あさのあつこのレビュー一覧

  • ぬばたま(新潮文庫)

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    ときどき、こんな人がいるのです。
    山に入ったまま、帰ってこられなくなってしまった人が。

    これはとてもすき。
    自然って癒しとか優しいだけではない。不気味でおそろしい場所でもある。だけどその自然をただ忌避するのではなく、自然が畏敬の対象であることを改めて感じさせてくれる幻想的なはなし。

    一番すきだったのは「四」。
    そこでの朝の光についての文章がなるほどと思った。
    わたしはそれまで朝の光と聞くと元気さだとか温かさを思い浮かべていたけれど、ここでは刺すような光だと表現されていた。それを自分で常に感じるほど山を近い存在として感じていたわけではなかったけど、なんとなくわかる。

    不気味だけど美しい本だ

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    2015年09月07日
  • 13歳のシーズン

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    進研ゼミの連載小説を書籍化だそうで、まぁ、進研ゼミらしいといえばそんな雰囲気の話で、あさのあつこさんらしい話というばそんな雰囲気の話でした。やはり、あさのあつこさんは中学生の心情を描くのが上手い。ちょっとしたことなんだけど、この年代の生徒にとっては大きな問題なわけで…。学校と会社と舞台は異なりますが、大人でもこのような環境に置かれて悩んでいる方も多いかもしれません。13歳の時にこの本に出会っていれば良かったなぁ~と思う方も多いのではないでしょうか。ヤングアダルト(YA)向けの一冊ですが、大人にもおすすめ。親子で感想を話し合うと楽しめそうだと思いました。

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    2015年09月06日
  • ガールズ・ブルー

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    美咲と理穂と如月の会話が面白い。美咲と理穂はなんであんなにサバサバ会話が出来て仲がいいんだろう。本当にキャラが濃い、生きてると思う。

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    2015年09月03日
  • 桜舞う おいち不思議がたり

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    2015.8.17
    おいち不思議語りの2作目。
    1作目よりも話が複雑で面白かった。
    田澄との関係は、途中読めてしまったのが残念。
    日本語が綺麗な作品。

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    2015年08月17日
  • おいち不思議がたり

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    2015.8.17
    あさのあつこ、青春時代ミステリー
    あまりない分野だから新鮮。
    時代ものって、中高生はあまり読まないから、導入に適してるかも。

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    2015年08月16日
  • 東雲(しののめ)の途(みち)

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    なるほど、シリーズが大きく動いたのか、収束に向かったのか、まあ、今までで一番読みやすい本となったようです。登場人物の方向性がはっきり見えていたためでしょうか。
    今回は遠野屋の話。ということは、次回作は……、と思いながら、どちらを中心に据えても、親分が話を進めていく素晴らしいバイプレイヤーなんだろうなと確信しました。
    ドラマ化するなら、そうとう力量のある俳優さんでないといけませんね。
    次回作を期待させる話の運びは、さすがであります。

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    2015年07月28日
  • 燦 6 花の刃

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    燦が圭寿達にかまけて江戸にずっといることで,ずっと気になってたことが本当になってしまった.燦がもう一人いれば良かったのに.静門院,お吉など,他にもあちこち気になる事ばかり.早く次巻を読みたい.

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    2015年07月21日
  • 桜舞う おいち不思議がたり

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    児玉清氏が推奨する「弥勒」シリーズで、著者の時代小説に魅了されたが、このシリーズも期待にそぐわぬ出来栄えとなっている。
    しかし、シリーズものと知らず、1作目を読まぬうちに2作目を読んでしまったのはちと残念(笑)
    解説でいう「暖かな部屋でぬくぬくしていたら、いきなり寒風が吹く外に放り出されたというような感覚」の本作は、登場人物に「・・・真実はわからねえ、人ってものはわからねえ」と、吐露させる。
    弥勒シリーズ同様、人間の不可思議さ、心の闇の奥底を描き出す著者の小説は、読み手の心を掴んで離さない。
    死者の声が聞こえるという異能の持ち主が主人公であるが、健気で明るい彼女と彼女を取り巻く人々が魅力的であ

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    2015年07月09日
  • 燦 5 氷の刃

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    毒により動けぬ伊月に替わって、於ようのターン。

    彼女の過去が明らかになり、前巻では化け猫っぽかった印象が和らぐ。それは、精一杯の反抗の痕。

    燦に対しての於ようの態度は潔くてカッコ良い。如何なる時も背筋を伸ばし、決して男の後ろを黙ってついていくだけの木偶ではない賢さがある。それは、燦同様に、味方とすればこの上なく頼もしい存在になろうことを予感させる。

