あらすじ
「ローレライは、あなたが望む終戦のためには歌わない」あらゆる絶望と悲憤を乗り越え、伊507は最後の戦闘へ赴く。第3の原子爆弾投下を阻止せよ。孤立無援の状況下、乗員たちはその一戦にすべてを賭けた。そこに守るべき未来があると信じて。今、くり返す混迷の時代に捧げる「終戦」の祈り。畢生の大作、完結。【2005年3月公開 映画「ローレライ」原作】 (講談社文庫)
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Posted by ブクログ
全4冊。合計1690ページに渡る戦いが終わりました。
映画化を前提にした小説とのことですが、登場人物たちの気持ち・想いがとことん掘り下げて書かれています。
戦後80年。
色々考えさせられました。
Posted by ブクログ
10年ぶりに読み直したんだけど、やっぱり良い小説でした。
映画のための物語との事ですが、本はそれ以上に細かな事が表現されていて、終戦後、現在の心持ちとか社会情勢とか、その辺もグッと来るものを感じました。
漫画のような設定ではありますが、それは伝えたい事の道具なのであまり大切ではなく、やはり人間物語として感動させてくれます。
8月は原爆投下、終戦の時期と言う事もあり、この季節に読んで良かった。
古い小説だけどオススメです。
Posted by ブクログ
手に汗握る戦闘シーンは具体的に書き込まれ、いちど読み始めたら止まりません。ただ、潜水艦の主砲でB29を撃墜するシーンなど、大事なところで「おいおい」と思う所もありますが。
征人とパウラの掛け合いはラノベ的で、全体的な物語の雰囲気から少し浮いています。よく言えば、史実を思わせる程の緊張感の狭間に差し込まれた清涼剤。エンタメ小説として支持される理由のひとつでしょう。
戦後60年程を駆け足で振り返る終章を蛇足と捉える意見もあります。しかし、終章によって本書は他の戦記物、SF、エンタメ小説と性質を異にしたと思います。
わたしのような21世紀になって成人した人間は、戦後史を現在の視点から遡って見ざるを得ません。つまり、今の価値観を少しずつ過去に向かってずらしていくことで、戦後史を想像可能なものにしているということです。しかし、過去へと遡る中である時1945年8月に行き当たります。それは、明らかな断絶との出会いです。
この断絶または差異をいかに理解するか。おそらく、戦後の価値観に染まった者がいまの立ち位置からいくら観察しても理解できないものだと思います。
したがって、征人やパウラのような戦中世代の生を疑似体験することで、戦後社会を戦前戦中から逆照射する必要があります。すると、社会人として勤め、結婚し、子をなし、家を建て、老いる。これらのことが全て特別な経験になっていることに気付かされます。忘れ得ぬ死者への思い、価値観の激変に対する違和感など、背負い込んだ重い荷を降ろすことができないままに。
その上でもう一度現在の視座から戦後を見渡してみましょう。戦後および今の自分の立ち位置に対し、評価の変化はないでしょうか。こんな問題提起を終章がしたのだと思います。
そして最後に、温子かわいい。
Posted by ブクログ
とても面白いです。長さを感じさせない圧倒的な筆力。
特に戦闘シーンの描写が素晴らしいです。感傷に流されない精緻な文章は、テレビよりも映画よりももっと映像的です。
終章は蛇足だという意見もありますが、私は、作者はこれこそが書きたかったのではないかと思います。
これがあるから「第2次世界大戦を描いた作品」になっているのではないでしょうか。
それにしても、菊政さんは何をやっても死ぬ運命なのでしょうか…
Posted by ブクログ
「ローレライはあなた方のためには歌わない」。絹見艦長、かっこいいです。もう1回言います。絹見艦長、かっこいいです。
征人が少年から男になる決意、行動。感動です。涙出ました。
主に征人の視点で読んだけど、読みきった今、あらためて絹見艦長、田口掌砲長、フリッツ少尉、浅倉大佐、それぞれの視点でもう一度、読み通してみたい。
『半落ち』を抜いて、2012年度のMVP本になるかな。
Posted by ブクログ
絹見真一
戦利潜水艦《伊507》艦長。日本海軍少佐。43歳。
高須成美
戦利潜水艦《伊507》先任将校兼水雷長。大尉。36歳。
田口徳太郎
