福井晴敏のレビュー一覧
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人類資金を書くに至った作品ではないだろうか?
後世に何を残すのか?
そんな難しく考えることはなくとも、我が子には幸せな世界を残したいという気持ちを持つのが普通の親ですね。
私もその一人だと自負しますが、東日本大震災のあと、原発問題がさかんに議論されても電力不足で現在の生活レベルを下げることは無理だと諦めの境地に立ったのを思い出します。
そんな中、自分一人の力ではどうすることもできないじゃないか?と簡単に割りきり喉元過ぎればという感じで、普通の生活に戻ってしまってる自分を戒めるきっかけとなりました。
ちょうど娘が高校進学、息子が中学進学というタイミングで、この作品に出会えたのはきっともう少 -
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「M資金」の謎が解き明かされる第5巻。
資本主義の誕生からそのシステムの限界までが専門用語を駆使して説明され、その道に疎い自分としては、なかなか理解するのが難しかったのですが、それでも一気に読ませてしまうところが、作者の力量なのでしょう。
第2次世界大戦の背景にもこの「M資金」が大きく関わっていたという展開も、あながちそうなのではないかと思わせるほど、けっこう説得力がありました。
この巻では、ストーリー展開としてはあまり進まなかったので、次巻で一気に加速していくのではないかと期待しています。
そして、この作品で、ただの小説ではなく、この資本主義社会を中心とした世界を救ってくれ -
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前巻から『幕間』が続く。『M資金』の番人として、ルールに縛られる笹倉家の過去と現代が交錯する展開。真舟と石の登場場面は非常に少ない。この段階でイライラするような展開…
最終巻では一体、何が語られるのだろうか。
余りにも壮大な世界経済を舞台にした冒険小説。『M資金』が、まるで核兵器の如く描かれる…
資本というルールにあがらうかのように世界経済の中を浮遊する『M資金』。『M資金』は未来につながり、世界を救えるのか…
最終巻の『人類資金Ⅶ』は、2014年初夏刊行とのこと。しかも、完結記念で『限定版 人類資金Ⅶ』が同時刊行されるらしい。限定版は、特別冊子『人類資金0』との2冊セットというから、 -
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福井晴敏 著「人類資金Ⅳ」を読みました。
「M資金」を盗み出す大博打が成功すると思われた最終局面でまさかの窮地に。その窮地を救うために現れたのは、「M」だった。そして、正体を明かした「M」が世界が変わる瞬間を見せるというのだったが。
「M資金」強奪の大計画が成功するかどうか、4巻にいたっていよいよ目が離せなくなり読み進めました。
そして、「世界が変わる瞬間」が描かれ始まるのですが、この後どのようにその変化が展開していくのか全く読めず、次巻が楽しみです。
また、「M」や相棒の「石」の正体も明らかになり、大構想の全貌が見え始め、それぞれの立場の駆け引きも読み応えがありました。
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Posted by ブクログ
ガンダムのサイドストーリー的な一冊。
原案が福井さんとのことで、手に取ってみました。
ガンダムは基本、宇宙世紀しかわかりません、、(汗
ブライトさんの眼から見た宇宙世紀、一年戦争からシャアの反乱の前後、
“ユニコーン”の前日談とでもいうべきでしょうか、ふむふむ。
ブライトさんも、ニュータイプとの位置付けでしたかね、
組織の中で生き切れなかった青さなど、いろいろと描かれています。
ユニコーンの後にハサウェイにつながるのが、ふむふむと。
“マハ”の概念は、ガイアギアでもありましたかね、、うろ覚えです。
さて、“虹”の指し示すところは、、?
ガンダムに一家言ある方は、目を通してみるのも面白