あさのあつこのレビュー一覧

  • 木練柿(こねりがき)

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    相変わらず、人物造型のうまさが際立つシリーズ。
    まったく相反する立ち位置ながら、互いに惹かれあう清之介と信次郎の緊張関係が秀逸。
    間を取り持つ伊佐治のキャラクターが、また魅力的。
    伊佐治に「ほとほと愛想が尽きる」と言わしめる信次郎が、素直で人の善い同心になってしまったら、事件の解決はできないだろうし、魅力も半減する。
    闇を抱え、それでもあるいはそれゆえ、物腰も佇まいも穏やかで、周りの人々を惹きつける魅力を持っている清之介も捨てがたい。
    この三人の関係のまま、シリーズは続くだろうし、それを期待したい。

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    2016年06月16日
  • ガールズ・ブルー

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    【本の内容】
    <1>
    落ちこぼれ高校に通う理穂、美咲、如月。

    十七歳の誕生日を目前に理穂は失恋。

    身体が弱く入院を繰り返す美咲は同情されるのが大嫌い。

    如月は天才野球選手の兄・睦月と何かと比較される。

    でもお構いなしに、それぞれの夏は輝いていた。

    葛藤しながら自分自身を受け入れ愛する心が眩しい、切なくて透明な青春群像小説。

    <2>
    落ちこぼれ高校に通う理穂、美咲、如月も三年生になった。
    高校最後の夏、周りは着々と進路を決めていくのに、三人は行く末をまだ決められない。
    恋、友情、進学…タイムリミットが迫る中、私たちの答えはどうしたら見つかるのだろう。
    未来へ一歩を踏み出す姿を清々しく

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    2014年08月29日
  • 燦 5 氷の刃

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    ☆4.0
    伊月、どうなることかと思ったけど助かって何より。
    前嗣子の側室、静門院の悲しい過去が明らかになる。
    が、しかし、前巻にあったような見ず知らずの男と交わった後に殺す、というほどの怖ろしさをまとう理由には足りない。
    圭寿と伊月を狙った犯人が判るが、裏で操る人物は次巻に持ち越し。
    来年まで待ちきれない。

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    2014年08月19日
  • 東雲(しののめ)の途(みち)

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    遠野屋清之介が過去と向き合うため、岡っ引きの伊佐治とに自分の生国 嵯波藩に向かう。
    清之介の過去という、弥勒シリーズの大きな謎は明らかになった。清之介はこれで過去と決別できたのか?
    そうとも思えない。関わりを深くしただけとも思える。

    この巻で小暮信次郎と伊佐治と遠野屋清之介の3人は絆を深めた。このあとどうなっていくのか。次の展開が楽しみ。

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    2014年08月17日
  • 福音の少年

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    なんというか、やはりあさのさんの文章は中毒になります。好きです。
    綺麗でいて、何がグサッとくる。

    失礼ながら、この本はお話として(展開として?)はそこまで面白いとかは思えないのですが、なんといっても少年2人の心理描写が素晴らしいと思います。
    やっぱりあさのさんだなぁ~というか。
    なんでしょう、この、あまりにも不安定で、揺れ動いていて、何かを求めてるんだろうにそれが何か分からなくて必死でもがいてる感じが。
    たまりません。

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    2014年08月15日
  • ガールズ・ブルーII

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    ⭐︎3.5…かな、なんか、やだな、最近俯瞰で読んでるようになっちゃって、なんか、やだな、と思っていたら最後の2ページで、うん、まぁ、そうじゃんって小さくこっくりうなずけるような。
    18程度で将来のことなんか決められるかってんだ!たくさんぶつかってたくさんひっくり返って、それでもまだどうなるのかわからない、それが人生ってことだけはわかってきたあたし。

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    2014年08月15日
  • ヴィヴァーチェ 紅色のエイ

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    ちびっこは王女でもかわいいな。宇宙は恐ろしいところだな。宇宙に行くまでのお話だったので、もっと続きが読みたかったです。友人はあれで終わりだったのか…とか…

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    2014年08月04日
  • ガールズ・ブルーII

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    ネタバレ

    ガールズ・ブルーの続編で馬鹿の掃き溜めといわれるような高校三回目の最後の夏。
    理穂は進路に恋愛(?)に友人との関係と再びあわただしい生活を送るのだが、やはり前回との変化が感じられる。染子のことと睦月の話。
    やっぱり青春だけど高3の不安や影がちらほら見え隠れするのもⅡならではないかと思う。個人的には美咲の病室のシーンが印象深かった。