    徐々にあぶりだされる闇神波のこと。
    ますます続きが楽しみだ。

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    2015年07月02日
  • ありふれた風景画

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    あさのあつこは『バッテリー』しか読んだことがなかったけど、筆力のある作家だと思っていたところ、良い作品に出会えた。ちょっと不思議な2人の女子高生とその周囲の人物を描いた青春小説。10代ならではの心理描写が上手く、自分にもこんな時期があったかななんて少々ほろ苦く思いつつ、楽しく読めた。大人になると、悩みの種類が変わってくる。その時々で色んなこと考えてみんな生きているんだなと再確認。

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    2015年05月23日
  • 東雲(しののめ)の途(みち)

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    こんなに読みやすい時代小説初めてです。
    後半やけにあっさり終わったような気もしますが、全体的には中弛みもなく終始楽しく読めました。
    信次郎が気になります。
    これを機に弥勒シリーズ読破したいと思います。

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    2015年05月15日
  • バッテリーII (角川つばさ文庫)

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    軟式野球部に 所属している 中2長男と 重なりながら 読みました。こんなに 野球に打ち込めれるなんて…少し うらやましい。

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    2015年05月05日
  • 桜舞う おいち不思議がたり

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    松庵さんの子育ては上手く行っていると感心する。おいちのような娘はそうはいない。ちょっと良い子過ぎる気もするけどね。

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    2015年04月22日
  • 花宴

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    弥勒シリーズで注目している著者の、時代小説ということで、この作品もまた印象に残る好編だった。
    現代小説では、陳腐となってしまいかねないテーマでも、時代小説では心の琴線に触れ、余情が溢れる作品となる。
    それにしても何と、美しく哀しい物語だろうか。

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    2015年04月18日
  • 木練柿(こねりがき)

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    胸を匕首で刺された骸が発見された。北定町廻り同心の木暮信次郎が袖から見つけた一枚の紙、そこには小間物問屋遠野屋の女中頭の名が、そして、事件は意外な展開に…(「楓葉の客」)。表題作をはじめ闇を纒う同心・信次郎と刀を捨てた商人・清之介が織りなす魂を揺する物語。時代小説に新しい風を吹きこんだ『弥勒の月』『夜叉桜』に続くシリーズ第三巻

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    2015年04月01日
  • ラブソングに飽きたら

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    今旬な女性作家たちが競演したアンソロジー。加藤千恵、山内マリコ、青山七恵、吉川トリコなど大好きな作家さんがたっくさん。お気に入りは山内マリコ。この人の小説はしばらく読み続けていきたい。

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    2015年06月19日
  • 木練柿(こねりがき)

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    ネタバレ

    前作2編が物足りなかったので期待していなかったが、作者が登場人物を描くのに慣れてきたからか、ずっと面白くなっていた。
    信次郎は名前に反して、だーれも信じていない歪な男だが、今回歪なままにかわいげのあるところを見せている。
    ホームズに影響を受けているようだが、ワトソンくんに心を開いていないホームズって単なる性格破綻者なのがよくわかる。
    一応ワトソン役の伊佐治さんに対しては少し心を開きかけているようなそうでもないような、どっちかというとドラマのジョンの立ち位置に近い。腹も立つけど見捨てられないみたいな。
    そこに第三の男、清之介が信次郎の前に『大きな謎』として立っている。
    この構図は今までの探偵もの

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    2015年03月21日
  • グラウンドの空

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    ネタバレ

    良いなぁ~
    面白かった
    人物描写や情景描写がなんて上手なのでしょう!
    頭の回転の速い田上良治くん、単純で見たままの山城瑞希くん、繊細すぎる作楽透哉くん
    中学二年生、野球のお話

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    2015年03月14日
  • バッテリーVI

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    ついに最終巻を読破。
    いよいよ対決の時を迎える新田東中と横手二中。

    彼らの心理描写を見ていることが、もどかしくもあり、気恥ずかしくもあり、羨ましくもあった。

    途中から、物語に引き込まれながらも何処か「置いてきぼり」感を覚える自分が居た。

    その答えを教えてくれたのは、戸村先生。
    引用に記載した辺りの戸村先生の台詞に、僕が感じた「置いてきぼり」の正体が隠されていた。

    改めて思った。

    羨ましいと…

    凄く素敵な作品だった。

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    2015年02月09日
  • 福音の少年

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    あさのあつこは少年の描写がすごい。引き込まれるようにして読んだ。終盤は緊迫感で鼓動が速くなった。しかし結末は「?」どうなったのかわからない。

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    2015年02月08日