戦利潜水艦《伊507》掌砲長。兵曹長。42歳。
折笠征人
戦利潜水艦《伊507》乗務員。上等工作兵。17歳。
清永喜久雄
戦利潜水艦《伊507》乗務員。上等工作兵。17歳。
岩村七五郎
戦利潜水艦《伊507》機関長。機関大尉。51歳。
木崎茂房
戦利潜水艦《伊507》航海長。大尉。37歳
小松秀彦
戦利潜水艦《伊507》甲板士官。少尉。24歳
時岡纏
戦利潜水艦《伊507》軍医長。軍医大尉。38歳。
フリッツ・S(シンヤ)・エブナー
元ナチス親衛隊士官。少尉。21歳。
ジェフリー・ワイズ
米海軍情報部中佐。38歳。
ダニエル・ボケット
米海軍准将。第三八任務部隊特別混成群司令。53歳。
マーティン・オブライエン
米空母《タイコンデロガ》艦長。48歳。
おケイ
広島の料亭の内芸者。30歳。
大湊三吉
軍令部第三部第五課長。大佐。45歳。
中村政之助
海軍大尉。35歳。
天本徹二
海軍少尉。24歳。
土谷佑
海軍技術中佐。38歳。
鹿島惣吉
ウェーク島根拠地隊司令。大佐。47歳。
浅倉良橘
軍令部第一部第一課長。大佐。45歳。帝国海軍将校。
米内光政
海軍大臣。65歳。
パウラ・A(アツコ)・エブナー
フリッツの妹。
老人
大川内
軍令部総長。
フィヤビー
少佐。一回目の爆撃手。
ジョン・ビガー
少佐。副機長。
ギャビン・レイシー
中佐。B-29《ドッグ・スレー》の機長を務めてきた。
エッカート
大尉。爆撃手。
ラッセル
大尉。レーダー員。
笠井
通信長。
唐木
水測長。
渕田
参謀長。
村瀬
大佐。
河野
二等水平。
ノーラン
《モンスーン》の機長。
スイーニー
《ボックス・カー》の機長。
折笠温子
真史
佑子
嫁。
弥生
十七歳。
健人
十四歳。
徳子
真史の二つ下の妹。
Posted by ブクログ
ながかった伊507の戦いも終焉を迎える。
ローレライはどうなるのか、艦隊や船員たちは…。伊507の反撃を受けたあとの朝倉があんなことになるなんて。どの登場人物にもその存在意義があり、みんなが意志を持って行動していたのがよくわかる。
終戦後の日本の移り変わりまでも描かれていて、戦争で大変だったけど、日々急激に変化していく日本。その中に自分も含まれているんだと思うと、感慨深く思う。
この先の未来、少しでも地球が平和でありますようにと祈りたい。
Posted by ブクログ
長かった伊507の戦いも遂に終わりを遂げた。
きちんと最後まで物語を描き切ってくれているのに好感が持てました。
3発目の原爆投下を見事に防いで、最後はローレライの秘密を守るために見事に散っていく所など震えました。
ウェーキ島の朝倉は結局何がしたかったのか?色々理想を述べていたけど自分で動かないんじゃダメですよね。
前巻で伊507に乗るのかと思ってましたが乗らずに計画失敗。失敗したらあっさり諦めてしまう辺りで化けの皮がはがれたなと。艦長やエリックなどの方が余程最後まで責任のある行動で立派でした。
生き残った二人が日本で普通に生活し、子孫(希望)を残せた事で報われたと思います。孫娘期待大ですね。
Posted by ブクログ
何十隻もの水上艦や潜水艦を相手の戦闘は、出来過ぎな感を否めないけれど、水中での伊507対潜水艦のバトルには、窒息しそうなくらい息が詰まった。 パウラが感じ取る、身を引き裂かれて死に行く者の断末魔を思うと心が痛い。 縁あってこの世に生を受けたからには、命を粗末にしてはいけない。 太平洋戦争で亡くなった英霊たちは、同じ思いをしながらも命を賭して国を家族を守ってくれたんだろう。 この国がとっても愛おしい。
Posted by ブクログ
2004年(第1回)。8位。
思い通りにいかなかった浅倉は呆けている。戦艦乗組員はやった!そしてこれが玉砕だなw そしてその前にナーバルは切り離された。お前たちは生きろ、と。
宮崎にたどり着いたナーバル。そこから故郷へ、居場所なさそうだから東京へ。戦友のおうちにやっかいになり、サラリーマンとなり、子を作り、家族を作り、家も手に入れ。
平成。確かに浅倉のいうとおりになっているのかもしれない。二人の馴れ初めは子孫に話していないけれど。パウラ、最後はドイツ語しゃべっちゃうんじゃないかなぁ・・・。話せばよいのにね。壮大な物語だった
Posted by ブクログ
第5章と終章を収めた完結編。
