福井晴敏のレビュー一覧

  • 人類資金III

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    謎の男、Mの狙いは?真実とは? だだーん!って感じで4につながるらしい どんだけ焦らすんだ、というとこで終わった 話が少しずつガチリガチリとした風に組み上がっていく 詐欺師も営業も大して変わんないんじゃないか、と心のどこかで思う

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    2015年01月04日
  • 人類資金IV

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    物語が走り出した!そう感じることのできる本シリーズ ほぼ全員の登場人物の姿が見えてきた どうやって世界を変えるのか? 成長を約束させられた資本主義に楔を打つことは可能なのか? 人物の描き方はそれほどでもないけど、その設定に引き込まれる

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    2015年01月04日
  • 人類資金IV

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    ネタバレ

    3巻を読んでからずいぶん経ってしまったけど、やっと読めた。
    前巻からのタイムラグがあるのでどうなることかと読む前はちょっと心配だったが、ドキドキハラハラ楽しく読みました。ついにMが誰か明かされるこの巻、私にはMがキラキラした王子さまに思えて仕方ない。昔の少女漫画に出てきそうな。あと石くんの正体もわかっちゃったなあ。そういや美由紀さんもか。とにかく正体がごっそり明らかになる巻でした。M資金ももう少し。
    でもこの小説でも、外からやんややんやされてどうしようもない日本と、それに憤る人々が根底にあって、やっぱり福井小説だなあと思わせられた。他の作品の香りがしてもそれでも面白いと思わせるのは、テーマがい

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    2015年01月01日
  • 人類資金II

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    東京の地上や地下を逃げ回るシーンが面白い。
    映画より小説のがスピード感があって、映画で説明不足だった点が解消される。
    映画は手抜きしすぎ。面白いので3巻も読む予定。

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    2014年11月21日
  • 6ステイン

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    ネタバレ

    安定の福井晴敏。興奮しきりに一気読み。

    冒頭、子供を怒鳴り付ける遣り手(らしい)会社員が主人公と知り、“いつもの福井ワールド”とはちょいと違うのかな?……と一瞬がっかりしたけれど、それも文字通り一瞬だけだったという(笑)

    福井ワールド、最高。

    “人の親”としての執念で自分に課した宿願を果たす強い女性を描いた『経ち切る』と、

    途中“もしや?”と思いつつ最後に“やっぱり”とニンマリさせられる“アイツ”の登場が強烈な印象を刻んでくれた『920を待ちながら』の2本は、もう、格好よすぎ!

    ★4つ、9ポイント。
    2014.11.19.了。

    ※短編集とはいえ内容が内容だし、表紙の装丁は、イラスト

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    2015年05月28日
  • 亡国のイージス(上)

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    大藪晴彦賞、日本冒険小説協会大賞、日本推理作家協会賞をトリプル受賞した大作。かなり期待して本を手に取った。
    良くここまで考え付いたものだというのが率直な感想で、フィクションでありながら詳細な描写にリアリティがある。登場人物はほとんどが男性で、かなり骨太な人格が多い。組織対組織の関係や、登場人物が多いので、誰がどの組織の人間かが個人的には分かりづらかった。
    戦闘シーンは長すぎて途中やや中だるみしたので、飛ばし呼んだ。ごつい小説なので、男のロマンは十分に刺激すると思うが、人物も多く、細かく追うのが面倒になる読者もいるだろう。
    プロローグも引き込まれるし、なにより、終章が清清しく素晴らしかった。万人

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    2014年11月19日
  • 平成関東大震災 いつか来るとは知っていたが今日来るとは思わなかった

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    東日本大震災の前の年に文庫化されたシミュレーション小説。僅か180ページのボリュームで、あっという間に読み終えた。

    首都圏を襲った大地震。主人公の西谷久太郎は都庁のエレベーター内で被災。なんとかエレベーターから脱出した西谷は13キロ離れた自宅を目指す。

    震災時の様々な場面で、どのように行動すべきかを迫真の描写で詳細に解説している。

    東日本大震災は地震被害の他に津波、原発事故と信じられないような災いが我々を襲った。停電と通信の破断により、内陸部でも一週間もの長い間、不自由な暮らしを余儀無くされた。沿岸部などは数ヶ月の間、停電していた所が多い。この大災害を経験し、普段からの防災用品の準備と災

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    2014年11月09日
  • 終戦のローレライ(4)

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    ネタバレ

    完結。

    悲しくも納得のゆく「伊507」の最期。

    (朝倉大佐の末期のあっけなさは残念だけれど)

    散り逝く男達の勇姿。

    哀しさの滲む戦後ニッポンの平和。

    良くも悪くも“現代っ子”に育ったヒロインの子や孫の描写に、一気に現実に引き戻されつつ、そんな現実世界に生きる者にも未来への希望を抱かせてくれるラスト…。

    ここまでの長編をこんなにも短期間で読ませられてしまう、福井ワールドの魅力を再確認。


    ★4つ、9ポイント半。
    2014.10.31.了。


    “平和ぼけ”日本への警鐘に満ちた終章は、全作品を通しての、筆者から読者へのメッセージなのだろうな。

    「人類資金」にも通じる筆者の危機感が伝

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    2017年12月26日
  • 終戦のローレライ(3)

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    ネタバレ

    かなり良い感じに盛り上がってきての、「次巻へ続く」。


    「ローレライは、あなたが望む終戦のためには歌わない。」
    ……格好良すぎる!!!


