は涙が出た。池井戸潤さんは本当にテンポがよく、大事な部分だけにフォーカスして書いてあるので、君嶋がゼロから挑んだ長い戦いも、すっと読めてしまうからすごい。そして終わった後の爽快感は、どの作品でも感じる。最後には理にかなったものが残る。どうりを外れればいつかしっぺ返しを喰らう。これがまさに作品を表しているし、そんな世の中であって欲しいとも思う。いやー、シンプルに面白かった! -
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やっぱり半沢は半沢で、読後は痛快で爽快な気分に浸れる。もちろん読んでいる最中も。
ただし、久しぶりに半沢を読む場合は、まずは第一作を読んでから今作を読んだ方がいい、より一層楽しめると思う。
というのも、今作は第一作目の半年ほど前の出来事にあたるらしく、主な登場人物達も共通しているので、特に一癖も二癖もある浅野支店長はの性格はおさらいしておいた方がいいと思う。
内容はもちろん素人がどうこう言えたものではないけど、今までよりもミステリー感が強い気がする。
殺人が起きるわけではないが、「どうして?」という謎がいっぱいあって、それを半沢が1つずつ解き明かしていくと…。
当然、最後はお約束の倍返しが待っていると。その行程を楽しむ感じ。
でも、正直、倍返しにはちょっと物足りない感があったけど、それもエピソードゼロならば、若干緩いのも頷けるかなと思う。 -
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破綻寸前の帝国航空の再建を中野渡頭取から命じられた半沢直樹。
再建に取り掛かる半沢直樹に、銀行内部からの妨害、そして、国家権力からの圧力がかかる。
身内、巨大な権力に立ち向かう半沢直樹。
果たして帝国航空再建は叶うのか。
といったあらすじ。
とうとう国家権力と対峙することになった半沢直樹。
スケールアップしたストーリーに釘付けになりました。
本作もこれでもかと悪役が登場。
金、権力、地位、様々な欲にまみれきっています。
本当にこの国を想い活動している政治家は何人いるのだろうか。
読んでいる時に、そう思いました。
10年以上前の作品ですが、今も変わらず、この国は「政治とカネ」の問題が絶えません。
つい最近も福岡県議会が問題になっています。
今は問題が連日取り上げられていますが、これも少し時間が経てば、きっと有耶無耶になるのでしょう。
身内、国家権力に恐れることなく立ち向かう半沢直樹。
「やられたら倍返し」精神をとことん貫く姿、読んでいて、心がスカッとします。
ストーリーはもちろん面白いのですが、半沢直樹という一人の男の圧倒的な後ろ姿に惹かれます。
あと読んでいないのは前日譚の「アルルカンと道化師」。
前日譚ではなく、新作が読みたいですね。
日本の中での戦いは終わったので、次は世界なのかな?
と一人考えています。 -
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兄弟子、1Q84O1さん(本名)の『民王 シベリアの陰謀 (2)』のコメント欄でこの本を教えて頂き探していたところ出会えました (๑˃̵ᴗ˂̵)و
素晴らしい厚みです!
ありがとう一休さんっ!!
信州上田出身の富島平太は、中堅ゼネコン『一松組』に就職し、作業現場で作業服にヘルメットで働いていた。
就職から四年目、大口公共事業の受注部署である業務課に異動になる。
業務課は、下請けとの価格調整などの仕事の他、裏の仕事『調整』という名の重要任務があった。つまり、談合だ、、、
平太には大学のテニスサークルで出会い、就職してから付き合い始めた銀行員の彼女(萌)がおり、業務課に異動してから価値観にズレが生じてくる。
そんな時、萌に近付く萌の銀行のエリート銀行員、、、
平太の仕事を中心に、彼女の萌ちゃん、平太のお母さんの病気など同時進行していきます。
それらの物語を丁寧に描きながらも、談合ってこういうもんだぜ!談合はダメだぜっ!っていうのがしっかり伝わるお仕事小説。
そして萌ちゃんね、、、
萌ちゃんに近付くエリート銀行マンの園田俊一、コイツ嫌ですねー(-。-;
女はこういうタイプに弱いのか!?
踏み潰してやりたくなりました( *`ω´)
なのに、園田のお母さんはとってもいい感じd(^_^o)
池井戸さん読むの、かなり久しぶりでした。
以前は経理の偉い人が、池井戸さんや辻村さんの本を譲ってくれたりしていたのですが、その方が退職されてから全く読んでいませんでした。
池井戸さん、大量殺人事件書きませんしね(笑)
久しぶりに読んだら、めっちゃ面白かったです。こんなに厚いのに一気に読んじゃいました♪
一休さんありがとうございました(*´꒳`*)
さぁて、今日はこれから会社の仲間4人で女子会ですっ!飛騨牛コース&ノミホ 5500円 らしいです♪行ってきまぁーす٩(ˊᗜˋ*)و -
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東京を離れ、亡き父の故郷・ハヤブサ地区へ移住したミステリ作家・三馬太郎。地元の消防団に入団し、田舎暮らしに馴染んでいく一方、長閑な集落では不審な火災が相次いでいた――。
田舎の風景や暮らしの描写が素晴らしい。魚釣りやゴルフ、狩猟、地域ならではの食。そんな日常が生き生きと描かれ、いつしか自分までハヤブサ地区の住人になったような錯覚すら覚えた。きっと、移り住んで間もない太郎と同じ目線で、この土地を知り、好きになっていったのだと思う。
そして何より魅力的なのがハヤブサ消防団の面々。地方コミュニティならではのクセはありながら嫌味がなく、みんな自分たちの地域を愛する熱い心の持ち主だ。その思いに触れるうちに、読んでいるこちらまでハヤブサを守りたいという感情が湧き上がってくる。
だからこそ、そんな長閑で温かな土地に不穏な事件が入り込んでくる怖さが際立つ。人と人との距離が近い小さな集落で、誰を信じればいいのか分からなくなっていく感覚。徐々に明らかになる事件の背景、真相に近づいたと思えばまた景色が変わる二転三転の展開。一筋縄ではいかない物語に、最後までハラハラさせられた。
600ページ近いボリュームを感じさせない、手に汗握る面白さ。最後までページをめくる手が止まらなかった。ミステリとしての面白さはもちろん、それ以上にハヤブサという土地と、そこに暮らす人々が好きになった一冊。
読み終えてみれば、太郎と一緒にハヤブサへ移り住み、いつの間にか自分までこの土地を好きになっていたような気がする。続編で再びハヤブサへ戻れるのが楽しみである。