福井晴敏のレビュー一覧

  • 川の深さは

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    「Twelve Y.O」、「亡国のイージス」そして福井敏晴氏のデビュー作である「川の深さは」に通奏低音のように流れる「この国の安全とは」という問いかけは、読み物としての面白さと裏腹に結構深く突き刺さる・・・。

    特にデビュー作では、この問いかけの側面が他の2作より色濃く滲み、結構ヘビィでさえある。

    読後感にある種の満足感が残る作品である。

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    2014年01月18日
  • Twelve Y.O.

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    福井晴敏の江戸川乱歩賞受賞作、日本のミリタリーものは、どうかなと思ってようだけれど、めまぐるしい展開とディテールがスケールの大きさを感じます。「川の深さは」「亡国のイージス」と一連のテーマも十分読み応えがありました。

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    2014年01月18日
  • 亡国のイージス(上)

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    映画化されましたが、文字のほうが圧倒的におもしろい。

    現実は、こんなに簡単にことが進まないのだろうけど・・平和の裏にある危機をエンターテイメントに落とし込んだ秀作。

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    2014年01月18日
  • 亡国のイージス(下)

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    憲法改正論議や自衛隊の機密漏洩などRWが騒がしくなってきている昨今、改めて福井晴敏の問いかけるテーマについて考えさせられてしまう。勿論、そんなこと抜きにおもしろい一級のエンタテイメントであることは諸兄の指摘の通りであるが・・・。

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    2014年01月18日
  • 人類資金IV

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    やっと、話が勢いよく動き出します。読むペースもアップ!

    解説よむまでわかってなかったのですが、映画と小説は、別物として、それぞれうまくいくように、作っていったのね。
    ローレライもそうだとは、知らなかった。(終戦のローレライは、一番好きです)

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    2014年01月15日
  • 人類資金III

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     福井晴敏 著「人類資金3」を読みました。

     舞台はロシアに移り、真船は一世一代の計画を立て、いよいよ莫大な金「M資金」奪取に乗り出す。順調に計画は進むかと思われたが。

     電子上の大金をだまし取るという計画は、普段の自分の生活からはなかなか想像できない世界でしたが、ロシアというあの大国でならありうるかもしれないと妙に納得しながら読み進めました。

     だます方とだまされる方とのそれぞれの立場もそれぞれの人間性や背負っている世界を知ることで、自分なりに理解できるように感じられました。

     計画が無事完了すると思われた所で思わぬハプニングに見舞われてしまう真船達、一体どうなってしまうのか、4巻も

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    2014年01月13日
  • 終戦のローレライ(4)

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    舞台は、当然ながら第二時世界大戦。それも、日本が敗戦寸前の状態です。
    国民も、軍部も、中央政府も、敗戦が濃厚なのは分かり切っている状況。
    そんな中で、ある作戦が決行されます。
    潜水艦<伊507>である兵器の回収に当たるという任務です。
    それは、ローレライと呼ばれる謎の兵器。
    そして、<伊507>はローレライをめぐって壮大な旅路に出る。
    そこにある『あるべき終戦のかたち』を目指して。

    さて、この作品は前半はローレライが中心となって話が進んでいきますが、後半は日本にとっての『あるべき終戦の形』がキーワードとなります。
    作品を通して語られるこの戦争の意義、そして日本という国の在り方。
    果たして無条

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    2014年01月09日
  • 終戦のローレライ(3)

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    舞台は、当然ながら第二時世界大戦。それも、日本が敗戦寸前の状態です。
    国民も、軍部も、中央政府も、敗戦が濃厚なのは分かり切っている状況。
    そんな中で、ある作戦が決行されます。
    潜水艦<伊507>である兵器の回収に当たるという任務です。
    それは、ローレライと呼ばれる謎の兵器。
    そして、<伊507>はローレライをめぐって壮大な旅路に出る。
    そこにある『あるべき終戦のかたち』を目指して。

    さて、この作品は前半はローレライが中心となって話が進んでいきますが、後半は日本にとっての『あるべき終戦の形』がキーワードとなります。
    作品を通して語られるこの戦争の意義、そして日本という国の在り方。
    果たして無条

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    2014年01月09日
  • 終戦のローレライ(2)

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    舞台は、当然ながら第二時世界大戦。それも、日本が敗戦寸前の状態です。
    国民も、軍部も、中央政府も、敗戦が濃厚なのは分かり切っている状況。
    そんな中で、ある作戦が決行されます。
    潜水艦<伊507>である兵器の回収に当たるという任務です。
    それは、ローレライと呼ばれる謎の兵器。
    そして、<伊507>はローレライをめぐって壮大な旅路に出る。
    そこにある『あるべき終戦のかたち』を目指して。

    さて、この作品は前半はローレライが中心となって話が進んでいきますが、後半は日本にとっての『あるべき終戦の形』がキーワードとなります。
    作品を通して語られるこの戦争の意義、そして日本という国の在り方。
    果たして無条

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    2014年01月09日
  • 終戦のローレライ(1)

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    舞台は、当然ながら第二時世界大戦。それも、日本が敗戦寸前の状態です。
    国民も、軍部も、中央政府も、敗戦が濃厚なのは分かり切っている状況。
    そんな中で、ある作戦が決行されます。
    潜水艦<伊507>である兵器の回収に当たるという任務です。
    それは、ローレライと呼ばれる謎の兵器。
    そして、<伊507>はローレライをめぐって壮大な旅路に出る。
    そこにある『あるべき終戦のかたち』を目指して。

    さて、この作品は前半はローレライが中心となって話が進んでいきますが、後半は日本にとっての『あるべき終戦の形』がキーワードとなります。
    作品を通して語られるこの戦争の意義、そして日本という国の在り方。
    果たして無条

