あらすじ
ロシアのファンドマネージャー鵠沼英司は無断取引を繰り返し、小国の国家予算並みの赤字を抱え込んでいた。本部の査察が入り絶体絶命となった鵠沼は窮地から逃れるため、国家間の恐ろしい陰謀に荷担するが――。真舟の一世一代の周到な計画は、強固に守られた莫大な電子マネー『M資金』を盗み出せるのか?
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
息をつかせない展開とはまさにこの事です。
少しづつ話が進んでいくにつれ、見えてくる物語の全貌にワクワクが止まりません。
早く、先が読みたすぎる!!
Posted by ブクログ
ロシアと日本。
北方領土問題についても気になるが、終わらざる夏ともつながる世界。
一度ロシアにも行ってみたい。
話を読んで怖いという印象を持ってしまったが…
Posted by ブクログ
ロシアのファンドマネージャー鵠沼英治が赤字補てんのための簿外取引を繰り返していることに気がついた真舟は、電子上の莫大な金「M資金」を盗み出す工作を実行に移してゆく。緊迫感のあるシーンの連続とそこに現れる重要人物達。まだまだ辿り着かない気がしてしまうが、三極戦の様相を呈する金融戦争の攻防が面白い。映画が始まってしまうけど、早く全七巻まで辿り着きたいなと。
Posted by ブクログ
真舟の天敵・酒田組の描写から始まり、真舟はロシアの空から永久凍土の大地を眺める描写へ繋げる。ロシア編とも言えるコンゲームは、財団のヘッジファンドマネージャーを篭絡寸前まで追い込んだのに、酒田組長一行との邂逅から絶体絶命の淵へと追い込まれてしまった。M資金とは何かという物語ではないが、展開としては面白い。
Posted by ブクログ
福井晴敏による大作長編第三弾。
いよいよ真舟、石、Mが組んでロシアでの仕事に取り掛かる。ファンドマネージャー・鵠沼を足がかりに、財団から巨額の金を盗もうというもので、詐欺師の真舟にとってみれば自分の生業を生かせる仕事に違いない。その口のうまさはさすがに詐欺師を彷彿とさせるもので、このあたりの描写はうまいなあと感心する。
一方で、ロシア・サンクトペテルブルクやモスクワの描写も、実際にその場で見ているかのように緻密で、情景が目に浮かぶ。
いまだに明かされないMの素性とその目的、彼らを追う高遠やブルームバーグのマーカスなどの登場人物のおかげで物語が加速していく。
Posted by ブクログ
謎の男、Mの狙いは?真実とは? だだーん!って感じで4につながるらしい どんだけ焦らすんだ、というとこで終わった 話が少しずつガチリガチリとした風に組み上がっていく 詐欺師も営業も大して変わんないんじゃないか、と心のどこかで思う
Posted by ブクログ
ガッツリ物語が動き出してる。詐欺師の真舟の本領発揮。真舟をめぐって様々な立場の人たちが動き出して、ハラハラさせられっぱなし。そしてこの巻は良いところで終わるんだ。これは4巻も読まねばなるまい。
株だのなんだの、私には難しいことが書かれてはいるんだけど、それに関わる人間の心理がそれはもうとっても豊かに書かれているもんだから、とても面白く読んだ。
Posted by ブクログ
福井晴敏 著「人類資金3」を読みました。
舞台はロシアに移り、真船は一世一代の計画を立て、いよいよ莫大な金「M資金」奪取に乗り出す。順調に計画は進むかと思われたが。
電子上の大金をだまし取るという計画は、普段の自分の生活からはなかなか想像できない世界でしたが、ロシアというあの大国でならありうるかもしれないと妙に納得しながら読み進めました。
だます方とだまされる方とのそれぞれの立場もそれぞれの人間性や背負っている世界を知ることで、自分なりに理解できるように感じられました。
計画が無事完了すると思われた所で思わぬハプニングに見舞われてしまう真船達、一体どうなってしまうのか、4巻も目が離せません。
Posted by ブクログ
刊行後直購入したが、次巻まで間があるので積読し、4巻を買ってから読み始めた。舞台はロシアに移り、大博打は佳境へ。
現代のシステム、資本の暴走に対する’M’の主張「・・・ただ生き存えるだけでなく、善く在りたいとする欲求が人間には埋め込まれている。現行の経済システムにそれを生かす機能がないなら、システム化して組み込んでやればいい。環境保護がビジネス化されたように、利他精神の充当がビジネスに結び付く経済システムの構築・・・すなわち、善意のシステム化」
’M’のこの思想が、どう展開するか、4巻以降が楽しみだ。
Posted by ブクログ
ロシアでの大芝居。鵠沼は信じるのか?真舟達はとんだハプニングを乗り越えられるのか…
それにしても何てスケールの大きな騙りなのか。詐欺師の語り口も投資を誘うのが仕事のファンドマネージャーの語り口も同じような気がして来た。どちらにしても誘いに伸るか反るかということか。
まぁ余分なものを持たないいや持てない身にはどちらにもお会いすることは無いだろうけれど。
Posted by ブクログ
「M資金」を奪う壮大な詐欺計画が動き出した!!
3話目。。舞台は海を渡りロシアへ!
Mを東京に残し、真船たちはロシアへ渡った。
M資金を操る財団のロシアのファンドマネージャー鵠沼の窮地につけこみ、
鉄壁の守りの奥にある電子マネー「M資金」をひきずり出す計画が始動する。
心理戦、そして時の運・・・。
その勝負はどちらに転がるのか!?
