福井晴敏のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ砂漠越えからバンシー登場まで
マハディという復讐を人生の中心に置いた人が出てくるのですが、そういった人に「あなたが復讐の起点としている故人はそんなことを望んでいない」というのはあんまり意味ないなという気がしたりするわけです。
そもそも、復讐って死んだ人のためにするわけではなく生きている人が自分を保つためにする場合の方が多いですしね。マハディについては親子3代でそこにかけてきたという話なので、身近な人、一人が止めたとて意に介さないのは当然かなという気がします。
結局のところ、その人の核に復讐がある人を対話で止めることは出来ないので、そういった人が出ない程度に世界は平等である必要があるなと思ったり -
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Posted by ブクログ
やっぱり兵法において最強なのは埋伏なのであるよ、と孫子の兵法でも言っているわけで、武器がスゲーとか時代が変わってもこれだけは変わらんよな。恐るべし孫子の兵法。
そんなわけで中に入って内側から食い尽くすというのが最初から最後まで描かれていて、まぁ確かに途中の展開はやっぱ個人の力で暴れるのも悪くないぜよ、って流れもあるけどね、いや多少はそういうのもないと精神的に凹むからね。アクションもだいじよ。そして男はみなマザコンという、これもまた戦争小説には必須かね。
でもウクライナを見るに、イージスとかすごい爆弾とか、個の力で形勢を変えてしまうみたいのはもうないのかもしれんね。 -
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Posted by ブクログ
幕間長すぎぃ!って位長い幕間で、M資金の成り立ち経緯、それに関わってきた人間が何考えてたかの解説がありました。
財団の初代はM資金を成立させるまでは、良かったのだが、あまりに無責任な状況下で後継に託したりそのおかげで二代目から反発喰らって本来の在り方とは、逆の方に進んでしまい如何ともし難い現状になっていたりと、色んな意味でダメダメなのが分かりました。思うに雅美は一人で抱え込みすぎたのかな?
暢人達みたいに信頼できる仲間がいれば、このようにはならなかったのでは、とか思ってみたり。
さて、今手元に最終巻があるのですが、今までの奴と比べると分厚すぎだろ!
もうちょいバランス取れなんだか?