あさのあつこのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ遊女の首を裂く連続殺人が発生。誰がなぜー。
小暮信次郎と伊佐治親分が捜査に乗り出す。
一方、商人として商売に励み新しい試みをやろうとする遠野屋。その清之介にも再び過去の闇が手を伸ばす・・・。
ってなお話で、前作「弥勒の月」はやはりシリーズのプロローグ的役割だった模様。こちらを読んでから読むとより味わいが深くなると思われます。
伊佐治親分は相変わらず一服の清涼剤というか、しごく、しごくまっとうで、親分の奥方も息子さんもすごく生真面目でその生真面目が報われている人々でホっとします。
ですが、信次郎さんはひねてますし、遠野屋さんはなかなか前向きにさせてもらえません。反目しながら目が離せない二人の同極の磁石のような関係も張りつめていてよいです。
話の帰結としてはよくある筋かと思いますが(すいません)、キャラクターがたっていて退屈しません。
また次も読みたいです。 -
Posted by ブクログ
なんか雰囲気が随分変わりましたね。結構笑える場面がたくさん出てきて、これまでのストイックな雰囲気が柔らかくなりました。
かなりの長期にわたって書き継がれた作品だと、以前の後書きにあったので、?から?の間に相当な機関があったのではないかと思いましたが、そうでもないようです。何か理由はあるのでしょうが。。。
ただ、やや分裂気味なところはあります。思い切り協調性が無くてストイックな巧だったのですが、友達との妙に軽いやり取りがでてきたり、協調性の塊みたいだった豪がストイックになってしまったり。全体の雰囲気としては良いのですが、ある意味この小説の特徴だったところが崩れて来たような気もします。
さて、今後はどう続いて行くのでしょうか。
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Posted by ブクログ
他人の期待に応えることで必死になって自分の人生を放棄しちゃいけない。
他人が描く「理想の自分」を自分に嘘をついてまで演じるのではなく、自分自身の人生を主役として生きるということ。
そして、未来のためだけに生きるのではなくて、きちんと「今」生きている私の希望、感覚、感情に心を傾けて、大切にすること。未来をずっと目指していると、ずっと「今」の私を満たすことができないまま終わる。
高校生の立場を通して若くみずみずしい感覚として描写されているけど、人生をどう生きるかの大切な話。
>油断するな、みんなが期待する美しい物語に嵌め込まれたら、逃げ出せない。捕まりたくない、演じたくない。演出も脚本も主演も、全部あたしがやる。他人の物語のなかで生きていくことだけは、したくない。
>あたしたちの前には長い長い時間がある。それなのに、今しか着れない浴衣も、今しか感じられない歌も、今しか愛せないものもある。今だけがよければいいなんて思わない。でも過ぎていく時を惜しむことも、これから来る時に怯えることもしたくない。