池井戸潤のレビュー一覧
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社内政治と行政の圧力に立ち向かいながら、バブル世代のプライドを示してくれる熱量の高い作品。
本店第二営業部次長となった半沢が、巨額の不正融資と金融庁の調査に立ち向かう物語です。
本作では、同期の近藤もまた出向先で発覚した不正融資問題に立ち向かうというパラレルストーリーが描かれており、前作よりも物語の構造が複雑で、社内政治の色がより濃く出ている作品だと感じました。
まず印象的だったのは、銀行という業界のキャリアパスについて考えさせられる点です。
若い時期に実力を発揮できた者は組織の中に残り、そうでなければ出向という形で外に出されていく、そんな厳しさ・理不尽さを感じさせられました。
しかし、そ -
Posted by ブクログ
とにかく読んでてもう感情の揺さぶられがすごかったし、章が終わるごとの胸熱感はすごかった。
ホープ自動車への怒り、仲間たちとの「喜怒哀楽&苦重」を一緒に味わっていて、いつの間に赤松運送の従業員の一人になっていた私。
スッキリもして面白かったけど、一方で引かなくてはいけない場面もあるんだと、これが現実なんだなとも思わされた。
どんな場面でも愚直にちゃんと働いている人は誰かが絶対に見てくれているし、困っているときにフォローをしてくれる。
フォローを頼りにしすぎちゃいけないけど、自分のやるべきことを精一杯やることで、人との信頼性、関係性は強くなるんだと思えた。
町の運送屋を舐めんなよ!
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ロケット技術という国家規模の夢から、今度は「人工心臓」という人の命に直結する分野へ挑む展開は、下町ロケットらしい“技術者の矜持”がより濃く描かれていて胸を打たれます。
特に印象に残ったのは、佃製作所を離れた中里の姿と、現場で必死に開発に向き合う若手たちです。転職先で理想と現実のギャップに苦しみ、自分の居場所や技術者としての価値に悩む中里の姿はとても人間味があり、「仕事とは何か」「技術者としてどう生きるのか」を突きつけられる思いがしました。一方で、失敗を重ねながらも人工心臓の開発にひたむきに向き合う若手たちの姿からは、技術を信じ、前を向いて進む力強さが伝わってきます。 -
Posted by ブクログ
吉川英治文学新人賞受賞作。
おもしろかったー!
ゼネコンの「談合」がテーマ。
645ページもあるから身構えたけど、冒頭から面白く、そして読みやすい。2日で読んでしまった。
中堅ゼネコンの一松組で建築・土木に携わる、入社三年目の富島平太。「オレたちバブル入行組」などに出てきた白水銀行も。
入札に向けて邁進する中で、あっと驚かせるシーンがたくさん。特に抜本的なコスト削減には感嘆させられた。
登場人物も魅力的。
お調子者だけど優秀な先輩の西田。寡黙な実力者の尾形。人情味あふれる天皇こと三橋。
ライバルたちを小物感あふれる書き方にするのは池井戸流ですね。
平太の母と園田の母も、良い。
萌のス