あさのあつこのレビュー一覧

  • 夜叉桜

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    「弥勒の月」の続編。
    「弥勒の月」の解説に書いてあったのだと思うけど、あさのあつこさんは藤沢周平を敬愛していて、そのために時代小説を書き始めたとか。
    帯には「渾身の時代小説」とありますが、まさしく渾身、これでもかこれでもかと言う書き込み方、そして孤高で捻じ曲がった主人公像など、良くも悪くも「バッテリー」のあさのさんだな、と思います。この辺りは余り前作では気にならなかったのですが、冬枯れの雑木林の陽だまりのような藤沢さんの味わいとは相当違います。
    でも、こうれも一つの個性で、なかなか面白い作品です。

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    2016年08月05日
  • あかね色の風/ラブ・レター

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    ほんわ~かした感じの小説でした!!
    ってか、姉妹っておもしろいですねー

    一人っ子の自分からしたら姉妹って羨ましいって思った!!
    あさのあつこさんの小説ってなんかポカポカな感じなんですね~

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    2009年11月08日
  • ガールズ・ブルーII

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    理穂と美咲と如月と。

    やっぱりこの三人の魅力は格別だ
    今まで色んな本を読んできて、
    色んな登場人物に出会ったけど
    この三人は格別にだいすきだ。

    如月と美咲の距離感がすごい
    こんなんありえないことだけれど
    如月の覚悟を美咲もちゃんと解ってて
    すごい、あっさり描かれただけに忘れない

    理穂と睦月もいい。
    理穂がやっぱり等身大、
    自分が何したいかなんてわからない
    でも先には進まなきゃならない
    甘ったれは充分承知してる
    でも決めらんない、だめな自分

    高校生は世界が狭いから、
    だからこそそこでしか見えない、
    感じられないものがある。

    それを生き生きと描く
    あさのあつこさんは素晴らしい。

    ガール

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    2014年06月26日
  • NO.6〔ナンバーシックス〕 #5

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     前巻までの流れの記憶が曖昧でも、読み出すとすぐに作品世界に入っていける。これはすごいことだ。
     ネズミと共にとうとう矯正施設への潜入に成功し、「現実」を突きつけられる紫苑の苦悩。紫苑を説教たれながらも翻弄されているネズミ。二人の関係が緊迫していてやはり素敵。
     今回はイヌカシサイドのお話がよかったな。赤ん坊を前にしたイヌカシが可愛い。
     沙布に話しかけていたおっさん(だと思う)が気色悪くて、なんだか嫌な予感がする…。ネズミを殺さなくては、という灰色の男も誰なのか。

     これは将来、子どもに読ませたいな。現実の非情さ、人間の多面性、子どもに教えたいけれど教えたくない重要なことを自然と感じさせら

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    2013年03月01日
  • あかね色の風/ラブ・レター

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    あああーテスト前なのにまた読んでしまった。
    まあ残り1教科(大物)だし、どうにか…なるよね?

    あかね色の風/ラブ・レター の短編2編です。
    どちらも小学生の女の子が主人公です。
    あさのさんはやっぱりすごい!
    どうしてこうやって、私たちが大人になって忘れていることを思い出させてくれるのでしょうか。
    小学生の女の子たちの何気ない、ありふれた日常を描いた作品なんですが、この普通さが逆によかったです。
    心が暖まってほかほかする作品でした。


    *あかね色の風
    走ることが大好きだったけれど辞めてしまった遠子。
    複雑な家庭環境にも関わらず好きな事に真っ直ぐ進む千絵。
    そんな2人の

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    2009年10月04日
  • ミヤマ物語 第一部

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    初めて読んだあさのあつこさん。
    児童書ということもあって、たいへん読みやすかった。
    引き込まれるような魅力のある作品です。
    2部が楽しみです。

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    2009年10月04日
  • ミヤマ物語 第一部

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    ウンヌをキーワードに出会う異界の子ハギと透流の物語(序章)、少し暗い雰囲気だが不思議な魅力!引き込まれます。早く続きを読みたい。。。

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    2009年10月04日
  • テレパシー少女「蘭」(1)

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    テレビのテレパシー少女を、成り行き上見てて、おもしろいなぁって思って友達にマンガ借りました。

    中学1年生になったばかりの磯崎蘭のもとに、同い年の転校生・名波翠がやってくる。
    翠は、テレパシーが使える。人の感情が分かったり、相手の中に言葉を送ったりすることができる。
    蘭のもとにやってきたのは、蘭もテレパシーが使えるからだった―。
    彼氏で幼なじみのの綾瀬留衣も不思議な力を秘めている。

    前編は、新しい生活や自分の力との葛藤が大きく描かれている。
    面白かったです。

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    2009年10月04日
  • ラスト・イニング

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    手に取るべきか悩んだのですが、結果的には読んで良かったと思います。
    策士・瑞垣を主人公にした「バッテリー」の後日譚でありサイドストーリー。いつの間にやら巧は完全に脇役。姿さえほとんど現しません。まあ、発展させ難いキャラですからね。さらに「バッテリー」の最後の試合も、既に過去の出来事としてチラチラ語られるだけ。関連を持ちながら、それらをキッチリ切り離した構成は見事です。また、瑞垣の妹を登場させるなど、物語の幅も少し広がっていますし。
    続編として読もうとすれば、圧倒的に物足りない。しかし、あの「バッテリー」の終わり方で続編が出ては不味いでしょう。それが手に取るべきかの悩みだった訳なのですが、そうい

