あさのあつこのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
理穂と美咲と如月と。
やっぱりこの三人の魅力は格別だ
今まで色んな本を読んできて、
色んな登場人物に出会ったけど
この三人は格別にだいすきだ。
如月と美咲の距離感がすごい
こんなんありえないことだけれど
如月の覚悟を美咲もちゃんと解ってて
すごい、あっさり描かれただけに忘れない
理穂と睦月もいい。
理穂がやっぱり等身大、
自分が何したいかなんてわからない
でも先には進まなきゃならない
甘ったれは充分承知してる
でも決めらんない、だめな自分
高校生は世界が狭いから、
だからこそそこでしか見えない、
感じられないものがある。
それを生き生きと描く
あさのあつこさんは素晴らしい。
ガール -
Posted by ブクログ
前巻までの流れの記憶が曖昧でも、読み出すとすぐに作品世界に入っていける。これはすごいことだ。
ネズミと共にとうとう矯正施設への潜入に成功し、「現実」を突きつけられる紫苑の苦悩。紫苑を説教たれながらも翻弄されているネズミ。二人の関係が緊迫していてやはり素敵。
今回はイヌカシサイドのお話がよかったな。赤ん坊を前にしたイヌカシが可愛い。
沙布に話しかけていたおっさん(だと思う)が気色悪くて、なんだか嫌な予感がする…。ネズミを殺さなくては、という灰色の男も誰なのか。
これは将来、子どもに読ませたいな。現実の非情さ、人間の多面性、子どもに教えたいけれど教えたくない重要なことを自然と感じさせら -
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あああーテスト前なのにまた読んでしまった。
まあ残り1教科(大物)だし、どうにか…なるよね?
あかね色の風/ラブ・レター の短編2編です。
どちらも小学生の女の子が主人公です。
あさのさんはやっぱりすごい!
どうしてこうやって、私たちが大人になって忘れていることを思い出させてくれるのでしょうか。
小学生の女の子たちの何気ない、ありふれた日常を描いた作品なんですが、この普通さが逆によかったです。
心が暖まってほかほかする作品でした。
*あかね色の風
走ることが大好きだったけれど辞めてしまった遠子。
複雑な家庭環境にも関わらず好きな事に真っ直ぐ進む千絵。
そんな2人の -
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手に取るべきか悩んだのですが、結果的には読んで良かったと思います。
策士・瑞垣を主人公にした「バッテリー」の後日譚でありサイドストーリー。いつの間にやら巧は完全に脇役。姿さえほとんど現しません。まあ、発展させ難いキャラですからね。さらに「バッテリー」の最後の試合も、既に過去の出来事としてチラチラ語られるだけ。関連を持ちながら、それらをキッチリ切り離した構成は見事です。また、瑞垣の妹を登場させるなど、物語の幅も少し広がっていますし。
続編として読もうとすれば、圧倒的に物足りない。しかし、あの「バッテリー」の終わり方で続編が出ては不味いでしょう。それが手に取るべきかの悩みだった訳なのですが、そうい -
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生と死を伝えるためにつくられた世界観。小学生の頃にこの物語に出会いたかったな。現実の過酷さを描き出そうとしていて、希望を描き出そうとしていて、そこはまさに児童文学的なのだけれど、文章がしっかりと大人向けなのがいいです。章の始めにある文学作品等の引用も毎回楽しみだったり。やはりNO.6はあさの作品の深みを味わえるよなあ、と改めて思った。
今回、また紫苑とネズミの感情の交錯にやられてしまった。求めて、掴んで、…それは掴みかけただけであり、見失って、また求める。そう、なにを言ったって彼らはまだ少年なのだ。そこが素晴らしい。
とうとう矯正施設に入った。佳境かな。続きが楽しみです。物凄く。文庫で追っ -
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94年の「あかね色の風」と98年の「ラブ・レター」2本を収録した文庫。2007年刊。
北川遠子は12歳。
走るのが純粋に好きだったが、陸上部で不本意ないきさつで怪我をしてからヤケ気味。
そこへ、転校生の千絵がやってきた。色白でふっくらして家庭の事情もあるのに屈託のない千絵は、長身でとんがった遠子とは対照的。
一つしかない6年生のクラスではろくに口もきかなったが、化石が好きだという千絵と遺跡の発掘現場へ遠出をすることになる。
遠子はバッテリーの原型のようです。
「ラブ・レター」は高校生の姉の恋を見守りながら、自分も初めて好きな男の子に手紙を書こうとする話。自然な語り口で、いかにもありそうな、さり -
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高校生がこれ読んだら、そんなに面白くもないと思うんです。
もちろん文章は面白いですよ。
でも内容は、普通の、高校生の日常。それ以上でも以下でもない感じ。
感動の結末も、意外な展開!も特にありません。
でもね、大人になって読んだら、すごく面白いんです。
私は進学校に通い大学受験をして、主人公と全然境遇は違ったけど
でもたぶん、大概の大人は「あぁ学生時代ってこんなだったな」って
読み終わった後なんとなく思ってしまう、上手く言えないけどそんな内容。
未来は自分で選べたし、どんな可能性でもあったし、
型にはめられた大人にはなりたくなかったし、
そんな無敵の「青春」を感じられるお話。
一気に読めちゃ