福井晴敏のレビュー一覧

  • 機動戦士ムーンガンダム (1)

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    新しい宇宙世紀のガンダムの舞台は、コロニー・ムーンムーン。ZZで出てきたコローニーを舞台にするとは。冨野さん自体は無かったことにしたそうなZZ(劇場版Zの終わり方)ですが、福井さんはそこを補填するかのような構成にしてくれてるので、架空歴史としてとらえてしまう自分としては、嬉しい限りです。
    巻末収録のインタビューで、ムーンムーンはターンAの雛型じゃないか、という点が面白い。そこで育った少年ユッタが、ZZと逆シャアの狭間の宇宙に飛び出して、何を見て、誰と出会って、どう生きていくのか。

    そして、彼との出会いがミネバに何をもたらすのか、ですね。そうやって、UCにもつながっていくのだろうから。

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    2018年10月09日
  • 平成関東大震災 いつか来るとは知っていたが今日来るとは思わなかった

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    非常用持ち出し袋に入れたいものチェックリストメモ
    地震保険は火災保険の保険金額の30-50%
    どんなに土地が身震いしても人の心だけは壊せない。壊すのはいつだって自分自身なんだから

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    2018年09月13日
  • 機動戦士ガンダムUC11 不死鳥狩り

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    機動戦士ガンダムUCのアナザーストーリー、前日譚、そして本編の裏側で行われていた作戦のお話

    戦後の戦争
    本編の少し前、連邦という体制を動かすための心を殺し、歯車として生きて来た男たちが自分たちの罪を贖うために戦う話。ダグザさんがバナージにかけた「自分で自分を決められるたったひとつの部品だ。なくすなよ」という言葉はロッシオ大佐に言われた「君はすり減ってなんかいない」という言葉が胸に残っていたのかなと思う。ゲームとかでフロンタル大佐を全裸と呼んでいる理由がここにあるとは。あとブライトさんの成りすましには騙された。

    不死鳥狩り
    バナージ達がダカールの襲撃・トリントンの戦い・L1宙域の戦いとラプラ

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    2018年06月26日
  • 6ステイン

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    愛する男を待ち続ける女、隠居した天才的スリ、タクシー運転手として働きながら機が満ちるのを待った工作員。心に傷を持ちながら、独り誇りを抱き続けた者たちの消せない染み。あきらめることを知らない6つの魂が、薄明の世界に鮮烈な軌跡を刻む。著者が織り成す切なく熱い人間讃歌、人生を戦うすべての者へ。

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    2018年06月16日
  • 終戦のローレライ(4)

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    いよいよ最終決戦。伊507の運命は。
    その場面も、クライマックスとして、非常にいいんだけど、その後の戦後日本については、やはり考えさせられる。
    こんな、今の日本でいいのか、それでいいのか。
    蛇足的な感じもするが、いわゆるこの豊かさを享受している身としては、考えなきゃいけないな、と。

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    2018年06月03日
  • 人類資金VII

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    最終巻は約700ページの長編。ローゼンバーグの刺客・ハロルド一派との攻防、セキの国連総会でのスピーチ。人類資金に関するディスクロージャーが主題。真舟も、美由紀や暢人が無事に切り抜ける大団円と言えよう。反社会的勢力を利用してローゼンバーグ財団に挑む描写は違和感あり。最後に2020年の東京オリンピック後の世界"資本共生主義"が浸透しつつある世界を描きながら、ヤクザ酒田組長がM資金をネタに起業している描写に心がざわつく。

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    2018年05月29日
  • 人類資金VI

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    前巻の途中から題された幕間として、同志である本庄の最期、笹倉父子の対面、真舟と美由紀との対峙が描き出された。しかし、それは最終巻への助走である。1~6巻の本の厚さと7巻のそれが明らかにおかしい……(笑)

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    2018年05月23日
  • 人類資金V

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    M資金が人類資金である、という説明の巻。笹倉暢人側の人間が囚われ、または監視下に置かれた過酷な状況となった。「不毛なマネーゲームを、人への投資という実体にスライドさせる」と説明された暢人の計画。行き過ぎた資本主義への著者の思いが感じられる。確かに経済はゼロサムゲームで回っていると言われると反駁できない。日本でも人口減少からマイナス成長を考慮しなければならない時代。国債、地方債の発行による借金の増大が、将来の人々にどれほどの影響を与えてしまうのか……? という薄ら寒い思いを抱いた。

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    2018年05月19日
  • 人類資金IV

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    この巻で秘密のベールに包まれていた"M"の正体、"市ヶ谷"の美由紀がどういう立ち位置なのかが読者に打ち明けられる。獅子身中の虫とは、そのどちらにも言えることだった。ロシア編がカタストロフを迎えようとした時に真舟を救った"M"。日本の"財団"に押し寄せる第2の占領軍・ハロルド.マーカス。「世界が変わる瞬間」は次巻以降にお預けだ。

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    2018年05月17日
  • 人類資金III

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    真舟の天敵・酒田組の描写から始まり、真舟はロシアの空から永久凍土の大地を眺める描写へ繋げる。ロシア編とも言えるコンゲームは、財団のヘッジファンドマネージャーを篭絡寸前まで追い込んだのに、酒田組長一行との邂逅から絶体絶命の淵へと追い込まれてしまった。M資金とは何かという物語ではないが、展開としては面白い。