自分が生きる意味、役割とは何だろうかと考えさせられる作品。いろいろあると文句も言いたくなるが、やはり大切なのは行動力。いつの時代も人はそこに魅かれるのかなと思う。ただがむしゃらに前を向いて自分の役割を全うする。簡単なように思えるが、かなり難しい。なんだかんだ理由をつけて途中で投げ出してしまうことも多い。
あらかじめ死地に赴くことが分かっていながら、どのような矜持をもって任務を全うしたか。そこで繰り広げられる人間ドラマに熱くなる。自分は何を信じ、どう生きるか、今の時代だからこそ今一度目を向けたいものである。
Posted by ブクログ
最終巻に期待してはいけないと云う話も聞いていたけど、私には最後まで結構面白かった。なるほど、こういう形で終わらせるのねって感心。今月、WOWOWで映画やってくれる予定なので、どんな感じで脚色されているのか見るのも楽しみ
Posted by ブクログ
潜水艦「伊507」の圧倒的な海戦。
そして、終戦。
日本を、そして真摯な自分を守るために、彼らはどう戦ったのか。
そして、彼らの遺志を受け継ぐ征人とパウラはどう生きていくのか。
その筆量に圧倒された本作であった。
Posted by ブクログ
いよいよ最終決戦。伊507の運命は。
その場面も、クライマックスとして、非常にいいんだけど、その後の戦後日本については、やはり考えさせられる。
こんな、今の日本でいいのか、それでいいのか。
蛇足的な感じもするが、いわゆるこの豊かさを享受している身としては、考えなきゃいけないな、と。
Posted by ブクログ
いよいよ壮大な物語も終幕。潜水艦伊507が決死の覚悟で敵艦隊の中の突破を試みるあたりは、映画化されたシーンが目に浮かぶようであり、作者の描出力はすごいと思わされる。ぜひ映画化された作品も見てみたいと思うのだが、映画の評判がいまいちなのが残念なところ。
Posted by ブクログ
ローレライはあなたが望む終戦の為には歌わない
昭和20年。敗戦色の濃くなる日本に、崩壊したドイツから戦利戦艦・イ507がもたらされた。このイ507には世界の戦争を覆す秘密兵器があり、世界がこの戦艦を狙っていた。
巨大な力を持つイ507をめぐる争いは、それぞれの国家の「あるべき形の終戦」を目指す戦いとなる。手に入れた日本軍は- というお話。
か、かっこいい・・・
福井作品は「亡国のイージス」に続いて第二弾。もともと映画化の話が先にあり、その為に書かれた原作。それゆえにちょっとSFチック。
SFというか、なんていうか。潜水艦に女の子は、ないよね・・・。至るところに映画化に向けたご都合主義とサービスがあるのでそれだけが難点。それを除いたところは最高に面白いんだけど。
最初に言っておくと、歴史ものではないです。過去の「戦争」の事実のみを使用したフィクション。それを踏まえておかないと結構肩透かしを食らいます。
最初、「ローレライ」とか「彼女が歌っている」とか書いてあるのを見て、「あぁ、艦長はお父さんで副長がお母さんで潜水艦は彼女って言われてるしね。歌ってるってのは稼動音かな」と思ってたわけで。 いや~、まさか文面どおりだったとはね。上記以外のところは最高に良かっただけにガックリなのですわ。
イ507を取り巻く人々の思惑や裏切り、そして動機。登場人物が魅力的なのは脇役に至るまで、人物の描写が細かいから。まるで自分がイ507に乗船してるかのような錯覚に陥ります。
物語初期の乗組員が集まってくるところ、それと終盤の船から見上げた空の青さ。この2点の風景はハッキリとイメージできるくらい。あの状況で見上げた空の青さ、というものが読んでいるこちらにも感じられます。
海風の吹く中、太陽が眩しいくらいのスコーンと抜けた、悲しいくらいの青空だったんだろうなぁ。暑さは感じないんだけど。
映画版ではヘイリーが「モーツァルトの子守唄」を歌っているらしいけれど、これはピッタリ。
映画版では物足りなかった方、原作をオススメしますぞ。
Posted by ブクログ
完結。
悲しくも納得のゆく「伊507」の最期。
(朝倉大佐の末期のあっけなさは残念だけれど)
散り逝く男達の勇姿。
哀しさの滲む戦後ニッポンの平和。
良くも悪くも“現代っ子”に育ったヒロインの子や孫の描写に、一気に現実に引き戻されつつ、そんな現実世界に生きる者にも未来への希望を抱かせてくれるラスト…。
ここまでの長編をこんなにも短期間で読ませられてしまう、福井ワールドの魅力を再確認。
