【感想・ネタバレ】人類資金VIのレビュー

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Posted by ブクログ 2014年04月04日

前巻から続く物語の背景説明と主要な登場人物の女の心情が切々と語られる前半の展開から、後半、クライマックスに向けて、やっと物語が動き出す。単なるトラブルメーカーで終わるとは思わなかったやくざも重要な場面で再登場し、絶望的な状況からどう話を収束させるのか、本当にあと1巻で終わるのかと思うが、ここからを期...続きを読む待したい。いまだにルールがルールである以上、劇的な展開は望めないが、先に希望が見いだせるような終わりを期待したい。しかし、相変わらず中年が恥ずかしくなるぐらい熱く語るセリフは気持ちいい。

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Posted by ブクログ 2018年05月23日

前巻の途中から題された幕間として、同志である本庄の最期、笹倉父子の対面、真舟と美由紀との対峙が描き出された。しかし、それは最終巻への助走である。1~6巻の本の厚さと7巻のそれが明らかにおかしい……(笑)

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Posted by ブクログ 2017年02月18日

7作中6作目。前半は5作目に引き続き、戦中から「M資金」に翻弄されてきた、笹倉家の悲しい歴史が回想で描かれる。実際に起きたロッキード事件なども絡ませながら、どこまでがフィクションなのか、分からなくなり、ロッキード事件を調べながら、読み進めると、余計に緊迫感が増した。後半は、帰国した真舟が「市ヶ谷」の...続きを読む美由紀に捕まり、連行されるところに、まさかの奪還作戦が行われる。そこで、再び、真舟と石と美由紀までもが結託し、最後の大仕掛けと、暢人の奪還に乗り出すまで。ここまで6冊は、大体200ページぐらいだったのだけど、ラストの7作目は何と600ページ超え!どんな結末が待っているのだろう…

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Posted by ブクログ 2015年02月06日

「M資金」の詐欺をしていた男が、本物のM資金を運用するという人に合い、M資金の謎に近づいていく話。

6巻で終わりかと思っていたが、まだ続いていて次の巻はまだ出ていないとは!最終巻のつもりで読んでいたのでビックリ。

資本主義へのアンチテーゼ。

世界がこれほどの富を蓄えた時代はなく、貧困を無くすに...続きを読むは、必要な資金、技術はとっくに出揃っている。
それなのに、一部の富裕層が富を得ていつになっても貧困が無くならないこととの戦い。

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Posted by ブクログ 2015年05月22日

いよいよ盛り上がってきたな!!!

福井さんの描く戦闘描写は、頁数は少なくとも密度が濃いことこの上無し。

大方の謎は解けて、あとはクライマックスへ突き進むのみ!!

国内側の体制からも米側の動きからも、どう考えてもハッピーエンドで終われる予感は全く無いのだが……一僂の望みを抱きつつ、次巻(最終巻)...続きを読むも手に取るだろう。

☆4つ、8ポイント半。
2014.04.21.了。

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Posted by ブクログ 2014年04月12日

 捕らわれた暢人を救い、「人類資金」を未来につなげるために、巨大な敵に3人で立ち向かう。

 これまで敵と味方に分かれていた3人が紆余曲折を経ながらも一人の命と未来のために闘うことを決心するストーリーは、小説の王道ですが、そこに現代の資本主義に対する問題提起が投げかけられ、ただの小説にとどまらないと...続きを読むころに読み応えを感じました。

 次巻の最終巻が初夏に刊行ということで、ここまで盛り上がってきた展開がどのように結末を迎えるのか、今からとても楽しみです。

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Posted by ブクログ 2014年03月21日

全てこの世は金次第と思いたくない自分がいる。何をするにもお金が必要だけど、金と力を増やすためだけに使うのは違うと思う。心の中の大切なものを守り育てるために使うことが出来るのだろうか

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Posted by ブクログ 2014年03月10日

幕間という目次の通り、今迄いっきに走ってきたストーリーを補完すべく、背後にあった過去が語られる。最終巻の目前に、一度クールダウンさせてくれた。
人類資金の真の目的とルールとの間に揺れる笹倉家、それを見てきた本庄、美由紀。資本主義の矛盾をついた本作もいよいよラストが近いということだ。

