あらすじ
その日、広島は核の業火に包まれた。人類史上類を見ない大量殺戮(さつりく)の閃光が、日本に定められた敗北の道を歩ませ、「国家としての切腹」を目論む浅倉大佐の計画を加速させる。彼が望む「あるべき終戦の形」とは? その凄惨な真実が語られる時、伊507乗員たちは言葉を失い、そして決断を迫られた。刮目(かつもく)の第3巻。【2005年3月公開 映画「ローレライ」原作】 (講談社文庫)
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いよいよローレライ稼働。
そして目的地へ。
めくるめく野望、裏切り。
そして、死。
明らかになる浅倉大佐の目的。
怒涛の展開に手に汗握る。
続く最終巻に期待。
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8月6日の原爆投下時のシーン。一瞬ですべてが破壊され、灰になったというこのシーンはいろんな小説で書かれていると思うが、この本の表現が、一番印象に残る。「・・・魂魄さえ焼き尽くし、成仏することすら許さない・・・」
ところで、この第3巻。起承転結でいうところの、まさに転。浅倉の言う、あるべき終戦の形ってそうだったのか。でも違うんちゃうか、それって! いけ、伊507!! すぐ、4巻を読もう。
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『このミステリーがすごい!』2004年2位
『本屋大賞』第1回2004年8位
『吉川英治文学新人賞』第24回(2003年)
『週刊文春ミステリーベスト10』2003年5位 国内編
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その日、広島は核の業火に包まれた。人類史上類を見ない大量殺戮の閃光が、日本に定められた敗北の道を歩ませ、「国家としての切腹」を目論む浅倉大佐の計画を加速させる。彼が望む「あるべき終戦の形」とは?その凄惨な真実が語られる時、伊507乗員たちは言葉を失い、そして決断を迫られた。刮目の第3巻。
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今回で朝倉大佐の恐ろしい計画が明らかになる
アメリカとの終戦にローレライを取引材料として持ちかけるまで理解できるが、東京に原爆を落として日本再生の生贄的な扱いにするのはやりすぎで、もはや単なるテロリストにすぎない
本当にこんなのに同調者する人がいたの?の疑いたくなるが、515や226事件もこんな理想論に押し切られる感じで発生したのかなと思いました
結果日本はより悪い方向へ進んでいくんですけどね
広島に原爆が落とされるシーンはやはり心がめちゃくちゃ痛みます
一瞬にして多くの一般人が殺されて、そこにあった多くのあったであろう未来が一瞬で破壊されてしまうのにただ恐怖しかないです
そんな裏切りを乗り越えていよいよ最終巻で原爆の東京攻撃阻止に向かうがどうなるのかとても楽しみです
やはり巻が進むにつれて面白くなってきましたのでワクワクです
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15年前に読んだ再読だけど、やはり面白い。
伊507のみんな、ローレライちゃん、がんばれ〜ってなる。
それにしても、立ち場の偉い人が謀反を企だてるととんでもない事になるね。
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2004年(第1回)。8位。
伊507の黒幕、浅倉さんからやっとこの戦艦(というかローレライ)の目的を知らされる。激しく反対する艦長と仲間たち。浅倉さんと飢餓地獄を体験した人、家族でアメリカに移り住み、差別を受けた土屋は浅倉派。
攻防の末、伊507は3つめの原爆投下を阻止すべく、島へ急ぐ。滑走路を壊してしまえーと。
重厚だが、おもしろい~ 浅倉も艦長も戦後の日本を考えての行動なんだよなぁ。。。浅倉さんはとても過激だけどw
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敵艦にも勝利しウェーク島へ向かう道中で訪れた8月6日。原爆投下の瞬間の人々の描写が詳細でとても恐ろしかった。まず体が燃えて衝撃波が訪れ死に至るなんて知らなかった。
聞いてはいけない話を盗み聞きしてしまい物音を立ててしまうという、使い古されたベタな展開もあるが、読み進めるうちに伊507の乗員たちがどんどん好きになっていく。特にフリッツがかっこいい。ストーリーの構成要員の一つとしてではなく、登場人物を好きになるのは久しぶり。全4巻と長いけれど、その分着実に心を掴まれていく。
敗戦はわかりきった事実として横たわっているが、歴史に名を残さない戦艦の行く末が救われたものであるように、と願って止まない。
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本巻では第4章を収める。遂に広島・長崎への相次ぐ原爆が投下された。従来の戦争の概念を完全に覆すほどの破壊力、たった一つの爆弾で都市を丸ごと一つ吹き飛ばす威力を持つ史上最悪の兵器と言ってもよい。そもそも7月にポツダム宣言を受諾していればこの惨事は起きなかったのだが、軍部はその時点での受け入れを拒否。その時にアメリカから言われた通り「迅速かつ十分な壊滅」をもたらす新型兵器が落とされた。もはや戦争の継続が困難なのは誰の目にも明らかなのに、どこに拘っていたのか。恐らくは天皇の統帥権、いわゆる国体の護持といったところか。無条件にポツダム宣言を受諾すれば、それは失われる。その結果、多くの命が犠牲となった。
戦争とは何を守るために、何を犠牲にするのか。その先に待っているものは何か。自分が犠牲になってでも他の人を守るという使命、それが軍人としての矜持か。それとも他人を犠牲にしてでも国を守ることが第一優先か。
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かなり良い感じに盛り上がってきての、「次巻へ続く」。
「ローレライは、あなたが望む終戦のためには歌わない。」
……格好良すぎる!!!