    ★4つ、9ポイント半。
    2014.10.25.了。

    若い二人の、上陸前夜のほのぼのとした様子……アニメ「天空の城ラピュタ」にデ・ジャ・ヴュ(笑)。


    【追記】
    上記の、「ラピュタ」に似ているうんぬんについて・・・。

    先日ちょうど「ラピュタ」を観かえす機会があったのだが・・・うん、やっぱり「ラピュタ」だよ、あそこの場面(笑)。

    同じこと思った人って、いないのだろうか???

    2016.08.08.書。

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    2018年01月25日
  • 小説・震災後

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    小説に名を借りた「未来」へのメッセージ

    久々に福井さんの小説を読みました。
    「亡国のイージス」以来、福井作品はよく読んでいましたが、この作品にも、やっぱり脇役ながら出てくるんですね。市ヶ谷とか...そして、おじいちゃんがまた格好いい(笑)

    震災から3年たって、改めて、本作品で震災後を振り返ることができました。震災後、原発事故後の日本での行動の総括と、その後の未来を語る作品となっています。
    自分の子供、さらにはほかの子供たちにどんな「未来」を残せるのかを考えさせられました。

    主人公は平凡なサラリーマン。震災後の原発事故を含むさまざまな出来事がすべての人の希望を失わせていきます。そんなさなか

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    2014年10月18日
  • 終戦のローレライ(2)

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    ネタバレ

    「ローレライ」の秘密とその“力”が明らかにされた、文庫第2巻。

    作中日時、1945年7月30日午前…。
    学校で習った“史実”を知っているだけに、物語がこのあとどういう方向に進むのか、非っ常~に気になるところ。

    ★4つ、9ポイント半。
    2014.10.12.了。

    フィクションである。
    “ローレライシステム”も、完全にファンタジーである。

    しかし……

    作中の“強制収容所”の描写にはそう大きな脚色が加えられているわけでもない、という程度の歴史認識はある。

    ならば……
    同じく作中の

    “生命の泉”は?
    “白い家”は?

    荒唐無稽ではあるが、ありえそうな気も……。
    実在するのか?し

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    2015年05月22日
  • 人類資金III

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    ガッツリ物語が動き出してる。詐欺師の真舟の本領発揮。真舟をめぐって様々な立場の人たちが動き出して、ハラハラさせられっぱなし。そしてこの巻は良いところで終わるんだ。これは4巻も読まねばなるまい。
    株だのなんだの、私には難しいことが書かれてはいるんだけど、それに関わる人間の心理がそれはもうとっても豊かに書かれているもんだから、とても面白く読んだ。

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    2014年10月12日
  • 亡国のイージス(下)

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    再読。下巻に入ってから政府側・戦艦占拠側・戦艦奪取側・その他人物たちの視点を入れ替えつつ進む話が熱くて読み応えがありました。ラストの展開。全てがアメリカの思惑だったっていうのは何だかなって思う。福井さんはアメリカ嫌い?北朝鮮工作員についてはともかく、テロに関わったクルーがほぼ無罪放免っていう展開は綺麗な終わり方だけど納得はできないなー。どこぞかで謀殺でもされてたほうが納得できてしまうかもしれない。そして最後の再会の箇所はスッキリ終われて良かったです。

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    2014年10月05日
  • 亡国のイージス(上)

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    再読。本書で書かれている問いは決してフィクションではない。前半部分は退屈ではあるけど、読み進めていくうちに全て必要な物だったとわかる。時系列的には少し前に読んだ「Twelve Y.O.」の後(読まなくとも十分楽しめます)。「専守防衛」の精神は尊いと思うけど、いざ戦場に立った時にそれを実践しろというのは酷だと思う。物語は上巻の後半に入ってから一気に進んできた感じで、下巻が楽しみでならない

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    2014年09月24日
  • 6ステイン

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    自省、忸怩した思い、など内面との会話が多いが、それでいて市ヶ谷、赤坂関連の裏切り、政治、内部事情に関連した殺人が描かれている。自分の好みとして、あまり内省が多くあると飽きる。

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    2014年09月15日
  • 終戦のローレライ(1)

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    ネタバレ

    福井晴敏、好きだなあ。
    もう、完全に惚れてしまったよ、その硬質な文体にも、その世界観にも。

    そして、福井作品全般、そこここから滲み出てきている、やや頑ななくらいの筆者の“日本国国家観”にも、もう慣れた(笑)。

    物語は、まだ序章。
    次に期待。

    ★4つ、8ポイント半。
    2014.09.03.了。

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    2015年05月22日
  • 真夏のオリオン(小学館文庫)

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    戦時小説としてはとても面白い一冊。
    ただし、「永遠のゼロ」も同じだが、これらの小説を読んで、史実と勘違いしている人が多いのは残念・・・。
    もっとも、私も含め、本当に正しい史実(バイアスのかかっていない)を教わっていないため、やむを得ないが。
    最近、朝日新聞が記事を訂正したり、ヘンテコな歴史の教科書が出たり と・・・一体真実はなに?

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    2014年08月21日
  • 亡国のイージス(上)

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    ネタバレ

    圧倒的なスケールと迫力満点の戦闘描写に、読書意欲が鷲掴みにされた(笑)。

    下巻も即購入♪

    ★4つ、9ポイント半。
    2014.07.10.了。

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    2018年01月25日
  • 機動戦士ガンダムUC3 赤い彗星

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    フル・フロンタル かっこええなぁ…
    何で3倍速いのか、単に出力3倍ではないんだよ、っていうのがそれなりにちゃんと説明されていたのがすごい。でもちょっと無理があるかな…。でも格好いい!

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    2014年07月11日
  • 亡国のイージス(下)

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    幕の引き方に、えー…、と。

    物語としてはともかく、主題「亡国の盾」は現在においてもまだまだ通用するハナシだと思う。石破さんの「国防」を隣にして読んだら、またおもしろかったかも。

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    2014年06月30日