池井戸潤のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
読み終わったあと「いい話すぎる!」と鳥肌が立つぐらい好きな話だった。
ゴーストも話自体は好きだったが、最後の人間関係の部分でそれはないと思うような話も出ていたため、今回の話はみんな幸せって感じだった。
佃社長が伊丹のお願いを突っぱねた時、そんなムシのいい話あるか!と自分も一緒に怒っていたが、最後の決断は佃社長の漢気ももちろんあるが、開発者全員が「救おう」と言ったことが本当に嬉しかった。
どんなことがあれ、目的が一緒というのが佃品質のいい所だと思う。
怒りや憤りは行動のきっかけにはなるが、最終着地にはならないんだなというのを肝に銘じたい。 -
Posted by ブクログ
下町ロケットシリーズが好きなので、すごい期待していた部分はあったが、私にとっては期待を裏切らない内容だった。
出だしから不穏な新聞記事で始まり、ロケットの打ち上げのことや、著作権侵害のこと、別の畑の事業のこと。
全方向が上手くいかずにとても苦しい展開が続いてどうなるんだろうとドキドキしながら呼んだ。
安定よりも挑戦を選ぶというのは、言葉としてはいいことに感じるが、物事に私怨が入ってしまったのが残念だったし、ついていけない人が現れるのもリアリティが溢れていた。
ただ、なんだか上手くいく気がしないのと、私怨によって温情を無視した結果になったのは腑に落ちないなと思った。
転換期というか、様々な事が良くも悪くも一気に動いた感じがした。
次回作にスカッとすることを願う。 -
Posted by ブクログ
作家の三馬太郎は東京での生活に疲れ、父親の生家がある中部地方のハヤブサ地区へ移住する。里山のハヤブサ地区では豊かな自然とそれに結びついた生活、古くからの伝統を守り続ける祭りなど、都会の東京では想像できない生活を体験する三馬。ハヤブサ地区の消防団に入団することになり、消防団員メンバーとも打ち解け、豊かな生活を享受する三馬だったが…。
長閑なハヤブサ地区で連続放火事件が発生。消防団員としてそのいくつかの現場に居合わせた三馬は、その放火犯の背後に、カルト教団の存在に行き当たる。なぜカルト教団がハヤブサ地区に目を付けたのか。そこには連綿と続く、祖先からの濃密な人間関係が関与していた…。
池井戸潤と言えば、半沢直樹など都会の大企業が舞台の小説というイメージですが、本書は田舎が舞台です。ミステリーの展開はこれまでの著者の著作と同じく、幾重にも絡む人間関係から読者もいつのまにか著者の作り出す世界に翻弄され、次の展開が待ち遠しいような気持ちで読み通せます。
本書のもう一つ魅力は、中部地方の山村の豊かな生活の描写です。小説内では春に移住してきた三馬が、次の春に至るまでの1年間を描いています。桜や新緑の季節、伝統的な祭礼、マムシやハチの子、イノシシを食べる習慣、美しい渓流などおそらく実在する中部地方の山村の生活に、都会育ちの三馬が驚きを感じながら馴染んでゆく様子が、都会に住む読者にとっても全く同じ気持ちで読めるので、すぐに三馬自身に感情移入できると思います。 -
Posted by ブクログ
恥ずかしながら、池井戸潤作品、初です。初めに読むなら下町ロケットと言われて手にした。
面白かったぁ。終始面白かった。
読みやすく、難しい題材なのにわかりやすく、キャラクターが魅力的で、ドラマ性がある。
この上ない上質のエンタメだ。
難しい題材なのにわかりやすいのは作者の文章力なのだろうな。割と難しい言葉も使っていて(ルビが振ってあって助かる笑)、途中検索したこともあるのに、それでもわかりやすいのだ。
そして、ドラマ性。映像化されるだけある。もう感情が忙しい笑 登場人物と一緒になってハラハラしたり、イライラムカムカして思わず腹立つ〜と呟いてしまったり、感極まって胸いっぱいになったり…。
そして、最終的にすごくスッキリめでたしめでたしになるのがまた良い!
ダ・ヴィンチコードのダンブラウンさんの作品を彷彿とさせた。ダンブラウン作品ほど読んでいてクタクタにもならずちょうど良い!
これから池井戸作品という新しい世界に触れられると思うとワクワクする。