福井晴敏のレビュー一覧
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今回で朝倉大佐の恐ろしい計画が明らかになる
アメリカとの終戦にローレライを取引材料として持ちかけるまで理解できるが、東京に原爆を落として日本再生の生贄的な扱いにするのはやりすぎで、もはや単なるテロリストにすぎない
本当にこんなのに同調者する人がいたの?の疑いたくなるが、515や226事件もこんな理想論に押し切られる感じで発生したのかなと思いました
結果日本はより悪い方向へ進んでいくんですけどね
広島に原爆が落とされるシーンはやはり心がめちゃくちゃ痛みます
一瞬にして多くの一般人が殺されて、そこにあった多くのあったであろう未来が一瞬で破壊されてしまうのにただ恐怖しかないです
そんな裏切りを乗 -
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海上自衛隊のイージス艦を舞台にした物語。
上巻の前半は主要登場人物の背景や人物像、海上自衛隊組織などについて丁寧に描かれていて、ややスロースタートな感じだが、300ページを過ぎたあたりから物語が荒々しく一気に動き出した。
「守るべき国の形も見えず、いまだ共通した歴史認識さえ持ちえず、責任回避の論法だけが人を動かす」この国に「真実を告げる者」が行動を起こしたところで上巻が終わる。
行動を起こした者たちの目的がいまいち理解できず共感もできないまま読み進めてしまった。ハッピーエンドとはならなそうなシナリオと展開のように思えるけど、下巻でどうなるやら。
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Posted by ブクログ
ネタバレ2004年(第1回)。8位。第24回吉川英治文学賞新人賞受賞。
「亡国のイージス」の映画監督が、この作家に映画原作を頼み、書かれたのがこれらしい。
太平洋戦争末期ドイツ敗戦後、未来を見据えた敗戦の仕方の考えにより(ここでは明らかになってない)、秘密裏に潜水艦伊507に乗り込むべく広島に集められた軍人たち。アメリカの爆撃にさらされ、なんとか出発する。
伊507にはフリッツが乗船。見た目日本人なのにSS制服、違和感。どうやら祖母が日本人らしい。トイレのドアに貼られた「ヘンショ」。慣れない日本語でフリッツが艦内のいたるところに施設名を貼ったのだ。それを笑われ、紙を捨てたフリッツのエピソードが好き。
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Posted by ブクログ
『ラプラスの箱』最後の鍵に迫る直前に状況を無視して戦いを挑んできたリディはもはや無茶苦茶な存在
けれど彼の視点に立ち物語を見返してみると、何となく理解できない部分がないわけではない
マーセナス家の人間として『箱』の因縁やそれに纏わるアースノイドとスペースノイドの対立に縛られていた。それは簡単に受け止めたり納得できるものではないから若い彼は同類と思われるミネバを求めたのに、ミネバはリディを拒否してバナージへ。しかもバナージも『箱』の因縁に関わる人間なのにリディと真逆の道を進んでいる
だからリディは孤独になるしか無くて、なのにマーセナス家の人間として機会と責任ばかり手にして…。だから駄々を捏ねる