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Posted by ブクログ 2014年02月26日

人類資金の最新刊。
いよいよクライマックス。
小説ならではですね。
高遠美由紀と暢人のこれまでのストーリーを描きつつ、暢人の視点ではどう考えてたのか何てことも。
映像かは難しいだろう。

亡国のイージスを彷彿させるアクションシーンも見ものです。

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Posted by ブクログ 2014年02月21日

戦後日本がとうとか、
資本主義がどうとか、
日米関係がどうとか、
小難しい筋はこの際どうでもいい。
キャラクターの過去が描かれて魅力が増し、
前2巻くらい落ち着いていた物語が
アクションを交えて動き始める感覚が気持ちいい。
どのように完結するか、夏が楽しみ。

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Posted by ブクログ 2014年02月20日

本巻は全てが幕間。どうなることやらと途方にくれながら読み進めたが、最後はやはり盛り上がってきた。人物像も色づいてきて、チープな感じはしつつも期待させる展開になった。次巻が最終巻というのは心寂しいが、楽しみにしたい。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年02月06日

前半めちゃめちゃ退屈でした。
美由紀がどうして今の立ち位置にいるのかとか暢人とのなれそめとかこれまでの美由紀の人生を振り返るような。
なぜ退屈に感じたかというと、美由紀が「おんな」なんですよね。冷静に小隊を率いて体術にすぐれ銃火器も操る美女。
それが、ただただ暢人に対しては「ただのおんな」なんです。...続きを読むがっかりしましたよぉ~。
ものすごい努力をして才能を磨き、あらゆる計算と判断の上で行動してきたクセに はぁ?

それで読み始めて数か月放置した。
でも本読みの読み終えたい根性が出てきて再開したら中盤以降美由紀が目覚めるじゃないですか!真舟とか石に触発されたのか。遅いわっっっとは思ったけど、俄然面白くなってきてさーーーラストって思ったら、なんとまだ最終巻があったのね。
まだ入手できておらず、お預けとなりました。
早く買おう。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2017年07月02日

ラスト前の一冊。前巻で計画が全て終わってしまったような絶望の中からのスタート。日本経済の歴史なんかも織り交ぜつつ人類資金をめぐる笹倉家の人間模様を描いていく。過去の悲劇の思い返しがほとんどなので全体的に暗く説教くさい感じ。
ただし、ラスト付近では逆転に向けて行動を移すメインキャラ達が活き活きと描かれ...続きを読むていて、最終巻への期待が否が応でも高まる。どのように締めくくるのか読むのが楽しみになる。

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Posted by ブクログ 2016年08月03日

この巻は本荘、笹倉一族、美由紀の過去からのお話がほとんどを占める。終わり20ページ頃からやっと物語が進み始めた。
石!待ってたよ!そして!来た~!酒田組長!
さて、1巻から6巻まで物語の設定なり、福井さんの主義主張なり(読んでる間中、ガンダムユニコーンのストーリーが頭の中をぐるぐる)を、何とか頑張っ...続きを読むて読んだ。登場人物の人柄や生まれや育ちも十分すぎるほど理解した。こんなに我慢したからこそ、最終巻はきっと、今までの伏線を一気に回収し「ああ、そうだったのか!」と熱い感動を与えてくれるに違いないと期待してます!しかし、6巻まで長かった~。

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Posted by ブクログ 2016年03月28日

幕間、と言いつつ、資本という巨大な敵の輪郭の片鱗である”ルール”の糸を手繰り寄せて終焉へと導く重要な位置づけ。

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Posted by ブクログ 2015年09月13日

毎月刊行のはずが、間隔が空いたため、最終巻が発売されてから、やっと手に取った。
モノローグが続き、少しダレてしまったが、最後はドンパチの大活劇。やっぱりエンターテイメントは、これがなきゃ。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2015年08月24日

幕間劇という感じの巻
最終決戦を前に、それぞれが思いを語るがちょっと冗長かも。

「暴走する資本が弱者を蹂躙する時代」を迎え、情報化で対向するためにM資金が使われるという。カペラという架空の最貧国にネットワークインフラを整え、PDAを配布するというが、、、なんとなく2001年宇宙の旅に出てくるモノリ...続きを読むスを彷彿とさせる気が、、、

