あさのあつこのレビュー一覧

  • 木練柿(こねりがき)

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    弥勒シリーズ3作目。
    短編集となっていたけど、読みごたえがあって途中でやめられなくなってしまった。
    捕物帳としての謎解きも面白く、決して人から好かれる性格ではない信次郎の魅力が、じわじわと伝わってきて癖になる。

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    2016年02月22日
  • 夜叉桜

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    弥勒の月の続巻。
    遠野屋清之介にとっての弥勒、おりんが亡くなった後、どう物語が続くのか、続けられるのかと心配したけれど、心配不要でした。

    同心の信次郎と若旦那の清之介は、お互いを疎ましく思っていながら、心の底では相手を認めている、その距離感がとても面白い。
    シリーズ物なので続きが気になるけれど、1冊で話がきちんと終わっているので、すっきり安心です。

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    2016年02月21日
  • 闇医者おゑん秘録帖

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    「弥勒」シリーズで人間の闇を鮮やかに描き出す著者の、「闇医者」シリーズも、期待通りの作品。
    堕胎医の主人公の元に、事情を抱えた女たちが訪れる。そして、思い惑う彼女たちの話を聞き、心の苦しさを解きほぐし、助けの手を差しのべる。
    そんな主人公の、生い立ちから江戸へ出てくるまでが、第三話で解き明かされる。江戸へ出てから闇医者になるまでの経緯は、シリーズ第二弾で明かされるのだろうか。楽しみである。

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    2016年02月05日
  • NO.6〔ナンバーシックス〕 #3

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    とても読みやすい。内容は何に分類されるのかわからないけど、ネズミや紫苑の心の葛藤がよく描かれている。とりあえずはやく助けに行ってほしいのだけれど…

    舞台は未来都市と外部の地区だけど、地球の縮図のようだ。富裕層の残飯を貧困層が売買したり、食したりする。同じ人間なのに…ありえないことが現実には起きている。富裕層(先進国)が想像できないような世界が貧困層(発展途上国)には広がっている。富裕層が汚いところや悲惨なところを排除し、見て見ぬ振りを続けた結果が今の世界情勢ということを感じずにはいられない。

    今の段階ではネズミが貧困層代表、紫苑が富裕層代表として話が展開している。二人の間には3巻までで既にお互いに情が芽生えている。1対1で話し合ったり、知り合ったりするとうまく行くことも、地域と地域、国と国になるとうまく行かないことが多すぎるのは何故だろう。我々は誰のための世界を作ろうとしているのだろう。

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    2016年01月19日
  • 燦 1 風の刃

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    導入の1巻。ワクワクする始まりで、これからが楽しみ。
    筆頭家老の嫡男である伊月は藩主を襲った刺客と刀を交える。
    その刺客は鷹を操り剣も達者な謎の少年・燦だった。
    二人の宿命とは。燦の正体とは。神波の一族の正体とは―。

    気になることだらけで面白くてグイグイ読めました。
    悲しすぎる過去。儚い夢と願い。大人たちの葛藤。逆らえない運命の荒波。
    物語が大きく動き出したところで次巻へ続くので早く読みたい。
    その名の通り、心のままに誇り高く生きる燦。
    出来れば彼らにとって幸せな展開であって欲しいと願ってしまう。

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    2016年01月18日
  • NO.6〔ナンバーシックス〕 #3

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    No.6の3作目。今回は大きな動きはなく、矯正施設への潜入への準備段階というか、動機づけの巻だった。だいぶキャラクターの輪郭がしっかりしてきて安心して読める内容になっている。続きも気になる。

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    2016年01月11日
  • 待ってる 橘屋草子

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    「じつに切ない、しかし凛とした余韻が読後にしみじみと広がっていく。読んでよかったと、心から思える一冊だ。」(解説の山前譲氏の冒頭の言葉です) 私もまったく同感です。あさのあつこさんの「待ってる」・・・、この作家、この作品を紹介いただいた読友さんに大感謝です!

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    2015年12月21日
  • 福音の少年

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    オモシロかった、少年たち。でも、

    また、どうなったか
    わかんないないようにしちゃったし。
    微妙にスッキリしないなぁ。

    最後が、絵美と藍子とのやりとりで
    しめちゃったけど…
    あれでいいの?
    よくわかりません。

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    2015年12月22日
  • ガールズ・ブルー

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    ホントのともだちって、
    こんな感じ。ってウスウス思ってた。

    親友っていうのは何をもとにするんだろ…
    こっぱずかしくて、親友ってよびたくない。
    ともだちはともだち。

    ともだち同士って
    意外とシビアじゃないと
    やってけないと改めて思う。

    高校生じゃない今でも、
    コレ読んで刺激的だった。
    何度か、自分も問われた気がした。

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    2015年12月22日
  • バッテリーIII

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    少年たちの息づかいと、空気の透明感と、昆虫たちとの距離がすごくリアルでふいにタイムスリップして昔に戻ったかのような感覚に陥ります。
    あさのさんの言葉選びがすごく好きです。

    さて、白熱した紅白戦もおもしろければ、例の試合もわくわくするし、野球って楽しいかも・・・!と素人にも思わせてくれます。年に1回くらいは野球観戦に行きますが、こんなに近い目線で野球を感じることってないですからね。
    これがまた新鮮です。小説ならでは。

    私はちいさい頃、はやく大人になりたいなぁってずっと思っていました。みんなで同じ授業を受けて、やりたくもない教科をやって、学校が嫌いなわけではなかったけど、窮屈だなあと思っていたのを思い出します。
    なにせ、子どもは制限が多いですよね。
    もちろん保護が必要なこともわかっていますがそれでもね。巧たちが感じるままならなさは、私も昔感じたものとまったく同じ。
    それでいて、私はぼんやり窓の外を見ながら大人になる日を夢見ていたのに対し、巧たちの強行突破にも近い猛進具合に微笑ましさを通り越して憧れすら感じます。