★4つ、9ポイント半。
2014.10.31.了。
“平和ぼけ”日本への警鐘に満ちた終章は、全作品を通しての、筆者から読者へのメッセージなのだろうな。
「人類資金」にも通じる筆者の危機感が伝わってきた。
※文庫「人類資金7」の刊行は、いつになるのだろうか……。「2014初夏発売」のはずだったのが、もうすでに「晩秋」なのだけれど(苦笑)。
Posted by ブクログ
舞台は、当然ながら第二時世界大戦。それも、日本が敗戦寸前の状態です。
国民も、軍部も、中央政府も、敗戦が濃厚なのは分かり切っている状況。
そんな中で、ある作戦が決行されます。
潜水艦<伊507>である兵器の回収に当たるという任務です。
それは、ローレライと呼ばれる謎の兵器。
そして、<伊507>はローレライをめぐって壮大な旅路に出る。
そこにある『あるべき終戦のかたち』を目指して。
さて、この作品は前半はローレライが中心となって話が進んでいきますが、後半は日本にとっての『あるべき終戦の形』がキーワードとなります。
作品を通して語られるこの戦争の意義、そして日本という国の在り方。
果たして無条件降伏こそが日本のとるべき道なのか、それ以外の道こそが日本を真の意味での敗戦ではないのか。
ぶっちゃけ俺は戦争なんてしたくもないし、起きてほしくもない。
でも、実際はほんの60年前には日本を滅ぼすだけの戦争が起こったんやよな。
この戦争で日本が得て、失ったものは何なんやろうな。
間違いなく日本人の意識の根底にあるものはばっさり変わったんやろうな。
そして、それはきっと今にも影響を与えたあるんやろうな。
もちろんええ意味でも悪い意味でも。
久しぶりに、まじめに戦争について考えさせられた作品です。
Posted by ブクログ
2巻で特殊兵器・ローレライが超能力少女であることがわかり、物語のリアリティが減じて少しガッカリしたが面白い!面白すぎる!とくに3巻からの盛り上がりに一気に4巻まで読んでしまった。戦闘シーンの迫力だけでなく戦争というものの矛盾や人間としての葛藤などウーンと唸るような箇所が満載。最後の最後「終章」を読むまでは「永遠の0」を超えて100点満点に近いと思ったが、評論的にだらだらと戦後史を説明する「終章」はまさに蛇足で残念、85点。
Posted by ブクログ
普通三巻でおわるだろとか言ってすみませんでした。四巻良かった。
最後は賛否両論ありそうですね。読み手信用しろよ的な。
まあ三巻で終われよとかいう輩がいるから信用できないんですよね。
アッハッおもそろかったです。
Posted by ブクログ
戦争というとりわけ重いテーマのノンフィクション調部分と、「美少女が秘密兵器の中核だった」というライトなSF調の部分。
最初はその2つが何だかかけ離れているように思え、どちらの気持ちで読み進めば良いのか戸惑ったが、
長尺で細かく描き込まれた物語を読み進んでいく中で、違和感は払拭された。
その後のストーリーの流れは王道で、ある意味で安心して読むことが出来たように思う。
重いテーマを引き付けて考えさせてくれるというのは、これこそ物語の力だなぁ。
絹見艦長より、田口掌砲長より、フリッツより、
時岡軍医長の最期のシーンに一番胸が詰まった。
他の人たちは何だかんだ言って軍人で、格好良くはあるけどあまり共感は出来ず(ごめんなさい!)、
彼が私には一番近い感覚の持ち主だったのだと思う。
男性の登場人物が大半。主体も大部分が男性の物語の中で、
最後が女性の姿で締め括られていたのは印象的。
高齢となったパウラから10代の娘孫に向けた視点。
その直後の孫から祖母に向けた視点。
終章で滔々と語られるのは決して明るくはない現実だけれど、これから静かに最期に向かおうという女性と、未来に向かう女性を対比させたラストシーンは、希望があって良い終わり方だと思った。
全体を通して、娯楽作ながら社会派の良作だと思いました。
まぁ…でも…ちょっと長かったかな。笑
Posted by ブクログ
終戦のローレライ完結編。
トーキョーへの原爆投下を防いだ男たちの生き様は見事だが、最期がとても切なくなる。
最後に切り離されたナーバルで、無事日本に漂着した征人とパウラの後日譚が語られるが、艦の男たちの最期の生き様に対してはおまけ程度にしか感じない。それでも、生き残ってしまった苦労も描かれていて、やっぱりいい作品!