★4つ、9ポイント半。
2014.10.25.了。
若い二人の、上陸前夜のほのぼのとした様子……アニメ「天空の城ラピュタ」にデ・ジャ・ヴュ(笑)。
【追記】
上記の、「ラピュタ」に似ているうんぬんについて・・・。
先日ちょうど「ラピュタ」を観かえす機会があったのだが・・・うん、やっぱり「ラピュタ」だよ、あそこの場面(笑)。
同じこと思った人って、いないのだろうか???
2016.08.08.書。
Posted by ブクログ
舞台は、当然ながら第二時世界大戦。それも、日本が敗戦寸前の状態です。
国民も、軍部も、中央政府も、敗戦が濃厚なのは分かり切っている状況。
そんな中で、ある作戦が決行されます。
潜水艦<伊507>である兵器の回収に当たるという任務です。
それは、ローレライと呼ばれる謎の兵器。
そして、<伊507>はローレライをめぐって壮大な旅路に出る。
そこにある『あるべき終戦のかたち』を目指して。
さて、この作品は前半はローレライが中心となって話が進んでいきますが、後半は日本にとっての『あるべき終戦の形』がキーワードとなります。
作品を通して語られるこの戦争の意義、そして日本という国の在り方。
果たして無条件降伏こそが日本のとるべき道なのか、それ以外の道こそが日本を真の意味での敗戦ではないのか。
ぶっちゃけ俺は戦争なんてしたくもないし、起きてほしくもない。
でも、実際はほんの60年前には日本を滅ぼすだけの戦争が起こったんやよな。
この戦争で日本が得て、失ったものは何なんやろうな。
間違いなく日本人の意識の根底にあるものはばっさり変わったんやろうな。
そして、それはきっと今にも影響を与えたあるんやろうな。
もちろんええ意味でも悪い意味でも。
久しぶりに、まじめに戦争について考えさせられた作品です。
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戦争と生の生々しさを感じさせる巻。高須さんの一件がものすごくショックでした。今までの信頼を根こそぎひっくり返されて、読者(私)でさえこんなに衝撃を受けて、登場人物はもっとやりきれないだろうな、と。
知識があるのは決して悪いことではないけれど、それがあるからこそ臆病にもなる。無知なのが決していいことではないけれど、知らないからこそ、無謀ともいえる勇気を持てる。結局のところ、全ては自分達の心次第で、状況はそれについてくるものなんだと思わされました。
Posted by ブクログ
あるべき終戦の形を目指して潜水艦「伊507」の一員は秘密の任務につく。
全4巻の圧倒的な量なんだけども、そのおかげで登場人物一人ひとりに愛着がわいてラストでは涙見せずにページをめくれないはず。戦争モノが苦手な人でも読みやすいと思う。
Posted by ブクログ
その日、広島は核の業火に包まれた。人類史上類を見ない大量殺戮の閃光が、日本に定められた敗北の道を歩ませ、「国家としての切腹」を目論む浅倉大佐の計画を加速させる。彼が望む「あるべき終戦の形」とは?その凄惨な真実が語られる時、伊507乗員たちは言葉を失い、そして決断を迫られた。刮目の第3巻。
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絹見真一
戦利潜水艦《伊507》艦長。日本海軍少佐。43歳。
高須成美
戦利潜水艦《伊507》先任将校兼水雷長。大尉。36歳。
田口徳太郎
戦利潜水艦《伊507》掌砲長。兵曹長。42歳。
折笠征人
戦利潜水艦《伊507》乗務員。上等工作兵。17歳。
清永喜久雄
戦利潜水艦《伊507》乗務員。上等工作兵。17歳。
岩村七五郎
戦利潜水艦《伊507》機関長。機関大尉。51歳。
木崎茂房
戦利潜水艦《伊507》航海長。大尉。37歳
小松秀彦
戦利潜水艦《伊507》甲板士官。少尉。24歳
時岡纏
戦利潜水艦《伊507》軍医長。軍医大尉。38歳。
フリッツ・S・エブナー
元ナチス親衛隊士官。少尉。21歳。
ジェフリー・ワイズ
米海軍情報部中佐。38歳。
ダニエル・ボケット
米海軍准将。第三八任務部隊特別混成群司令。53歳。
マーティン・オブライエン
米空母《タイコンデロガ》艦長。48歳。
おケイ
広島の料亭の内芸者。30歳。
大湊三吉
軍令部第三部第五課長。大佐。45歳。
中村政之助
海軍大尉。35歳。
天本徹二
海軍少尉。24歳。
土谷佑
海軍技術中佐。38歳。
鹿島惣吉
ウェーク島根拠地隊司令。大佐。47歳。
浅倉良橘
軍令部第一部第一課長。大佐。45歳。帝国海軍将校。
米内光政
海軍大臣。65歳。
パウラ・A(アツコ)・エブナー
フリッツの妹。
