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どうすれば20代でこんな骨太の長編が書けるのでしょうか。そして人の人生を語れるのでしょうか。読み進めながらそのことに感動します。映画化もされましたが、活字で想像を働かせた方がよほどスケールが大きく感じられる作品です。
登場人物の背景が印象的に描かれる前半から、それが徐々にクロスしていき、それぞれの時間を経過させてイージス艦「いそかぜ」に集められていく中盤が秀逸です。そして後半では、息をのむ緊張感の中での攻防を祈るように読み進めます。
この作品を追いかけるように拉致問題が明らかになり、領土問題が頻発し、日本人は「国」が何をしてくれるのかを問うようになっていきました。軍備拡張はイージス(=盾)に成り得るのか、逆に脅威になってしまうのか、この作品を読んでから真剣に考えてください!
Posted by ブクログ 2013年09月20日
古本で購入。上下巻。
本棚整理にあわせて再読。
国家に“殺された”息子の仇を討とうとする自衛官によるイージス艦の反乱に、アメリカが作り出した新型兵器と北朝鮮の精鋭工作員が絡み合う舞台仕掛け、そこに福井晴敏お得意の「バディ」モノのアクションが加われば、一級のエンターテインメント小説ができあがり。
ミ...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年08月26日
亡国のイージス(上) 福井晴敏(著)
自衛隊とは、どんな存在なのか?
守るべき国はあるのか?
ミニイージス艦を乗っ取って、東京を攻める
という発想自体が面白い。小説に醍醐味。
『アレ』という名付けが、馴染まない。
辺野古ディストラクションが、事件の発端。
北朝鮮の工作員 ホヨンファ。
戦略的...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年11月23日
海上自衛隊のイージス艦を舞台にした物語。
上巻の前半は主要登場人物の背景や人物像、海上自衛隊組織などについて丁寧に描かれていて、ややスロースタートな感じだが、300ページを過ぎたあたりから物語が荒々しく一気に動き出した。
「守るべき国の形も見えず、いまだ共通した歴史認識さえ持ちえず、責任回避の論法だ...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年03月28日
守るべき国の形が無いというフレーズが何度も出てくる。また、登場する人物達の多くが自分の守るべきものが崩壊し自らが生きる目的が見えなくなっている。その様子がベースになっている。
価値観が損得的金銭的な軸でしかなくなった今の日本への作者の怒りかもしれない。
日本にとって「守るべき国の形」とはなにか?続き...続きを読む
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