福井晴敏のレビュー一覧

  • Twelve Y.O.

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    ネタバレ

    福井晴敏の1・5作目。
    初読みの『人類資金』(未完)の魅力にヤラれて…。

    専門用語が飛び交う世界観の複雑さが多少苦しくはあったが、手に汗握る(←と書くのも陳腐に感じてしまう程)リアリティとスピード感溢れる戦闘描写の虜になった。

    硬質で、いちいち長文で、一見読みづらい『地の文』も、不思議な魅力をもって心地よさを感じさせてくれる……。

    基本的には興味の無いジャンルである軍事・防諜モノにここまで心奪われることになろうとは思ってもみなかった。福井晴敏、イイ!!!


    ……物語について……
    “そして誰もいなくなった”という結末にならなかった点に胸を撫で下ろした(笑)。若い2人が、爆風吹き

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    2015年05月28日
  • 人類資金IV

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    ついにMの正体が明らかにされた。
    主役と思っていた真舟は、道化役あるいは狂言まわしで、本当の主役はMまたはMの壮大な計画。
    Mの主張する善意のシステム化、新しいルールつくりとは。
    その一歩が最貧国での救済活動なのか、今後の展開にますます目が離せない。

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    2013年11月26日
  • 人類資金III

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    刊行後直購入したが、次巻まで間があるので積読し、4巻を買ってから読み始めた。舞台はロシアに移り、大博打は佳境へ。
    現代のシステム、資本の暴走に対する’M’の主張「・・・ただ生き存えるだけでなく、善く在りたいとする欲求が人間には埋め込まれている。現行の経済システムにそれを生かす機能がないなら、システム化して組み込んでやればいい。環境保護がビジネス化されたように、利他精神の充当がビジネスに結び付く経済システムの構築・・・すなわち、善意のシステム化」
    ’M’のこの思想が、どう展開するか、4巻以降が楽しみだ。

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    2013年11月26日
  • Twelve Y.O.

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    防衛庁、米軍、更には、その背後に隠れた秘密組織の話であるが、その行間には、戦後日本が、米軍の傘の下に隠れて、自主自立してこなかったことに対しての反省を促すような記述が目立つ。これは作者の意思なのか?それとも、私が話に引きずり込まれているだけか?
    同じ作者の「川の深さは」もぜひおさえておきたい。

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    2013年11月24日
  • 人類資金IV

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    石の秘密が明らかに それにしても、本当に存在するかわからない、M資金に相当な興味を抱いた

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    2013年11月16日
  • 人類資金II

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    やっと話が動き出す第2巻。映画の原作だけあって、本来、アクション的な要素がなさそうなテーマでありながら、一気に活劇に持ち込むのは、やはり映像化が前提となっているのであろう。また、市ヶ谷の登場からして、過去の作者の一連のダイスのシリーズに繋がるものがあり、また、石という登場人物は、如月とか丹原を彷彿させるし、真船は、千石と並河の様である。ここから、本格的な話が展開するので、最後に敵役も登場するが、ここにも過去の因縁が関わっているので、後々、何からの展開が予想される。憶測ではあるが、出版社の意向で、分冊で文庫本で発行されているが、やはり一気に読んだ方が、この作者の場合は良い。このままのテンションで

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    2013年11月08日
  • 人類資金I

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    映画の原作ものであり、所詮、映画の枠中に囚われたものであろうと思って読み始めたが、最初は殆んど、M資金に関わるエピソードで終始、そこから序幕でやっと話が始まるので、映画はまだ見ていないが、やはり、単なるノベライズに終わらないのが作者らしい。序幕からは一気に作者節で、現状に対する怒りを作者特有の視点でねとねとと、間接的に語る。好きな人にはたまらないだろう。第1作は本当に、序章に過ぎず、時代背景とテーマの裏側を語るだけで終わってしまっているが、早くも次が期待できるのは、流石である。

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    2013年11月08日
  • 人類資金IV

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    お金と情報と、今の生活に必要なのは?
    着るものと住む所と食べるものが自分と家族の分だけ賄えるお金があって、身を守れて少しの楽しみになる情報があれば足りるかな。世界を見渡すには足りないけどね。
    私はどんな世界を観たいのだろう?

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    2013年11月04日
  • 人類資金III

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    ロシアでの大芝居。鵠沼は信じるのか?真舟達はとんだハプニングを乗り越えられるのか…
    それにしても何てスケールの大きな騙りなのか。詐欺師の語り口も投資を誘うのが仕事のファンドマネージャーの語り口も同じような気がして来た。どちらにしても誘いに伸るか反るかということか。
    まぁ余分なものを持たないいや持てない身にはどちらにもお会いすることは無いだろうけれど。

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    2013年11月04日
  • 人類資金II

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    いよいよ事態が動き始める。財団とM、そして精算人が動き始める。迷いながらも、付き合い始めた真舟の揺れが、より真実味を増している気がする。今 私達が動いているルールって何だろう?