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2015年08月22日

福井晴敏によるM資金にまつわる長編第6弾。
本巻は冒頭からおよそ3/4が回想録となっている。前巻終わりの遠藤の回想を含めるとおよそ一冊分丸々が回想ということになる。物語に深みを与える一方、現在の物語が一向に進まず、もどかしい思いをする印象だ。
ようやく回想が終わったと思うと物語が急展開し、その背景で...続きを読むどんなことが起きているのか一切わからないまま次巻へと続く。読者は半ば置いてけぼりにされている感があり、これもまたもどかしい。
次巻はいよいよ物語が決着する。どんな結末を迎えるのか、主要登場人物はどうなっていくのか、期待は高まる。

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Posted by ブクログ 2014年10月30日

人類資金の文庫化された六冊目です。次で完結ということで、楽しみです。上海出張への飛行機の中で楽しませてもらいました。

以下は気になったポイントです。

・第一次石油ショックは、ニクソン・ショックに対するアラブ諸国の意趣返しであったとも言われる(p40)
・砲弾の代わりに資本、領土の代わりに経済を奪...続きを読むう戦いで、植民地戦争よりずる賢い(p51)
・協調的なドル安を実現することで世界経済の安定を図ったのが、プラザ合意だった(p71)
・未開地でもインターネットが利用できるようになった時、全人類は情報的に武装したのも同然になる(p82)
・レーガン政権以来、原油先物市場への新規参入は認められなかった、見返りに石油業界から支払われた政治献金は選挙ごとに200万ドル以上(p148)
・イラク戦争で使われた三兆ドルものお金は、グローバリズムとデジタル革命によるフラット化で、アメリカを出たまま返ってこない(p150)
2014年10月30日作成

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Posted by ブクログ 2014年10月05日

あいかわらずな陰謀史観には辟易するもののM資金という呪縛に囚われた笹倉一族の物語は読みでがあったし、終盤の盛り上がりもなかなかでとりあえず最終巻に期待は繋がったなと。

あそうそう暢人と暢彦の会話がなにげにシャアとアムロっぽくてちょっとワロタ>「私笹倉暢人がルールを変えて見せようというのだ父さん」「...続きを読むエゴだよそれは!」的なw

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Posted by ブクログ 2014年07月15日

流れるようなストーリーは流石!完結編[7]に向けて世界は変えられるのか期待を持たせた内容。但し一回読めばOKかな。

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Posted by ブクログ 2014年05月11日

いつも以上にモノローグだらけ。

男の理論に苛立つ美由紀の気持ちはよくわかる。
誰も守ってくれなんて、頼んでない。

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Posted by ブクログ 2014年04月20日

まさに大詰め。本庄・暢彦・高遠の心情。また、今までの明かされなかった過去を振り返り、最終巻にむけ一度ワンクッションいれた回では…。とにもかくにも次で完結!

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Posted by ブクログ 2014年04月20日

かなり後半、盛り上げてきますね~
次でラストですか!
どんな結末に仕上がっていくのか!
期待が膨らみます!!

終戦から今の時代背景になぞらえながら世界の仕組みを描写。
どこまでが真実なのか虚実なのかは
わかりませんが
なかなか面白いですわ

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Posted by ブクログ 2014年03月28日

・やさぐれた中年
・純粋だが影のある若者
・血の呪縛
を鍋に入れて煮込むと福井節が完成。
マンネリかもしれないが自分はそれでも楽しめるから問題ない。
彼の物語ではウンザリする現実世界の様相を説教臭く延々と提示されるが、それに対して「だが、それでも」と抗う主人公たちの姿が物語の本質だと思う。

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Posted by ブクログ 2014年03月01日

終結に向かって過去を振り返り”M”と周囲の人間との関わりを明らかにする。
最後にジャンプするために力をためた巻という感じ

人類資金はどうなるのか?
既存の金融市場の外で育ちつつあったビットコインの取引所の破綻というNewsも流れる中、金融資本主義が今後どうなっていくのか、どんな終結になるのかすごく...続きを読む気になる。

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