福井晴敏のレビュー一覧

  • 川の深さは

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    その題名から内容を推測できない小説こそ面白い。
    著者の意図が最後までわからず、シナリオがどう展開されていくのか予想できない。
    そんな面白さが秘められていると思う。

    この物語の魅力は、「人間くさい」ところ。
    特に夢や目標は持たず、なんとなく生きてきた元・刑事の男と、大切な人を守るために全てを敵にまわして逃亡する少年。
    「平凡」と「非日常」という、真逆の世界で生きていた二人が、ひょんなことから出会い、ぶつかって、失敗しながらも、変わっていく。
    人の世の「悲しさ」と「美しさ」、そして「優しさ」がじわじわと伝わってきて、読み進めているうちに、胸がきゅっとなります。

    もう一つ魅力的なのは、著者の福井

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    2015年06月19日
  • 人類資金I

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    こちらは映画にもなったそうですね。小説としても非常に面白いです。M資金という昔からある詐欺話なのですが、ストーリーの根本が本当に深い!!

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    2015年03月11日
  • 機動戦士ガンダムUC バンデシネ(12)

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    「バナージ!私を見つけなさい!!」
    UC屈指の名場面。
    ニュータイプとは??
    1つの答えではないでしょうか??

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    2015年01月01日
  • 小説・震災後

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    先の震災を題材にある家族を通して、人が生きることの意味を描いた小説。細かい部分では青臭く聞こえてしまう部分もあるけれど、描いているテーマはローレライと同じ。それは私自身、若かりし日に仕事の方向を決める時に考えたことと通じるものがあり、すんなりと受け入れられる。

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    2014年11月24日
  • 川の深さは

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    江戸川乱歩賞の歴史上、話題をさらった受賞作は数あれど“受賞しなかったこと”が大きな話題となった作品はこの一作だけでしょう。
    「亡国のイージス」「終戦のローレライ」の著者、福井晴敏の実質的なデビュー作にして、必要なものは全部詰まってる傑作。
    気づけば同氏の著書の中で最も読み返している本になっています。

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    2014年11月05日
  • 機動戦士ガンダムUC10 虹の彼方に(下)

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    全10巻(読書記録によれば、半年)の長丁場、十分以上に物語世界を満喫することができた。
    まず感心したのは、物語の締め方。すごく真っ当に盛り上がって、ちょっと、ご都合主義を感じさせるところはあれど、落ち着くところに落ち着いた感動。最初から、プロットとラストシーンがしっかり構想されているのだろう。さらに、このラストシーンに向けて、途中それほど中だるみ、迷走、無駄なエピソードを挟まず、10巻を読ませる力。
    さらに感心させられたのが、背景世界への深い理解と配慮。自分が創作に関わっていない世界に対して、これだけ矛盾なく、また、結果として大きく世界、登場人物を変質させることなく、それでいて、将来的に歴史的

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    2014年10月19日
  • 機動戦士ガンダムUC7 黒いユニコーン

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    DVDより面白かった。説明不足だと思った部分が緻密に書いてあった。
    マリーダが無事に戻って着て良かった。
    何気にアルベルトも無事でよかった。

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    2014年10月19日
  • Op.ローズダスト(下)

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    映像化されないかな…。
    上、中、下巻の長編とはいえ、並河と朋希、朋希の過去という三つの話が、最終章に向けてうまいこと語られていきます。下巻の最終章では、文字通り1分1秒が濃密なアクションとしてラストまで駆け抜けていく。

    さすが福井氏の作品だなぁと感動する各種ウェポンが入り乱れるそれは、軍事モノに無知な自分にも、頭のなかで明確にイメージされます。なんといってもそれらを扱う各登場人物が、とても魅力的に描かれているからでしょうか。
    留美なんか、最終章で一気にファンになった読者も多いはず…。(自分はまさに)

    ともあれ、映像化を望んで止まない作品に出会えた。(ヘタに映像化してもガッカリですが)

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    2014年09月24日
  • 機動戦士ガンダムUC バンデシネ(1)

    購入済み

    買った方が良

    動画も良いけど、この本は 買って損なしだわ。

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    2014年07月15日
  • 人類資金VI

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    前巻から続く物語の背景説明と主要な登場人物の女の心情が切々と語られる前半の展開から、後半、クライマックスに向けて、やっと物語が動き出す。単なるトラブルメーカーで終わるとは思わなかったやくざも重要な場面で再登場し、絶望的な状況からどう話を収束させるのか、本当にあと1巻で終わるのかと思うが、ここからを期待したい。いまだにルールがルールである以上、劇的な展開は望めないが、先に希望が見いだせるような終わりを期待したい。しかし、相変わらず中年が恥ずかしくなるぐらい熱く語るセリフは気持ちいい。

