人類資金V

人類資金V

550円 (税込)

2pt

資本という魔物に食い尽くされつつある世界を救うには。呪われた遺産『M資金』の継承者たる自分がなすべきことは。求道者のごとく問い続けながら世界を彷徨していた笹倉暢人は、流れ着いたアジア辺境の小国でついにその答えと出会った。自分がしたことの真の意味を知った真舟の前に立ちはだかるものは。(講談社文庫)

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人類資金 のシリーズ作品

1~7巻配信中 1巻へ 最新刊へ
1~7件目 / 7件
  • 人類資金I
    550円 (税込)
    終戦時、日銀の地下倉庫から莫大な金塊が姿を消した。戦後の混乱と日本の復興を糧に膨れ上がったその資産の名は『M資金』。七〇年ののち、詐欺を生業とする真舟雄一の前に“M”と名乗る男が現れ、とてつもない計画を持ちかける。「『M資金』を盗み出してもらいたい。報酬は50億」待望の書下ろし超大作!(講談社文庫)
  • 人類資金II
    550円 (税込)
    謎の男“M”に盗み出してほしいと依頼された『M資金』。かつて育ての親を死に至らしめたその存在に呪縛され続けてきた真舟は、“M”との接触を機に日本の地下に蠢く力学の奔流に呑み込まれていく。この世界をあまねく支配する“ルール”の外へ――真舟はこれまでの人生を覆し、依頼を受ける覚悟を決める。(講談社文庫)
  • 人類資金III
    550円 (税込)
    ロシアのファンドマネージャー鵠沼英司は無断取引を繰り返し、小国の国家予算並みの赤字を抱え込んでいた。本部の査察が入り絶体絶命となった鵠沼は窮地から逃れるため、国家間の恐ろしい陰謀に荷担するが――。真舟の一世一代の周到な計画は、強固に守られた莫大な電子マネー『M資金』を盗み出せるのか?
  • 人類資金IV
    550円 (税込)
    思いがけずロシアで出くわしたのは、6年前から真舟を恨み執拗に追っていたヤクザ酒田だった。間一髪逃れた真舟だが、『M資金』を盗み出す大博打の最終局面で再び窮地に陥る。観念した真舟の前に姿を現したのは――。「世界が変わる瞬間をあなたに見せたい」真舟に告げた“M”の正体は、計画の真の目的は?(講談社文庫)
  • 人類資金V
    550円 (税込)
    資本という魔物に食い尽くされつつある世界を救うには。呪われた遺産『M資金』の継承者たる自分がなすべきことは。求道者のごとく問い続けながら世界を彷徨していた笹倉暢人は、流れ着いたアジア辺境の小国でついにその答えと出会った。自分がしたことの真の意味を知った真舟の前に立ちはだかるものは。(講談社文庫)
  • 人類資金VI
    550円 (税込)
    解放せよ。この後ろ暗い金を、今こそ人類のために。命と引き替えに託された男たちの思いをただ一人受け止め、世界に挑む捨て身の戦い。次巻完結! 最終巻『人類資金7』2014年初夏刊行予定。完結記念『限定版 人類資金7』刊行決定!『人類資金』誕生前夜に福井晴敏によって書かれたフルボリューム・プロットを、創作秘話を明かす著者コメンタリー付きで完全公開する特別冊子『人類資金0』と2冊セット。通常版と同時刊行
  • 人類資金VII
    1,078円 (税込)
    本庄が命と引き替えに手に入れた"爆弾"を託された真舟と美由紀は関西最大の広域暴力団と組み、世界の株式市場を相手に壮絶な仕手戦を仕掛ける。期限はわずか三週間。そして石は暢人の命と『M資金』の未来を背負い、ただ一人ある舞台へと――。人間への信頼を高らかに謳い上げる一大巨編、ついに完結!

