福井晴敏のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
一冊ごとに何かしらハッとさせられるシーンが存在する物語。
今回は現代の日本の姿がジオン共和国に投影されていることに気がついてハッとなった。
ジオン共和国の兵士の鬱屈はまさに某タモ神のソレだったと思う。
ミネバのジオン兵に対する一喝はオタメゴトでしかないのは分かるが
だからといってそれらの事象を切り捨ててるのは、むしろ楽な方への逃げのような気がした。
バナージの「みんなのため」という青臭くも直感的な叫びは
ジュドーを彷彿させるもので心地よかった。
フロンタルの現実路線は彼がシャアではないことの証明だろうと思う。
じゃあ、彼は一体ナニモノ?
人間なのかい?
次で終わり? -
Posted by ブクログ
文庫本の発刊を待ちきれず、本書に手を出してしまった。。。この巻をもって本作は完結。面白かった。ただ、一点だけ。クライマックスのシーンはちょっとぶっ飛びすぎで、一年戦争シリーズの良さである現実感がなくなってしまったことが残念。他の方もレビューで述べているが、一年戦争シリーズは、技術や戦略が、リアル(現実の延長線上)なものとして描かれている点が魅力の一つだった。それに比べるとサイコミュの感応波がエネルギーに変わるという設定は、サイコミュがブラックボックスなだけに、魅力の1つであったリアリティが欠けてしまったように思う。その最たるシーンとしてクライマックスが描かれていたので「それはないだろ・・・」と突っ込みを入れたくなってしまった。
であっても、本作全体について言えば、十分楽しむことができた作品だった。個人的には、「ラプラスの箱」の中身も納得。あれだけ盛り上げ役として引っ張っておいて、既成事実を変えない落とし所を用意した所は凄いと思った。技術に関する細かすぎる説明、これでもかと言うほどリアルな戦闘描写は、相変わらずの福井晴敏節でツボだったし、主人公達の成長を繊細に描いていたし、全体の構成もよく出来ていたと思う。ということで、本作全体の評価も加味して、★5つ! -
Posted by ブクログ
『逆襲のシャア』(シャアの反乱)から3年後、宇宙世紀0096年の時代設定。
『インダストリアル7』でのアナハイム・エレクトロニクス社のオーナー『ビスト財団』とネオジオン『袖付き』との取引に、それを阻止しようする地球連邦の思惑が交錯するという構成になっています。
『ビスト財団』と『袖付き』の接触まで、
『ロンド・ベル隊』と『エコーズ』の部隊展開
『オードリー』と『バナージ』の出会い
これから始まる事件へのプロローグ的内容です。
著者の細やかな描写は読み手には、時々読みづらいところがあるかもしれませんが、この細やかさで頭の中でイメージが膨らみやすくなっています。
挿絵は1stガンダムのキャラクタ―デザインや『ガンダム・ジ・オリジン』の『安彦良和』氏を起用、今回登場するモビルスーツ(以下MS)も『ジェガン』(逆襲のシャア)やネオ・ジオン『袖付き』のクシャ・トリヤやギラズールはクィンマンサ(ZZガンダム)・ギラドーガ(逆襲のシャア)の改良版とあって、かつて登場したことのある機体&改良版や強襲揚陸艦『ネェル・アーガマ』(ZZガンダム)が登場してくるところは、さすがこれまでのガンダムファンを満足させる作品となっています。