福井晴敏のレビュー一覧

  • 終戦のローレライ(4)

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    長かった伊507の戦いも遂に終わりを遂げた。
    きちんと最後まで物語を描き切ってくれているのに好感が持てました。
    3発目の原爆投下を見事に防いで、最後はローレライの秘密を守るために見事に散っていく所など震えました。

    ウェーキ島の朝倉は結局何がしたかったのか?色々理想を述べていたけど自分で動かないんじゃダメですよね。
    前巻で伊507に乗るのかと思ってましたが乗らずに計画失敗。失敗したらあっさり諦めてしまう辺りで化けの皮がはがれたなと。艦長やエリックなどの方が余程最後まで責任のある行動で立派でした。

    生き残った二人が日本で普通に生活し、子孫(希望)を残せた事で報われたと思います。孫娘期待大ですね

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    2024年05月09日
  • 終戦のローレライ(3)

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    今回で朝倉大佐の恐ろしい計画が明らかになる
    アメリカとの終戦にローレライを取引材料として持ちかけるまで理解できるが、東京に原爆を落として日本再生の生贄的な扱いにするのはやりすぎで、もはや単なるテロリストにすぎない
    本当にこんなのに同調者する人がいたの?の疑いたくなるが、515や226事件もこんな理想論に押し切られる感じで発生したのかなと思いました
    結果日本はより悪い方向へ進んでいくんですけどね

    広島に原爆が落とされるシーンはやはり心がめちゃくちゃ痛みます
    一瞬にして多くの一般人が殺されて、そこにあった多くのあったであろう未来が一瞬で破壊されてしまうのにただ恐怖しかないです

    そんな裏切りを乗

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    2024年04月07日
  • 機動戦士ガンダムNT(12)

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    ようやく

    過去の回想が終わり、ようやくもビルスーツが復活。劇場版と同じだとするとクライマックスシーン。マンガ版はビアデッキがいるので、どんな結末を迎えるのか…。

    #カッコいい

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    2024年03月09日
  • 機動戦士ガンダムUC episode EX2 獅子の帰還

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    後日譚

    この作品だけをみると内容はそれほど面白いとは言えないが、ガンダムUCの後日譚としては楽しめる作品だった。

    #感動する

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    2024年03月05日
  • 機動戦士ガンダムUC 虹にのれなかった男

    購入済み

    総集編

    総集編的な内容だったけど、1年戦争~逆襲のシャア迄の内容を復習できたのは良かったかな。
    ブライド艦長の経験したストーリーなので、0083とかは無しです。

    #切ない

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    2024年03月03日
  • 亡国のイージス(下)

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    ネタバレ

    以前もこの著者の作品は読んだが、アクション映画的な面白さは同じく魅力的で、かつ今作は著者の政治的主張をメッセージがより色濃く出ていたと思う。著者の作品がただの小説ではなく、読者に一定の気づきを促している点は他と一線を画すジャンルとして特徴的だと思う。個人的には他作と根本は同じような展開だったので、新しいものを求める自分には少し冗長に感じたが、面白いことは確かであり、これほど一貫したテーマで作品を書き続ける作者にむしろ感服せざるを得ない。

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    2024年01月27日
  • 亡国のイージス(上)

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    ネタバレ

    以前もこの著者の作品は読んだが、アクション映画的な面白さは同じく魅力的で、かつ今作は著者の政治的主張をメッセージがより色濃く出ていたと思う。著者の作品がただの小説ではなく、読者に一定の気づきを促している点は他と一線を画すジャンルとして特徴的だと思う。個人的には他作と根本は同じような展開だったので、新しいものを求める自分には少し冗長に感じたが、面白いことは確かであり、これほど一貫したテーマで作品を書き続ける作者にむしろ感服せざるを得ない。

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    2024年01月27日
  • 亡国のイージス(下)

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    登場人物の過去から始まる
    海と船のことは全く知らなかったけど、名称は調べながら読んだ
    壮大だった
    映画になりそうと思ったら、映画になってるみたい
    長かったけど面白かった

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    2023年11月12日
  • 終戦のローレライ(3)

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    15年前に読んだ再読だけど、やはり面白い。
    伊507のみんな、ローレライちゃん、がんばれ〜ってなる。
    それにしても、立ち場の偉い人が謀反を企だてるととんでもない事になるね。

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    2023年07月23日
  • 終戦のローレライ(4)

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    何十隻もの水上艦や潜水艦を相手の戦闘は、出来過ぎな感を否めないけれど、水中での伊507対潜水艦のバトルには、窒息しそうなくらい息が詰まった。 パウラが感じ取る、身を引き裂かれて死に行く者の断末魔を思うと心が痛い。 縁あってこの世に生を受けたからには、命を粗末にしてはいけない。 太平洋戦争で亡くなった英霊たちは、同じ思いをしながらも命を賭して国を家族を守ってくれたんだろう。 この国がとっても愛おしい。

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    2023年04月29日
  • 人類資金VII

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    長かった物語もようやく完結。偽善的とか理想論とか色々意見もあろうが、個人的に思っていることと方向性が近いので、違和感なく読めたし、この巻自体は結構良かった。SDGsも本来こういう話なんだよね。

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    2023年02月21日
  • 亡国のイージス(下)

