あさのあつこのレビュー一覧

  • 偽りの支配者 ミヤマ物語 第三部

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    完結巻。
    面白かったけど、トオルの母親の心理描写がいやに具体的だったり、ジュブナイルなのか大人向けなのかわからない中途半端な感じになってしまったように思う。大人向けにもっとウンヌの設定を掘り下げて、ミドさまの正体とそこに至るまでの描写を増やしたりとか、もう一山あってもよかったように思うけど、最初はもっと単純なストーリーにする予定だったらしいので、仕方がないのかも。

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    2013年04月21日
  • 結界の森へ ミヤマ物語 第二部

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    ハギとトオルが出会い、物語は加速していく。草代さんが頼もしい。トオルもハギと出会ってから、急にしっかりしてきた感じがします。いじめや偏見や差別の他、家族や友人との絆や暖かさ、信じる気持ちの大切さなど、とてもメッセージ性のあるお話だなと思いました。でも押し付けがましくないので、お話を楽しみながらさらっと読めます。最終巻も楽しみ!

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    2013年04月21日
  • ミヤマ物語 第一部

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    ぐいぐい読めた。あさのさんの本は、どれもお話に引き込まれてしまうので、とても読み易い。階級のある社会で生きるハギと、登校拒否の少年透流の出会いの物語。新聞連載中は、毎日どのあたりで区切られていたのかが気になる…。

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    2013年04月21日
  • ありふれた風景画

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    内容的にはどろどろしているところも多いけど、作中の空気は澄んでいてきらきらしている感じです。瑠璃の気持ちを周子が分かっちゃって悩むところで、複線の敷き方がすごいなと思います。

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    2013年04月12日
  • ヴィヴァーチェ 宇宙へ地球へ

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    あさのあつこさんの作品は40作以上読んでいますが、この作品はあさのさんのいろんな作品を混ぜたような感じでした。例えば「No.6」に似たような場面も、あさのさんの短編に出てきていたような場面も見受けることができました。お話もこれからってところで終わっていて、正直物足りなさを感じています。ですが、やはりあさのあつこさんらしい書き方で、読者に大切な問題をなげかけているように感じます!自分と同じ人間であるのになぜ殺めるのか。なぜ裏切るのか。児童文学作家としては、本当に素晴らしい議題を私たちに与えてくれるなぁーといつも感心してしまいます。

    物語的には緊張感やスリルもあり、おもしろいです!夢中で読んでし

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    2013年04月03日
  • 偽りの支配者 ミヤマ物語 第三部

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     3部作の完結編。
     人は一人では生きていけない、大切な人を持ち、その人を信じること、信じられること、人を支えること、支えられること、人と関わる上で大切なことが書かれている。どんな困難もあきらめず前へ進む勇気、とっさの判断力、そんなことを主人公の透流とハギは物語の中で教えてくれる。

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    2013年04月01日
  • ヴィヴァーチェ 紅色のエイ

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    やっぱりあさのさんのお話は良い!
    児童向けではあっても、間違いなく大人の心に響くものがある。

    「NO.6」や「ミヤマ物語」もそうでしたが、
    社会の最下層の少年が、必死にあがいて自分の進む道を見つける。
    そういう人間の姿を描くのが、とてもお上手な作家さんだなと感じます。

    今回は、近未来の宇宙が舞台という事で、
    のめりこめるか心配な部分もありましたが、杞憂に終わったようです。

    国王を頂点とする階層制。その日生きるのもやっとの貧しい住人達。
    そんな中母を助けて生きるヤンと、彼を支える親友のゴド。
    そしてある日突然、城に連れて行かれたヤンの妹ナコ。

    紅色のエイの形をしたヴィヴァーチェ号も勿論魅

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    2013年03月31日
  • ガールズ・ブルーII

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    恋愛要素がちょっと強めに
    それで前巻よりちょっと理穂たちの新鮮さ、みたいなものが薄れた気はしたけど嫌ではない
    他のメンバーは結構新たな一面が見えたけど
    美咲はぶれない…

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    2013年03月26日
  • 晩夏のプレイボール

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    野球の面白さを伝える作品。野球関連では、連作長編「バッテリー」が有名な著者ですが、本書は高校野球をモチーフにした短編集です。一作一作の質が高く、野球を背景にした人間ドラマに、沸き立つ興奮を感じました。高校時代は誰にとっても、青春そのもの。野球に関心がある無しに関わらず、ストレートに感性のストライクゾーンを刺激します。

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    2013年03月17日
  • ありふれた風景画

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    悪い意味じゃないけど、「あさのさん、遂にやっちゃったかぁ……」という感じ。元々匂い系と評されていたものの、今作はド直球の百合で驚いた。瑠璃はあさのさんらしい、芯の強い子。だけど、周子はいわゆる天然、しかし中身はしっかりとした理知的な子で、今まで読んだあさの作品にいない女の子だと感じた。