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    2014年04月04日
  • 人類資金V

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    前巻までの感想でも書いたと思うが、登場人物の相関関係は、筆者の過去の作品、イージス、ローズダストと同じく、主人公(本作では主人公ではないかも)な平成世代の若者とそれをサポートする昭和浪速節の中年、最後の最後で中年が意地を見せて若者を鼓舞してどうしようのない状況を打開するというストーリー展開は相変わらずで、本作の最後で中年が意地を見せ、次作に続く。絶望的な状況をどうひっくり返すのか、テーマが世界のあり方という大きな話である以上、どこまでいけるかはわからないが、ここからクライマックスに至るまでを期待したい。

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    2014年04月04日
  • 人類資金V

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    ネタバレ

    資本主義の限界というか制度疲労というか暴走というか本質的に抱えている問題の露呈、といったことをエンターテインメントのなかで語られている。僕はこういう小説、好きです。

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    2014年09月14日
  • 6ステイン

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    分厚いので、長編大作かと勘違いして購入しましたが、とある機関を軸にした短編オムニバス形式でした。

    普段あまり短編は読まないのですが、この作品はグイグイ引っ張り込まれていきました。
    どの話も「人間ストーリー」という感じで、とある機関に関わるそれぞれの人の人生と心情を綴った物語ですが、どれもちょっと切なくジーンとくる物語です。

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    2014年02月03日
  • 川の深さは

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    ネタバレ

    「川の深さは」……
    タイトルの雰囲気だけ見ると、純文学のような恋愛もののような感じだけれど、中身はバリバリの軍事謀略モノ冒険小説という(笑)。


    『問われている』と書き出された巻末解説者の言葉の通り、福井さんの物語はまだ2作しかドクリョウしていないにも関わらず筆者が現代日本に問う強いメッセージ性を感じる。きっと、彼の作品に一貫して流れるテーマなのだろうな、と感じる。

    終始閉塞感に包まれて進んだ哀しきストーリーであったが、初出では描かれず本書の出版にあたって加筆されたというエピローグに、救われた。


    ※さて、本作……実は筆者の“応募作”だとのこと。

    “デビュー作”ではなく“応募作”。

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    2015年09月30日
  • 人類資金V

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     日米開戦とM資金奪取。戦後の復興に血流のように使われたM資金は、誰がコントロールしていたのか。笹倉暢人は、アジアの辺境を旅しながら資本主義の限界と危機を知ることになる。
     本作は資本主義の危機を、リーマンショックを契機に感じたことが背景にある。資本主義は、お金がお金を産み、膨張し続けている。価値が高まることで、お金も多くなっていることから、その価値が失われるという事態が起きた時に、真の価値が表に出てくることになる。100兆円という経済規模が、一瞬の内に何千、何万分の一になったら。。。そんな感覚を持っているのだ。
     実は、資本主義は確かにゲームである。価値は市場が決めるわけだが、例えばゲーム機

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    2014年02月02日
  • 人類資金III

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    息をつかせない展開とはまさにこの事です。
    少しづつ話が進んでいくにつれ、見えてくる物語の全貌にワクワクが止まりません。
    早く、先が読みたすぎる!!

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    2013年12月13日
  • 人類資金II

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    少しずつ、一人ひとりのキャラクターの人間が深堀されていくとともに、物語の全貌が見えてくる。
    先が気になりすぎる。。

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    2013年12月11日
  • 人類資金IV

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    映画が先に公開された人類資金。いよいよ、石と笹倉、真船の3人の関係がぐっと進展する。映画でも、カペラ共和国のシーンは印象的だ。こんな国があったのか。。。というほどに、貧困とは、先進国から遠い存在である。M資金の10兆円奪取に成功する笹倉達が、そのお金を何に使おうとするのかという所がポイントになってきて、その意義と使い道を巡り、ラストに向かってスピードがあがってくる感じだ。

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    2013年12月09日
  • 人類資金III

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    ロシアと日本。
    北方領土問題についても気になるが、終わらざる夏ともつながる世界。
    一度ロシアにも行ってみたい。
    話を読んで怖いという印象を持ってしまったが…

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    2013年10月20日
  • 人類資金I

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    誰がこんなルールを作ったんだ?
    変える事は悪なのか?
    戦後の永きに渡り秘匿され続けた謎が解明される?
    なんだかワクワクします。

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    2013年10月20日