Posted by ブクログ
夢中になって読みました。
フリッツ少尉!!
あぁフリッツ!!!
パウラはフリッツ以上にアニメキャラみたいでしたが。
最後の最後、「川の流れのように」の歌詞が沁みました。
Posted by ブクログ
長かった。
というのが最初に思った感想。
SFともファンタジーともとれる戦争物で、なかなかに読み応えのある群像劇ですが、人物が総じて綺麗事に過ぎるかなと思う部分もあった。
出来事は悲惨で鬱屈しているのだから、人物くらいは前を向いてないと暗くて読んでられないのかもしれないけど;
作者自身が登場人物に思い入れが強すぎるのか、同じ場面で人物を変えて語り続けたりくどさを感じるもの確か。
後日談で日本の歴史を歩むのはちょっと蛇足感が漂うけど、最後の終わらせ方はさわやかだった。
他の作品でも思ったけど、物語の最後の締め方が上手い。
人物像がしっかり出来ているからなのでしょうね。
福井さんは作品に愛情が感じられるので、小説っていいなと素直に思える。
いくつか作品を読んだけれど、もっと簡潔に書ければ後世に残る偉大な作品を生み出せる筆力を持っている気がする。
Posted by ブクログ
ドイツの潜水艦がローレライを海中に捨て日本へ。日本軍がローレライの回収と修理に向かう。ローレライとは女だった。日本兵は女を守り第3の原爆を積んだ飛行機を撃墜する。ありえねぇ!!何のために死ぬんだか!とくかく長い!!
Posted by ブクログ
各々、思惑を心に秘めながら航海してきた伊507。
それでも、気づけば絆が生まれ、何にも代え難いものになる。
大義のために、仲間のために全てをかける男たちはいい。
後悔している、恐怖している心を抑え込み、
強い自分を演じながら、戦いに挑む。
こんなにカッコいい男たちはいないなと。
いまどきの草食男子にこれくらいの気概が欲しいもんだwww
Posted by ブクログ
ひとことで言うと長かった。2ヶ月近くかかった。始めのほうがどんな話か忘れてしまった。着弾とか爆発の描写がリアル。規模の大きい反応でも抽象的にならず、淡々と表現している。福井爆発と呼んでいいか。
3巻は「島編」と呼ぶにふさわしい退屈さだった。古代文明も出てこないし…。さらに終戦後のエピソードは蛇足。特に読まなくてもよかった。比べてもしょうがないが、演出が「不思議の○の○ディア」によく似ていると思った。戦闘シーンも。
Posted by ブクログ
潜水艦、一度は乗ってみたいな。
海水浴とかで素潜りして海底にとどまると、さっきまでうるさい位に聞こえていた海
水浴場で遊ぶ人達の声が遠くなり
海面を見上げると陽の光がその静かさと調和する。小さい頃から好きな光景。
陸上には余計な音が溢れていて、その中から何か重要な声を聴き取るのは難しいけ
ど、海の中なら聴けそうな気がする。
パウラの感覚には遠く及ばないけど。
戦争ってものに良いものはないけれど、戦争や災害のように抗うことのできない強大なものに対峙した時にこそ出る人間の優しさは本当に良いものだ。
現代社会は物質的に豊かになったからなのか、『政府が、誰かが助けてくれる』的な根拠の無い安心感が奥底にあるのか、危機感が薄い。災害や時には犯罪に出会っても優しさを発動させる初動が遅い気がする。
テロや戦争を推奨する気はないけれど、一度助けの無い絶望を体験することも現代人には必要では・・・
・・・この点は浅倉大佐と近い考えになるのかな?
この小説を読む前に呼んだ全く別の小説で『椰子の実』の詩の一部を合言葉として扱うシーンがあった。
敵国に敵国人として潜伏して敵国人のまま死ぬこともあるスパイが『名も知らぬ遠き島より流れ寄る椰子の実一つ』と聞かれた答えは次の節の『故郷の岸を離れて汝はそも波に幾月』ではなく最後の節の『いずれの日にか故国に帰らん』。
『終戦のローレライ』はこの詩から始まる。何か運命的なものもあるかも知れないけど、それよりもこんな素敵な詩が日本にはあったことを知れたことが嬉しかった。(知らなかったのが恥ずかしい?)