あさのあつこのレビュー一覧

  • 燦 8 鷹の刃

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    ついに最終完。
    怒濤のラスト、そんな重大な秘密が明かされるとは…人の怨念の恐ろしさ、それによって二人の人生が大きく変わることになるなんて…真実を知っても、それでも伊月は圭寿を支えて生きていこうと決めたのだ。

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    2016年08月19日
  • 13歳のシーズン

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    13歳…、
    4人の中学1年生の1年間を描いた、青春小説です。
    (進研ゼミ「中一講座」に連載された企画モノです)

    何かと多方面?で話題の、14歳、中学2年を境に、
    大人への入り口に差し掛かる15歳と、
    子供からの出口に差し掛かる13歳が共存する、
    中学時代とは、魅惑と困惑の入り混じる時代ですが…、

    その13歳、中学1年生の一年間が、
    何かしらの、ドラマチックな展開が起こることなく、
    ごくごくふつぅに、ごくごく等身大に描かれており、
    むしろ物足りなさ?も含めて、とてもよかったです。

    (評価は、少し甘めです)

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    2016年08月17日
  • 燦 8 鷹の刃

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    ネタバレ

    ついに最終巻。
    最後、伊月の家で八重と佳那とやり取りしているところがすごく微笑ましいのに、すごい泣けてきました。そして、最後の最後での秘密の暴露。困難、問題。畳みかけてきました。でも圭寿が、長く政治を行った間、物語も書き続けていたという終わりに、安堵しました。

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    2016年08月12日
  • 燦 8 鷹の刃

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    シリーズ最終巻。あわてて終わった感じ。最後の秘密までは思い至らなかったが、2組が幸せに終わってなんとか挽回したようだ。

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    2016年08月07日
  • 闇医者おゑん秘録帖

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    道は一つではなく、いくつもあって、
    それを選べる力があると気付かせてくれます。
    理不尽さに取り込まれないように生きるのは、
    いつでもどこでも難しそうですが、
    それでも、生きていかなくてはいけない。
    後悔をしたくないのであれば、自分で選ぶしかない、
    ってことなんですねぇ。

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    2016年08月04日
  • 闇医者おゑん秘録帖

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    内容は重く深いけれど、とても読みやすい文章であっという間に読むことができる。
    「空蝉の人」が一番おもしろかった。
    「冬木立ち」は、人間ってつくづく怖いものだなぁと感じさせる。

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    2016年07月30日
  • スーサ

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    あらゆるものを商う、妖しい商人スーサの物語二話。
    単純な連作集と思って読むと、ちと違う。
    二話目の主人公歩美が、幼い頃に、親友の祖母から聞いた不思議な物語が一話目、という仕組み。
    その祖母は、孫娘たちにとっておきの物語を美しい声で語り聞かせるために、3日分の命をスーサに支払ったという。

    夢見がちで孤立しがちな中学生、歩美。
    ある日、歩美の前に現れたスーサは、彼女の黒髪を代価に、すれ違ったまま事故死した智香に再会させてくれるという取引をする。

    商品として、奇妙な異世界をスーサと旅する中で、歩美は様々な事に気付き、成長していく。

    スーサという存在だけで十分面白い設定。シリーズで、もっと読んで

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    2016年07月18日
  • 燦 6 花の刃

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    伊月が斬られた巻といい、この巻といいなんという終わり方。
    於ようは何者?
    お吉をどうするつもりなのだろう…

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    2016年05月31日
  • 燦 7 天の刃

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    田鶴に戻った若者達。老練な家臣を相手に政を行えるのか。
    しかしそこで終わるか!
    圭寿は、燦は無事なのか。続きがすごく気になります。

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    2016年05月29日
  • 燦 5 氷の刃

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    燦、伊月、圭寿…現代なら高校生、大人過ぎる。
    己を見つめ、他者を慮り悩み揺れながらも事に立ち向かって行く。
    八重、於ようも運命に従うように見えつつ、自分を失わずに生きて行く姿がいい。

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    2016年05月29日
  • 燦 4 炎の刃

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    神波には伝わっていない事が闇神波には伝わっているのか…
    闇神波は、実の母でさえ知らない圭寿の出自を知っているのか…
    …それにしても、伊月はどうなる…

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    2016年05月29日
  • 一年四組の窓から

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    ネタバレ

    「一人で耐えること、みんなで分かち合うこと。
     自分だけで挑むこと、みんなと力を合わせること。
     そういうものがこの世にはあるのだと、」

    今に捕らわれず、これからを見据えたうえで、
    間違わず、選び取ってきたのだろうかと思ったし、
    選び取りながら生きてきたはずだと思った。

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    2016年05月22日
  • 13歳のシーズン