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    2016年06月20日
  • 晩夏のプレイボール

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    面白い。
    しかも、夏にはピッタリ。

    青春の匂いが漂ってくる。
    また、(評価がわかれるかもしれないが)独特の修辞法も、作品に華を添えている。
    著者の普段の作品とは違って短篇集なので、人によっては読みやすいかもしれない。

    一点だけ難を言えば、この年頃の子が使う可能性が低い言葉が度々出てくる点だろうか。
    ややリアリティを落としてしまっている気がする。

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    2014年07月25日
  • 朝のこどもの玩具箱(おもちゃばこ)

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    恋愛小説、児童文学、SFと、様々なジャンルの作品が詰め込まれたまさに「玩具箱」のような短編集でした。 改めて、あさのさんの少年少女の心理描写は上手いなあと感じました。 一緒に購入した「夜のだれかの玩具箱」も楽しみです。

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    2014年07月20日
  • 燦 5 氷の刃

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    ネタバレ

    あっという間に読んでしまう薄さなのだけど、何度でも読み返したくなる本です。No.9も良かったけど、日本が舞台のこれも長く楽しめそうで次巻も楽しみだ!!!

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    2014年07月14日
  • 晩夏のプレイボール

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    高校野球にまつわる短編集。甲子園のグラウンドに立つ人、甲子園を目指す人、かつて甲子園に立った人、甲子園を観る人、高校球児を見て野球に興味を持つ人。様々な角度から見た高校野球が楽しめました。 短編集ということもあり、手軽に読める1冊です。

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    2014年07月13日
  • グラウンドの空

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    あさのあつこWORLDでした。

    野球の話なんだけど、
    野球はスパイス程度って感じだったかな。
    ひとりひとりのキャラがよくて楽しく読めました。

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    2014年07月12日
  • ラスト・イニング

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    あさのあつこ氏の作品を読むのは「ランナー」に引き続き2作目である。
    同作品では、選手の感情、特に葛藤を上手く表現できていた印象があったので、他の競技作品についても読んでみたく、手に取った次第である。

    思春期の野球少年にありがちな、単純な「野球が好き」という思いから、一歩踏み込んでいるところに好感が持てる。
    実際、その競技が好きだとしても、試合の感じは好きだけれども練習は嫌いだったり、その逆だったり、部室にいる時間が大好きだったり、好きだとしてもその愛し方は人それぞれである。
    そういったものをないまぜにしてしまう作品が多すぎると思っていたので、こういった作品はもっと読まれるべきだと感じた。

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    2014年07月06日
  • NO.6〔ナンバーシックス〕 #6

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    『MOONLIGHT MILE』の著者・太田垣先生描くガンダムスピンオフ。暗礁空域で激戦を繰り返すジオンと連邦の局地戦が舞台。さすがの骨太ハードSFで期待感持てそうです。

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    2014年06月30日
  • ガールズ・ブルーII

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    ネタバレ

    美咲と如月、幸せになれよ!(読んだのが結構前であんま覚えてない)
    表紙が良いよね!表紙が!
    如月が羨ましい。動物に好かれるって憧れる。

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    2014年06月25日
  • たまゆら(新潮文庫)

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    日名子のゆったりとした語り口に添って、発せられる一言一言に真剣に耳を傾けた。山という異界で交錯する二つの愛を見つめた物語。島清恋愛文学賞受賞作品。なんという恋愛小説だろう。心を震わせる名作。

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    2014年06月24日
  • バッテリーV

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    ピッチャーとキャッチャー。
    信頼し合うこと、分かり合うこと。
    野球から離れたら、関係はどうなるのか?
    そんな葛藤を抱える二人。

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    2014年06月23日
  • あさのあつこがマンガで伝授!想いが伝わる物語の作り方 ~人気作家の創作の極意1~

    購入済み

    短いけれど、本を書きたくなる

    とっても短いですが、新しいものの見方や書き方が簡単に分かりました。
    値段が安いのでしょうがないですが、個人的にはあさのあつこさんの書き方をもう少したくさん学びたかったかな。

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    2014年06月19日
  • バッテリーIV

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    脆く、壊れやすいのは「天才ピッチャー」だと思っていたら、全て受け止めていた「キャッチャー」が壊れてしまった。
    天才というのは、自覚もなく、残酷なものだと思いました。
    がんばれ、凡人!

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    2014年06月04日