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人類資金V のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    いよいよこの巻で真舟一味?が何考えてるかの全貌、そして、M資金が今現在に至るまでの経緯が明らかになりました。
    本庄とハロルドのやり取りには、色々考えさせられました。
    結局行き着くところは。「人の善意を信じられるか否か?」なわけで、ハロルドの考えの方に共感した私は、人の善意を信じられない人間…というこ

    0
    2024年06月14日

    Posted by ブクログ

    前巻までの感想でも書いたと思うが、登場人物の相関関係は、筆者の過去の作品、イージス、ローズダストと同じく、主人公(本作では主人公ではないかも)な平成世代の若者とそれをサポートする昭和浪速節の中年、最後の最後で中年が意地を見せて若者を鼓舞してどうしようのない状況を打開するというストーリー展開は相変わら

    0
    2014年04月04日

    Posted by ブクログ

     日米開戦とM資金奪取。戦後の復興に血流のように使われたM資金は、誰がコントロールしていたのか。笹倉暢人は、アジアの辺境を旅しながら資本主義の限界と危機を知ることになる。
     本作は資本主義の危機を、リーマンショックを契機に感じたことが背景にある。資本主義は、お金がお金を産み、膨張し続けている。価値が

    0
    2014年02月02日

    Posted by ブクログ

    M資金が人類資金である、という説明の巻。笹倉暢人側の人間が囚われ、または監視下に置かれた過酷な状況となった。「不毛なマネーゲームを、人への投資という実体にスライドさせる」と説明された暢人の計画。行き過ぎた資本主義への著者の思いが感じられる。確かに経済はゼロサムゲームで回っていると言われると反駁できな

    0
    2018年05月19日

    Posted by ブクログ

    背景説明や、戦後からの経済に関する記載、登場人物の過去など、なかなか本筋は進まないが、それでも、なかなか面白い、ある程度は史実を元にしていると思うので、全て本当かと思ってしまう。
    最終章に向けてのストーリー、前の巻ですべてが終わったと思われた計画。全てが徒労に終わるのかと思われたとき、真舟たちの反撃

    0
    2014年03月29日

    Posted by ブクログ

     「M資金」の謎が解き明かされる第5巻。

     資本主義の誕生からそのシステムの限界までが専門用語を駆使して説明され、その道に疎い自分としては、なかなか理解するのが難しかったのですが、それでも一気に読ませてしまうところが、作者の力量なのでしょう。

     第2次世界大戦の背景にもこの「M資金」が大きく関わ

    0
    2014年03月15日

    Posted by ブクログ

    数字だけの富を循環させるだけの不毛なマネーゲームを、人への投資という実体にスライドさせるための善意のシステム化。数十頁にもおよぶ本庄とハロルドの資本論争だけでも、おおよそ経済誌数冊分の価値がある。

    0
    2014年02月11日

    Posted by ブクログ

    映画の後の世界が展開されています。
    なのでネタバレには注意が必要かと思いますが、
    なんだかフィクションなのか、ノンフィクションなのか
    勘違いしてまいそうな感じ。
    ルールを破るべきなのか、破らざるべきなのか?
    破ったとしても実はそれも敷かれたレールに乗せられているのかも。
    自分自身の人生も思い通りにな

    0
    2013年12月22日

    Posted by ブクログ

    次第に明らかになる『M資金』の秘密と架空のアジアの小国カペラで展開される笹倉暢人の策謀。第五巻にして、この物語の全ての材料が揃ったというところだろうか。残り二巻でどのような結末を見せてくれるか非常に楽しみである。

    付加価値という実体を伴わず、信用というまやかしの中で肥大化し続ける世界経済。インター

    0
    2013年12月15日

    Posted by ブクログ

    なかなか長い…この巻自体は過去の核心に触れるところがあり、それに付随する想いには、心動かされるところもあった。しかし、そこからの展開で、また元のペースに戻ってしまって、結局苦痛を伴いながら読んだ。

    0
    2023年02月12日

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