池井戸潤のレビュー一覧
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ネタバレ『俺たちの箱根駅伝』を読んで、改めて箱根駅伝という舞台の熱さを思い知った。自分自身も陸上競技をやっていたこともあって、大学生たちがこのレースに全てをかけて挑む姿には胸を打たれるものがあった。
中でも、あまり注目されることのない学生連合が、甲斐監督の卓越したマネジメントによって変わっていく過程が印象的だった。最下位争いをしていたチームが、どう努力を積み重ね、どんな形で結末を迎えていくのか——その行方が気になってページをめくる手が止まらなかった。
登場人物一人ひとりにしっかりとスポットライトが当たっていて、それぞれに魅力やドラマがあるのもこの作品の良さだと思う。走ることに向き合う彼らの姿が丁寧 -
Posted by ブクログ
ネタバレ私は箱根駅伝を毎年楽しみにしている。
選手達の大人の事情に挟まれ葛藤している姿、箱根駅伝で走ることを夢みて努力し仲間達と励ましあったり時にぶつかるシーンはドキュメンタリーを観ているかのようだ
わかりあえない人がいても相手の背景を理解しようとしコミュニケーションを重ねワンチームになっていく過程は自分も大切にしなきゃな、と考えさせられた
テレビ局サイドの学生達の努力を逃さず伝えられるように先人達の努力があったこと、特に辛島アナウンサーの徹底した取材ぶりには仕事は準備が1番大切だと再認識させられた
一番好きなシーンは浩太の給水シーン
まさか水野監督が併走してくれるとは思わず浩太の頑張りや努力 -
Posted by ブクログ
所属校での本選出場を逃し、学生連合に選抜された選手たちは何の為に走るのか。学生連合は何の為にあるのか。
箱根駅伝を放送してきたテレビマン達。箱根駅伝の何を伝えるべきか。
箱根駅伝を走る選手達、箱根を写すテレビマン達。二つの視点から描かれる本選には様々なドラマが生まれる。
9区を任された松木浩太とキャプテン青葉隼斗の走りは最高だった。自校の襷を掛けて走ることはできなかった2人。学生連合で顔を合わせた2人だが、甲斐監督の考えに賛同し目標に向かってチームを纏めようとする隼斗と反発しチームを乱す浩太。しかし浩太にもそうせざる負えない理由とバックボーンがあり、、、。バラバラの学校から集まった選手たちが