池井戸潤のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
まだ上巻なので、全体の感想は書けないけど、使いからしっかりとずっしりと感じる社会背景の重厚さ、奥深さにガッチリと心は鷲掴みされてしまった。
会話だけでテンポ良く、楽しく読み進めさせる本も面白いけど、それこそ「面白かった」の一言で終わってしまい、何か物足りなさを感じてしまうけど、
この小説は状況説明、背景説明の文章だけでグイグイと引き込まれてしまう。一見すると文字が多くて読んでいて飽きが来そうな気がするけれども、全くもってそんなことはない。その細かい説明がより感情移入を促し、社会悪として映る企業に対してはどんどん嫌悪感が増して、早くそんな企業をやっつけてくれと、主人公の中小企業を応援したくなって -
Posted by ブクログ
ネタバレ足袋の老舗「こはぜ屋」が、足袋の業績悪化を危惧し次なる一手としてランニングシューズ業界に参入しようと孤軍奮闘する。
色々な仲間を得て、自社の従業員の力も借りながらついに目標であるトップランナー・茂木選手に「陸王」を履いてレースに出てもらうのだが…。
勧善懲悪が得意な筆者であるが、それほど色は濃くない。経営というものの困難さを前面に打ち出しているストーリーだ。物事はうまく行かない。うまいくいったかと思ったら問題が山積してしまう。失敗しているからこそ、見える景色もあるし支えてくれる存在にも気付かされるのだ。
うまく行っている時に人が集まってくるのは当たり前。辛い時に寄り添い励ましてくれた「陸王」の -
Posted by ブクログ
上下700ページ超の単行本でなかなか手が出せていなかったがあっという間に読めてしまった。
下では1〜10区のレースがに描かれていて様々な情景が浮かんでくる。
確かに関東学生連合はオープン参加で参考記録しか残らない。順位もつかない。でも記録が全てではなく、みんながひとつの目標に向かって努力するということが大事なんだと再認識することができた。当たり前で出来そうなことだけれどかなり難しいことなんだと思った。
辛島アナの関東学生連合チームへの取材力が凄まじく、特に実況の場面では、いち視聴者の気持ちで読むことができた。
没入感もすごく、所々胸が熱くなって涙腺が緩んだ。
制作側の臨場感もとても伝わってきて