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Posted by ブクログ
日米開戦とM資金奪取。戦後の復興に血流のように使われたM資金は、誰がコントロールしていたのか。笹倉暢人は、アジアの辺境を旅しながら資本主義の限界と危機を知ることになる。
本作は資本主義の危機を、リーマンショックを契機に感じたことが背景にある。資本主義は、お金がお金を産み、膨張し続けている。価値が高まることで、お金も多くなっていることから、その価値が失われるという事態が起きた時に、真の価値が表に出てくることになる。100兆円という経済規模が、一瞬の内に何千、何万分の一になったら。。。そんな感覚を持っているのだ。
実は、資本主義は確かにゲームである。価値は市場が決めるわけだが、例えばゲーム機の価値は電気が無ければ価値ゼロになる。人類が真に必要とするものは、生きていくために必要なもの。衣食住と娯楽であろう。そのものに価値というものがあるとすれば、ある前提が崩れたら価値がなくなるものを持っていることがリスクになる。例えば、現金もその一つだけど、価値がなくなったらなんてことを金融機関にいる人以外はきっと考えもしないだろう。
Posted by ブクログ
「M資金」の謎が解き明かされる第5巻。
資本主義の誕生からそのシステムの限界までが専門用語を駆使して説明され、その道に疎い自分としては、なかなか理解するのが難しかったのですが、それでも一気に読ませてしまうところが、作者の力量なのでしょう。
第2次世界大戦の背景にもこの「M資金」が大きく関わっていたという展開も、あながちそうなのではないかと思わせるほど、けっこう説得力がありました。
この巻では、ストーリー展開としてはあまり進まなかったので、次巻で一気に加速していくのではないかと期待しています。
そして、この作品で、ただの小説ではなく、この資本主義社会を中心とした世界を救ってくれる夢を見させてほしいと願っています。
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