福井晴敏のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ福井晴敏の1・5作目。
初読みの『人類資金』(未完)の魅力にヤラれて…。
専門用語が飛び交う世界観の複雑さが多少苦しくはあったが、手に汗握る(←と書くのも陳腐に感じてしまう程)リアリティとスピード感溢れる戦闘描写の虜になった。
硬質で、いちいち長文で、一見読みづらい『地の文』も、不思議な魅力をもって心地よさを感じさせてくれる……。
基本的には興味の無いジャンルである軍事・防諜モノにここまで心奪われることになろうとは思ってもみなかった。福井晴敏、イイ!!!
……物語について……
“そして誰もいなくなった”という結末にならなかった点に胸を撫で下ろした(笑)。若い2人が、爆風吹き -
Posted by ブクログ
やっと話が動き出す第2巻。映画の原作だけあって、本来、アクション的な要素がなさそうなテーマでありながら、一気に活劇に持ち込むのは、やはり映像化が前提となっているのであろう。また、市ヶ谷の登場からして、過去の作者の一連のダイスのシリーズに繋がるものがあり、また、石という登場人物は、如月とか丹原を彷彿させるし、真船は、千石と並河の様である。ここから、本格的な話が展開するので、最後に敵役も登場するが、ここにも過去の因縁が関わっているので、後々、何からの展開が予想される。憶測ではあるが、出版社の意向で、分冊で文庫本で発行されているが、やはり一気に読んだ方が、この作者の場合は良い。このままのテンションで
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購入済み
蛇足が多いかな?でも…
面白そうな内容
昔からオカルト的に語られていた政府の隠し財宝に関するネタで、WW2末期の莫大な遺産をめぐる物語
ネタバレ無しならこんなとこかな?史実と空想・脚色が入って、ダビンチコードやナショナルトレジャー好きな方にオススメです。
ただ、
無料版には演出面でか、当時(らしき)新聞記事やニュース、2ちゃんなんかの抜粋(脚色用の架空記事かも?)が大量に描かれており、
正直、うんざりして途中で読み飛ばしました。どうりで普段の無料版とはボリュームが違うわけです。
本編には大した影響はなく、躍る大捜査線や一部のホラーなどで流行った「情報が流布しているイメージ」を読み物でやると非常にウザいって言うのを -
Posted by ブクログ
がんばって読んだ甲斐がありました(笑)
キャラクター、まとめ方は王道で、わかってはいるものの
やはりほろりとさせられました
読後の満足感もかなりのもの
今でこそ、特にネットやテレビ番組を通じて国防論や外交なども
気軽に一般人が意見を述べたりしていますが
発売当時はそこまでではなかったのではないかと思います
(少なくとも自分含め自分の周りでは)
やはりこのような小説がきっかけの一端を担ったのでは
ないかと考えます
わたしのようにミリタリーなど手にとったこともなかった人間でも
ちゃんと最後まで読ませてくれて、考えるきっかけになったのですから。
(映画はちょっとあれだなあと自分は思ったけど…)