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    2014年01月09日
  • 人類資金V

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    映画の後の世界が展開されています。
    なのでネタバレには注意が必要かと思いますが、
    なんだかフィクションなのか、ノンフィクションなのか
    勘違いしてまいそうな感じ。
    ルールを破るべきなのか、破らざるべきなのか?
    破ったとしても実はそれも敷かれたレールに乗せられているのかも。
    自分自身の人生も思い通りにならないことが多いですが、
    (というかならない事ばかりか)
    手の平で踊らされているなんて思わず、自分の足で動き、
    自分の目で見たものを信じて行きたいなぁなんて思ってしまいます。

    残り2巻。
    あと2ヶ月待つのか、長いね。

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    2013年12月22日
  • 人類資金II

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     福井晴敏 著「人類資金2」を読みました。

     詐欺師の真船は通称「M」との接触を機に「M資金」を盗み出す計画に呑み込まれていく。そして、真船はこれまでの人生を覆し、依頼を受ける覚悟を決める。

     真船の過去が描かれることで、「M資金」への思い入れの理由が明らかになり、ストーリーの広がりだけでなく、人物たちの背負っている過去や思いが伝わってきて、物語の深さが感じられました。

     「M」との接触から物語は一気に逃亡劇へと展開し、手に汗握る緊迫感を感じながら読み進めました。

     また、最後の方では、清算人なる人物が登場し、この後は血生臭い展開が予想され、真船やそのサポート役の石(せき)たちの今後の

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    2013年12月21日
  • 平成関東大震災 いつか来るとは知っていたが今日来るとは思わなかった

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    亡国のイージスや終戦のローレライの著者。311以前に書かれた主と震災の小説。解説と小説が交互に現れる作り。

    著者の結論は、命があればやり直せる、っというもの。NWOのアジェンダ発表?しかし小説のようには事は運ばなかったのかも?

    結構勉強になるし、物語的にも感動でき、自己啓発的なセリフもうなずけた。でも小説としては作りがまどろっこしかった。星四つ。

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    2013年12月19日
  • 川の深さは

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    地下鉄サリン事件を思わせる事件、また教団が作中に登場します。起こった事件には、表面化された事実だけが真相なのではなく、その裏に隠されている真相があるんじゃないかと考えさられる内容でした。物事の現象は、多面的に見る必要があると、改めて思い知らされました。情景が思い浮かばないシーン(ヘリでドンパチやってるところ)も多々あり、読みづらい箇所もありましたが、人間の感情の動き方など、全体的には読んでて面白かったです。

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    2013年12月17日
  • 人類資金IV

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    ひとまず話が一段落ついたのかな。

    そして、ここからどう着地するのか。

    全く見えません。

    先が楽しみです。

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    2013年12月15日
  • 人類資金V

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    次第に明らかになる『M資金』の秘密と架空のアジアの小国カペラで展開される笹倉暢人の策謀。第五巻にして、この物語の全ての材料が揃ったというところだろうか。残り二巻でどのような結末を見せてくれるか非常に楽しみである。

    付加価値という実体を伴わず、信用というまやかしの中で肥大化し続ける世界経済。インターネットの出現が世界経済の肥大化に拍車を掛けて来た。この作品は世界経済への警鐘とも受け取れる。

    全七巻揃ってから読んだ方が面白いかも知れない。

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    2013年12月15日
  • 人類資金IV

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    Mの正体と市ヶ谷の女の関わりは想像通りだったが、石は市ヶ谷出身かと思っていたが、そうではなく、そうきたかということで、彼の正体と彼の出自に関わる国で奪取した金の使い方が関わるのであろうが、単なるデジタルデバイドの問題解消だけであるはずが無いので、ここからどう展開するのかということと、第3巻でひきとして実に良い登場をしたやくざとの関わりが、こんなにあっけなく終わるわけもなくj、今後の展開にどんなサプライズがあるか、楽しみに待ちたいが、結構、じらされそうで、先の話を忘れてしまいそうなのが残念。やっぱり、出そろってから一気に読むか、読み返すかしないといけなさそう。M資金のMの意味が未だ語れらないが、

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    2013年12月09日
  • 人類資金I

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    導入が長い。本1冊を使って物語の導入をする。
    贅沢な構成です。
    それだけに話の先が気になる。早く先を読みたい。

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    2013年12月07日
  • 川の深さは

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    重厚な文章ですがスラスラと読み進められて、時折り、ものすごく緩い様をサラッと織り交ぜて全体の重さを拭って行く上手さは脱帽です。文章が上手すぎるからか登場人物に殺伐とした印象が薄く、緊迫感漂う部分でも最後は丸く収まっちゃう気がしながら読んでた…誰が生き残ってどう言う結末かが想像出来たからか、なんとも言えぬ出来レースをすごく楽しんだ印象が面白かったですね。素晴らしい作品でした。

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    2013年12月07日
  • 人類資金I

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     福井晴敏 著「人類資金1」を読みました。

     終戦の日、日銀の地下金庫から莫大な金塊が姿を消し、戦後の混乱と復興を糧に膨れ上がったその資産の名は、「M資金」。ある詐欺師の前にとてつもない計画が持ちかけられる。

     閉塞し混迷を深める世界に革命を起こす壮大なストーリーの幕開けとなる1巻でした。

     2巻以降、この「M資金」を中心にどんな人物か絡み、世界にどんなことを起こしていくのか、目が離せない期待感を感じました。

     きっとこの世界は救われるという願いを込めて、次巻以降を読んでいきたいと思います。
     

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    2013年12月17日