あさのあつこのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
あさのあつこさんの作品は40作以上読んでいますが、この作品はあさのさんのいろんな作品を混ぜたような感じでした。例えば「No.6」に似たような場面も、あさのさんの短編に出てきていたような場面も見受けることができました。お話もこれからってところで終わっていて、正直物足りなさを感じています。ですが、やはりあさのあつこさんらしい書き方で、読者に大切な問題をなげかけているように感じます!自分と同じ人間であるのになぜ殺めるのか。なぜ裏切るのか。児童文学作家としては、本当に素晴らしい議題を私たちに与えてくれるなぁーといつも感心してしまいます。
物語的には緊張感やスリルもあり、おもしろいです!夢中で読んでし -
Posted by ブクログ
野球でなくとも良かったのかもしれない。ピッチャーでなくとも。
例えば、バイクのレースに出るライダー。
コンマ一秒を削り取るために、バイクと一体化するために、
そのためだけに走る。
右手が、エンジンの爆発と、ドライブチェーンを通じて伝わる力をコントロールし、
タイヤのゴムがアスファルトと擦れ合ってちぎれ飛ぶのを感じる。
ただ、その思いで走る。
あるいは、ソロギタリスト。
指が弦をはじいて生まれる、それまでは存在もしなかった世界。
強くも、弱くも。激しくも、優しくも。
誰でもない、自分が一人で生み出す、一人の世界。
ピッチャーをするために、球を投げるために生まれてきた