    巧と豪の絡みも濃くなってきましたね。
    自我が芽生えればぶつかり合うこともあるでしょう。
    今後は巧と青波の絡みも増えていきそうですね。

    こちらの文庫版、何が素晴らしいって、文庫版だけの書き下ろし短編として青波目線で描かれた「樹下の少年」が収録されていること。
    かわいい青波から見た世界はやっぱり透明感を持っていて、それでいて実は誰よりもしなやかで強いかもしれない逞しさが根底にはあって。
    いつまでもかわいい青波ではないんだろうなと思うと、ちょっとさみしですね。既に親目線ですが。

    続きが気になるところで終わっていてはやく先が読みたいのですが、購入済みなのはここまで。
    はやく続きを買わなくちゃ。

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    2015年11月15日
  • Team・HK

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    あさのあつこで母親が主人公の作品って珍しい気がする。キャラが個性的で、テンポがよくて、けっこう一気に読めた。ハウスキーピングと事件っていうのも結びつかなさそうだけど、意外と面白い。続編も早く文庫化されないかな。

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    2015年10月23日
  • NO.6〔ナンバーシックス〕 #5

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    ネタバレ

    人狩りのタイミングで強制施設に連れ去られた、否、侵入に成功した紫苑とネズミ。地獄のような現実と見つめ合うと自分を見失いそうになる。それでも愛する人がそれから目覚めさせてくれる、必ず。イヌカシは紫苑の化身を抱いて、力河は紫苑のために、No.6の崩壊のために動き出す。思っていたよりグロテスク。でも本当に映画を見ているようなシーンに引き込まれていく。
    「だから喉を掻き切る前に別れのキスを。」

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    2015年10月12日
  • NO.6〔ナンバーシックス〕 #4

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    No.6の人間を捕まえ情報を得たネズミたち。沙布を助け出すために、No.6を崩すべくして物語は加速する。紫苑の新しい一面であって戸惑うネズミの姿、イヌカシの純粋な姿、すべて総括して必死に生きる人間は美しいな、と感じた。脱線するが最初のシーンといい、途中のシーンといい、ドキドキするシーンが多くて私は幸せになった(笑)
    「きみという他者なしに、ぼくは生きられない。」

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    2015年10月12日
  • 夜のだれかの玩具箱(おもちゃばこ)

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    朝のこどもの玩具箱とは対象に、どこかほの暗い、生と死をテーマにした作品が多かった一冊でした。現代ものから時代ものまで、いろんな物語を紡ぐあさの先生らしい一冊でした。

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    2015年09月18日
  • ぬばたま(新潮文庫)

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    ときどき、こんな人がいるのです。
    山に入ったまま、帰ってこられなくなってしまった人が。

    これはとてもすき。
    自然って癒しとか優しいだけではない。不気味でおそろしい場所でもある。だけどその自然をただ忌避するのではなく、自然が畏敬の対象であることを改めて感じさせてくれる幻想的なはなし。

    一番すきだったのは「四」。
    そこでの朝の光についての文章がなるほどと思った。
    わたしはそれまで朝の光と聞くと元気さだとか温かさを思い浮かべていたけれど、ここでは刺すような光だと表現されていた。それを自分で常に感じるほど山を近い存在として感じていたわけではなかったけど、なんとなくわかる。

    不気味だけど美しい本だと思います。ぞわぞわする。
    自分は現実と夢の間をみたことがない?

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    2015年09月07日
  • 13歳のシーズン

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    進研ゼミの連載小説を書籍化だそうで、まぁ、進研ゼミらしいといえばそんな雰囲気の話で、あさのあつこさんらしい話というばそんな雰囲気の話でした。やはり、あさのあつこさんは中学生の心情を描くのが上手い。ちょっとしたことなんだけど、この年代の生徒にとっては大きな問題なわけで…。学校と会社と舞台は異なりますが、大人でもこのような環境に置かれて悩んでいる方も多いかもしれません。13歳の時にこの本に出会っていれば良かったなぁ~と思う方も多いのではないでしょうか。ヤングアダルト(YA)向けの一冊ですが、大人にもおすすめ。親子で感想を話し合うと楽しめそうだと思いました。

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    2015年09月06日
  • ガールズ・ブルー

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    美咲と理穂と如月の会話が面白い。美咲と理穂はなんであんなにサバサバ会話が出来て仲がいいんだろう。本当にキャラが濃い、生きてると思う。

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    2015年09月03日
  • 桜舞う おいち不思議がたり

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    2015.8.17
    おいち不思議語りの2作目。
    1作目よりも話が複雑で面白かった。
    田澄との関係は、途中読めてしまったのが残念。
    日本語が綺麗な作品。

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    2015年08月17日
  • おいち不思議がたり

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    2015.8.17
    あさのあつこ、青春時代ミステリー
    あまりない分野だから新鮮。
    時代ものって、中高生はあまり読まないから、導入に適してるかも。

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    2015年08月16日
  • 東雲(しののめ)の途(みち)

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    なるほど、シリーズが大きく動いたのか、収束に向かったのか、まあ、今までで一番読みやすい本となったようです。登場人物の方向性がはっきり見えていたためでしょうか。
    今回は遠野屋の話。ということは、次回作は……、と思いながら、どちらを中心に据えても、親分が話を進めていく素晴らしいバイプレイヤーなんだろうなと確信しました。
    ドラマ化するなら、そうとう力量のある俳優さんでないといけませんね。
    次回作を期待させる話の運びは、さすがであります。

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    2015年07月28日