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    2016年08月05日
  • テレパシー少女「蘭」(7)

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    1〜7まで一気に読みました。
    絵柄もかわいく読みやすい。
    微妙な表情がうまく書き分けられてて余裕のある読みやすさです。

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    2009年10月04日
  • 宇宙からの訪問者 テレパシー少女「蘭」事件ノート9

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    2年ぶりのシリーズ最新作。
    アニメにもなってるし、大人気やねあさのさん!
    作画が変わりましたね。
    新装版もご丁寧に出版されました。
    やるなあ。

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    2010年07月25日
  • あかね色の風/ラブ・レター

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    「あかね色の風」、「ラブレター」、ともに主人公は小学生。
    少女の持つ純粋さ。友情、成長など、清々しい感じ。

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    2009年10月04日
  • NO.6〔ナンバーシックス〕 #4

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    生と死を伝えるためにつくられた世界観。小学生の頃にこの物語に出会いたかったな。現実の過酷さを描き出そうとしていて、希望を描き出そうとしていて、そこはまさに児童文学的なのだけれど、文章がしっかりと大人向けなのがいいです。章の始めにある文学作品等の引用も毎回楽しみだったり。やはりNO.6はあさの作品の深みを味わえるよなあ、と改めて思った。

    今回、また紫苑とネズミの感情の交錯にやられてしまった。求めて、掴んで、…それは掴みかけただけであり、見失って、また求める。そう、なにを言ったって彼らはまだ少年なのだ。そこが素晴らしい。

    とうとう矯正施設に入った。佳境かな。続きが楽しみです。物凄く。文庫で追っ

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    2013年03月01日
  • ミヤマ物語 第一部

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    まだ序章だがヒトの世界に住むいじめられている透流と不平等なウンヌの世界に住むハギが出会ってこれからが楽しみな展開。闇のイメージが怖いが小学校高学年ぐらいなら十分読める。

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    2009年10月04日
  • あかね色の風/ラブ・レター

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    94年の「あかね色の風」と98年の「ラブ・レター」2本を収録した文庫。2007年刊。
    北川遠子は12歳。
    走るのが純粋に好きだったが、陸上部で不本意ないきさつで怪我をしてからヤケ気味。
    そこへ、転校生の千絵がやってきた。色白でふっくらして家庭の事情もあるのに屈託のない千絵は、長身でとんがった遠子とは対照的。
    一つしかない6年生のクラスではろくに口もきかなったが、化石が好きだという千絵と遺跡の発掘現場へ遠出をすることになる。
    遠子はバッテリーの原型のようです。
    「ラブ・レター」は高校生の姉の恋を見守りながら、自分も初めて好きな男の子に手紙を書こうとする話。自然な語り口で、いかにもありそうな、さり

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    2009年10月07日
  • ガールズ・ブルー

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    高校生がこれ読んだら、そんなに面白くもないと思うんです。
    もちろん文章は面白いですよ。
    でも内容は、普通の、高校生の日常。それ以上でも以下でもない感じ。
    感動の結末も、意外な展開!も特にありません。

    でもね、大人になって読んだら、すごく面白いんです。
    私は進学校に通い大学受験をして、主人公と全然境遇は違ったけど
    でもたぶん、大概の大人は「あぁ学生時代ってこんなだったな」って
    読み終わった後なんとなく思ってしまう、上手く言えないけどそんな内容。

    未来は自分で選べたし、どんな可能性でもあったし、
    型にはめられた大人にはなりたくなかったし、
    そんな無敵の「青春」を感じられるお話。
    一気に読めちゃ

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    2014年04月24日
  • さらわれた花嫁 テレパシー少女「蘭」事件ノート8

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    これはー、えぐかったかなあ。蘭シリーズの中では、一番。
    でも、蘭がどれだけ回りに大事にされでるかが分かって、良い感じ。
    やっぱり、翠と蘭は切っても切れない仲。
    ずっとこのままでいてほしいなあ。

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    2009年10月04日
  • 福音の少年

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    好き嫌いの分かれる話だと思う。
    話自体は暗いし、重い。終わりも中途半端。
    だけど、そのぶつりと途切れた所がこの本の良さを引き立てると個人的には思う。

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    2017年07月26日
  • あかね色の風/ラブ・レター

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    なんか、懐かしい。小学生の時って、こんな感じだったかもしれないな、なんて。なんだか甘酸っぱいを通り越して、もはやなんだか恥ずかしい。二つの短編が入ってるけど、どっちも程よい児童文学の感じ。私は「ラブ・レター」の方が好きだったかな。ずっとずっと昔に、もう置き去って来てしまった懐かしい気持ちを思い出させてくれる、そんな作品。

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    2009年10月04日
  • あかね色の風/ラブ・レター

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    大人にはわからない。でも子供だって言いたいことがあって、わかることがある。
    思いをストレートに言葉にするシーンはどれも良かったです!

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    2009年10月07日