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    2013年03月16日
  • 福音の少年

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    あさのさんの得意な同性同士の関係性を描いた作品。二人の少年の、友達とも恋人とも違う、名前の付けられない関係が魅力。ヒロインの少女の強さと美しさも印象的だった。

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    2013年03月15日
  • 偽りの支配者 ミヤマ物語 第三部

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    ミヤマ物語完結編。
    命の尊さに、重いも軽いもない。あってはならない。
    弱い者、小さい者を守ろうと自然に行動出来るのが本物の大人で、その後ろ姿を見て、子供たちは自分もそうなりたい、近づきたいと思う。

    三部通しての総テーマであると思いました。

    ラストをもう少し丁寧に書いて欲しかったのが残念でした。
    もう一章くらい増やしてもいいから、ハギとの再会シーン、透流とお母さんの再会、その後の親子関係の修復の様子、また、ウンヌの再生など読者の想像に任せるのではなく、三巻まで話が伸びたのならもう少し書いて欲しかったです。

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    2013年03月11日
  • 偽りの支配者 ミヤマ物語 第三部

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    ネタバレ

    思い出したように読んでたシリーズ、3作目で完結。
    これまで結構じっくり話が進んできた感じだったのだけど、後半から一気にいろいろおこったような?トオルとハギが出会ってからの日数の短さを感じつつ、濃い内容を感じたり。
    魅力的キャラがたくさんだったので、後日談的なのものがあったらうれしかったなぁ。

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    2013年03月07日
  • ぬばたま(新潮文庫)

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    高知の山奥に泊まったときに、旅の供として選んだ。山にまつわる恐ろしい話は私自身も聞いたことがある。すべてを包み込むような優しさと、すべてを呑み込んでしまうような恐ろしさで、山は人を狂わせる。。。おもしろかった。

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    2015年02月21日
  • 偽りの支配者 ミヤマ物語 第三部

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    ミヤマ物語三部作、とうとう完結です。
    第一部が刊行されてから、もう4年以上も経っているんですね。
    気になっていた続き物からようやく解放されて、正直ホッとしています…

    「NO.6」もそうでしたが、
    あさのさんは理不尽な差別社会で生きる少年達を描くのがすごく上手い。

    現代に生きる少年・透流と、異世界ウンヌに生きる少年・ハギ。
    いじめられっ子と、社会の底辺で必死に生きる少年が出会った時、
    新たな道が開け、自分自身の存在意義を見つめなおす事ができる。

    ラストは若干駆け足感はあったものの、綺麗にまとまっていました!
    透流とハギが成長した姿を見てみたいなぁ、なんて^^

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    2013年02月24日
  • おいち不思議がたり

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    、医者を目指す娘が、自分に宿った不思議な力を生かし、絡み合う因縁の糸を解きほぐしていく青春「時代」ミステリー。
    宮部みゆきの「初ものがたり」に近い気がしますが、温かみのある物語でした。登場人物もいい感じで一気に読んでしまいました。

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    2013年02月23日
  • NO.6〔ナンバーシックス〕 #7

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    #1から#7まで1週間一気読み。権力に飲み込まれ疑問も持たずに生きていく人々と、そこから弾かれ、あるいは収まりきれずにはみ出した人間との対比が面白いSFファンタジー。何よりも主人公の少年二人が魅力的。先へ先へと読みたくなる物語。早く続きを!2013.2

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    2013年02月04日
  • 燦 3 土の刃

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    燦シリーズの3巻目。

    燦と伊月の距離がだんだん縮まっていくとともに、不穏な影もちらつく感じが、次を期待させる。そして、だんだん伊月の主人である圭寿が良くわからない感じになってきた…。圭寿、何者?

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    2013年01月29日
  • 白兎2 地に埋もれて

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     白兎君が何者かとつい引き込まれた。千と千尋の神隠しのハクみたいな子だなあと思いつつ読んだ。
     自分で怒っているのか哀しいのかもわからない、自分がどうしたいのかもわからない生きているか死んでいるかわからないようなぼんやりした生き方をしていると死んでもさまよってしまうらしい。
    白兎が「俺のこと覚えてないんだ。」「忘れないっていったのにな。絶対忘れないって」といった場面だせつない。「悼む人」も忘れられるのがつらい話だった。忘れられつというのは、そんなにつらいものだろうか?
     白兎君の不思議がいいねえ。

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    2013年01月16日
  • ラスト・イニング

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    ネタバレ

    横手二中の二人もなかなか好き。萩と城野のバッテリーも気になる。青波と巧のキャッチボールがぐっときた。

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    2012年12月20日