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    ズッコけてしまいそうな終盤の展開に、読み終わって脱力感と疲労感でいっぱい。いったい何だったのか。下巻は息つく暇も無い怒涛の荒波のようで、本から迸ってくる得体の知れないエネルギーは「あれ」のようだった。
    登場人物は悪党や暴徒や権力者であるが、みな愚かで脆く、どこか煮え切らない。そこが人間臭さか。戦場にいたのはロボットでもサイボーグでもなく人間だった。
    極限状態におかれた人間の狂気と本性と魂とプライドを感じる物語だった。読み終えて本当にヘトヘト。

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    2022年11月25日
  • 亡国のイージス(上)

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    海上自衛隊のイージス艦を舞台にした物語。
    上巻の前半は主要登場人物の背景や人物像、海上自衛隊組織などについて丁寧に描かれていて、ややスロースタートな感じだが、300ページを過ぎたあたりから物語が荒々しく一気に動き出した。
    「守るべき国の形も見えず、いまだ共通した歴史認識さえ持ちえず、責任回避の論法だけが人を動かす」この国に「真実を告げる者」が行動を起こしたところで上巻が終わる。
    行動を起こした者たちの目的がいまいち理解できず共感もできないまま読み進めてしまった。ハッピーエンドとはならなそうなシナリオと展開のように思えるけど、下巻でどうなるやら。

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    2022年11月23日
  • 終戦のローレライ(4)

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    ネタバレ

    2004年(第1回)。8位。
    思い通りにいかなかった浅倉は呆けている。戦艦乗組員はやった!そしてこれが玉砕だなw そしてその前にナーバルは切り離された。お前たちは生きろ、と。
    宮崎にたどり着いたナーバル。そこから故郷へ、居場所なさそうだから東京へ。戦友のおうちにやっかいになり、サラリーマンとなり、子を作り、家族を作り、家も手に入れ。
    平成。確かに浅倉のいうとおりになっているのかもしれない。二人の馴れ初めは子孫に話していないけれど。パウラ、最後はドイツ語しゃべっちゃうんじゃないかなぁ・・・。話せばよいのにね。壮大な物語だった

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    2022年11月18日
  • 終戦のローレライ(3)

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    ネタバレ

    2004年(第1回)。8位。
    伊507の黒幕、浅倉さんからやっとこの戦艦(というかローレライ)の目的を知らされる。激しく反対する艦長と仲間たち。浅倉さんと飢餓地獄を体験した人、家族でアメリカに移り住み、差別を受けた土屋は浅倉派。
    攻防の末、伊507は3つめの原爆投下を阻止すべく、島へ急ぐ。滑走路を壊してしまえーと。
    重厚だが、おもしろい~ 浅倉も艦長も戦後の日本を考えての行動なんだよなぁ。。。浅倉さんはとても過激だけどw

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    2022年11月15日
  • 終戦のローレライ(2)

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    ネタバレ

    2004年(第1回)。第8位。
    確かに潜水艦といえば海の中で、湿気むんむん、気温も高いのだろう。トイレはくさいわ、どこもかしこも機械音でうるさいわ、大変な環境である。
    兵器ローレライの全貌が明らかに。フリッツ兄妹のドイツでの過去も明らかに。戦艦モノとはいえ、女子がいないとね~ そして淡い恋心・・・。しつこいアメリカ人に追われる伊507。ここでも潜水艦の修理完了とともに犠牲になった乗組員が。昭和20年7月30日。

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    2022年11月12日
  • 終戦のローレライ(1)

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    ネタバレ

    2004年(第1回)。8位。第24回吉川英治文学賞新人賞受賞。
    「亡国のイージス」の映画監督が、この作家に映画原作を頼み、書かれたのがこれらしい。
    太平洋戦争末期ドイツ敗戦後、未来を見据えた敗戦の仕方の考えにより(ここでは明らかになってない)、秘密裏に潜水艦伊507に乗り込むべく広島に集められた軍人たち。アメリカの爆撃にさらされ、なんとか出発する。
    伊507にはフリッツが乗船。見た目日本人なのにSS制服、違和感。どうやら祖母が日本人らしい。トイレのドアに貼られた「ヘンショ」。慣れない日本語でフリッツが艦内のいたるところに施設名を貼ったのだ。それを笑われ、紙を捨てたフリッツのエピソードが好き。

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    2022年11月12日
  • Op.ローズダスト(下)

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    大変面白く読ませていただきました。物語の流れは丁寧過ぎる位丁寧でした。この小説を読む前も警察と自衛隊の小説をよみましたが、こちらのほうが面白かったです。ただ残念なのは下巻は映像での表現がわかりやすい。正直、文章では私の読解力では把握出来ない。

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    2022年09月23日
  • 真夏のオリオン(小学館文庫)

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    太平洋戦争の一場面、潜水艦・伊77と米駆逐艦・パーシバルとの死闘。映画作品を小説化したものであり、戦記モノというよりはエンターテイメント作品。だが、結構良かった。

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    2022年09月12日
  • 機動戦士ガンダムUC バンデシネ(15)

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    『ラプラスの箱』最後の鍵に迫る直前に状況を無視して戦いを挑んできたリディはもはや無茶苦茶な存在
    けれど彼の視点に立ち物語を見返してみると、何となく理解できない部分がないわけではない

    マーセナス家の人間として『箱』の因縁やそれに纏わるアースノイドとスペースノイドの対立に縛られていた。それは簡単に受け止めたり納得できるものではないから若い彼は同類と思われるミネバを求めたのに、ミネバはリディを拒否してバナージへ。しかもバナージも『箱』の因縁に関わる人間なのにリディと真逆の道を進んでいる
    だからリディは孤独になるしか無くて、なのにマーセナス家の人間として機会と責任ばかり手にして…。だから駄々を捏ねる

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    2022年07月23日