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    瑞々しい時間が、錯覚を与えてくれます。13歳の時間が、こんな風に過ぎていく人もいるんだろうなと思うと、羨ましく、悔しく、希望が見えてきます。
    同じ年の子どもたちに、読んでほしいなと強く思いました。

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    2016年05月22日
  • ありふれた風景画

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    再読。
    この作品、とてもすきなのである。

    剥き出しの刃物のような鋭さ、透明さ、熟しきる前の果物のような若さとほろ苦さ。
    あさのあつこさんの作品にはそれが満ちている。

    瑠璃の薄桃色の爪。
    校内を飛び交う陰口と噂、視線。
    恋を実らせた朱里の存在の輪郭の明瞭さ。
    瑠璃と周子ふたりの出雲旅行。
    激情に駆られて紅い花びらを踏みつけた周子。
    「捨てなさい。そんな思い出集めみたいなまね、しないで」

    たくさんのシーンが脳裏に刻まれていて、
    ときどきふと私の中を過る。そんな作品。

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    2016年05月17日
  • NO.6〔ナンバーシックス〕 #6

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    地下で生きる人々と出会うネズミと紫苑。No.6の誕生に携わった人物との出会い。ネズミの過去。どうなってしまったのか沙布。いよいよ施設内部の扉が開かれる所で終わる。クライマックスに近づいていく感じがして続きが非常に気になる。

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    2016年04月26日
  • おいち不思議がたり

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    「おいち不思議がたり」

    久々の江戸町人の話し!
    貧乏長屋に暮らす医師の娘、おいち。
    父の様な医者の道を進むべく日々お手伝いをしてるんだけど、このおいち、何やら見えちゃう。

    この世にたくさんの想いを忘れることなく彼岸を渡った人が見えちゃう。
    そんなお話。

    これに江戸の人特有の人情が絡み合って掛け合いが楽しい!

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    2016年04月22日
  • おいち不思議がたり

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    ネタバレ

    町医者である父の仕事を手伝う、16歳のおいちが主人公。
    おいちには、心を残して亡くなった人や、陰のある病人やけが人に関する不思議な夢を見る力がある。

    そんな力を生かしての殺人事件の謎解きがあったり、縁談があったりと、盛りだくさんな内容が、魅力的な登場人物でつづられていく。
    個人的には、新吉さんを応援したい!

    おいちさんの出生や、医者の父親の過去に謎がある様で、まだ明らかにされていないので、次巻が楽しみ。

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    2016年04月22日
  • バッテリーVI

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    ついに迎えた最終巻。
    横手との試合の日もついに当日を迎えます。

    読んでいて、能力の限界と、天才の壁というものをありありと感じさせてくれました。
    努力である程度力はつけられるとしても、どうしたって能力の限界はある。
    かといって天才が無敵かというとそうではなく、天才だって壁にぶつかる。
    世界は案外平等なのかもしれないですね。

    物語はクライマックスに向かって進んでいきますが、結末は予想通りといえば予想通り。
    とはいえ、とてもいい試合でしたね。
    最初で最後の最高の試合。
    このメンバーで試合をすることはないでしょうが、タスキを繋ぐようにしっかりと次に活かしてくれるメンバーもいますしね。

    中学時代っ

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    2016年04月06日
  • バッテリーV

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    そうか、ちょうど1年が経つのか、巧がこっちに来てから。
    随分と成長をした1年でしたね。巧だけじゃなくて、豪も、なにより青波も。

    中高生の頃というのは、ちょうど潔癖さが際立つ時期で、黒か白かはっきりさせたくなるような年頃かもしれない。
    少なくとも、私はそうでした。
    その時期を越えて、少しずつ曖昧なものを認められるように、受け入れられるようになる。巧や豪はちょうどその過渡期にいて、瑞垣だって例外じゃない。
    うまく折り合いをつけてきた、つけざるを得なかったのだろうけど、全部を消化してこれたわけじゃないし、今本気で動く瑞垣がかっこよく映る。どうやら私はやっぱり瑞垣がすごく気になるようです。

    突出し

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    2016年03月31日
  • バッテリーIV

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    久しぶりのこのシリーズ。
    前巻を読んでから既に2ヶ月以上経っているのに驚きますが、ページを開けばすぐにこの世界にのめり込める。
    4巻は、触れてはいけない空気を孕んだ、緊迫した物語の始まりでした。

    待ちに待った横手との試合での、まさかの出来事。
    ネタバレを避けて感想を言うのが難しいところですが、スポーツの試合、もちろん何があっても不思議じゃない。とはいえ、残念なような、誰が悪いというものではないからこそ消化しきれないもやもや感が残る試合でした。

    思えば、野球のバッテリーというのは随分不思議な関係ですね。
    テニスや卓球のようにダブルスで組むスポーツもあるけれど、チームの中において、あんな風に1

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    2016年03月30日