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    2018年05月15日
  • 人類資金II

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    真舟がMに協力しそうな姿勢を見せた途端、財団が自衛隊情報部門を使って潰しに来た。都心の地下に張り巡らされた隧道を使ったMの右腕・石との逃走劇はなかなかに面白い。財団に抵抗するMという対立軸に、外部の詐欺師・真舟が登場するという構成だ。M資金の謎には迫れそうもないが、物語としては追いかけてみたくなる。ただ、文庫本の単価は高いな~

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    2018年04月25日
  • 人類資金I

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    M資金を扱う小説・漫画を最近読んで興味を持った。M資金を解説する書籍は、入手できない状況だ。M資金を引き継いだ財団があった……それはM資金が実在するという証。それを下敷きに、M資金詐欺という古典的な手法で詐欺を行なう真舟と、実在とエビデンスを与えられた財団が接触する! 東日本大震災、アベノミクスという近世の出来事を織り交ぜて進む物語は、世界を救う展開となるのか?

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    2018年04月19日
  • 人類資金I

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    根底の考えに実はとてもリアリティーがあり面白い。特にこのテーマは私も共感する部分も多くある。

    金融資産を増やす事を、カードゲームのカードを増やす事と同じ感覚でいる。生きる為や生き甲斐の為に稼いでいるのではなく、ただその「ルール」の中で人が生かされているから。という考えは今の日本、時に若者の実態を如実に表している。

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    2018年04月13日
  • 亡国のイージス(下)

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    守るべき国の形とは、個人の幸せの延長線上にある具体的でそれぞれの心の中にあるものなのですね。人によって守るべき国の形は違う。国体とは、抽象的な議論、自分の外側にあるではなく、自分の生き様、「生き甲斐」の中にある。と、この本を読んで痛切に思いました。
    素晴らしい本です。
    「ありがとう、お父さん。あなたは、子が誇れる父でした」ああそうか、この言葉が聞きたかったのか。。
    この場面が良かったなー。

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    2018年04月03日
  • 機動戦士ガンダムUC 虹にのれなかった男

    購入済み

    面白いけど

    いつも脇役であるブライトさんが主役で、かつアニメのシーンの前後についての話はいままでなかったと思うので、非常に面白かった。二つだけ気になるのが、ひとつ目はサイトなどでほとんど最後までの内容を書かれてしまっておりなんだか損をした気分である。もうひとつ、ニュータイプが繊細だから「自閉になる」という言葉を使われているが、自閉症は、医学的には生まれつきと考えられており、現時点では治すことができない病気である。また、本人は悪気がないが暴言を発したり、自分の興味があることのみに熱中してしまい他に関心が向かなかったりする。言葉狩りするつもりはないが「殻に閉じこもる」などにして、誤解を招かない表現にしてほしか

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    2018年03月31日
  • 亡国のイージス(上)

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    守るべき国の形が無いというフレーズが何度も出てくる。また、登場する人物達の多くが自分の守るべきものが崩壊し自らが生きる目的が見えなくなっている。その様子がベースになっている。
    価値観が損得的金銭的な軸でしかなくなった今の日本への作者の怒りかもしれない。
    日本にとって「守るべき国の形」とはなにか?続きを読みながら自分なりの答えを考えていきたい。

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    2018年03月28日
  • Op.ローズダスト(下)

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    行動描写や心理描写が細かいくて話が長いが、話は面白い。物語の展開どおり勢いよく読みたいが、内容が細かくしっかり読まないとわかりにくいところもあり、どうするか悩むところだが、とりあえず、展開に合わせて勢いよく読み飛ばして、あとでじっくり読み直すことにした。
    地の利が無いので、距離感や位置関係が特に頭に入りにくかった。これも後で地図にて確認する。

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    2018年02月05日
  • 機動戦士ガンダムUC11 不死鳥狩り

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    ネタバレ

    アニメ版に出てきたネオジオングが登場する外伝。個人的にはUC本編の通りフル・フロンタルはこれに載らなかったという設定にしてこれをアニメ化して欲しかった。
    プラモデル売りたいのかもしれないが、あのネオジオングの登場がOVAの7話をぶち壊したんだよなぁ。6話までは最高だったのに。

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    2018年01月12日
  • Op.ローズダスト(上)

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    状況の説明が詳しいので、テンポの早いシーンをテンポよく読めないのが辛いとこだ。つい飛ばし読みをしてしまう。2度目をゆっくり読もう。

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    2018年01月08日
  • 6ステイン

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    ジョーカーゲームシリーズを読んだ後だったので、諜報活動的な記述があるとちょっと大丈夫かと思ってしまうのは、ファンタジーに染まりすぎてしまっているからかな。
    それはさておき、物語自体はなかなか面白かった。
    最後に出てくる、木村こと如月もいいですね。一応、前日談風で。
    自衛隊というか防衛相も裏で色々活躍?しているんだろうかね。

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    2017年10月07日