ラスト、やはりというか、ああぁ~~の溜息。
分かっているけど、次作「Ⅳ」を待つ(笑)!!
Posted by ブクログ
3ですね。
舞台はロシアで、あっちこっち動き回りつつ(ロシアの風土や国民性なんかの解説もナニゲに織り交ぜつつ)、アレコレと策を繰り出しカモをカモっていきます。が、世の中そんなにウマくいかないよっ・・・・・というところで次巻へ。
んでも、あいかわらずけーざいのおはなしはむずかしいなぁ。
Posted by ブクログ
主人公である詐欺師の本領発揮、ついにM資金を盗むための計画が動きだす。
上手くいったとおもったらそこに、過去の因縁である酒田が。。。。
読む手が止まらない。
Posted by ブクログ
物語は更に展開てして、いよいよ舞台は海外へ。登場人物も増え、それぞれがそれぞれの思いを抱きながら複雑に絡み合っていく展開に更にワクワクした。
また、物語でいうルールに対しての問題意識や不安が実社会に対しても強く感じながらも、この本を読みながら時折スマホで株価をチェックをせざるを得ない自分に、このルールの強制力を強く思い知らされた。
あー、早く四巻がよみたい!
Posted by ブクログ
第二幕
話は、現代金融社会への批判からはじまり、ロシアに舞台が移る。すこしづつだが、「M」に関わる複数の勢力が姿を現してくる。
話はさらに展開していくらしい。
Posted by ブクログ
「地球の環境を守る」とは人類のエゴであり、地球を守っているのではなく、自分たちが住める環境を守るという事。人類も自然の一部であり、地球からしてみると、その人類が絶滅したとしても地球からしてみたら自然の成り行きである。
この場面は、好きだな。最近の日本は偽善が多すぎる。作者の社会への怒りが感じられる。
Posted by ブクログ
7作中の3作目。「M」の依頼を受けることにした真舟が石と共にロシアに渡り、いよいよ「M資金」の引き出しにとりかかる様子を描く。前作とは全く違い、真舟の二枚舌が冴えわたる。1作ごとに作品の印象が変わるが、それが飽きさせず、どんどん作品にのめり込んでいく感じがする。「M資金」を巡り、真舟と「市ヶ谷」が差し向けた関西やくざの酒田、そして「清算人」の駆け引きから目が離せない!
Posted by ブクログ
舞台はロシアへ。
酒田組組長登場…。彼は高遠に使い捨てにされる役かと思っていたが、ここまで丁寧にバックボーンが描かれているのは、彼も主要キャラなのか?
しかし、彼に割かれるページ数が多い分、話が進まなかった巻ではある…。
「特上三つ」取るかどうかで、笑った。
Posted by ブクログ
舞台はロシアへ。
M資金の運用は各国のファンドによって分散されていたが、巨大な損失を出して粉飾決算をしているロシア地区のファンドマネージャーがターゲットとして選ばれる。
500億円の緊急融資を申し込むように唆すが、その申請用紙にはウイスルが仕込まれており、申請用紙はM資金財団のネットワークにアップロードされた瞬間に200部のコピーが作られ、10兆円が引き出される。
普通ならそろそろ終わり、となるが、これでまだ半分弱。
犯人側の正義もこのへんで明らかになってくる。
ユダヤ人によって押し付けられた資本主義のルール、金を借りたものは利子を付けて返さないといけない、という仕組みが社会に永遠の成長を強いているということに対する宣戦布告であることが語られる。
Posted by ブクログ
ロシアを舞台にしてのコンゲーム展開自体はまあ面白いっちゃ面白いし、邪魔が入るならまあココだわなという引き自体も悪くないんだがあいかわらず謎が謎なままなこともあっていまいちこう読んでてスッキリしないのであった。
Posted by ブクログ
巨大な永久凍土の国の中枢に広がる資本の海。それを支配しているのは、魚のいない海で魚を獲る権利を売買している人間か、はたまた、人智を超えた深海に潜む何かか。ありもしない金でありもしない金を買い、その負債を未来へ先送りし続けるダイナミズムを人間的と形容する、そこにシステムを維持するために食す尻尾の主の正体があるのだろうか。次巻が楽しみ。
Posted by ブクログ
安定しています。
福井さんの描写、いいですね。
謎とドラマティックな展開が効いています。
連続的に読みたかった感が増しました。
ちょっと個人的に時間が空いてしまったからか??
掘り起こすまでに時間がかかった。
すみません
Posted by ブクログ
映画の方のレビューを見ると「微妙感」が漂ってるので、とりあえず文庫版を読み通すことにする。話はそれなりに進んでいるけど、イマイチ盛り上がりに欠けるような...
Posted by ブクログ
ロシアのファンドマネージャー鵠沼英司は簿外取引を繰り返し、小国の国家予算並みの赤字を抱え込んでいた。本部の査察が入り絶体絶命となった鵠沼は、国家間の恐ろしい陰謀に荷担するが…。2013年10月公開映画の原作。
1,2巻を読んだ時にも感じたが、過去の福井晴敏作品に比べて魅力が薄い気がする。 全7巻というが、3巻までで止めようかと思ったところでラスト数ページ、止めるに止められない展開となった。出版社の術中に嵌ったか…。
(C)
Posted by ブクログ
二冊目はアクション要素満載の石の超絶した身体能力が見所だか、三冊目はシュールな技巧派的な物語で舞台がロシア。アクション要素は皆無だが緻密な計画、巧みな話術を駆使した詐欺師真舟の舞台。計画通りに進んでいた矢先に…!
早く四冊目が読みたい。