福井晴敏のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
福井晴敏さんの本です。
福井さんの書く登場人物ってみんなどこか不器用で、憎めない人が多いんですよね。
ローレライの登場人物も、川の深さの登場人物も、亡国の人達も。
どこか人間らしい歪みと人臭い感情と、泥臭い思いと、不器用な憎めない人々。
それぞれに理由があり、それぞれに思いがある。
それを本当にちゃんと描いているから、本当に作品が面白いんでしょうが。
この作品もそんな人々が沢山出てきます。
朋希も一功も三佳も恵理ももちろん、並河なんて本当にそこら辺にいそうなおっさんだし。
場所は新潟。
波の花が舞う岸壁から物語は始まります。
静かなその場面からは想像も出来ないほど、物語は段々緊張の色を帯 -
Posted by ブクログ
バンダイさん、サンライズさん!!何とかしてこれを映像化してください!!(奴らは映像にならないと正史として認めてくれない)
CCAからF91(コミカライズと設定のみだけどF90が最も近いけど)までの空白の期間にあの宇宙でどんな物語があったのか、それをブンゴーが描いてくれるんだと思うだけで脳からよからぬ汁が湧いてきますよ。ダダ漏れですよ。
『子ども』を描くのがうまかった反面、『親』や『大人』の描写が微妙だった富野御大に対して『オヤジ』と『若造』の描写には定評があるブンゴーが、宇宙世紀を生きるオヤジ若造たちをどう描いてくれるのかがとても楽しみです。
【20090923追記】
映像化∩( ・ω・)∩ -
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Posted by ブクログ
「あなたの目の前に川が流れています。深さはどれくらいあるでしょう? 1、足首まで。2、膝まで。3、腰まで。4、肩まで」
これはあなたの情熱度を計るテストで、足首までと答えた人は、あまり情熱のない人。
膝までは、あるにはあるけどいつも理性の方が先に立つ人。
腰までは、なんにでも精力的で一生懸命やる人。
肩までと答えた人は、情熱過多、暴走注意、とな。
そしてこの物語の主人公は何の躊躇もなく「肩まで」と答える2人。
『Twelve.Y.O』に先立つ福井晴敏、既に熱い熱い。
一貫して語るべきテーマに対し、ただ声高にそれを語るだけでなく、男と男、男と女それぞれを描いて深く、そして何よりも《アポトーシス》 -
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