福井晴敏のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
長かった。
というのが最初に思った感想。
SFともファンタジーともとれる戦争物で、なかなかに読み応えのある群像劇ですが、人物が総じて綺麗事に過ぎるかなと思う部分もあった。
出来事は悲惨で鬱屈しているのだから、人物くらいは前を向いてないと暗くて読んでられないのかもしれないけど;
作者自身が登場人物に思い入れが強すぎるのか、同じ場面で人物を変えて語り続けたりくどさを感じるもの確か。
後日談で日本の歴史を歩むのはちょっと蛇足感が漂うけど、最後の終わらせ方はさわやかだった。
他の作品でも思ったけど、物語の最後の締め方が上手い。
人物像がしっかり出来ているからなのでしょうね。
福井さんは作品に -
Posted by ブクログ
震災後、原発問題が生じた。
政府の対応の過ちもあり、このことが人々の心に闇をもたらした。
国はもはや我々を守ってはくれない、と。
このような不信感が蔓延した国を子供たちにそのまま渡して良いものだろうか。
大人たちには責任がある。
この国を今のようにしてしまったという責任が。
大人たちには、また責任がある。
めざすべき未来を子供たちに提示する責任が。
「未来の対になる言葉は、たぶん将来です。」
人類は文明により繁栄してきた。いくつもの課題を内に抱えながらも。
原発問題も大きな課題である。
経済の発展と、安全・安心の間でゆれる課題である。
原発問題については、SSPSという、ひとつの解決策