福井晴敏のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ディテール満載のハリウッド・ポリティカル=ミリタリー・サスペンスアクションに,人情味あふれるキャラクターという組み合わせが大和心をくすぐる福井ワールド。映画化してほしいような,してほしくないような。
★泣いたセリフ(ネタばれ有り):
テロによって破局を迎えた首都・東京。長年の‘取引相手’であるCIAの女エージェントから,自分と家族の身柄だけ安全を確保してやるというオファーを受けつつも死地に赴く並河警部補:
「…それではよろしくお願いしますって言うような男,あんた嫌いだろ」
終盤,当局に完全包囲され,ダイスの特殊部隊と死闘を演じる4人。密かに思いを寄せるリーダーの元へ行くようにという, -
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Posted by ブクログ
「国益」の為に命がけの任務に就き、そして「国益」の為に切り捨てられた自衛隊員。彼らが腐った現状を切り捨て、新しい未来への可能性を切り開く為、未曾有のテロを起こす。言いたい事はわかるし、追求されれば「ごもっとも」と頭を下げるしかない軟弱な日本人の一員なのだが…でも、やっぱり作者のメッセージ「一人一人の可能性」を信じたいという想いは変わらない。組織として押しつぶされる個人。しかし組織も個人の集まりならば、利害や思惑にまみれても超えてはならない一線があり、最後に照らし出すものは個人の良心なのだと信じたいのだ。結構しんどい話だったが、やっぱり読後感はいいんだよなあ…
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Posted by ブクログ
組織に裏切られ死んだ少女が残した「新しい言葉、ローズダスト」を巡る物語。
臨海副都心を舞台にテロをたくらむ「オペレーション・ローズダスト」
かつては同じ防衛庁の特殊機関に所属しながら、他のメンバーとは別の道を歩む朋希との闘い。
4年前の事件をきっかけに孤独な人生を送ってきた朋希と、「公安(ハム)の脂肪」と呼ばれ、第一線から外れた並河の出会いから物語は始まる。
何段階にも巧妙に仕掛けられたテロに立ち向かううちに、人間らしさを取り戻していく朋希と、かつてのやる気を取り戻す並河。
自己利欲しか考えない桜田門や市ヶ谷の官僚たちに振り回されながら、独自の闘いを貫いて行く・・・
臨海副都心を破滅させると言