大川内
軍令部総長。大将。
富岡
次長。中将。
長谷川
第一部長。少将。浅倉の直属の上官。
山口
大佐。
財津
第二課長。大佐。
源田
少将。大湊の直接の上官。
渕田
参謀長。少佐。
鹿島
ウェーク根拠地隊司令。海軍大佐。
唐木
水測長長。
河野
二等水平。
早川
艇長。
フィル・チベッツ
B-29《エノラ・ゲイ》の機長。大佐。
俊子
出入りの植木屋の娘。
菊
八百屋の女将。便利屋の菊ちゃん。
上家清
日系人の容姿と言語能力を買われ、中国戦線で対日工作に従事していた。
天本徹二
少尉。
村瀬雅則
大佐。通信隊参謀。
榛原
空気長。
鈴木
一等兵曹。
大島
信号長。
笠井
通信長。
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ついに広島に落とされた原子爆弾。その壮絶さは分っていてもショックを隠せない。電車の中で読んでて泣きそうになってしまった。 知られざる上官の過去が明らかになり、伊507艦内で起きる争いの後、どこへ向かっていくのか。最終4巻に続く!
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潜水艦、一度は乗ってみたいな。
海水浴とかで素潜りして海底にとどまると、さっきまでうるさい位に聞こえていた海
水浴場で遊ぶ人達の声が遠くなり
海面を見上げると陽の光がその静かさと調和する。小さい頃から好きな光景。
陸上には余計な音が溢れていて、その中から何か重要な声を聴き取るのは難しいけ
ど、海の中なら聴けそうな気がする。
パウラの感覚には遠く及ばないけど。
戦争ってものに良いものはないけれど、戦争や災害のように抗うことのできない強大なものに対峙した時にこそ出る人間の優しさは本当に良いものだ。
現代社会は物質的に豊かになったからなのか、『政府が、誰かが助けてくれる』的な根拠の無い安心感が奥底にあるのか、危機感が薄い。災害や時には犯罪に出会っても優しさを発動させる初動が遅い気がする。
テロや戦争を推奨する気はないけれど、一度助けの無い絶望を体験することも現代人には必要では・・・
・・・この点は浅倉大佐と近い考えになるのかな?
この小説を読む前に呼んだ全く別の小説で『椰子の実』の詩の一部を合言葉として扱うシーンがあった。
敵国に敵国人として潜伏して敵国人のまま死ぬこともあるスパイが『名も知らぬ遠き島より流れ寄る椰子の実一つ』と聞かれた答えは次の節の『故郷の岸を離れて汝はそも波に幾月』ではなく最後の節の『いずれの日にか故国に帰らん』。
『終戦のローレライ』はこの詩から始まる。何か運命的なものもあるかも知れないけど、それよりもこんな素敵な詩が日本にはあったことを知れたことが嬉しかった。(知らなかったのが恥ずかしい?)
Posted by ブクログ
話の展開は果たして終戦に間に合うのだろうかと思いながら読み進めていたが、いよいよ数日単位で終戦を迎えるようなところにきてしまった。太平洋に置き去りにされた日本兵たちのすさまじい状況が描かれる。その描写力はさすがだと思うし、また敵役からちょい役までそれぞれにそれぞれの人生のドラマがあることを丁寧に描いている。読みながら、どのように映画化されたのだろうと、そこがすごく気になりだしている。
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広島への原爆投下。ローレライはどのように『あるべき終戦の形』を実現させようというのか。戦争という忘れることの出来ぬ歴史を下地にして描かれた壮大なるフィクション。
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ナーバルを回収した伊507はウェーク島に到着する。そこで待ち受けていた朝倉。新たな伊507の任務とは?
広島、長崎に原爆の被害がもたらされた頃、乗組員の運命にも変化が訪れる。
主要メンバーの戦死に、衝撃を受けるが、最終巻まで目が離せない。
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ここにきて物語が一気に動いた。
国の情勢に踊らされているようでいて
実際には人の思惑に弄ばれる≪伊507≫と乗務員たち。
福井氏得意の内省的な人物描写が若干多すぎる気がした。
もっと違う理念で動いている人たちだってたくさんいるはずだ。
詳しいレビューは4巻で。
Posted by ブクログ
束の間の平穏の後に現れた、ローレライを巡るどす黒い企み。
一体この先、どこまで連れて行こうというのだろうか。どんな決着をつけようというのだろうか。