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    2013年11月04日
  • 人類資金 無料試し読み版

    購入済み

    蛇足が多いかな?でも…

    面白そうな内容
    昔からオカルト的に語られていた政府の隠し財宝に関するネタで、WW2末期の莫大な遺産をめぐる物語
    ネタバレ無しならこんなとこかな?史実と空想・脚色が入って、ダビンチコードやナショナルトレジャー好きな方にオススメです。

    ただ、
    無料版には演出面でか、当時(らしき)新聞記事やニュース、2ちゃんなんかの抜粋(脚色用の架空記事かも?)が大量に描かれており、
    正直、うんざりして途中で読み飛ばしました。どうりで普段の無料版とはボリュームが違うわけです。

    本編には大した影響はなく、躍る大捜査線や一部のホラーなどで流行った「情報が流布しているイメージ」を読み物でやると非常にウザいって言うのを

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    2013年11月04日
  • 人類資金III

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    ネタバレ

    「M資金」を奪う壮大な詐欺計画が動き出した!!

    3話目。。舞台は海を渡りロシアへ!

    Mを東京に残し、真船たちはロシアへ渡った。
    M資金を操る財団のロシアのファンドマネージャー鵠沼の窮地につけこみ、
    鉄壁の守りの奥にある電子マネー「M資金」をひきずり出す計画が始動する。

    心理戦、そして時の運・・・。
    その勝負はどちらに転がるのか!?

    ラスト、やはりというか、ああぁ~~の溜息。
    分かっているけど、次作「Ⅳ」を待つ(笑)!!

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    2013年11月03日
  • 人類資金IV

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    この巻は区切りの巻。7巻構成の4巻目でちょうど真ん中の巻。
    "M"の正体が明らかになり、また石の本名も明らかになる。
    舞台もロシアから次に移る。
    これから話はさらに展開を見せるらしい。"M"は、10兆円を使って何をするのか?計画の一旦は垣間見えるが、まだまだよく見えない。
    「”ルール”に基づいて導入されたものではない繁栄」「自分の手で築き上げる未来」とは何か?
    次巻でどこまで見えてくるか?2ヶ月後を楽しみにして待つ。

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    2013年10月26日
  • 人類資金III

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    3ですね。

    舞台はロシアで、あっちこっち動き回りつつ(ロシアの風土や国民性なんかの解説もナニゲに織り交ぜつつ)、アレコレと策を繰り出しカモをカモっていきます。が、世の中そんなにウマくいかないよっ・・・・・というところで次巻へ。

    んでも、あいかわらずけーざいのおはなしはむずかしいなぁ。

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    2013年10月23日
  • 人類資金IV

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    清算人の恐ろしさ、『M資金』を取り巻く恐ろしい組織。次回石とのバトルに期待したい。世界情勢の動きや誰がリーマンショックを引き起こしたか等、経済・国際社会がリアルに描写されていて、マジで!と思わされるほど勉強にもなる1冊。かなり調べに調べつくした感がまた流石で巧みとしか言いようがありません。毎冊ごとにテーマがあり、今回は主要人物の『心情』を描いた作品だと思います。ひとまず映画は今作品までで完結。早速映画を観に行きます。Ⅴは映画の先の話。しかし、隔月は勘弁↓焦らし方も巧み。個人的には4月に続編の映画に大大大期待してます!

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    2013年10月23日
  • 亡国のイージス(下)

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    がんばって読んだ甲斐がありました(笑)
    キャラクター、まとめ方は王道で、わかってはいるものの
    やはりほろりとさせられました
    読後の満足感もかなりのもの

    今でこそ、特にネットやテレビ番組を通じて国防論や外交なども
    気軽に一般人が意見を述べたりしていますが
    発売当時はそこまでではなかったのではないかと思います
    (少なくとも自分含め自分の周りでは)

    やはりこのような小説がきっかけの一端を担ったのでは
    ないかと考えます
    わたしのようにミリタリーなど手にとったこともなかった人間でも
    ちゃんと最後まで読ませてくれて、考えるきっかけになったのですから。
    (映画はちょっとあれだなあと自分は思ったけど…)

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    2013年10月22日
  • 人類資金III

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    主人公である詐欺師の本領発揮、ついにM資金を盗むための計画が動きだす。
    上手くいったとおもったらそこに、過去の因縁である酒田が。。。。
    読む手が止まらない。

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    2013年10月21日
  • 人類資金II

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    キタキタ、話しが動き出した。この巻は主人公である真舟の過去とそして、M達の計画に協力を決めるまでの一連の出来事。
    もともと映画化される前提とはいえ、この人の小説は映像が浮かぶ感じで、エンターテイメントとして面白い。

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    2013年10月21日
  • 機動戦士ガンダムUC バンデシネ(1)

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    アニメ視聴済み。基本的にはアニメと同じだけど少し内容的には濃い感じ。読んでからまたアニメも見直したい感じ。

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    2013年10月09日
  • 亡国のイージス(上)

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    自衛隊や社会小説など、お固い小説は正直苦手です。
    はじめは単語とそれにつけられているルビがつらかったのですが
    それで読むことを投げようとは思いませんでした

    それはキャラクターがきちんと生きていたからです
    特殊なキャラクターは一人もいません
    いわゆる紋切り型といえばそうなのかもしれないです
    が、応援したくなる人間臭さがページを先に進ませます

    自衛艦の艦長が北朝鮮と手を組み、日本に攻撃を挑んでくる…
    賛否両論はあるのでしょうが考えるきっかけになりますね

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    2013年10月03日